2006年のニュースを振り返る ~子供の安全編~

セコムの舟生です。

大人の注意ポイント今年の2月にオープンし、「犯罪者から子供を守るためには、一体どうすればいいのか?」というテーマについてみなさんと一緒に考えてきた『セコムと話そう「子供の防犯」ブログ』。おかげさまで、約1年を通じて非常にたくさんの方々にアクセスしていただきました。
本当にありがとうございます (^◇^)

また、今年5月に発足したキッズデザイン協議会に理事企業として参加。これをきっかけに8月からブログも、「子供の防犯」だけに限らず「子供の安全」までにテーマを広げるようになりました。安全・安心を提供するセコムの一員として、また2児の父親として、今後も子供たちが安全にそして安心して暮らせる社会づくりのために、役立つ情報を発信していきます。

さて、前回の"子供の防犯編"に引き続き、今回は"子供の安全をテーマ"に2006年のニュースを振り返りかえってみたいと思います。

■シュレッダーによる事故  ~安心して生活できる社会を目指して~

今年3月静岡県で、2歳の女児がシュレッダーの紙投入口に指を入れ、両手の指9本を切断する事故が発生しました。また、7月にも都内の住宅で2歳児が2本の指を切断する事故が起きました。これらの事件がマスコミで大きく報道され、以後シュレッダーメーカーは、子供の指が紙投入口に入らないような改良を行いました。

経済産業省の発表によると、過去にも何件もシュレッダーで子供が指を切断する事故が発生していたということです。以前からオフィス等でも誤って指やネクタイを巻き込んでしまう事故や、事故に至らずとも、複数のヒヤリとする事例も発生しています。企業の"安全"に対する意識がもっと高ければ、このような事故は未然に防げたかもしれません。

また、このような事故が起こると「保護者がちゃんと見ていないからだ」、あるいは「親が気をつけていれば事故は防げた」という意見が発せられます。そういった意見は、確かに間違いではないかもしれません。

しかし、それだけで片付けていては子供が犠牲となる事故をなくしていくことはできません。子育てをしていれば実感することですが、外出している間、子供の手をずっと握り続けていること、四六時中、目を離さないでいることは現実的に不可能です。

子供が事故に遭うたび、企業として、製品に"子供の視点"を盛り込むことの重要さを改めて認識させられます。

弱者である子供の安全・安心と健やかな成長を企業や社会全体がもっと真剣に考えること。それが結果的には子供だけでなく、多くの人が暮らしやすい、安全で安心な社会づくりに役立つはずです。


■プール給水口の事故

8月には、埼玉県ふじみ野で小学2年生の女児がプールの吸水口に吸い込まれ死亡するという事故がありました。吸水口の金属柵が外れているなかで起きてしまった事故だけに、プール施設を運営する側の危険に対する認識の甘さが浮き彫りとなりました。

これについても、同様の事故は以前から各地で起きていました。しかしその教訓が生かされることなく、悲しい事故は繰り返されています。同じ過ちを繰り返さないために、事故の大小に関わらず、その情報を集積し分析してまたメーカーやユーザーにフィードバックする社会システム作りが早急に必要とされています。


こういった事故から子供を守るために、私たちは何ができるのでしょうか?

まずは、子供としっかりとコミュニケーションを図ることです。これがすべての基本だと、私は思います。

「おかあさん(おとうさん)、あのね...」

私もそうですが、日々の忙しさに追われて子供の声をきちんと受け止めてあげることができずに、「ちょっと忙しいから、あとでね!」などと返してしまい、子供も言うタイミングを逃してしまうということが起こりがちです。何気ない子供の言葉のなかには、思わぬ情報が隠れていることがあります。子供の声をきちんと受け止めてあげるとともに、子供の目線で子供の生活環境を見直して、普段の遊び場所や生活習慣などのなかに潜む危険はないか、確認することが必要です。

そのうえで、ブログでご紹介した危険に対する事前の備えと万一のときの対策などを参考に、シミュレーションなどを積極的にトライしてほしいと思います。


子供の事故は既に、社会全体の問題といえます。ひとりひとりが意識を高め、今後、同様の事故を起こさないよう、さまざまな組織や人々が連携し、協力して課題を解決していくことが重要です。このブログが、その一助になればと思います。


次回は、12月28日(木)に記事アップ予定です、お楽しみに。





2006年12月26日(火)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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