子供でも要注意!出会い系サイトの危険性

セコムの舟生です。

インフルエンザの流行が報道されていますが、みなさんの地域ではいかがしょうか?いよいよ新型インフルエンザのワクチン接種が10月19日から開始されました。まずは最優先の医療従事者から接種が行われ、妊婦や基礎疾患のある人、1歳から就学前の幼児、そして小学生から高校生、高齢者と、順次行われる予定だそうです。ただ、秋が深まり冷え込んでくる季節ですので、しっかり栄養をとって、手洗い・うがい・マスクといった基本的な対策(10月1日の記事へ)は怠らないようにしましょう。

さて、今回は警察庁から発表された「平成21年上半期のサイバー犯罪の検挙状況」と、「いわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況」の資料をもとに、サイバー犯罪の発生状況と、子供でも被害の入り口になりやすい携帯電話の危険性についてお話します。

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「サイバー犯罪」の検挙数は前年同時期より76.6%も増加 警察庁のデータによれば、2009年上半期のサイバー犯罪の検挙件数は3,870件で、前年同期の2,191件より76.6%増加していました。これは、「不正アクセス禁止法違反」が前年同期に比べて約12.5倍も増えていることによります。一方、「コンピュータ・電磁的記録対象犯罪」「ネットワーク利用犯罪」は減少しています。

前年同期に比べてわずかに減少した「ネットワーク利用犯罪」ですが、そのうち、「わいせつ物頒布等および児童ポルノ事犯」は247件で前年同期比19.9%増加、「出会い系サイト規制法違反(禁止誘引)」が184件で前年同期比15.7%増加していました。子供でもパソコンや携帯電話を通じてインターネットへのアクセスが簡単にできるようになった今、見過ごすことができない数字です。


出会い系サイトに関係した事件について
東京都教育庁が2008年10月に公表した調査結果によると、子供の携帯電話保有率は、小学生38%、中学生66%、高校生96%となっており、いまや高校を卒業するまでに9割強のお子さんが携帯電話を保有する時代になりました。携帯電話を持たせているご家庭では、お子さんがどのように携帯電話を使用しているか、把握されていますか?

2009年上半期の「出会い系サイト禁止法違反(禁止誘引)」の認知件数は184件と伝えましたが、出会い系サイトに関係した事件について、警察が把握している件数は644件報告されています。このうち、最も多いのが「児童買春・児童ポルノ法違反」(243件)で、検挙全体の37.7%を占めています。

また、出会い系サイトに関係した事件の特徴は、子供が被害に遭いやすいことです。2009年上半期には、319人が被害にあい、このうち8割以上にあたる265人が18歳未満の子供で、そのほとんどが女性でした。これは事件となって警察が把握している数であり、実際にはもっと多くの子供たちが被害に遭っている可能性があります。

被害者が出会い系サイトへアクセスする手段としては携帯電話とパソコンがありますが、2009年上半期の統計では、被害者のうち、携帯電話でアクセスした人がほとんど(99.4%)で、パソコンでのアクセスは2人0.6%)でした。出会い系サイトへアクセスするとき、ほとんどの人が携帯電話を使っている実態がわかりました。

なぜ、出会い系サイトへアクセスするときに携帯電話を使うのでしょうか?その理由の一つに「保護者がその利用状況を把握しづらい」という点が挙げられます。現在では携帯電話に「フィルタリング」機能を設定することで、子供に有害なサイトへはアクセスできないよう制限できるようにもなってきています。しかし、「フィルタリングをすると無料のゲームで遊べない」「学校のみんなが使っているサイトだから、自分だけ使えないわけにはいかない」と子供にせがまれて、親がフィルタリング機能を解除してしまうこともあるようです。

最近の携帯電話は機能が充実していて、立派なモバイルコンピュータといえます。外の世界と簡単につながることができるこのコンピュータを安全に使うには、お子さんにある程度の知識や判断力が求められるのです。


「子供の防犯」ブログで何度も取り上げていますが、「学校裏サイト」や「プロフ」などのホームページは、一見普通のサイトとして運営されています。

しかし、実はそうしたサイトがいじめや犯罪の温床になるケースがあることを、保護者の方がご存知ではないことが多いようです。

携帯電話の利用でとくに注意が必要なのは、インターネットへのアクセスとメール機能です。できれば子供に持たせる携帯電話は、余計な機能は極力省き、通話やGPSなどの必要な機能だけに絞った機種を選ぶなど、目的に合わせて用意しましょう。さらに、使う時間や場所については家族でよく話し合ってルールを決めましょう。トラブルが起きたときに、子供が隠さずに話せるような環境ができていると安心です。

「防犯のために携帯電話を持たせる」のであれば、防犯機能に徹したGPS端末 「ココセコム」という選択肢もあります。

もしも、お子さんからインターネットのトラブルについて相談を受けたときには、まずはお子さんの話をよく聞いてあげてください。きっとお子さんもすごく悩んでいるはずです。お説教ではなく、語りかけるようにアドバイスをしてあげるとよいでしょう。

そして保護者の方も分からないことがあったり、判断に迷ってしまったら、専門の窓口に相談することをお勧めします。各都道府県警察にもサイバー犯罪に関する相談窓口が設けられています。

また、警察庁では「インターネット安全・安心相談」を開設しています。平成20年度は29万8,450件ものアクセスがあったそうですよ。相談内容は、「詐欺・悪質商法に関する相談」がもっとも多く、「名誉毀損、誹謗中傷に関する相談」「インターネット・オークションに関する相談」「迷惑メールに関する相談」「違法・有害情報に関する相談」「不正アクセス、コンピュータ・ウイルスに関する相談」など多岐に渡っています。こちらのサイトには、「よくある相談」など参考になる事例も載っていますのでご覧になってみてはいかがでしょうか?





2009年10月29日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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