[クローズアップNEWS]連鎖する子どもの連れ去り監禁事件...わが子を守る方法はあるか?

セコムの舟生です。

子どもの安全NEWSで取り上げたニュースにクローズアップして詳報をお伝えしている[クローズアップNEWS]。

今回クローズアップするのは、このところ頻発している「女児の連れ去り監禁事件」です。

今年1月、神奈川県相模原市で、犬の散歩に出た小5女児が行方不明になり、連れ去って監禁していた30代の男が逮捕されました。

その少しあと、北海道札幌市白石区では、小3の女児がノートを買いに行ったまま帰宅せず、女児を連れ去り監禁していた20代の男が逮捕されました。

また、昨年12月には東京都武蔵野市で、女児が「お父さんが事故にあった」と声をかけられ、車に押し込まれそうになる事案が発生しています。現場を見かけた父親に助けられなければ、同様に連れ去られていた可能性があります。

こうした犯罪は、模倣犯が現れるなどして同様の事件が続くことがあり、今後も警戒が必要です。

次なる事件が起きないとは決して言いきれない状況のなか、どうしたらわが子を卑劣な連れ去りから守ることができるのでしょうか。

事件から見えてくる共通項をもとに、安全のための対策を考えてみたいと思います。

 

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▼ 武蔵野市、相模原市、札幌市...女児を狙った3事件の共通点は?
いずれの事件もまだ不可解な点がたくさんありますが、ニュースや報道を追っていると、少しずつ事実が見えてきます。それぞれの事件を少し整理してみましょう

<武蔵野市 女児連れ去り未遂事件>
事件発生は12月19日の15時20分頃。
帰宅中に背後から近づいてきた男に「お父さんが事故にあった。病院に行こう」と話しかけられ、強引に車に押し込まれる。
たまたま早く帰宅していた父親が気付いて声をはりあげたため、女児は車から脱出。

<相模原市 女児行方不明事件>
事件発生は1月11日。
犬の散歩で15時頃に自宅を出たまま行方がわからなくなり、15日に無人の駐在所で保護される。
事件当日、容疑者から「ちょっと来て」と声をかけられ、カッターナイフで脅されて車で連れ去られていたことが判明。解放されるまで、容疑者宅に監禁されていた。

<札幌市 女児監禁誘拐事件>
事件発生は、1月27日の15時半頃。
自宅を出てノートを買ったあと、自宅そばの駐車場で「ちょっと来て」と声をかけられ、容疑者宅に連れ込まれる。
2月2日に容疑者宅で発見される。


武蔵野市、相模原市の事件では、抵抗できない状況が見てとれます。逃げる間もなかったのかもしれません。札幌市の事件では、容疑者が警察官を装って話しかけたという報道もあり、やはり子どもが逆らいにくい状況があったのかもしれません。

いずれにしても、事件は容疑者の「声かけ」から起きています
不審者から一定の距離を保つ、なるべくひとりになる時間を短くしてすきを与えないなどの対策が必要です。


▼ 執拗に狙われる子どもたち...危険を避けるためにできることは?
武蔵野市の事件では、犯人がかなり入念に下調べをしたうえで女児を狙い定めたうえ、足取りがつかないようさまざまな準備を重ねていたそうです。

「女児を狙って、何度か下見をして連れ去ろうとした」と供述しており、計画的な犯行だったことがうかがえます。

また、相模原市の事件では、「女児を連れ去るため、市内を車でうろうろしていた」ということで、偶然狙われたとはいえ、連れ去るための条件が整ったところで犯行に及んだということでしょう。

札幌市の場合は明確になっていませんが、女児を連れ去るために警察官を語るなど、手段を選ばない強引さが感じられます。

小学生のお子さん必見!いざというとき「悪い人」から身を守る方法」という記事で、不審者がどのように子どもを狙い定めるかを詳しくお話しましたが、犯行に及ぶ条件がそろってしまったら、子どもの力ではかなわないことのほうが多いということを、改めて強く感じました。

<子どもを狙った連れ去りから身を守るには?>
・ ひとりにならない
・ 死角が多い場所(駐車場や駐輪場、草木が生い茂った場所など)には近づかない
・ 周囲に十分警戒して歩く。自宅前でも油断しない
・ どのような言葉をかけられても、絶対についていかない
・ 大声を出してすぐに走って逃げる

防犯パトロールを強化するなど、地域ぐるみで子どもの安全を守る働きかけをすることも、保護者の方にぜひやっていただきたいことのひとつです。


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事件を改めて検証すると、いずれも事件発生は午後3時以降、まだ明るいようですが、冬であれば日が傾きはじめる時間帯といっていいと思います。

夕方4時からは魔の時間帯」という記事で交通事故が起こりやすいことをお話しましたが、子どもを狙った犯罪については、午後3時以降は特に、十分警戒して街を歩くことが必要だと言えるでしょう。

お子さんにおつかいを頼むこともあるかもしれませんが、特に午後3時以降は「ひとりになったら狙われる可能性が高くなる」ということを、保護者の方が自覚していただきたいと思います。





2014年2月17日(月)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
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