子どもを空白の時間から守る

セコムの舟生です。

夏休みも終わり、いよいよ新学期。学校生活の再開です。

学校生活は、親からは見えない部分。どれほど丁寧に子どもとコミュニケーションを取っていても、学校での子どもの"今"を完全に把握することは困難です。

滋賀県大津市で起きたいじめ事件は大きな社会問題となりました。その後、兵庫県やさまざまな地域や学校で、子どもたちの学校生活に潜むいじめという"闇"が報道されるようになりました。

どのようなことでも隠さずに話しあえる間柄を親子で持つこと。
会話の中から普段との違いを見極めること。


夏休み中もネットを使ったいじめがあり、子どもとのコミュニケーションが必要です。そして、夏休みから生活が変わる新学期には、いつも以上に丁寧に子どもとコミュニケーションをとるようにしてあげてください。

もし子どもの悩みに触れ困るようなことがあれば、各種の相談窓口で専門家の意見を参考にするのもひとつの手段。こちらの文部科学省のページなどを活用してください。また、インターネットに関わることならインターネットホットライン連絡協議会のページを参考にしてください。


さて、新学期が始まると、共働きのご家庭をはじめ、放課後に子どもがひとりで過ごす時間が増えますね。親の目が届かない時間や場所で、何かが起こらないとも限りません。

今回は、親と子の間に横たわる"空白"を埋める方法を考えてみたいと思います。
 

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▼ いまどき子どもの放課後。みんなどうしてる?
文部科学省が5年に一度実施している「全国家庭児童調査結果の概要」(平成21年度版・平成23年12月11日発表)によると、終業後にクラブ活動をしている子どもは、小学校低学年(1~3年生)で約24%。高学年(4~6年生)になると約42%です。塾やおけいこごとに通う子どもは低学年で約44%、高学年では約53%でした。

帰宅時間を見ると、午後4時前が約40%、午後6時前が約47%。午後4時~6時までの帰宅が9割近くを占め、それより遅く帰宅する子は小学生ではそれほど多くないという結果となりました。


▼ 共働き家庭は増加傾向、親の帰宅時間も...
一方で保護者の現状はどうでしょう。平成21年の時点で、母親が仕事をしている家庭は全体の約6割で、就労していない母親の数値を上回っています。帰宅時間で見ると、働いている母のうち午後4時前に帰宅する方は約16%。午後6時までに帰宅する方は約21%で、4割近くの方が午後4時~6時までに帰宅していることがわかりました。

共働き家庭は、調査を重ねるごとに増加する傾向にあります。さらに内閣府が発表した「国民生活白書」では、働く親の帰宅時間が遅くなる傾向が指摘されていて、「全国家庭児童調査結果」でも、前回調査に比べて午後7時以降に帰宅する母親の割合が増加しています。

両親共に就労している家庭は今後も増えることが予想され、また、その子どもが過ごす"親のいない空白の時間"も、だんだん長くなっていく可能性があるのかもしれません。


▼ 子どもがひとりにならない方法を考える
小学生の子を持つ親御さんは、子どもの帰宅時間にあわせて仕事の終業時間を調整していらっしゃる方が多いと思います。子どもがある程度しっかりする年齢になれば、就業時間を延ばすことを考えたり、今は就労していないお母さんもいずれは働くことを考える日がくるかもしれません。

今は子どもの帰宅時間にあわせられている方も、親の状況が変化したときのことも含めて、子どもがひとりにならない"放課後の居場所"を考えておくほうが安心なのではないでしょうか。

共働きの場合、「学童保育(学童クラブ)」を利用することが一般的ですが、近年は共働き家庭ではない子どもも通える「放課後子ども教室」の活動も充実しています。

「学童」や「子ども教室」のような行政サービスだけでは親の留守を補えない場合、民間の学童クラブや習い事などを組み合わせているご家庭もあります。

子どもの身を守るためには、ひとりになる時間をできる限り減らすことが大切です。お住まいの自治体の子育てサポート事業などをもう一度調べて、利用できるサービスがあれば積極的に活用することをおすすめします。

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仕事が忙しくて、ゆっくり会話をする時間が取れない親御さんもいらっしゃると思いますが、子どもとのコミュニケーションで大切なのは、時間の長さではなく、質にあると思います

会話する時間が短くても、子どもの言葉を受け流したり否定したりすることなく、真摯に聞く姿勢を見せてあげてくださいね。すべて受け止める気持ちが大切です。そのように子どもと向きあうことが、親からは見えない放課後、空白の時間をサポートすることにもつながるのではないでしょうか。





2012年9月 3日(月)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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