[緊急提言]神戸小1女児に何が起きたのか。幼い子を狙う犯罪が増加、対策は?

セコムの舟生です。

防犯の基本は「ひとりにならないこと」ですが、子どもの生活圏にある「危険な場所」「安全な場所」を確認しておくことが防犯につながります。神戸市長田区で、今月11日から行方がわからなくなっていた小1女児が遺体となって発見されました。あまりの痛ましさに、子を持つ親のひとりとして、犯人への強い憤りを感じずにはいられません。

今年1月には、北海道で小3女児が警察官を語る男に連れ去られ、1週間にわたって監禁される事件が発生。また2月には、神奈川県で犬の散歩中の小5女児が誘拐、監禁される事件も起きています。夏休み直前の7月には、岡山県で小5女児が車で強引に連れ去られ、行方不明になる事件がありました。

平成26年度の警察白書によれば、平成25年度に13歳未満の子どもが被害者となった犯罪件数は2万6,939件で、前年より1,327件増えています
平成16年以降減少傾向にあったものの、昨年から一転、増加に転じました。

今回は緊急提言として、神戸の事件を振り返りながら、子どもを狙う犯行から身を守る方法、危険に巻き込まれないための防犯対策をまとめます。

 

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▼ 増加に転じた子どもへの犯罪件数。衝撃的な事件が相次ぐのはなぜ?
減少傾向にあった子どもが被害者となる事件。
それが増加に転じました。

「子どもが狙われる頻度が増えている」ということです。

大きく報じられる事件がきっかけとなり、事件を模倣した犯罪がおこることは決して珍しくありません。相次ぐ事件の影で、連れ去り未遂事案や声かけ事案などが連日各地で発生していると想像できます。

今回のような大きな事件が発生するたび、あらたに子どもを狙う者が増える...そんな悪循環も否定できないのです。

子ども自身はもちろん、保護者も地域も、できる限りの取り組みが必要でしょう。


▼ 危険をいち早くキャッチ!ひとりになったら周囲を警戒
これまで何度も繰り返しお伝えしてきたことですが、子どもの防犯の基本は「ひとりにならないこと」

しかし、さまざまな事情から、ひとりになってしまうこともあるのが現実だと思います。

子どもの安全NEWSでも取り上げましたが、つい先日も三重県で集団登校の集合場所に向かうわずかな間に、男子児童が車に連れ込まれそうになる未遂事案が起きたばかりです。

ひとりでいるときに危険に巻き込まれないためには、どうしたらいいのでしょうか。

今回の神戸の事件では、防犯カメラに映った被害者の女児と、その後ろから様子をうかがうようについていく容疑者の姿が確認されたと報じられています。

犯行をもくろむ者は、ターゲットとなる子どもを見定めたあと、その場では手を出さず、周囲の状況を確認しながら人目につきにくいタイミングを待っている場合があります。

危険を察知するためには、いつもの通学路でも、楽しく遊んでいる時間でも、ときどき周りを見渡す警戒心が必要です。

特に背後から近づいてくる気配には要注意。
うつむいて地面を見ながら歩いたりせず、ときどき後ろを振り返りながら、キビキビと早足で移動しましょう。そのような子どもには、不審者も狙いを定めにくいものです。

<不審者に狙われない歩き方>
・下を向いて歩かない
・ときどき振り返って背後を見る
・キビキビと早足で歩く
・停車中の車からは離れて通行、話しかけられたら距離をおく
・ひとりになったら防犯ブザーを手に持って警戒する


▼ 不審者の興味をひかない服装で出かけていますか?
頻発する連れ去り事案で被害にあう多くは女の子
わいせつ目的で近づくケースが多いようです。

過度にかわいらしい服装や露出の多い服装、華やかなバッグや靴などが、不審者の目に留まることもあります。私も女児の父として、子どもにおしゃれをさせてあげたい気持ちはありますが、おしゃれは保護者が一緒のときだけにして、日常生活ではなるべく落ち着いた服装で送り出してあげるようにしたほうがいいと思います。

男の子の場合は、インナーシャツがはみ出していたり、Tシャツや半ズボンが短すぎたり、時折いかにも服装に無頓着そうに見える子がいますが、そうしたことも隙につながります。

女の子、男の子にかぎらず、華美が過ぎないか、だらしなくないかなど、子どもの服装を親がしっかりと確認してあげてください。


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子どもを狙った犯罪は、一般的な感覚では理解できません。犯罪者の「小さな子ども相手なら、力で勝てる」という卑劣な思惑もあり、ひとたび狙われれば、子どもでは抵抗が難しいという恐ろしさがあります。

子どもも親も自己防衛意識をしっかりと持ち、「狙われない」ことを念頭に日常を過ごしてください





2014年9月29日(月)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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