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連れ去り、高額請求、暴走事故...「子どもの防犯」2012年・5大トピックを振り返る

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セコムの舟生です。

師走が駆け足で過ぎ去り、いよいよクリスマス当日を迎えています。
このブログをお届けするのも、2012年最後となりました。

年の瀬も迫った12月21日、厚生労働省からインフルエンザが流行期入りしたとの発表がありました。いよいよ本格的なインフルエンザシーズン到来です。

お正月の買い出しや初詣など、人の多い場所にお出かけになる時は、家族みんなでマスクを着用し、こまめに手洗いするなど、自衛策も必要です。また、体調が優れないときや疲れているときは免疫力も落ち、感染しやすくなります。免疫力の低い小さなお子さんも、注意が必要です。どうぞご自愛くださいね!

インフルエンザ予防については、こちらの記事でまとめていますのでぜひご覧ください

さて、振り返ってみると、今年もいろいろなことがありました。
子どもが犠牲になる事件や事故の件数はここ数年減少傾向にありますが、衝撃的なニュースが飛び込んでくるペースは、むしろ増えているような感覚があります。子どもを取り巻く社会構造や環境の変化は、数字だけで推し量れるものではないのかもしれませんね。

今回は、2012年の総集編として、この1年に起きた事件や事故の中で特に印象的なものを取り上げてみたいと思います。子どもの防犯・安全の専門家としての視点から、5つのトピックをセレクトしました。今年の"総まとめ"として、お子さんと一緒にご覧ください


* * * * * * * * *


<2012年のトピック1> 名古屋で起きた女児連れ去り、監禁事件
通いなれた通学路。ひとりになってしまったわずかな隙をついて起きた出来事でした。
どれほど気をつけていても、防ぐことが難しい事件が発生しているのも事実です。今後、子どもたちが安心して生活できる地域をつくるためには、やはり親をはじめとする大人が地道に努力をして、少しでも犯罪が起こる確率を減らしていくことが必要です。

なるべく近隣の人とのかかわりを増やして、相手の顔を覚え、自分の家族のことも覚えてもらう。気軽に声を掛け合えるコミュニティを広げる...といった努力です。地域のつながりが深まるほど、ちょっとした異変にも気付きやすくなります

【関連記事で子どもの防犯を再確認】
子どもを守る「まちの防犯力」!私たちにできることは?


<2012年のトピック2> 広島で起きた通塾路での連れ去り事件
こちらも一瞬の空白をついて起きた事件でした。
子どもをひとりにしないことは、最大の防犯対策です。ただ通塾に限らず、登下校や遊びに出かけるときでも、わずかな空白ができてしまうことはあると思います。そのことを念頭に置き、お子さんの行動範囲、通塾時の待ち合わせ場所などを見直してみましょう。また、子ども自身が「ひとりになったら危ない」と再認識するきっかけとして、事件のことを話し合ってみてはいかがでしょうか。

【関連記事で子どもの防犯を再確認】
ひとりにならない、させない ~通学・通塾の注意点~


<2012年のトピック3> コンプガチャ問題をはじめとしたネットの高額請求トラブル
無料ゲームサイトをはじめとするSNSを通じて、子どもが金銭トラブルに巻き込まれる事件が急増しました。
象徴的な問題として話題になったのが、いわゆる「コンプガチャ問題」。

無料をうたったサイト内で、有料コンテンツを知らず知らずのうちに購入し、多額の請求をされるケースが続出し、社会問題になりました。

問題なのは、子どもよりもむしろ親の意識かもしれません。クレジットカードで決済される携帯電話を子どもに渡して、あとは野放し...ではもっと深刻なトラブルにつながりかねません。そもそも、有料コンテンツを制限することは、親の管理によって可能なはずです。

無料SNSで購入するアイテムは、「お金を使っている」という意識が生まれにくい仕組みになっています。この落とし穴にはまらないためにも、まずは親御さんがSNSの仕組みを理解して、どういうときにお金がかかるのかをお子さんにしっかりと教えましょう

同時に、インターネット内で決済される「手に持てないお金」をいかに計画的に使うか、自分で考えて自制することを少しずつ教えなくてはなりません。子どもたちの"今"にあわせて、親自身が柔軟に対応していくことが大切です。

【関連記事で子どもの防犯を再確認】
【特集:子どものネット教育を考える [1]】 有識者に聞くネット教育の今<前編>
【特集:子どものネット教育を考える [2]】 有識者に聞くネット教育の今<後編>


<2012年のトピック4> 気候がもたらす体調変化
今年の夏は全国的に暑さが厳しく、子どもの熱中症がたくさん報告されました。
学校にいるときに集団でかかってしまうケースも多かったようです。もちろん学校側でも十分に配慮しているとは思いますが、大人以上に気候の変化に敏感なのが子ども。学校だけに委ねるのではなく、登校前や帰宅後に親が子どもの健康状態をしっかり見て、無理をさせないことが必要です。

また、今年の冬の訪れはひときわ早く厳しいものでしたね。雪が多い地域のみなさんは、ご苦労も多いことと思います。

2012年は間もなく終わりますが、インフルエンザや感染性胃腸炎のシーズンは、これから春まで続きます。流水と石けんによる手洗い、うがい、マスクなど、基本的な感染症予防の対策をとり、お子さんやご家族の健康には十分な目配りをしてあげてくださいね。

【関連記事で子どもの健康管理を再確認】
どうなる?今年のインフルエンザ 対策はお早めに!


<2012年のトピック5> 子どもが犠牲になる暴走事故が頻発
登校中の児童に暴走した車が突っ込むという痛ましい事故が相次ぎました。
防ぎようのない事故で多くのお子さんが犠牲になったことは、言葉を失うほどショックな出来事でした。身を守るためには、お子さん自身も事故を避けるための行動を取ることが大事です。

○ なるべくガードレールのある道を歩く
○ 周囲によく気を配る。後ろからくる車にも注意!
○ 挙動のおかしい車を見たら、安全な場所にすぐ退避!
○ 友だちとふざけたり、道にひろがって歩いたりしない
○ 目に付きやすい色の服、リフレクターを身につける

年末年始は交通量も増え、事故の危険も増えています。外にいるときは、十分に注意してくださいね!

【関連記事で子どもの防犯を再確認】
相次ぐ交通事故。暴走車から子どもを守る方法


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「子どもの防犯ブログ」では、2013年も子どもたちの安全・安心を第一に考え、最新トピックやお役に立てる情報をお届けしてまいります。みなさまからのご意見やご質問も大歓迎です!

2013年最初の更新は、1月7日(月)を予定しています。
1年間、どうもありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えください。

2012.12.25

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