[クローズアップNEWS] 知らない人から話しかけられたときは?巧妙化する子どもへの声かけの実態

セコムの舟生です。

子どもの安全NEWSで取り上げたニュースにクローズアップして詳報をお伝えしている[クローズアップNEWS]。

今回クローズアップするのは、「子どもへの声かけ」です。

子どもの連れまわしや監禁など、不穏な事件がたびたび起きていますが、ほとんどの発端は「声かけ」です。

昨今のニュースを振り返りながら、犯人がどのように子どもに迫るのか、実態を詳しく見てみましょう。事件にいたらないまでも、警察や自治体からの防犯メールで、不審者からの声かけ事案を頻繁に見かけますね。

犯行の手口を知り、お子さんの意識を高めましょう。

 

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▼ 子どもを誘う言葉にはいくつかのパターンがある
子どもの安全NEWSでもいくつかは取り上げてきましたが、あらためて1年ほどの間に起きた事件をまとめてみました。

<子どもの興味・好奇心を利用して誘惑>
・ 低学年の女児に「ジュースを買ってあげる」と声をかけ、誘拐しようとした(大阪府 5月)
・ 女児を「海へ行こう」と誘い出し、約10時間にわたって連れ回した。犯人は、ひと月ほど前から公園で女児に声をかけ、お菓子などをあげていた(和歌山県 7月)
・ 男児に「あめを買いに行こう」と声をかけ車に押し込もうとしたが、姉が助けて未遂に終った(愛知県 8月)
・ 女児に「かわいいね。芸能人に会わせてあげる」と声をかけ、自宅に連れ込んでわいせつ行為におよんだ(東京都 9月)
・ 男児に「お菓子をあげる」「お金をあげる」と声をかけ、携帯電話のカメラで下半身を撮影した(福岡県 1月)
・ 男児2人に「対戦ゲーム用のカードをあげる」と持ちかけ、車に乗せて市内を連れ回した(愛知県 1月)

<助けを求める/緊急を装う>
・ 1人でいる女児に「コンビニはどこ?」と声をかけ、ひと気のない場所で体に触った(兵庫県 1月)
・ 公園で遊ぶ子どもに「猫を探して」「虫がついている」などと声をかけ、ひと気のない場所で体に触った(大阪府 6月)
・ 女児に「道を教えてほしい」と声をかけ、車で連れ回して体に触った(広島県 11月)
・ 女児に「お父さんが事故にあった、病院に行こう」と声をかけ、車で連れ去ろうとしたが、父親が助けて未遂に終った(東京都 12月)

<脅す>
・ 通学路で女児の口をふさぎ、「ついて来い」「ナイフを持っている」などと脅すも、女児が大声を出して逃れることができた(愛知県 7月)
・ 「静かにしないと首を絞めて殺す」と帰宅中の女児を脅して、近くのマンションに連れ込み乱暴した(東京都 2月)


警察官を装って声をかけるケースもあるようですが、小学生のお子さんに職務質問をすることはあまり考えられませんし、ましてや親にも無断で別の場所に連れて行くなんてことはあり得ません。その点をよく教えておけば、子どもも対応に迷いません。


▼ 子どもが引っかかりやすい声かけは?
犯行をもくろむ者は、子どもの流行や興味・関心事をよく知っていて、いかにも親しげに近寄ってきます

このようなとき、とっさに「あやしい」「あぶない」という危険センサーを働かせるためには、過去の事件のあらましを話して聞かせることも大いに役立つと思います。

「具合が悪い。近くの病院はどこ?」「道に迷って困っている」などといわれると、優しいお子さんだけではなく、責任感の強いしっかりしたお子さんも断りにくいという傾向があるようです。

お子さんの性格を見極めれば、どのようなパターンの声かけに注意したらいいかがわかります。


▼知らない人から声をかけられた!対応策は?
見知らぬ相手であれば、どのような言葉をかけられても、絶対に誘いに乗らないことが鉄則
知り合いを装って「・・ちゃん」と声をかけるパターンもありますから、持ち物の記名にも十分注意してください。

以下に、見知らぬ人に声をかけられたときの対応策をあげます。
(1) 誘われたら「わかりません」「いやです」をはっきりと大きな声でいう
(2) 声をかけてきた相手からなるべく距離をおく
(3) 車の中から声をかけられたら絶対に近づかない
(4) 少しでも危険を感じたら走って逃げる
(5) 無理やり何かをされそうになったら大声を出す/防犯ブザーを鳴らす

知らない人から誘われた場合の返答は、「いやです」「わかりません」という否定の言葉だけです。たとえ相手が困っている様子であっても、普通なら大人に助けを求めますよね。あえて小学生に助けを求めるほうが不自然だと思います。

子どもは素直なので、「間違っていたらどうしよう」「相手に悪いかもしれない」と思ってしまいがちですが、対応を迷わないことが何よりの防衛策になります。

もちろん知らない人であっても、あいさつ程度であれば子どもを見守ってくれている地域の人だという可能性が高いでしょう。元気に「おはよう!」「こんにちは!」とあいさつを返してください。


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今回は「もしも声をかけられたら」というケースに絞ってお話しましたが、狙われないようにすることが何より大切です。

まずはひとりにならないこと。
そしてひと気のない場所には行かないこと。

子どもを狙う不審者は、ひと目につきにくく犯行をおこないやすい場所で子どもに声をかけるタイミングを狙っています。明るい時間帯でも、「ひとりにならない」「ひと気のない場所には行かない」ことを徹底してください。





2014年3月13日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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