外出時の事故防止【1】「道路交通法」で、子どもの自転車利用が変わる?
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セコムの舟生です。
新聞やテレビなどの報道でご存じの方も多いかと思いますが、2008年6月1日、改正道路交通法が施行されました。今回の改正では、今まで努力義務だった車の後部座者のシートベルト着用が義務化されたほか、自転車の利用者に対するルール改正などがありました。
今回の改正には、子供たちがより安全に自転車を利用できるようなポイントも含まれています。では、どのような点が変更になったのか、見て行きましょう。
このたびの改正により、普通自転車の歩道通行に関する規定が変更されました。具体的には、「歩道通行可」の標識等がある場合以外に、運転者が13歳未満の子供、70歳以上の方、身体障害者のいずれかである場合、また、車道または交通状況によってやむを得ないと認められる場合については、自転車で歩道を通行できるようになりました。
ただし、あくまでも歩行者が優先です。自転車は歩行者の安全を妨げないように車道よりを徐行して通行しなければいけません。
子供に歩道を自転車で走行させるときには、歩行者に対して十分に注意するよう指導してください。過去に、未成年のお子さんが運転していた自転車が歩行者と接触してケガを負わせた事故では、民事訴訟で1,000万円単位の賠償命令が出されたケースもあります。
また、今回の改正により、13歳未満の子供を自転車に乗せるときにヘルメットを着用させることも、保護者の努力義務となりました。これは、お子さんを自転車の後ろに乗せて走行する場合にも該当します。子供の安全を考えると、ヘルメットの着用は必要なことです。ただ、子供がヘルメットを被るのを嫌がる場合もあるかもしれません。ヘルメットをかぶりたくない理由には、
「頭が蒸れて、暑い」
「ヘルメットが重い」
「見た目がカッコ悪い」
「みんながかぶっていない」...などが、あるのではないでしょうか?
「暑い」「重い」と言われてしまうと子供にヘルメットをかぶらせるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう保護者の方もいるでしょう。しかし最近は、重さや蒸れの問題がだいぶ改善されたヘルメットも出てきていますし、デザイン的にも、優れたものがあります。
2007年にキッズデザイン賞を受賞した、幼児用ヘルメット「スプラッシュハート」(徳島双運株式会社)などは、従来のものと比較してとっても軽く、お子さんの首への負担も軽減されています。また、空気穴がたくさんあり、夏でも蒸れが気にならないよう工夫されています。色もカラフルで、かわいいヘルメットですよ。キッズデザイン賞の審査員からも「デザイン、色のバリエーションが豊富でヘルメットをつけるという行為が楽しくなるような製品に仕上がっている」と、高い評価を受けています。
「みんながかぶっていない」と嫌がるお子さんもいると思いますが、安全を考えると、やはりヘルメットは必ず着用すべきだと思います。
気になるお値段は、商品にもよりますが3,000~6,000円位が一般的です。子供たちが競ってかっこいいヘルメットをかぶりたがるようなブームがおきると、一気に着用率が上がりそうですねb(⌒o⌒)
警察庁のホームページには、お子さんとクイズ形式で楽しく学べる「子ども自転車運転免許教室クイズ」も用意されていますよ。
夏休みに、普段いかない場所へ自転車で出かけるお子さんもいらっしゃるでしょう。安全な走行ができるまでは、必ず保護者の方がついて、交通ルールを教えてあげてください。
◆ お知らせ ◆
キッズデザイン協議会主催の、「キッズデザイン博2008」が8月5日(火)~8月10日(日)の6日間、港区北青山のTEPIAプラザ(機械産業記念館)にて今年も開催中です。
「キッズデザイン博2008」開催中!第2回キッズデザイン賞受賞作品を、実際に手にとり、体験できる展示や、親子で楽しむことのできるワークショップ・体験型イベント、キッズデザインをテーマにしたシンポジウムなど、盛りだくさんのプログラムを予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。日時:2008年8月5日(火)~10日(日)10:00~17:00(最終日のみ16:00終了)
会場:TEPIAプラザ(機械産業記念館) (東京メトロ銀座線「外苑前」駅下車徒歩約5分)
参加費:無料*シンポジウムおよびワークショップのサイトです。こちらでご確認のうえ、ご来場ください。
*8月8日の「キッズデザインの輪を広げよう -子どもの事故予防に向けたシンポジウム-」では、後半の参加者ワークショップにおいて私もファシリテーターの一人として参加します。子供の安全に関心のある皆様の積極的なご参加をお待ちしております!
2008.08.06