「子どもの安全ブログ」が10周年!子どもの安全のために大切なことをお伝えします
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セコムの舟生です。
「子どもの安全ブログ」は2月7日で10周年を迎えました。
こんなに長く書き続けることになるとは、私自身、思ってもみませんでした^^;
お子さんの安全を願う保護者の方の思いに応えたい一心で、ここまで続けてこられたように思います。
こうしてブログがあるのは、「こんなことを知りたい」「こういうときの対処を教えてほしい」という読者の方の声があったからこそ。
心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。
今回は10周年を記念して、「子どもの安全ブログ」の歩みを振り返ります。
その時々の子どもの安全に関する注意ポイントをご紹介してきた「子どもの安全ブログ」。
ブログのこれまでを振り返ることで、これからの時代に必要なこと、子どもたちが気をつけなくてはならないことが見えてくるはずです。
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▼ 保護者は情報に流されてはいけない
この10年間で大きく変わったと感じられるのは、入ってくる情報の量が圧倒的に増えたということです。
特にネット環境の進化により誰もが発信者となったために、これまでのマスコミ報道では全く得られなかったような貴重な情報が入ると同時に、フィルターのかけられていない危険な情報や、嘘の情報も入り交じって届くようになりました。
情報の中から重要なことは何かを、受け取る側が正しく判断することが不可欠となっています。
良くも悪くも、これからはますますたくさんの情報のシャワーが降り注ぐ中で子どもたちは生きていきます。その中で、何が正しくて、何を信用して良いのか、危険なことは何か、どうやって自分の身を守れば良いのか...というセンスを、子どもたちも早くから身に付けていかなければなりません。
そのためには親御さんの力が必要です。
親がまず情報をきちんと見極める目を持つこと。
そして、子どもに情報の見極め方を正しく教えること。
これからの時代は、この2つが子どもの安全を守る鍵になるのではないかと思います。
子どものメディアリテラシーの育て方については、千葉大学 藤川大祐教授との対談のまとめ記事が参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。
【特集:子どものネット教育を考える [3]】 子どものメディアリテラシーを育む方法
▼ スマホ時代の子どもたちの安全はどう守る?
このブログが5周年を迎えた際に、子どもとインターネットの出会いがあらたな脅威を生み出していることについて、お話ししました。出会い系サイトなどを通じた子どもの性犯罪被害が話題になりはじめたころです。
それからわずか5年で、子どもがインターネットに接するのは当たり前の時代となり、今では小学生でもスマホを持ち歩いて常に通信しています。犯罪被害の舞台は、出会い系サイトからSNSや無料通話アプリに移り、周囲からより見えにくくなり、被害もいっそう深刻です。
子どもたちからインターネットを切り離すのは不可能と言ってもいい社会の中で、どのようにわが子の安全を守っていけば良いのか、多くの親御さんが悩んでいるのではないでしょうか。
フィルタリングなど物理的な防御も大切ですが、保護者の方が、子どもが使っているスマホやアプリについて、関心を持つことが非常に大事。
「難しいことはわからない」という方も、知ろうとする努力は必要です。
SNSなどで性犯罪被害にあった子どもの半数以上が、親から注意を受けたことがなかったということが統計でもわかっています。
スマホやインターネットに限ったことではありませんが、子どもへの関心や心配する気持ちが、犯罪被害を防ぐことにつながるのです。
▼ 子どもを守るためにできる大切なこと
子どもを守る一番の方法は「親子のコミュニケーション」をしっかり取るということです。
困ったときに子どもが親に相談することができる関係を保ち、元気がなさそうだったり、「何か様子がおかしいな」と思ったりしたら、声をかけてあげること。
これがとても大切です。
今、うちの子はどんなことが好きで、どんな夢を持っているのか、家族や友達に対しての想いややってみたいことなどなど...。
聞き役に徹して、子どもの言葉を引き出してあげることがコミュニケーションのポイントです。
小学生になると子ども同士の世界が広がり、親からは見えないことが増えていきますが、「親子のコミュニケーション」がしっかりしていれば、いち早く子どものピンチを察して助けることもできると思います。
「親子のコミュニケーション」は、お子さんを守り、健やかに成長していく支えになってくれるはずです。
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この10年、自分も実際に子育てに奮闘しながらこのブログに取り組んできました。
ふと考えると、わが子の成長ともに育ってきたこのブログは、まるで自分のもう一人の子どものような存在になっています。
次の10年では自分の子どもは成人を迎えます。
このブログも成人を迎えて、良い社会になったねと笑えるように、引き続き努力していきたいと思います。
これからも「子どもの安全ブログ」をどうぞよろしくお願いいたします。2016.02.08