子どもの安全ブログ開設9周年!子どもの安全の「今」と対策

セコムの舟生です。

子どもを取り巻く現場がどんなに変化しても、子どもを危険から守ってあげられるのは親だけです。おかげさまで、この「子どもの安全ブログ」は2月7日で開設9周年を迎えます。

思えば9年前、子どもが被害にあう痛ましい事件が続発していました。
子どもの安全に対する危機感が高まるなか、子どもたちを危険から守るためのさまざまな情報をできる限りたくさんの方々にお届けしたいという想いで、このブログはスタートしました。

そして、昨年から今年にかけ、また痛ましい事件が続いています。
社会状況も少しずつ変化し、携帯電話やスマートフォン、インターネットを介した犯罪が多発したり、画像や動画の撮影機器が身近に普及するなかで盗撮や児童ポルノ被害が発生したりと、以前では考えられなかった犯罪も広がっています。

「今どんな事件や事故が多く発生しているか」を知ることは、子どもの安全対策にとって大きなヒントになります

今回は、開設9周年を迎えるにあたり、昨年1年間を振り返って私が気になったニュースをピックアップし、安全対策のポイントをご紹介します。

 

* * * * * * * * *


○ 連れ去りから子どもを守るためにできること
・小3女児が警察官を語る男に連れ去られ、監禁される(北海道 1月)
・犬の散歩中の小5女児が誘拐、監禁される(神奈川県 2月)
・小5女児が車で強引に連れ去られ、監禁される(岡山県 7月)
・小1女児が放課後に連れ去られ、殺害される(兵庫県 11月)

子どもの連れ去りは増加傾向にあります。つい先日も、福岡県で小5女児が同級生宅の近くで連れ去られ、殺害された事件がありました。
よく知っている近所や通学路でも決して油断せず、隙を作らないことが大事です。

「ひとりにならない」ことを常に意識してください。
集団下校をしていても、自宅付近で別れてしまうこともあると思います。そのようなときはおうちの方が迎えに行くか、防犯ブザーを手に持っていつでも使えるようにしておき、周囲を警戒しながらキビキビと歩くよう、言い聞かせてください。

また、犯行のきっかけは「声かけ」が多いので、さまざまなパターンを知り、備えることも大事です。

【関連記事】
知らない人から話しかけられたときは?巧妙化する子どもへの声かけの実態
近所にある危機!子どもへの「声かけ事案」その実態を知る


○「SNS、無料通話アプリ」がきっかけのトラブルから身を守る
・SNSで知り合った小6女児を誘い出し、誘拐(栃木県 1月)
・スマホアプリで知り合った小学生女児にわいせつ行為(神奈川県 2月)
・スマホアプリで知り合った小学生女児の服を脱がせる(大阪府 4月)

携帯電話やスマートフォン、携帯ゲーム機の普及で、小学生がメールや、SNS、無料通話アプリをコミュニケーションツールとして使うのも珍しくなくなってきました。

これまでブログでは、インターネットの知識が不十分なままで利用することは非常に危険だということを繰り返しお伝えしてきました。
インターネットの世界には、さまざまなトラブルの可能性が潜んでおり、近年ではネットを介して悪意ある大人にだまされ、強制わいせつや児童ポルノの被害にあってしまったというニュースもたびたび目にします。

総務省の調査では、小学生のフィルタリング利用率は約62%(平成25年度)で、前年度より約14%下がっています

携帯電話やスマホ、携帯ゲーム機を持たせるならば、必ずフィルタリングを利用してください。
もしフィルタリングで利用できないサイトやアプリがあることを子どもから訴えられたら、親が必要と判断した場合のみ、個別に閲覧設定をするようにしましょう。

適切な使い方を身につけるまでは、子どもに自由に使わせるのではなく、やっていいこと、やってはいけないことをきちんとルール化して、保護者がしっかり利用の仕方を管理することが重要です。

【関連記事】
【見直そう!子どもの防犯対策】<パート2>スマホ・SNS時代の子どもたち。親が知っておくべきことは?
ウチの子は大丈夫?実録!子どものインターネットトラブルと対処法


○ 「転落事故」から子どもを守る
集合住宅の高層階などから子どもが転落する事故は、昨年も非常に多かった印象です。

・4歳男児がマンション10階から転落死(東京都 5月)
・9歳男児がマンション11階から転落、木にひっかかり無事(大阪府 5月)
・1歳男児がマンション3階から転落して重傷(兵庫県 6月)
・11歳男児がマンション4階屋上から転落して重傷(兵庫県 6月)
・1歳女児がマンション8階から転落して死亡(神奈川県 8月)
・4歳男児がマンション14階から転落して死亡(大阪府 8月)
・10歳男児がマンション13階から転落して死亡(神奈川県 8月)
・1歳男児が集合住宅3階から転落して死亡(大阪府 10月)
・4歳女児がマンション9階から転落して重傷(大分県 11月)
・4歳男児がマンション11階から転落して死亡(大阪府 11月)

幼児では、保護者が目を離した隙に安全対策が不十分だった場所から転落事故につながることが多く、小学生では、自ら危険行為をすることで転落事故につながることが多いようです。

幼児のいるご家庭では、子どもが転落するおそれのある窓辺やベランダなどの場所をあらためて見回し、子どもの足場になるようなものが近くにないか確認してください。

また子どもに転落事故の危険性を説明し、「やってはいけないこと」を伝えましょう

不思議なことに、転落事故が起きると、時期を違えず別の場所でも同様の事故が発生することがよくあります。
子どもの転落事故がニュースになったときは、あらためて安全対策をしっかりと見直したいですね。

【関連記事】
幼児のベランダ転落はなぜ起きるのか?
子どもの転落事故が多発!対策は?


○ 毎年相次ぐ「水の事故」を防ぐために
毎年、ゴールデンウイーク頃から海や川での事故が相次ぎます。
水の事故はひとたびアクシデントが起こると重大事故に発展してしまうのが怖いところです。
命にかかわる事故も多く見られました。

・2歳男児がオートキャンプ場の湖で溺れて重体(埼玉県 5月)
・小4男児が川遊び中に深みにはまり重体(大阪府 5月)
・川遊び中の小中学生4人のうち3人が流されて死亡(岐阜県 6月)
・6歳男児が用水路で遊んでいて溺水して死亡(福岡県 6月)
・小1男児が河川敷から川に転落して死亡(広島県 6月)
・6歳男児が川遊び中に足を取られて溺水し重体(秋田県 7月)
・小1男児が海で水遊び中に溺れて死亡(山口県 7月)
・5歳男児が川に流されて重体(北海道 7月)
・小4女児が川遊び中に流されて死亡(新潟県 7月)
・5歳女児が川遊び中に浮き具から落ち、助けようとした両親が死亡(熊本県 7月)
・7歳男児2人が川遊び中に溺れ、1人が死亡、1人が重体(東京都 7月)
・6歳男児が海水浴中に溺れ、死亡(福井県 7月)
・5歳女児と父親が海水浴中におぼれ、2人とも死亡(神奈川県 7月)
・小1男児が海水浴場の波打ち際で遊んでいたところ、溺れて死亡(広島県 8月)
・小1男児が遊水池に転落して死亡(千葉県 8月)
・川遊びをしていた女児が流されて死亡(高知県 9月)
・5歳男児がいかだ遊び中に川に転落して死亡(岩手県 9月)

大人が一緒でも重大事故が発生することがあることがわかります
保護者が目を離さないことはもちろん、ライフジャケットを身につけさせるなどの安全対策も必要です。
用水路やため池など、身近な水辺でも事故が頻発しているので、子どもだけで水場には近づかないよう徹底してください。

また家庭のなかでも事故が起きています。
小さな子どもは数十センチの水深でも溺れることがあります
小さな子どもから目を離さないことが不慮の事故を防ぐことにつながります。

【関連記事】
子どもの水難事故にご用心!事故発生のシチュエーション別注意点
【夏の安全特集[1]】危険な子どもの水の事故、被害に遭いやすいのはどんなとき?


* * * * * * * * *


昨年1年間だけでも、本当にいろいろな事件や事故がありました。
実際に起きてしまった事件や事故からポイントを学び、安全対策につなげていきましょう。

これまで、読者の皆さまからたくさんのご意見をいただき、私自身も日々学びながら、このブログを今日まで続けることができました。
本当にありがとうございます!

これからも皆さまと一緒に考えながら、子どもの安全に役立つ情報をお届けしていきたいと思います。
今後とも本ブログをよろしくお願いします。





2015年2月 5日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

カレンダー

カテゴリ
カテゴリ
人気記事
ブログ内検索