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もしも車から声をかけられたら?子どもの連れ去りをどう防ぐか

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セコムの舟生です。

不審な車には近づかない。目安は大人が両手を広げたくらいです。今回のテーマは「声かけ事案への対応」。

下校時間の通学路が狙われやすいとよく言われますが、夏休みに入ってからも、不審者からの声かけが発生しています。連れ去りを目的に声をかけてくる事案もあるので注意が必要です。

連れ去り目的の声かけによく用いられるのが「車」
移動が容易で人目につきにくく、犯行に好都合だからです。

車は、強引に引き込まれたり一瞬で連れ去られたりすることもあるため、車から声をかけられたときは、最大限の警戒が必要です。

とっさの判断や行動が身の安全につながりますので、防犯知識として身につけておきましょう。

 

* * * * * * * * *


▼ 車からの声かけによくあるパターンを知る
車からの声かけは、たびたび重大な事件のきっかけになっています。
子どもの連れ去りが増えている実態もありますので、車からの声かけがどのようにおこなわれるのかを詳しく知っておく必要があるでしょう。

過去のニュースや発生事案をまとめると、そのパターンが見えてきます。
<車に乗るよう促す声かけの種類>
(1)「○○小学校はどこ?」などと尋ね、道案内を請うパターン
地図を差し出すなどして近寄らせる巧妙な手口もあります。
責任感が強いお子さんや優しいお子さんの場合、断りにくいこともあるようです。

(2)「○○を買ってあげる」「○○があるよ」などと、物でつるパターン
子どもの間で流行していて、手に入りにくい物などを「あげる」と言われれば、つい気持ちが傾いてしまうかもしれません。

(3)「お父さんが事故にあったから乗って!」などと緊急を装うパターン
子どもの不安や驚きを利用した卑怯な手口。
有無を言わせない勢いで車に乗るよう促されれば、従ってしまうお子さんもいるのではないでしょうか。

そもそも車の中から子どもに話しかけるのは不自然。
車からの声かけに「おかしい」「危ない」と危険センサーを働かせ、防犯行動をとりましょう。


▼ 車から声をかけられたときの防犯対策
実際に車から声をかけられる状況が発生したら、どのように対処したらいいのでしょうか?

<車から声をかけられたらどうする?>
・車から即座に離れる。大人が両手を広げたくらい距離をおく
・どんなことを言われても、車には近づかない・乗らない
・車から降りて近づいてきたら、防犯ブザーや大声で助けを呼ぶ
・身に危険を感じたら、車の進行方向と逆に逃げる
・すぐに大人に知らせ、助けを求める

「いかない・のらない・おおごえをだす・すぐにげる・しらせる」の5つの防犯行動「いかのおすし」は、車から声をかけられたときの行動にもあてはまりますね。

車の場合は、逃げる方向も大事です。
進行方向に逃げると、追いつかれてしまうかもしれません。以前、連れ去られそうになった男児が、車が入れない細い路地に逃げ込んで難を逃れたことがありました。車は、向きを変えたり、曲がったりするときに時間を要します。そのことを覚えておくと、いざというとき「どう行動したらいいか」のヒントになると思います。


▼ 子どもに「車」への警戒を意識させる
車を使った犯行では、「ねえ」「ちょっと」といったあまり意味のない言葉で足を止めさせ、子どもがとまどった一瞬を狙って強引に連れ去るようなケースも多く発生しています。

声かけからの強引な手口を避けるためには、事前に危険を避けることが非常に大事です。
停車中の車を見かけたときや、駐車場の横を通るときなども、車から距離をおくという習慣をつけましょう。

道路状況によっては、車から距離をおくのが難しい場合もあると思います。
運転席や車内に人がいるような場合は特に注意が必要です。
こちらをじっと見ていたり、急にドアや窓を開けたりするようなことがあれば、危険のサイン
防犯ブザーをいつでも押せるよう準備する、道を変えてその場を離れるなど、状況判断できるよう子どもによく教えておきましょう。

警戒している様子がわかれば、不審者も声をかけにくいもの。
車から声をかけるすきをつくらないことが大切です。


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車からの声かけは、子どもがひとりになったタイミングを狙って発生することがほとんどです。
過去に起きた、車からの声かけがきっかけとなった子どもの連れ去り事件では、自宅のすぐ近くで発生したケースも見られます。一緒にいた友だちと別れ、ひとりになるわずかなすきを狙われるかもしれません。

自宅のそばでも油断しないよう、お子さんによく言い聞かせてください。
保護者の方も、人目につきにくい場所がある、見かけない人物や不審者がうろついている、不審な車両が停まっているなどといった危険サインを見落とさないようにして、対策を考えましょう。

2015.08.20

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