[夏休み特集3]夏休み中の子どもが狙われる?押し込みの手口

セコムの舟生です。

訪問者への対応を子どもと話しあっておきましょう夏休み中の子どもの安全を考える [夏休み特集]も3回目を迎えました。
1回目は「子どもとの旅行の安全」、2回目は「車からの声かけへの対応策」をお伝えしました。

今回は、保護者が留守中の子どもを狙った「押し込み」についてお話します。

押し込みは、在宅中に宅配業者などを装ってドアを開けさせたり、帰宅時に強引に背後から押し入ったりする、強引な手口の犯罪です。

過去には、夏休みなどの長期休みを狙って、留守番中の女児宅に押し込みを繰り返していた連続わいせつ犯もいました。

夏休み、お子さんが留守番をする予定があるご家庭の方は、押し込みの手口を把握しておいていただきたいと思います。そして、お子さんにも危険を理解させ、留守番時の対応を話し合いましょう

 

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▼ 子どもの留守番時に起きる押し込み犯罪。そのパターンとは?
小学生のお子さんに留守番をさせる際には、「誰が来てもドアを開けてはダメ」と約束させているご家庭が多いと思います。しかし、緊急を装って巧妙に子どもにドアを開けさせる手口が横行していますので、だまされてしまうことも考えられます。

昨年の夏休み前後に実際に起きた押し込み犯罪を例に、手口を分析してみましょう。

・事例A
1人で留守番中の8歳男児が、インターホンが鳴ったのでドアを開けたところ、男が包丁をつきつけて押し入る。男は男児をクロゼットに押し込み、現金を奪って逃走。

・事例B
小6女児の家に無施錠の玄関から侵入し、女児の胸や尻に触った30代男が逮捕される。女児は1人で家にいたところ、被害にあった。

・事例C
留守番中の女児を狙って、約50件の乱暴やわいせつ行為を繰り返していた40代の男が逮捕される。事件は子どもが家にいる夏休みや冬休みに相次いでおり、電気業者などを装って鍵を開けさせていた。

事例Aは、インターホンに反応してドアを開けてしまったこと。事例Bは、子どもの留守番中に玄関が無施錠だったことが、犯人に押し込まれた原因といえます。

そして、保護者や子どもが注意するだけでは防ぎきれない可能性があるのが、事例Cのパターン。
たとえば、「水漏れが見つかった」「ガス管が破裂したので、いますぐ修理が必要」など一刻を争うようなことを言われれば、子どもならより一層冷静さを失ってしまうかもしれません。

このほかにも、「冷凍食品がとけるから、いますぐ受け取ってほしい」「隣に引っ越してきた」など、いろいろなパターンでドアを開けさせようとする手口が考えられます。


▼ 訪問者が来たときの対応を徹底する
子どもが留守番中に誰かが訪ねてきたら、「ドアを開けずに対応する」が鉄則です。
訪問者があった場合の具体的な対応を、整理して子どもに伝えましょう。

○ 訪問者はモニター付きインターホンやドアスコープで確認する。
○ インターホンやドアごしに対応する
○ 鍵は開けない。ドアを開ける場合でもチェーンをつけた状態で対応する
○ 返答に困ったら「あとで来てください」「お母さん(お父さん)に確認します」と言う

お子さんが迷わないように、インターホンや玄関ドアのところなどメモ書きにして貼っておくとわかりやすいですね。

「留守番中は絶対にドアを開けてはいけない」と理解していても、訪問者の言葉しだいでは「これは例外なのではないか?」と子どもは考えます。

特に優しいお子さんや責任感の強いお子さんは、「相手に悪い」「困っているから気の毒」と考えがち。しかし、子どもだけになる留守番中は、訪問者に配慮する必要はありません。現代の押し込み犯罪は、それくらい卑劣で巧妙です。

水道局や電気事業者などがいきなり訪ねてくることはまずありません。宅配便なら不在伝票などでも対応できるはずです。「誰になんと言われようと、ドアを開ける必要はない」ということをお子さんに話してあげてください。もしも善意の訪問者だったのなら、あとで親が謝れば良いのです。


▼ 後ろをつけられているかも?帰宅時を狙う押し込みにも注意
子どもが外出先から1人で帰宅するときも注意が必要です。
子どもが玄関を開けた瞬間に後ろから押し入られ、犯罪にいたるケースがいくつも報告されています。

<玄関前での注意ポイント>
○ 怪しい人がついてきていないか、よく注意する
○ あらかじめ鍵がすぐ出せるよう準備を。玄関前で鍵を探さない
○ 周囲に人がいないか確認して、素早く鍵を開ける
○ 家の中に誰もいなくても必ず大きな声で「ただいま」という
○ 中に入ったらすぐに鍵を閉める。チェーンまでしっかり閉める

玄関前でも油断は禁物。
家に入りきちんと施錠するまで緊張感を持って行動するよう、よく言い聞かせてくださいね。


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子どもの留守番には、さまざまな危険がともないます。高学年になって身のまわりのことがひと通りできるようになっても、予期せぬ危険があるかもしれないことを理解してください。

いざというときには、子どもが頼れる近所の人などがいると安心です。留守番中の異変も、地域との関わりがあればいち早く察知してもらえるはずです。家の中のことをあれこれ言い聞かせるだけではなく、子どもが少しでも安全に留守番ができる環境を、できるだけ整えてあげたいものですね。





2014年7月24日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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