介護施設選びで失敗しないためのポイント

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介護施設選びで失敗しないためのポイント

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

気になる施設があれば、積極的に見学しましょう。前回は、「在宅介護か、施設介護か」で迷っている方のために、選択のポイントになる考え方について、お話ししました。

施設介護には施設介護の良いところがあります。
施設に入所することで見守りの目が増え、介護する方・される方の心や体の負担の軽減につながることがあります。

以前もお話ししたように、より良い"介護のカタチ"を見つけるためには、在宅介護と施設介護それぞれのメリットと自分たちが大切にしたいこと」を十分確認したうえで、選択することが大切です。

今回は、「施設もアリかな...?」と考えている方のために、ご本人にピッタリあった施設との出会い方、探すときのポイントをご紹介します。


● 失敗しない「施設探し」のポイントは?
施設を探すエリアは、できるだけご自宅に近い場所がおすすめです。
今まで暮らしてきた地域の中で、ご近所のお知り合いが気軽に会いに来られるくらいの距離にある施設が理想的だと思います。

ご高齢の方は、今までと環境が違いすぎると負担を感じることが多く、適応できずに苦労されることは珍しくありません。同じ地域内の施設なら、他の入所者と地元の話ができたり、これまでの生活圏を利用できたりと、環境の変化が少なく、なじみやすいのです。

ご家族の方は、「自分たちの家の近くに呼び寄せた方が、頻繁に会いに行ける」とか「都会よりも自然が多い場所の方が良いのでは?」などとさまざまな点から検討されると思いますが、いずれにしてもそれがご本人にとって本当に良いことなのかをよく考えてみてほしいと思います。

介護サービスの充実度や居住環境、料金などいろいろな条件がありますが、大事にしてほしいのは、ご本人が安心して暮らせること、いかにその場に馴染んで生活できるかということです。
失敗しない施設選びの、最大のポイントだと思います。


● 「施設」にもいろいろある
「施設介護」といっても、介護サービスの形態や入居条件は施設によって異なります。

たとえば、長期で入所できる公的な施設ですと「特別養護老人ホーム」がありますが、さまざまな条件があり、入所待ちの場合がほとんどです。

民間の有料老人ホームの場合、介護付きのところと、外部の介護サービスを利用する住宅型の施設があります。料金もサービス内容もまちまちです。

ほかにも、見守りの目がある「サービス付き高齢者住宅(サ高住)」や、自立生活ができる方のための「ケアハウス(軽費老人ホーム)」、認知症の方が共同生活できる「認知症高齢者グループホーム(認知症対応型共同生活介護)」があります。

ご本人の身体の状態にあっているか
求めている介護サービスが実現できるか
思い描いている暮らし方ができるか

実際に施設に行ってみないとわからないことも多いものです。
ぜひ足を運んで見学してみると良いと思います。


● 介護が始まる前でも「施設」に行ってみる
介護がはじまってからの施設探しは、ご家族の間で意見がまとまらなかったり、ご本人の意向にそぐわなかったりすることが多々あります。

「介護が必要になったら、施設に入るからいいわ」とおっしゃるご高齢の方もいますが、実は施設にもいろいろあることを知らなかったり、施設での暮らしをイメージできていなかったり。
きちんとした知識と情報がないと、いざ施設に入所してから「こんなはずではなかった...」という事態になりがちです。

自宅ではない場所で暮らすというのはどういうことなのか。
具体的なイメージを持つためには、やはり行ってみるのがいちばんです。

気になる施設があったら、ご本人もご家族も気軽に行ってみてはいかがでしょうか。
もちろん入所前提ではなく、ただの"見学"でもいいのです。

今の暮らしの中では見えなかった、新しい"介護のある生活"がイメージできると思います。
本当に施設を探すことになったときも、きっと役に立ちますよ。

ご家族の方も、親御さんに介護が必要になったときどうしたいのか、親御さんや兄弟が顔を合わせる機会の多い年末年始を利用して、話を聞いてみるとのも良いかもしれません。ご本人にあった施設を選ぶときの指針になるはずです。

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