【見直そう!子どもの防犯対策】<パート2>スマホ・SNS時代の子どもたち。親が知っておくべきことは?

セコムの舟生です。

先日、「子どもの安全NEWS」のなかで、内閣府から発表された「子供の安全に関する世論調査」をご紹介しました。子どもがスマートフォンを利用することに「不安を感じる」とした人は71.9%、SNSを利用することに「危険だと思う」とした人は80.0%にのぼるとのことです。

このブログをご覧になっている親御さんも含め、「不安」「危険」と感じている方が大半だということですね。

そこで【見直そう!子どもの防犯対策】の2回目となる今回は、子どものインターネット利用にあたって保護者が注意すべきことスマートフォンやSNSでトラブルに巻き込まれないために知っておくべきことを詳しくご紹介したいと思います。

1回目では、夏休み明けの「通学路」をテーマにお話しましたが、自由時間が多かった夏休みの後には、お子さんとケータイ・インターネットの関わり方が変化していることも考えられます。ぜひこの機会に適切な使い方を見直していただきたいと思います。


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▼ いまどき小学生のインターネット・ケータイ・スマホ事情
内閣府による「平成24年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、パソコンでインターネットを利用している小学生は94.5%。パソコンが自宅にあるのが当たり前になってきましたし、学校でもパソコンやタブレット端末を使った授業などが取り入れられてきていますから、今の子どもたちにとっては「使うのが当たり前」のものになっているようですね。

一方、携帯電話を所有している小学生のうち1割弱がスマートフォンを利用。一見、少ないようですが、前年度の調査では「0%」だったことを考えると、小学生にもスマートフォンが急速に普及していることが伺えます。この流れは、今後も加速するだろうと思っています。


▼ 子どもにせがまれてフィルタリングを外していませんか?
心配なのは、フィルタリング利用率の伸び悩みです。携帯電話・スマートフォンへのフィルタリング利用率は、ここ数年増えておらず、むしろ微減傾向にあります。スマートフォンでは、人気の無料通話アプリを使うために、子どもにせがまれてフィルタリングを外すケースもあるようです。

「不便」「みんなから仲間はずれになる」などという言葉を聞くと、親としては心が痛みますが、子どもから言われるままにフィルタリングを解除するのは早計です。

未熟な子どもが、なんの防御もなく未知の世界をさまよっていれば、どうなるのか。
インターネットの世界では、トラブルは運悪く偶然に起きるのではありません。知識がなく、無防備で、自制心を好奇心が上回ったときに、必然的に起こるものだと考えてください


▼ 児童ポルノ、自宅特定...スマホを持つ子にせまる新たな危険
警察庁の発表によると、今年の上半期に児童ポルノ事件の被害にあった子どもの数は前年同期比で2割以上多い316人で、過去最悪。また、今年上半期は児童ポルノ事件の摘発件数も763件で過去最多でした。

スマートフォンの無料通話アプリを通じて加害者と交流し、脅されて裸の写真を送らされるなどの被害が急増しているそうです。子どもたちへスマートフォンの普及が進んでいることが、被害増加に深く関わっているということがわかります。

また、スマートフォンで撮った写真をSNSなどに投稿したところ、知らない間にインターネット上に出回ったり、撮影場所である自宅住所が他人に知られてしまったりするトラブルも頻発しています。

インターネットは、いつでも世界中の人が閲覧できる場です。手のひらにのる小さな携帯電話やスマートフォンでも同じこと。プライバシーにあたることを気軽に発信すれば、深刻なダメージに発展することもあります。どんな写真や言葉が、ネット上でトラブルに繋がったのか、実例を挙げながら具体的に教えてあげることが必要です。


▼ スマホ、SNSを子どもに使わせるとき、親がチェックすることは?
スマートフォンやSNSを利用させるなら、子どもの自主性に任せるのではなく、親の監視下で使わせることが大前提です。ペアレンタルコントロールの意識を、親御さん自身が持ちましょう。

○ 利用時間、利用場所を制限する
親の前でだけ使う、使わない時間はリビングに置くなど、決めておきましょう。機種によっては、時間設定してロックをかけられるものもあります。

○ 各種設定は親が行う
フィルタリング、通話やメールの送受信制限、アプリのダウンロードや利用の制限などは、保護者の方が設定してください。お子さんの性格や成長度合いに合わせましょう。

○ 暗証番号は絶対に子どもに教えない
設定変更やクレジットカードの支払いなど、いろいろな場面で必要になる各種の暗証番号は、保護者の方が厳重に管理し、必要な場面では親御さんが入力を行いましょう。

○ 子どもの言うことを鵜呑みにしない
子どもは情報入手が早く、流行にも敏感なので、「こうしたほうがいいんだって」「これがあると便利なんだって」といった話を持ちかけられるかもしれません。しかし、スマートフォンや携帯電話に関わることは、必ず親御さん自身が調べて確かめてください。安易に子どもに言われた通りにはしないことが大事です。


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子どものインターネット利用能力を高め、スマートフォンや携帯電話と正しく向き合えるようになるためには、保護者によるペアレンタルコントロールと、コミュニケーションの繰り返しがもっとも重要です。

インターネットの世界を逃げ場にさせないためにも、日ごろからお子さんとの対話を大切にし、スマートフォンや携帯電話をはじめとするインターネット接続機器との付き合い方に変化がないか、よく観察しましょう。





2013年9月30日(月)

カテゴリー: 携帯電話・インターネット

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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