もしかして不審者!?悪質な「声かけ」をどう見わけるか

セコムの舟生です。

地域の方とのあいさつは、とても大切なことです。不審者からの声かけと、あいさつの違いを具体的に伝えましょう。子どもを狙った連れ去りやわいせつ犯罪は、「声かけ」がきっかけになるケースが少なくありません。
そのため、見知らぬ人からの声かけには注意するよう、小学校でも指導が行われています。

しかし、子どもを見守る地域の方が善意で声をかけてくださることもありますから、一概に「声かけ=不審者」とは言えません

子どもが警戒しなくてはならない「声かけ」とは、どのようなものなのでしょうか。
今回は、悪質な声かけの特徴や、犯罪を未然に防ぐためのポイントなどをご紹介します。

 

 

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▼ 不審者による子どもへの声かけ4つのパターン
不審者は、子どもの興味を引く目的で声かけをします。
無理やり連れ去るようなことをすれば大きな騒ぎになるので、子どもがついてくるように誘いかけるパターンが多いです。

全国の警察署などが公表している不審者情報のなかから、実際にあった声かけの例を分類してみました。

パターン1:助けを求める
例:「○○駅はどこ?」「一緒に猫を探してくれない?」「○○のお店教えて。よくわからないから、車に乗って案内して」

パターン2:子どもが好きなもので気を引く
例:「おもちゃを買ってあげるから一緒に来ない?」「シールあげるからおいで」「うさぎを見においでよ」

パターン3:緊急を装う
例:「お母さんが交通事故にあったから一緒に病院に行こう」「ママが待っているから車に入って」

パターン4:大人の世界に誘惑する
例:「かわいいね。写真を撮らせて」「芸能人に会わせてあげるから、一緒に来ない?」

このほか、「ちょっとちょっと」「ねえ」といったあまり意味のない声かけもよく見られました。
子どもに足を止めさせ、近づくために声をかけるパターンですね。
手招きをされたり、「ちょっとこっちに来て」と言われたりしたら、反射的に従ってしまうこともあるかもしれません。

子どもにはいろいろな声かけのパターン具体的に教えましょう。
実際に怪しい声かけにあったとき、瞬時に「危ない」と判断することが、犯罪被害の防止につながります。


▼ 「これって不審者?」を判断するポイントは?
知らない人からの声かけで警戒が必要なのは、
「○○しない?」「○○はどこ?」といった何かしらの答えを要求する声かけです。

さらに、「○○へ行こう」「○○をしよう」といった、子どもに行動をうながす声かけにも、悪意がある可能性がありますので十分注意が必要です。

このような声かけをされたときは、きちんと「いやです」「わかりません」と断る対応をさせてください。

昨今の声かけは非常に巧妙なので、子どもではとっさに判断できないことがあるかもしれません。
警察を装ったり、言いがかりをつけたりして、子どもが断りにくい状況をつくり、「一緒にきて」と声をかけるパターンも見られます。

しかし、誰に何を言われても、一緒についていくことだけはしないよう、しっかりと教えてください。
どうしたらいいかわからないときは、「お母さん(お父さん)に聞いてみます」と言い、すぐにその場を離れるよう、子どもに言い聞かせましょう。

はっきりと断りの言葉を出せず、あいまいな態度をとると、相手の思うつぼです。
子どもが困るような問いかけや、誘いをすること自体が不自然なのです。


▼ あいさつは大事!でも「知らない人」のルールを忘れずに
子どもに回答を求めない声かけ、たとえば「おはよう!」「いってらっしゃい」とあいさつされたときは、子どもの安全を見守ってくださる地域の方である場合が多いと思います。
相手の顔をしっかりと見て、元気よくあいさつをするよう、子どもに伝えてください。

ただし、よくあいさつを交わしていている相手でも、「知っている人」というわけではありません
保護者の許可がないままに誘われてついていったり、ものをもらったりすることは避けなくてはなりません。

顔見知りの人からあいさつ以外の声かけをされたときも、「わかりません」「お母さんに聞いてみます」と返して良いのだと教え、さらに、どんなふうに声をかけられたのかを必ず大人に伝えるよう教えましょう。
「知らない人」についての入門編もあわせてご覧ください。


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地域の防犯メールを受信している方は、さまざまな声かけや不審者情報があることをご存じだと思います。
なかには「バイバイ、と声をかけられた」「こんにちは、と言われた」といったものもあり、「この程度で不審者!?」と思うこともあるのではないでしょうか。

警察の不審者情報メールは、通報した人から前後の状況を聞いて危険の可能性を判断したうえで、配信されています。不審者とみなされた人物は、どこか様子が怪しかったり、子どもに恐怖感を与えたりしたことが考えられます。
声かけの言葉だけで危険度を決めてしまうのではなく、「知らない人」のルールや前後の状況などにも十分注意を払うようお子さんに教え、ひとりで行動しないこととあわせて言い聞かせてください。





2015年11月 5日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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