世界初への挑戦! 「ココセコム」開発ストーリー

セコムの舟生です。

ココセコム開発ストーリー今回は、セコムが開発したGPS通信端末「ココセコム」が、サービスを開始するまでの舞台裏についてお話しします。

今でこそ広く知られる「GPS(全地球測位システム)技術」ですが、開発を進めていた2000年頃には、まだまだ日本国内でこの技術を使ったサービスというのはほとんど見あたらない時代でした。
そうした時代背景の中、セコムが開発に着手した位置情報・現場急行サービス「ココセコム」は、他に例のない、世界初のシステム構築への挑戦だったのです...。

まるでNHKで以前放映されていた人気番組のような(笑)、そのドラマチックとも言える開発ストーリーをご紹介します。


   無線通信技術を使って、人や車の位置を正確に把握できれば、どれだけの安心と事件解決につながるだろう。


ココセコム開発ストーリーそれはセコムがずっと願ってきた、「あらゆる不安のない社会」の1つのカタチでした。
セコムがこれまで長年にわたって築き上げてきた人的ネットワークと、このGPS技術を組み合わせれば、人や車がどんなところにいようと、すぐに現場へ"急行できる"、そう考えたのです。

ココセコムの開発に着手した2000年当時、世の中では子供の誘拐や、高齢者の徘徊、自動車やバイクの盗難など、数多くの事件や社会問題が続発していました。
「あらゆる不安のない社会」を目指して日々研究に取り組むセコムの開発メンバーには、一刻の猶予もないという状況だったわけです。

プロジェクトメンバーに課せられた期限は、「2001年4月サービス提供開始」。

悪化する社会情勢に立ち向かうため、発足からわずか1年足らずという厳しい開発スケジュールの中、"世界初"への挑戦は始まりました。

当時いくつかのGPS技術開発に取り組む企業があった中で、セコムがパートナーとして選んだのは、GPSと携帯電話の電波を使い、より詳細な位置を特定する技術を開発したアメリカのクアルコム社でした。
しかし、このアメリカでは実験に成功している技術を、いざ日本国内に場所を移して測位実験を開始してみると、なぜかまったく「正確」とはほど遠いレベルの精度しか出せないという日々が続きました。サービス開発まで半年を切った時点でも、まったくメドがたたないという苦しいプロジェクトとなっていました。

ココセコム開発ストーリー測位失敗の日々。
2000年12月に入っても明るい兆しがなく、開発者にはかなりの焦りがあったはずです。

実はこの主な原因は、アメリカと日本の環境の違いにありました。
アメリカの広大な土地では空が広く、衛星の目が届きやすいのに対して、日本の都市部のように狭い地域にビルが林立する条件下では通信環境も特殊となり、アメリカでの技術そのままでは通用しなかったのです。

当時の開発者のひとりは、「確かに苦しかった。でも、簡単に開発できるものなど『最先端』ではない。妥協せずに取り組めば、必ず解決できる」と言って、プロジェクトメンバーを奮い立たせていたそうです。

また、別の開発者のひとりには小学生の子供がいました。「このサービスの開発に成功すれば、世の中の子供たちの安全が支えられる」。そういった想いを胸に、自身の長男にも試作機を持たせて、測位データを収集する日々が続きました。

そして、毎日朝早くから夜中まで、測位テストを続けること約2週間。その日も、テストは何度やってもうまくいかず、あと1回だけ試して引き上げようと最後のテストを行ったその時、ついにココセコムが正確に位置を伝えたことを示すランプが光ったのです。深夜の1時48分。凍えるように寒い海辺で、開発者の努力が初めて報われた瞬間でした。

ココセコム開発ストーリー年が明けて2001年。
その後も実験を繰り返し、全国規模での測位実験が始まりました。
この一大プロジェクトに全社規模での応援部隊が結成され、正月を返上してメンバーたちは全国を駆け回り、テストを繰り返しました。

冬の厳しい寒さの中、屋外で端末のテストボタンを押し続けるのは、決して楽な作業ではなかったはずです。しかし、この社会的にも意義のあるプロジェクトに、多くのスタッフが必死に取り組んだのです。数人で始まったプロジェクトは、100人をも超えるメンバーになっていました

ココセコム開発ストーリーそして2001年4月。
ついに「ココセコム」は無事にサービスをスタートしました。
お客様からの初めての通報は、「おばあちゃんの行方がわからなくなったので探してほしい」というご要請でした。
セコムのオペレーションセンターには、ココセコムからの信号がしっかりと届いていました。場所は、お客様のご自宅近くの公園。すぐにセコムの緊急対処員が現場へ急行し、おばあちゃんを無事に保護することができたのです。

これが、ココセコム初の「役に立った」という貢献事例です。

開発者たちは口を揃えて、「苦労して自分たちが開発したサービスが、実際に世の中の役に立っているのを間近にして、思わず目頭が熱くなりました」と言います。


「ココセコム」の開発ストーリー、いかがでしたか?
この話をする度に、その場にいなかった私でさえも目頭が熱くなります(゜дÅ)

こうして始まった「ココセコム」は、現在ご契約者数も20万人を超え、お子様の安全対策や、車・貴重品などの盗難防止をはじめ、さまざまな用途で利用されています。
「あらゆる不安のない社会」を目指すセコムの想いがつまった、この"携帯するセキュリティ"は、こうした最先端の技術と、開発者の努力によって、今日も大切な人を見守るお守りとして、日々多くの皆様に安心をご提供しているんですね。

→ココセコム 子どもを見守る

ココセコムの強み
 
ココセコム貢献事例





2006年3月 7日(火)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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