子供の防犯を考える座談会<その2>~身近な地域の防犯活動~

セコムの舟生です。

子供の防犯を考える座談会前回に引き続き、親子で学ぶ防犯絵本「白いおばけのスー」の著者であるHILOKOさんと駒草出版の原田さん、「セコム株式会社 子を持つ親の安全委員会」のメンバーとの座談会をお届けします。

今回は「身近な地域の防犯活動」という話題が中心です。

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舟生:子供が被害者になる犯罪が増えているなか、各地で防犯活動が盛んにおこなわれていますね。私も、自転車に"防犯パトロール中"というステッカーを付けているお母さんたちの姿を見かけますが、みなさんの周りでも防犯活動はおこなわれていますか?

子供の防犯を考える座談会横山:そうですね。自転車の前カゴに"防犯パトロール中"のステッカーを付けて、防犯パトロールをおこなっている地域が増えてきましたね。街を歩いていると、私もよく見かけます。しかし、一方で、防犯ステッカーを付けた自転車が路上に違法駐輪するなど、マナーの悪さも目立っているという話を聞いたことがあります。

舟生:それは以前からあった話で、"防犯パトロール中"というステッカーを自転車のカゴに付けて買い物に出かけ、そのまま駐輪をしている...起こりがちなことですね。
これは、防犯ステッカーを配る側にも、受け取る側にも、問題があると思うんです。おそらく、配る側は、ステッカーを配ることで、その役割を終えてしまっているのではないでしょうか。受け取る側も、「ステッカーをもらったから、一応、自転車に付けておかなきゃな」という認識だと思うんです。そうではなくて、こういった活動では、まず"防犯パトロール中"のステッカーを自転車に付けるという意味を、しっかりとお互いが理解してから始めなければならないんです。

横山:こういった活動は、大勢の人に"防犯パトロール中"のステッカー付けてもらって、数による抑止力で犯罪を防ぐことが、目的のひとつですよね。

舟生"防犯パトロール中"のステッカーの付いている自転車を見れば、不審者も警戒するでしょう。そうした自転車が街中を走ることによって、数による抑止効果を狙うのは、間違いではありません。しかし、ステッカーを付けた自転車が路上に放置されている状態だとしたら、果たして、抑止力の効果が期待できるでしょうか。

:たとえば、セコムの社員は制服を着て仕事をしていますよね。その社員が警備中に、ポカ~ンと煙草を吸っていたら、周囲で見ている人は、なんと思うでしょう。それと同じだと思うんです。こういった活動は、ボランティアでやっているのでしょうけれど、やるのであれば、きちんとやらないといけませんよね。

子供を守る注意ポイント舟生駐輪しているときはステッカーをはずしたりするなどの心がけが必要ですね。そうでなければ、犯罪者に、「ただ、ステッカーを付けているだけ」と思われてしまいかねません。

甘利:なかなかできないことだと思いますが、ボランティアをする人のなかの数%の人で構わないので、きちんとパトロールを実行する人がいると、また効果も上がってくるんですよ。

:でも、普通の人が、きちんと街中の防犯パトロールをするというのは、なかなか難しいですよね。高校生とかに注意をして、逆に暴行を受ける、という事件もありますから。ある程度、権威を持った人や団体と協力しておこなったり、ひとりではなく複数でまわるなどの工夫が必要ですね。

舟生:沖さんの住んでいる地域では、"防犯パトロール"などの活動はありますか?

:私の子供が通っている小学校は、集団下校をしているんですが、そのグループに保護者がひとりかふたりついて学校から一緒に歩くんです。子供たちをそばで見守るようにしていますね。子供たちがふざけあっているのを注意できるので、防犯だけでなく、交通事故の予防にもなっていると思うんです。ときには、子供同士のいじめなども、親の目で発見されたりして、意外な効果まであったりするんです。

舟生:横山さんのところではどうですか?

横山:市のサポートセンターというところがあって、そこが中心になって、通学の時間帯に、自転車でパトロールをしてくれているんです。冬場は結構寒いので、顔を覆い隠すようなフルフェイスのニット帽で、パトロールをしている方がいるんですけど...。

:怪しいですね(笑)。

横山:そうなんです。怪しいんです...(笑)。

甘利:サラリーマンだと、どうしても、なかなか地域の人のために何かをするということが難しいですね。やはり頼りになる方は、自営業の方たちなんです。自営業は地元と密接に関係していますから、地域とのコミュニケーションに積極的な方は多いですよ。自営業の方の協力を得ることができれば、防犯活動を成功に導きやすくなるかもしれませんね。

舟生:防犯活動を成功させるには、事実をきちんと説明し、参加者に「地域の子供たちを守るために、防犯活動が必要」であるという認識を持ってもらい、活動に参加することで参加する側にも、メリットや特典があるような、企画や仕組みを上手につくることが大切なようですね。

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今回は、ここまでです。次回は「異常な場面を目撃したら、どう対処するか」をテーマにレポートします。お楽しみに。




2006年4月25日(火)

カテゴリー: インタビュー・座談会

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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