[入学準備特集2016 Part1]いまからはじめる!新1年生のための防犯入門

セコムの舟生です。

犯罪被害から幼い子どもを守るため、対策のポイントをご紹介します。早いもので10月も終わりに近づいています。
秋は就学時健康診断がおこなわれる小学校が多いので、来年入学予定の小学校に初めて足を運んだお子さんもいるかもしれませんね。

入学まではあと5カ月ほど。
それまでに子どもに覚えさせたいことはいろいろありますが、直前になると卒園や入学準備で慌ただしくなります。
気持ちにゆとりがあるいまのうちに、事故や犯罪などの危険から身を守るための知識を少しずつ教えておきましょう。

子どもの安全ブログでは、[入学準備特集2016]と題して、子どもの防犯や安全についての基礎知識をシリーズでお届けします。

初回は「新1年生のための防犯入門」がテーマ。
「悪い人に狙われているかもしれない」というリスクをどう教えればいいのでしょうか。
犯罪から身を守るための基礎知識を、わかりやすく伝える方法をお教えします。

 

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▼ 最初に教えたい「知らない人ってどんな人?」
「知らない人についていってはダメだよ」
「知らない人にお菓子をもらってはダメだよ」
お子さんにこのような言葉をかけたことがある親御さんは多いと思います。

"知らない人"への警戒は、犯罪に巻き込まれないために重要なことです。

しかし小さな子どもは、ときどき見かけるだけの人や親しげに声をかけてきた人を"知っている人"と判断してしまうことがあります。
まずは子どもに、"知らない人"とはどういう人かを具体的に教えることからはじめましょう。

<こんな人は「知らない人」>
□ 見たことがない人
□ 名前を知らない人
□ 住んでいるところを知らない人
□ お父さん、お母さんが知らない人

<こんな人も「知らない人」>
□ 幼稚園や保育園の行き帰りによく挨拶するが、名前や住んでいるところを知らない人
□ 近所でよく犬の散歩をしているが、名前を知らない人
□ よく行くお店で働いている人だが、お父さん、お母さんの知り合いではない人

顔見知りでも、"知っている人"とは限らないことがわかるかと思います。
お子さんには、具体例を出しながら「こんな人は"知っている人"かな?"知らない人"かな?」と聞いてみましょう。

間違っていても、すぐには否定せず「それで大丈夫?」「ほかには?」と質問を繰り返して考えさせてください。
すぐに答えを教えるのではなく、ときには根気よく見守ることも、子どもの危機回避能力を育てるためには大切なことです。


▼ 低学年児童も男の子も狙われる!性犯罪への危機意識を持たせるには
考えたくないことではありますが、子どもを狙う犯罪はわいせつ目的でおこなわれることが非常に多いのが現実です。
抵抗力が弱い低学年のお子さんが被害者になることもありますし、男の子を狙った性犯罪も発生しています。

しかし、幼い子どもに性犯罪の危険をどのように伝えればいいのか、難しいですね。
そこで、性犯罪そのものについて教えなくても、 "プライベートゾーン"という言葉を使うことで、性犯罪への警戒心を持たせることができます

"プライベートゾーン"とは、「他人に見せても触らせてもいけない、自分だけの場所」という意味。
「水着を着て隠れる場所が"プライベートゾーン"だよ」と教えましょう。

子ども自身に、「守らなくてはいけない大切なもの=プライベートゾーン」という意識を持たせることが、性犯罪予防に繋がります。

プライベートゾーンを見たがったり、触りたがったりする人、またプライベートゾーンを無理やり見せたり、触らせようとしたりする人がいたら、すぐに逃げなくてはいけないことを教えてください。

また「自分でも人に見られないように注意してね」と言うと、人前で無防備に着替えたり、だらしない格好をしたりするのが、良くないことなのだと幼い子にもわかるはずです。
日ごろからプライベートゾーンの大切さを子どもに言い聞かせてください。


▼ 子どもの犯罪被害を防ぐ最大の対策「ひとりにならない」
子どもを狙う犯罪の多くは、ひとりになった隙に発生しています。
子どもがひとりになるタイミングを待って犯行に及ぶケースも見られますので、わずかな時間・距離でも、ひとりになるのは大変危険なことです。

しかし幼いお子さんの場合、ひとりでふらふらと行動したり、興味の対象に引き寄せられたりして、いつのまにか皆とはぐれてしまうようなことがあるようです。

お子さんと一緒にでかけたとき、ひとりでどこかに行ってしまうようなことはありませんか?
もしあるなら、「ひとりにならない」ことの重要性をいまのうちによく教えておく必要があります。

よく行くスーパーなどでは、多少子どもが離れても気に留めない親御さんもいますが、日常生活から「ひとりで行動しない」ということを徹底してください。

子どもの安全NEWS]でも取り上げていますが、商業施設のトイレなどでひとりになったり、保護者とはぐれたりしたところを狙う犯罪もたびたび発生しています。

小学校に入学してから「お友だちといつも一緒に行動してね」と言っても、真意は伝わりません。
なぜひとりになってはいけないのかをきちんと説明し、普段から徹底させることで、「ひとりにならない」ことを習慣化させましょう。


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あまり厳しく言い過ぎると、子どもを怖がらせてしまう結果になり、楽しみなはずの小学校生活にも影響してしまうかもしれません。
いまの段階では、犯罪の恐ろしさを伝えるのではなく、幼い子どもでも理解できるよう「気をつけること」を具体的に教えるにとどめましょう。

お子さん自身が少しずつ防犯や安全に意識を向けられるよう、折にふれて話してみてくださいね。


【 お 知 ら せ 】

子どもを事故から守ることを目的に、安全に配慮して開発された製品に送られる「キッズデザイン賞」。
過去の受賞作品が一堂に会する「セーフティグッズフェア with サイエンスアゴラ2015」が、今年も東京都立産業技術センターで開催されます。

実際に製品を手にとることができる展示のほか、親子で一緒に安全について学べるセミナーやワークショップなど、さまざまなプログラムが予定されています。

私も「子どもの安全」をテーマに講演させていただきますので、ご興味のある方はぜひ足をお運びいただきたいと思います。

「セーフティグッズフェア with サイエンスアゴラ2015」
■日時:2015年11月13日(金)/14日(土)/15日(日) 
10時~17時(最終日のみ16時終了)
■会場:東京都立産業技術研究センター 1F/3F
■主催:東京都
地方独立行政法人 東京都立産業技術センター
特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
■後援:国立研究開発法人 科学技術振興機構
■入場料:無料

■舟生の講演日程(予定)
2015年11月14日(土) 11:10~11:50/14:10~14:50





2015年10月29日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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