子どもの安全ブログ

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防災の日について考えよう

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セコムの舟生です。

子供の注意ポイント9月1日は防災の日。各地の学校や自治体では防災訓練が行われました。みなさんの周囲ではいかがでしょうか? さて今回は、2007年10月1日から一般向けに開始される《緊急地震速報》について、お話します。

地震のおそろしさは何の前触れもなく突然やってくるところにあります。大きな揺れが来る前に「地震があります」と速報が入れば、大きな家具の近くから離れる、頑丈な机の下にかくれるなど、自分の身の安全を確保するゆとりができます。そこで、気象庁では一般向けに緊急地震速報の提供を開始することを決めました。

まずは緊急地震速報のしくみについてご説明します。ご存じの方も多いかと思いますが、地震の揺れにはS波(主要動)とP波(初期微動)があります。S波は大きな揺れですが地面の伝わり方が遅く、Pは弱い揺れですが早く伝わります。先にやってくるP波を震源近くで観測して遅れてやってくるS波よりも早く情報を伝えることで、大地震がくる数秒から数十秒前に地震の発生を知らせることができるというわけです。

ただ、緊急地震速報にも限界があります。ひとつは震源地からの距離です。震源地から近い地域ではP波とS波の時間差が小さいために緊急地震速報が間に合いません。もうひとつは速報を受ける側の問題です。緊急地震速報があった場合に「何をすべきか」をしっかりと頭に入っていないと、ただ慌てるだけで役立たなかったり、パニックを起こしてしまったりして、かえって被害の拡大を招いてしまうことも考えられるわけです。

緊急地震速報を見たり聞いたりしたら、まずは自分の身の安全確保を最優先にします。自宅の場合は、部屋のドアを開けて逃げ道を確保して家具の落下や転倒から身を守るために丈夫な机の下などに逃げ込みます。机などがない場合は大きな家具などから離れて頭を保護します。

料理をしていてコンロの前に立っている場合は、火を消してから身の安全を確保します。しかし、コンロから離れたところにいる場合は、慌ててコンロに駆けつけることで転倒など思わぬ事故を招くこともあるので、無理をせず、自分の身を守ることを最優先にしましょう。

店舗などにいる場合は、手や鞄で頭を覆いながら棚の転倒や落下物の危険が少ない広い場所に移動し、身をかがめて店員の指示に従います。パニックを起こして出入り口や非常口、階段に殺到するのは大変危険です。また、避難のためにエレベーターを使ってはいけません。


一般向けの緊急地震速報は、10月1日よりNHKテレビ・ラジオで放送します。一部の自治体では、総務省消防庁による全国瞬時警報システム(J-ALERT)を用いた防災行政無線による放送を行う予定をしています。携帯電話による緊急地震速報の配信を計画している携帯電話会社もあります。


★ おさらい ★

緊急地震速報を聞いたり大きな地震を感じたりしたら、周囲の状況に応じて慌てず、まずは身の安全を確保する

《自宅で》
・慌てて外へ飛び出さない
・頭を保護する
・大きな家具から離れる
・丈夫な机の下などにもぐる
・その場で、すぐに火が消せる場合は消火
※離れている場合は無理しない
・扉を開けて避難経路を確保する

《店舗など不特定多数が集まる場所で》
・頭を保護して揺れに備える
・慌てて出口や非常口に殺到しない
・釣り下がっている照明の下からは退避する
・商品棚などのそばからは退避する
・店員の指示に従う

《屋外で》
・ブロック塀や自動販売機から離れる
・ビルのそばから離れる
・丈夫なビルがあればビル内に逃げるほうが安全

《ドライブ中》
・緊急地震速報を聞いても慌てて止まらない
※追突されるおそれがある
・ハザードランプを点灯し安全を確保
・道路状況を確認して左側に停止させる

《電車・バスに乗車中》
・つり革や手すりにしっかりとつかまる

《エレベーターに乗っているとき》
・全ての階のボタンを押し、最寄りの階で停止させて降りる
・エレベーターで避難しない

《海や山で》
・海では高台に避難する
・山では落石やがけ崩れに注意する

* * * * * *

緊急地震速報を見たり聞いたりしてから対策を考えるのでは間にあいません。「ここで速報を聞いたら、いかなる行動すべきか」日頃から考える習慣をつけましょう

また、防災用品の準備災害に備える準備も大切です。これを機会に地震について親子で話し合ってみましょう。

「ひとりでお留守番をしているときは?」「登下校中ならどうする?」など、具体的な例を挙げて考えてみると子供もイメージがしやすくなります。家族で避難訓練をするのもいいですね b(⌒o⌒)

2007.09.06

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