家庭のなかで起こる事故

セコムの舟生です。

大人の注意ポイント今回は家庭内の事故についてお話します。核家族化や地域共同体の疎遠化が進むなか、今まで赤ちゃんをダッコした経験もないまま、新米パパ・ママになる人が多いようです。

「すべて初体験」の育児のなかで、育児経験者なら気が付きそうな"家庭内の危険"を見落としてしまうことがあるように思います。

家庭内の危険箇所を見つけるポイントは"子供目線"です。寝ているとき、ハイハイしているとき、ヨチヨチ歩きのとき、ふざけて走り回っているときなど、子供がどのような目線で物を見ているのか考えることで、未然に防げる事故はたくさんあります。では、家の中でどのような事故が多く発生しているのか確認をしていきましょう。

● 0~1歳児
0~1歳児では、転落によるケガ、寝具による窒息、やけど、溺水の事故が多くみられます。

寝返りをうつようになったら、ベビーベッドやソファーからの転落に気をつけてください。顔が沈んでしまうような、やわらかい布団や毛布は、窒息の原因につながるので注意しましょう。

また、幼い子はさまざまな物に興味を示します。子供が手を伸ばして思わぬ事故を引き起こす可能性もあるので、子供の手の届く範囲に置かれるものには十分な注意が必要です。

たとえば、子供がテーブルクロスを引っ張り、テーブルの上にあるお湯などの熱いものを頭からかぶってしまったという事故も多く発生しています。子供が手の届く高さに下がるようなテーブルクロスは使用しないほうがいいでしょう。ストーブやアイロンなどの熱源についても本体には手が届かなくても、そこから伸びるコードを引っ張る可能性もあるので注意が必要です。

この時期に多発する事故として、もうひとつ溺水があげられます。湯船にはいるという習慣がある日本では、外国に比べて溺死が多いというデータもあります。子供が自力移動できるころからは浴槽に残し湯をしない、お風呂場には入れないように戸に鍵をかける、などの対策が必要です。


● 1~2歳児
1~2歳児になると、赤ちゃんのころに比べて行動も活発になり、興味を示す幅もグンと広くなります。歩き始め、走ったり、何かによじ登ったりすることを覚えるこの時期は、目を離したところで起こる事故に注意する必要があります。

この時期、ベビーチェアを使用するご家庭が多いと思いますが、ベビーチェアに座らせても子供はじっとしていませんね。少しの間でも安全ベルトなどで落下防止をすることが大切です。ソファーやイスに子供をひとりで座らせるときなど、「ちょっと目を離した隙」が要注意です。

この時期にもやけどの事故は多いので、熱源には注意が必要です。さらに、食卓の温かい飲食物にも配慮しましょう。大人にとっては「温かい」程度の温度でも子供にとっては「やけど」につながることもあります。お茶やみそ汁、麺類など、子供が不用意に口にしたり、こぼしたりして、やけどを負わないよう気をつけましょう。

ほかにも、誤飲やドアに挟まれる事故が多く報告されています。トイレや浴室の洗面台の下などに洗剤を置いているご家庭は多いと思いますが、これらの洗剤は強い酸やアルカリ性のものが多く、誤飲すると命に関わる重大な事故につながります。薬や洗剤などは、鍵のかかる戸棚や子供の手の届かない場所に保管するなど管理の徹底を図りましょう。また、手にしたものを口に運ばないよう教えることも大切です。

1~2歳児に起こりやすい事故としては、ドアと壁の間に指を挟むものが多く報告されています。子供が大人の後をついてきているかもしれないので、ドアを閉める前にうしろにも目を配ってください。ドアのそばに子供がいたら「挟むかもしれない!」と危険を認識しておきましょう。


● 3~6歳児
3歳を過ぎると、子供の行動範囲は飛躍的に広がります。このころからだんだんと何が危険なのかが理解できるようになります。しかし、完全に危険と安全の違いを理解できてはいませんので、子供の行動に気を配るとともに、危険と安全について子供に説明していきましょう。

0~6歳児までに共通した特徴ですが、転倒事故がほかの事故より突出して多くなっています。物を口に加えたまま走り回ったり、ふざけたりするのは転んだときに大変危険です。過去には死亡事故も起きています。子供に危険を教え、絶対にやらないよう指導しましょう。

大人の行動を見て、子供は様々なことを学習しています。見よう見まねでマッチやライターなどを使ってやけどをするケースも頻繁に起きていますので、ひとりや子供同士では絶対に使わないように言い聞かせることと、子供の手の届かないところに管理することを並行しておこないましょう。

ベランダから転落する事故も多く報告されています。柵の高さは子供の身長に見合っているか、柵に足が掛けられるようになっていないか、下を覗き込めるような台などが置かれていないかなど、安全を確認するとともに、子供がひとりでベランダに出ないような工夫をしておくと安心です。


幼い子供たちは、何が危険で、何をすれば痛い思いをするのか知りません。子供を守りながら上手に危険や痛みを教えていくのは、大人の役目です。

親がそばにいても防ぎようのない事故はあります。しかし、子供の行動パターンを確認して対処法をあらかじめ知っていれば、防げる事故もたくさんあるのです。ぜひ、参考にしてみてくださいね。





2007年10月 2日(火)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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