【気になる!子どもの防犯特集(1)】不審者、声かけ、連れ去り...子どもを取り巻く「不安」を考える

セコムの舟生です。

不審者による声かけは、重大な犯罪のきっかけになる可能性があります入学式や始業式も終わり、本格的に新学期がスタートしました。お子さんは元気に登校していますか?

4月というと、うららかな印象ですが、実は風の強い日が多い時期。先日も発達した低気圧が日本列島の広範囲を覆い、強風が吹き荒れ、多くの被害を出しました。
突風や強風による事故が1年を通じて最も多い月だそうです。

強風で自転車が倒れてきたり、ドアが突然閉まったりして、子どもがケガをする事例もたくさん報告されています。風が強い日の登下校は周囲に十分警戒して歩くよう、よく言い聞かせておきましょう

親から離れている時間が増える小学校生活では、このような事故をはじめ、心配ごとが絶えませんよね。子どもを狙った犯罪もそのひとつ。現代の子どもたちを取り巻く状況は、実際どのようなものなのでしょうか。

そこで今回から【気になる!子どもの防犯特集】と題して、ブログにお寄せいただいたご意見を参考に、保護者の皆さまが現実として直面している子どもの防犯に関する"不安"をテーマに取り上げてみたいと思います。初回となる今回、取り上げる"不安"は、不審者による声かけ事案です。


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▼ 不審者は連日のように目撃されている
アンケートにお寄せいただいた「不安に感じていること」として最も多かったのは、「不審者に声をかけられた」というもの。いわゆる「声かけ事案」です。

声かけ事案は、「道案内してほしい」「新しいゲームがあるよ」などと言葉巧みに接近するもので、その多くが小学生を狙って発生しています。

子どもの機転や周囲の助けなどで大事には至らないケースが多いですが、過去にニュースになった誘拐や連れ去り・監禁などの重大事件も、きっかけは「声かけ」から始まっていることが少なくありません。声かけ事案は、大きな犯罪の予兆であると認識しておくことが重要です。

小学校入学をきっかけに、自治体や警察の防犯メールを受信するようになった保護者の方も多いと思いますが、不審者による声かけ、目撃情報が頻繁に入るのに驚かれたのではないかと思います。

あまりにも多いので、慣れてくるとつい読み流してしまいそうですが、「よくあること」と侮らないこと。お子さんと「知らない人に話しかけられたときの対応」を話し合うきっかけに、活用するといいと思います。


▼ 犯罪の危険を予見・回避するためには?
子どもは無邪気なので、不審者といってもよくわからないと思います。「【シリーズ 新1年生のための安全教室 パート1】 防犯の基本「知らない人」ってどんな人?」では、知らない人の判断と対応をご紹介しましたが、あれこれ考える前に、「なんだかこわい」「ちょっとおかしい」と感じ取るセンサーを磨くことも大事です。

声をかけられなくても、不安を感じさせる出来事というのは、日常のいたるところにあるものです。アンケートには、こんな体験談が寄せられていました。

> 見知らぬ男性にじっと見られていたことがある
> 不審者にビデオを撮られた
> 下校中、見知らぬ男性が子どもと並行して散歩していた
> 不審者に家の前までつけられたことがある

警察のホームページなどでも、地域で発生した不審者情報がまとめられていますから、そうした事例を出して、子どもと話し合う機会を持つといいと思います。

子どもが行き来するところをじっと見ている人がいる、公園や通学路を所在なくうろついている人がいる、といった些細なことから子ども自身が「あのひと、おかしいな」と感じ取れるようになるはずです。そのようなときにはすぐにその場を離れ、親や先生に報告するよう、日ごろから言い聞かせておきましょう。


▼ 狙われる登下校時間。複数の防犯対策で防御を
警察庁によると、声かけ事案は登校時間である朝8時台と、下校時間や放課後にあたる午後3時から5時に集中。学校の行き帰りの時間に声をかけられたケースがほぼ半数をしめています。こうした現状を受け、登下校時の通学路に焦点をあてた安全対策を実施している小学校が多いようです。

アンケートに寄せられたご意見でも、子どもを守るための対策として「集団登下校」や「地域の見回りボランティア」などが挙げられていました。登下校の安全に関しては、このような学校・家庭・地域の連携が不可欠です。

お子さんの安全のために防犯グッズを持たせている方が多いと思いますが、それだけで安心できるものではありません。保護者の方自身も、子どもの防犯・安全に関わっていく意識が必要だと思います。

さらに、子どもの安全を考えるうえで、地域の横のつながりは非常に大事です。街全体の防犯意識が高いと、不審者はそれだけ入りこみにくくなり、被害に遭う危険性も減ります。


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日常の"些細な異変"も積み重なれば、重大事件へとつながる危険性を秘めています。お子さんが何気なく話したひと言にも、なにか変化が感じ取れないか、保護者の方も危険センサーの感度を高めておきたいですね。日ごろから小さな不安に対処しておくことが、重大事件を防ぐ秘訣です。





2013年4月15日(月)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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