いよいよスタート! キッズデザイン賞 ~前編~

セコムの舟生です。

先日、折り畳み式のベビーカーで乳幼児が指を切断した事故が昨年2件相次いで起きていたことが、国民生活センターから公表されました。畳んでいたベビーカーを母親が開く際に子供がフレーム屈折部分に指を挟み、事故になったそうです。

子供がベビーカーに手を挟む事故については、過去にも国民生活センターにたくさんの相談が寄せられているようです。ベビーカーは乳幼児が乗る物ですが、どうしても使うのは"大人である"という意識があるように思います。幼児がシュレッダーに指を入れてしまった事故もそうですが、子供が直接使用するものでなくても"子供目線"で物づくりを行うことの大切さを改めて考えさせられました。

いよいよスタート! キッズデザイン賞さて今回は、私も理事を務めているキッズデザイン協議会がこの4月から正式にNPO法人として新たにスタートし、いよいよ5月7日からキッズデザイン賞の応募受付も始まることについて、協議会の事務局長を務める小野裕嗣 専務理事と、キッズデザイン賞の審査員をされる産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センターの西田佳史さんに、お話をうかがいます。以前、西田さんには「子供の安全を科学する」でも、お話をいただいています。

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■NPO法人キッズデザイン協議会について

舟生:昨年5月に任意団体キッズデザイン協議会として発足後、着実に会員数を増やしていますね。現段階で会員数はどのくらいになりますか?

いよいよスタート! キッズデザイン賞小野さん:先月時点で、企業会員44社、賛助会員5団体、自治体会員6自治体になります。他に、オブザーバーとして2団体、アドバイザーとして経済産業省が参加しています。

舟生:そして、この4月からキッズデザイン協議会がNPO法人化されましたね。

小野さん:国へ要望をする際などに"任意団体"では難しいところがあり、より一層の公益性をもたせるためにも、NPO法人の認証を目指してきました。昨年12月にキッズデザイン協議会においてもNPO設立総会を開催し、参加した全ての企業会員により当協議会が内閣府認証の特定非営利活動法人(NPO法人)化することが承認されました。内閣府への申請も無事終わり、2007年4月から正式に「特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会」として新たにスタートしました。NPO法人化することでキッズデザイン賞の商標権の管理や国からの委託事業の受注も可能になり、ますます子供の安心安全な社会に向けた活動が活発に行えるようになりました。

舟生:NPO法人化後の具体的な活動予定についてはいかがですか?

小野さん:NPO法人化後には、企業・個人による正会員、企業・団体・自治体などによる準会員のほかに、サポーターについても広く募集していきます。年会費がかかる会員・準会員に対して、サポーターは年会費不要、3,000円の入会金のみで加入できます。当協会の趣旨に賛同される一般の方々にもたくさん参加をしていただいて、子供の目線に立った安心・安全な社会づくりを、ぜひ一緒に推進していきたいと考えています。

舟生:多くの方々に参加してもらい、子供を取りまく社会全体の意識向上に一緒に取り組んでもらいたいですね。サポーターに参加することで、どのようなメリットがありますか?

小野さん:協議会主催のイベントやモニター調査などへ参加していただくことを検討しています。サポーターに関する問い合わせのなかで、「メリットがよくわからない」というご指摘をいただいたことがあります。サポーターについては、今年1月に募集を始めたばかりということもあり、メリットも含めてこれから検討を重ねていきます。

舟生:企業だけでなく、子供を持つ保護者の方々や一般の方々にも、子供に安心・安全な社会づくりに加わってほしいということですね。まだまだ新しい試みということで、当協会のサポーター制度も含めて、キッズデザインに関する認知度もそれほど高くないように感じますがいかがでしょうか?

小野さん:これからもっと活動を知ってもらうために、イベント開催や季刊誌の発行など、広報活動を行って、たとえば「グッドデザイン賞」のように一般の方々にも、広く認知してもらえるように取り組んでいきます。

いよいよスタート! キッズデザイン賞舟生:イベントといえば、『セコムと話そう!「子供の防犯」ブログ』でもお伝えしましたが、3月3、4日に「がすてなーに」ガスの科学館で"ひなまつり親子イベント"を開催しましたね。私も娘と一緒に参加しましが、反響はいかがでしたか?

小野さん:今回は"みんなのあんぜん しる かんじる きづく。"をテーマに、親子で気軽に参加できる8つの体験型ワークショッププログラムを行い、大盛況でした。こうしたイベントは、広報活動のほかにも、子供を取りまく社会全体の意識の向上につながっていくと考えています。

舟生:ワークショップ"はかって!はかって"は、昨年8月の夏休みイベントでも行いましたね。

小野さん:小学生については学校の健康診断などがありますので計測データを収集できます。しかし未就学児の細かい身体特徴を計測したデータがありませんでした。また小学生についても、"指のサイズ"などの事故予防に直接関連するような計測データはありませんでした。"はかって!はかって"は、データ蓄積、分析、活用を考慮する研究活動も兼ねて実施しており、今後も継続していきます。


今回は、ここまでです。
後編は、いよいよ5月から募集がスタートする"キッズデザイン賞"についてお伝えしたいと思います。


次回は、4月25日(水)に記事アップ予定です、お楽しみに。





2007年4月24日(火)

カテゴリー: インタビュー・座談会

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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