子どもが狙われるのはこんな場所!街に潜む死角

セコムの舟生です。

生活圏に「死角」となる危険な場所がないか、親子で話し合い、対策を立てましょう。秋の深まりとともに日没が早くなってきましたね。
夕方5時を過ぎると、あっという間に暗くなります。

暗くなると、子どもの安全上のリスクが増えることになりますから、お子さんが学童保育や習いごとに通っているご家庭は、帰宅時の安全について早めに見なおしておきましょう。

さて、子どもが狙われる事犯の多くが通学路や住宅街で発生しています。
平穏な住宅街や、安全が確保されているはずの通学路にも子どもが犯罪に巻き込まれるような「死角」があります。

そこで今回のテーマは、「子どもが狙われやすい場所」についてです。
住み慣れた街や歩き慣れた通学路にも危険が潜んでいることを知り、犯罪にあわないためにどうしたらいいか、お子さんと話し合ってみてください。

 

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▼ 子どもが犯罪にあいやすい場所とは?
犯罪が起こりやすい場所には特徴があります。

<子どもが犯罪にあいやすい場所の特徴は?>
(1) 見通しが悪い
(2) ひと気が少ない
(3) 不特定多数が出入りしやすい

警察庁の統計でも、小学生が被害にあう割合が高い場所として「駐車場(駐輪場)」や「共同住宅」「道路上」が上位にきています。

駐車場や駐輪場は、停めてある車や自転車で見通しが悪く、「死角」が多くあります。
また、誰でも自由に出入りできることから、その場にいても不審がられることが少なく、身を潜めて子どもが通りかかるのを待ち受けることができます。

共同住宅も、やはり人目につきにくい「死角」が多い場所です。
踊り場や階段などで、わいせつ犯罪の被害にあう事犯が多く見受けられます。外階段があるマンションや団地などは、関係者以外でも入り込むことができるので、自宅でも安心はできません。オートロックがついているマンションであっても、住人について部外者が入ってくることは可能なので、油断はできません。

道路上で犯罪にあうケースでは状況はそれぞれ異なりますが、やはり人目につきにくい場所や時間を狙って、犯行に及んでいるものと思われます。植栽や電柱、停まっている車の陰など、大人が身を潜められる場所は、意外に多いもの。
また、住宅街の路上では人の往来がほとんどない時間帯もあるので、誰にも気づかれずに子どもを連れ去ることも不可能ではありません。


▼ 子どもを狙う犯罪のパターンを知る
実際に起きた事件をいくつか振り返って、犯罪が起きた場所とパターンを読み解いてみましょう。

<共同住宅での犯行>
・小3女児への暴力行為の容疑で男が逮捕される。集合住宅1階の出入口で帰宅する女児を待ち伏せして、カッターを見せ「こっちに来い」と脅した。
・小3女児の手足をひもで縛った容疑で男を逮捕。マンションの踊り場で女児に声をかけ、ひもで拘束して逃走した。

共同住宅では、子どもを待ち伏せて犯行に至るパターンが多く見られます
子どもには、たとえ自宅敷地内でも周囲に警戒することをよく教え、周辺環境によっては保護者が安全な場所まで送り迎えするなど、不審者対策を徹底してください。また、階段や踊り場など共有スペースを遊び場にしないよう、よく言い聞かせましょう。

<道路上での声かけ>
・小3女児への強制わいせつ等の容疑で男を逮捕。住宅街を歩いていた女児に連れ去り目的で「ちょっと来て」と声をかけ、女児の頬をなめるなどした
・11歳女児へのわいせつ目的誘拐未遂の容疑で男を逮捕。路上でひとりで遊んでいた女児に「除霊してあげるから駐車場へ行こう」と声をかけ、誘拐しようとした。
・小4女児への強制わいせつ容疑で男を逮捕。帰宅途中の女児に路上で声をかけ、トイレの場所を尋ねて公衆トイレに連れ込みわいせつな行為に及んだ

路上では、子どもの気を引く声かけをおこない、ひと目につかない場所へ連れ去ろうとするケースがよく見られます。
犯行現場に選ばれているのは、ひと気のない駐車場や公衆トイレなど。連れ込まれてしまえば、子どもが抵抗することは困難です。声かけの段階で察知して、危険を回避しなくてはなりません

声かけのパターンを知り、定期的におさらいしましょう。

<道路上での強引な犯行>
・8歳女児への暴行容疑で男を逮捕。路上で帰宅途中の女児の腕をつかみ茂みに連れ込んだ
・小3女児が車に連れ込まれる事案が発生。夕方5時ごろ、住宅街を歩いていたところ、知らない男に車に引っ張り込まれた
・小4女児に対する強制わいせつ致傷容疑で男を逮捕。住宅街の路上で女児にわいせつ行為をしようと羽交い締めにし、けがを負わせた。
・小1女児への暴行容疑で男を逮捕。路上で、ひとりで下校中の女児に後ろから近づき、ランドセルをつかんで倒し、口をふさぐなどした

これらの路上犯罪は、誰にも見られていない瞬間におこなわれています。屋外ではひとりにならないことを子どもに徹底させるとともに、狙われている気配に敏感になることも教えてください。

不審者は、子どもが近づく随分前から、様子をうかがっています。
見られている、ついてきているといった気配があれば、道を変える、防犯ブザーを構えるなど適切な防犯行動を起こすことが大事です。
また、駐車場の脇や停車中の車などを通るときは、なるべく車に近づかないようにしましょう。


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「後ろから誰かくるかもしれない」「あそこに誰かが潜んでいるかもしれない」と感じ取るセンサーを子ども自身が磨くことが、犯罪を回避するポイントです。
犯罪が発生しやすい場所を覚えるとともに、常に周囲を警戒して歩くことの重要性を子どもに教えましょう。


【 お 知 ら せ 】

子どもを事故から守ることを目的に、安全に配慮して開発された製品に送られる「キッズデザイン賞」。
過去の受賞作品が一堂に会する「セーフティグッズフェア with サイエンスアゴラ2015」が、今年も東京都立産業技術センターで開催されます。

実際に製品を手にとることができる展示のほか、親子で一緒に安全について学べるセミナーやワークショップなど、さまざまなプログラムが予定されています。

私も「子どもの安全」をテーマに講演させていただきますので、ご興味のある方はぜひ足をお運びいただきたいと思います。

「セーフティグッズフェア with サイエンスアゴラ2015」
■日時:2015年11月13日(金)/14日(土)/15日(日) 
10時~17時(最終日のみ16時終了)
■会場:東京都立産業技術研究センター 1F/3F
■主催:東京都
地方独立行政法人 東京都立産業技術センター
特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
■後援:国立研究開発法人 科学技術振興機構
■入場料:無料

■舟生の講演日程(予定)
2015年11月14日(土) 11:10~11:50/14:10~14:50





2015年10月22日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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