納得できないケアプランは変更できる?

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納得できないケアプランは変更できる?

こんにちは、セコムの武石(たけいし)です。

希望の介護が実現できるようケアマネジャーさんとプランについて納得いくまで話し合いましょう。日増しに秋の深まりを感じるこの頃。
朝晩はぐっと冷え込むようになってきましたね。

さて今回の「あんしん介護のススメ」は、介護における頼もしい存在、ケアマネジャーとの付き合い方についてです。

ケアマネジャーは、介護が必要な方やそのご家族からの相談にのって、ケアプランを作成してくれます。

また、要介護申請の手続きのサポートや、介護サービスを提供する事業者との連絡や調整を行うこともケアマネジャーの仕事です。

ご本人やご家族の「家にずっと居たい」という思いや、いつまでも自分らしくいつづけることを実現していくには、ケアマネジャーとのやりとりが大切です。
どうすれば望む形で自宅に居られる、自分の思いをかなえるケアプランに近づけられるのか、ケアマネジャーとの付き合い方を少しご紹介します。

● セコムが考える「良いケアマネジャー」とは?
「ケアマネジャーは介護のプロなのだから、言われた通りにすれば間違いない!」
実は、そんなことありません。

私自身、訪問看護師としてケアマネジャーに関わった経験もありますし、長年ケアマネジャーとしても働いてきました。
介護を受ける方やご家族にとって良いケアマネジャーとは?をずっと考え続けてきました。

もっとも大切なのは、話を聞くこと
自分ではあまり話さず、徹底的に聞き役に回ってくれるのは、良いケアマネジャーと言えるでしょう。

介護の当事者の方は、何に困っているか、これからどうしたいのか、うまく言葉にできないことがよくあるものです。

時間をかけて丁寧に話を聞いてくれ、要望を引き出して形にしてくれるケアマネジャーが理想です。
ケアマネジャーの価値観でケアプランを立てられてしまうと、ご家族との思いにズレが生じ、不満を感じてしまうようになることもあります。

暮らしぶりや介護は十人十色ですから、ケアプランもそれぞれみんな違って当然です。
どんなに経験豊富なケアマネジャーであっても、自分の価値観を理解してくれなければ、自分にとっていいケアプランの提案はしてもらえません。

ケアマネジャーのペースでポンポン決められてしまったときはちょっと立ち止まりましょう。
わからないことはわからないとはっきり伝え、納得できるまで質問してみてください


● ケアマネジャーとケアプランを考える方法
ケアプランというのは、本人がどうしたいのか、ご家族がどうしたいのかを聞き取って、折り合いをつけながら納得の上で組み立てていくのが本来の形です。

しかし、介護事業者として現場に伺うと、今現在の身体の状態だけをみて決めたと思われるプランを受け入れている方が、とても多いと感じます。

介護は、できるだけ自立して生活できるようにサポートするものであって、ご本人が望んでいないものを無理やりしたり、がんばればできることまで補ったりするものではありません。

ケアプランの内容によっては、暮らし方そのものが変わってくるかもしれません。些細なことでも「どうしたいのか」「そのために何が必要なのか」を、ケアマネジャーと納得いくまで話し合うことが大切なのです。


●ケアマネジャーは変更できる
ケアプランに納得できない、要望がうまく伝わっていないと感じたときは、ケアマネジャーを変えることも考えて良いと思います。
「自分の都合でケアマネジャーを変えるなんて...」とためらう方もいるかもしれませんが、ケアマネジャーも含めた介護サービスを利用者が選択できるのが、介護保険なのです。

「今のケアマネジャーがちょっと...」と思ったときには、地域包括支援センターや、市区町村の介護保険担当窓口に相談してみてください。

「やりたいことをかなえるケアプラン」は実現できます。
良いケアマネジャーに出会えることを、心から願っています。

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