子供の携帯電話等の利用実態や意識について

セコムの舟生です。

今年度の進学、進級を機にお子さんに携帯電話を持たせたご家庭もあると思います。また「携帯電話を持ちたい」と子供からお願いされている親御さんも少なくないことでしょう。これだけ携帯電話が普及した今、「いつから子供に携帯電話を持たせるか」は保護者にとって悩みどころですね。

今回は、文部科学省より報告された「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」の結果をもとに、子供の生活と携帯電話利用について、一緒に考えてみましょう。

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「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」は、全国の学校のうち、無作為で選ばれた小学校6年生、中学2年生、高校2年生の児童生徒約16,000人とその保護者、小・中・高等学校5,000校を対象に実施され、子供たちの携帯電話の利用実態や意識等について2009年5月にまとめられたものです(速報は2009年2月に公表済み)。

携帯電話の所有率は小6で約4人に1人、中2では半数近く
今回の調査では、小学6年生で約25%、中学2年生で約46%、高校2年生では約96%が携帯電話を所有していると答え、所有率が学年ごとに増加している結果が出ました。どの学年も、男子よりも女子の所有率が高くなっています。

携帯電話を所有している児童生徒が、携帯電話を持った理由についてみてみると、小学6年生で最も多い理由は「保護者から持つように進められたから」が約47%と多く、次いで「塾や習いごとを始めたから」が約41%と続いています。親主導で持たせ始めていることが伺えます。

一方、中学2年生、高校2年生ではいずれも「友達が持っているから」が第1位です。高校生では「生活が楽しくなると思ったから」と答えた生徒が次に多く、大きくなるにつれ、子供自身が欲しがるケースが増えている結果になっています。


「携帯電話の危険性」については学校で教わる割合が多い
携帯電話の危険性(有害サイト、ネットいじめの問題など)について、小学6年生で約半数、中学2年生、高校2年生では約8割の生徒が「学校で教えてもらった」と回答しています。小学6年生については「保護者から教えてもらった」子供の割合も多くなっています。

このように携帯電話の危険性について学んだ経験がある子供は「フィルタリングを必要だと思う」「利用マナーが身に付いている」と答えた割合も多くなっています。

また、保護者自身が携帯電話の危険性について学んだ経験がある場合には、「子供の携帯電話の危険性や注意点について説明をする」と回答する割合が多くなっています(小学6年生の保護者の85.3%)。

携帯電話の危険性について学ぶことによって、子供も保護者も携帯電話の使い方への注意や関心が高まることが調査の結果からうかがえます。


学校での携帯電話利用に関する教育の取り組みについて
一方、学校側に対する調査について見てみると、携帯電話利用に関する教育について「学校全体として計画的に取り組んでいる」という回答は小学校では17%、中学校と高等学校では約半数でした。しかし、「取り組んではいるが、具体には個々の教員に任せている」「実施していないが、パソコンやインターネットに関する情報モラル教育は実施している」をあわせると、小学校で9割近く、中学校・高等学校では9割以上に達し、意欲の高さは伺えますが、その内容については学校によりまちまちのようです。


次に、家庭での携帯電話利用について調査結果をみてみましょう。


家庭では、自室などに一人でいるときに使用する子供が多い
携帯電話を所有する子供が、「自分の部屋などに一人でいるときに携帯電話をよく使う」と答えた割合は、小学6年生では3割未満ですが、中学2年生と高校2年生では6割以上と多くなっています。

調査結果からみて、子供は中学生以降になると特に自室で携帯電話を利用する傾向があるようです。ただでさえ携帯電話はテレビと違って画面が小さく、子供が使用しているときにそこで実際に何をしているのか確認することも難しいのに、これでは親の目が届かなくなってしまいますね。

インターネット事情に詳しい 財団法人インターネット協会主任研究員 大久保 貴世さんのお話にもありましたように、お子さんに携帯電話を持たせるときには、子供に合ったフィルタリング対策を行うこと、親子でよく話し合って「おうちのルール」を決めることが大事です。その際のポイントは、お子さんに「友達はみんなやってるよ」といわれても、ご家庭ごとの理由を説明することだと思います。

普段からお子さんがどんなサイトにアクセスしたいのか、どういったサイトにアクセスをしているのかなど、親が子供の行動に関心を持つことも大切でしょう。

子供は友達同士で情報交換やゲームを楽しんでいるつもりでも、安全なサイトかどうか確認を怠ると、インターネットの世界では不特定多数の人に個人情報などを見られている危険性があることを説明し、安易な個人情報の発信をしないよう言い聞かせましょう

まずは、保護者が「携帯電話の危険性」についての知識を身に付けることが大切です。そうしないと子供に説明ができませんね。

子供の防犯ブログでも"子供の携帯電話利用"について、これまでいろいろとお話をしています。ぜひ、参考にしてくださいb(⌒o⌒)


⇒参考記事:ケータイ有害サイトの脅威<その1>~暴走する学校裏サイト~
⇒参考記事:ケータイ有害サイトの脅威<その2>~プロフから流出する個人情報~
⇒参考記事:ケータイ有害サイトの脅威<その3>~子供を見守る市民ボランティア~
⇒参考記事:子供が事件の加害者に!? 「学校裏サイト」「プロフ」の脅威
⇒参考記事:子供の防犯最前線【1】学校への携帯電話持ち込みについて
⇒参考記事:学校で「ケータイ、ダメ!」でも、「ココセコム」





2009年6月 5日(金)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
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