【入学後の注意点特集1】 放課後の安全を考えてみよう

セコムの舟生です。

東日本大震災発生から1カ月が経ちました。いまなお悲しみや不安のさなかに身を置かれている方々がいらっしゃることに心が痛みますが、希望に満ちた入学の季節が再び巡ってきたことに明るい兆しを感じます。被災地の復興には長い年月がかかるでしょう。子どもたちに笑顔があふれ、安心して暮らせるようになるためには、一時的な支援ではなく、継続的な支援・活動が必要です。私も、できることを精一杯やっていこうと思っています。

新しいことをぐんぐん吸収して成長していく子どもたち。小学生になるといろいろなことがひとりでできるようになり、お手伝いなども任せられることが増えてきます。しかし、「安全」という面では親御さんが十分な配慮をしてあげることが必要です。

そこで、今回から4回にわたり、【入学後の注意特集】と題して、小学校に入学したあとの子どもの安全についてお話したいと思います。第1回は、「放課後の安全」についてです。

共働きのご家庭では「小1の壁」といわれる問題に直面されている方もいらっしゃるかもしれません。どうすれば子どもたちが放課後を安心してのびのびと過ごすことできるのか、考えてみましょう。

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▼ 子どもの安全の基本は「ひとりにさせない」
警視庁によれば、小学生が被害者になった犯罪は、午後2時~6時、つまり下校時間から夕飯くらいまでの時間帯に集中しています。また、これは時間帯に関わらずですが、ひとりでいるときに狙われることが圧倒的に多いというデータがあります。小学生の子どもがひとりで下校したり、放課後をひとりで過ごしたりすることは、なるべく避けたいところです。

ご近所に同級生が住んでいるなら、一緒に帰るようにさせましょう。クラスが違って下校時間がずれる場合でも、お互いに待ち合わせをするよう、親同士でも話し合っておくといいと思います。

集団下校を実施している学校もあると思いますが、家の前まで送ってくれるわけではありません。低学年のうちは、お子さんがひとりになってしまう地点まで迎えに行くことも検討してください。


▼ 放課後の子どもの"居場所"はどうするか?
では、共働きで下校時間に家にだれもいないご家庭では、どのように対処すればよいのでしょうか。一般的には、小学校の入学と同時に学童保育を利用することが多いと思いますが、放課後の安全問題は、それだけで解消できない場合もあります。

保育園のころは延長保育もあるため、多少の残業があっても安心して仕事ができたご家庭でも、学童保育は預かり時間が短いために、親の帰宅までの間、空白の時間ができてしまうことがあります。中には勤務形態を見直したり、「学童保育後の子どもの居場所」を確保したりする親御さんもいらっしゃるようです。

厚生労働省によれば、学童保育の終了時間は年々遅くなっている傾向にあるものの、午後7時以降も実施しているところは、2010年の時点でわずか4.2%という結果がでています。また、利用したくてもできなかった、いわゆる待機児童の問題もあり、すべての親御さんが安心して働ける環境だとはちょっと言いにくいかもしれません。


▼ 放課後、子どもが安全に過ごせる場所はどこ?
このような状況下でも、子どものためにできる限りのことをしてあげたいものです。先輩パパ・ママはどのようにお子さんの放課後の安全を確保しているのでしょうか。学童保育以外に提供されているサービスをいくつかご紹介してみましょう。

・ 放課後子ども教室を利用する
放課後子ども教室とは、文部科学省・厚生労働省が連携して取り組む「放課後子どもプラン」に基づいて実施されている事業です。現在では多くの公立小学校で取り入れられており、勉強や遊び、スポーツのプログラムが用意されていて、放課後を学校で過ごす環境が整えられています。共働きのご家庭のために、時間延長のあるところが増えています。

・ 保育園の「小学校低学年保育」に登録
共働きなどで下校時に家族がいないお子さんを対象に、地域の小学生を保育してくれる保育園も増えてきました。

・ 地域の子育て支援活動を活用する
学童保育のお迎え時間に間に合わないときなど、地域の子育て支援活動を利用できるケースもあるようです。学童保育のお迎えや夕食作りなどをお願いするなど、上手に活用したい地域サービスです。

・ 民間の学童保育を利用
料金はやや高めですが、保育延長が可能な場合が多く、自宅までの送迎サポートや宿題を見てくれるなど、さまざまなサービスを行っている施設もあります。選択肢の一つとして覚えておきたいですね。


自治体によっては、子育て支援事業の一環として、独自で運営している放課後対策もありますので、困ったらまずは自治体の窓口に相談してみることをおすすめします

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子どもをひとりにさせたくないと思う気持ちは、どの親御さんも同じだと思います。しかし、それぞれのご家庭の事情もあり、どうしてもひとりで留守番をさせざるを得ない...というケースもあると思います。

そのような場合も、お子さんが危険な目にあったり、不安になったりすることがないよう、十分な備えをしてあげたいものです。以前ご紹介した「留守番のときの防犯対策」の記事も参考になるかと思いますので、ぜひご覧ください。





2011年4月14日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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