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油断するには早い!鳥インフルエンザの脅威

忘れられた鳥インフルエンザ(H5N1)

2009年4月にメキシコで発生した新型インフルエンザ(H1N1)は瞬く間に世界中に広がり、パンデミックを起こしました。その発生から1年4ヵ月が経過した2010年8月、WHO(世界保健機関)はパンデミックの終息を宣言しましたが、この間に世界200ヵ国以上で流行し、18,000人以上もの人が亡くなりました。

しかも、この数はウイルス検査で新型インフルエンザの感染が確認された例だけを集計したものです。ほとんどの国では早期に全例検査を取りやめていることから、実際の数は誰にも分からないのが実態です。

WHOのマーガレット・チャン事務局長は、パンデミック終息宣言の声明の中で「今回は幸運に助けられた」と話しています。ウイルスが強毒性に変異しなかったこと、オセルタミビル(タミフル)への耐性を持ったウイルスが広がらなかったこと、ワクチンの型が良く合っていたことなどを理由としてあげています。

しかしつい最近になって、このH1N1新型インフルエンザウイルスは「高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1と容易に遺伝子の交雑(交換)を行なって、毒性の強い新たなウイルスを作り出しやすい」という事実が東京大学医科学研究所の河岡教授らの研究(※)で明らかにされました。

豚由来の新型インフルエンザ(H1N1)の出現により、すっかり忘れ去られてしまった鳥インフルエンザ(H5N1)ですが、アジアや中東などでヒトへの感染が報告され続けており、相変わらず50%程度と高い致死率となっています。H5N1は、家きんや野鳥の間ではすでにパンデミックになっているというのが多くの専門家の意見となっているのです。

世界で広がる鳥インフルエンザ(H5N1)

WHOが発表した2010年中の鳥インフルエンザ(H5N1)のヒトへの感染報告数は48名(うち死亡者数24名)に上り、2003年から現在までの累計で500名以上(うち300名以上が死亡) に達しています。しかも、中には国内の発生状況を政府ですら掴めていない国もあるため、実際にはこの数以上に広まっていると推定されています。

2010年の感染報告数を国別に見ると、エジプトで感染29名(うち死亡13名)、インドネシアで感染9名(うち死亡7名)、ベトナムで感染7名(うち死亡2名)、中国で感染2名(うち死亡1名)となっており、下表を見ても、エジプトやアジア諸国を中心に毎年感染・死亡者が出ていることがわかります。

(資料)
WHO公式発表によるインフルエンザ(H5N1)による発病者数と死亡者数

2014/1/24時点
Country 2003-2009(*) 2010 2011 2012 2013 2014 Total
患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 死亡率
アゼルバイジャン 8 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 5 62.5%
バングラディシュ 1 0 0 0 2 0 3 0 1 1 0 0 7 1 14.3%
カンボジア 9 7 1 1 8 8 3 3 26 14 0 0 47 33 70.2%
カナダ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 1 100.0%
中国 38 25 2 1 1 1 2 1 2 2 0 0 45 30 66.7%
ジプチ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0.0%
エジプト 90 27 29 13 39 15 11 5 4 3 0 0 173 63 36.4%
インドネシア 162 134 9 7 12 10 9 9 3 3 0 0 195 163 83.6%
イラク 3 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2 66.7%
ラオス 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 100.0%
ミャンマー 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0.0%
ナイジェリア 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 100.0%
パキスタン 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 33.3%
タイ 25 17 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 25 17 68.0%
トルコ 12 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 12 4 33.3%
ベトナム 112 57 7 2 0 0 4 2 2 1 1 1 126 63 50.0%
合計 468 282 48 24 62 34 32 20 39 25 1 1 650 386 59.4%
60% 50% 55% 63% 64% 100% 59%
※確定診断がついた症例のみ報告されている
*2003-2009の内訳
Country 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡 患者数 死亡
アゼルバイジャン 0 0 0 0 0 0 8 5 0 0 0 0 0 0
バングラディシュ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0
カンボジア 0 0 0 0 4 4 2 2 1 1 1 0 1 0
カナダ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
中国 1 1 0 0 8 5 13 8 5 3 4 4 7 4
ジプチ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
エジプト 0 0 0 0 0 0 18 10 25 9 8 4 39 4
インドネシア 0 0 0 0 20 13 55 45 42 37 24 20 21 19
イラク 0 0 0 0 0 0 3 2 0 0 0 0 0 0
ラオス 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0
ミャンマー 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0
ナイジェリア 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0
パキスタン 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 0 0 0 0
タイ 0 0 17 12 5 2 3 3 0 0 0 0 0 0
トルコ 0 0 0 0 0 0 12 4 0 0 0 0 0 0
ベトナム 3 3 29 20 61 19 0 0 8 5 6 5 5 5
合計 4 4 46 32 98 43 115 79 88 59 44 33 73 32
100% 70% 44% 69% 67% 75% 44%

● 致死率が下がっているのは危険の予兆!?

2009年以降の致死率(死亡率)を見ると、2008年まで70%ほどあった致死率が40〜50%程度にまで低下していることがわかります。 一見喜ばしいことに映るのですが、パンデミックの観点から言うと単純に喜ぶわけにはいきません。新型インフルエンザが効率よくヒト−ヒト感染を成立させ、感染拡大を起こすためには感染者が多くの人と接することが必要です。あまりに致死率が高いと症状が激しく、外出することも難しくなるために人との接触の機会が減り、感染効率が悪いためにパンデミックのような感染爆発は起こしにくいのです。
つまり、致死率が下がってきたことで、このウィルスがヒト−ヒト感染をおこすようになった時には、一気に感染爆発をおこす可能性が強くなったという見方をする専門家もいます。



鳥インフルエンザ(H5N1)のヒトへの感染経路

インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型などの多くの種類が存在しますが、通常、ヒトの間で流行するのはA型とB型であり、2009年春から流行している豚由来の新型インフルエンザ( H1N1)もA型ウイルスです。中でもカモやアヒルなどの水鳥(水きん)はさまざまな種類のインフルエンザウイルスを保有していることがあり、これを鳥インフルエンザと言います。水鳥はインフルエンザウイルスと腸管内で共存をはかっているため病気を起こすことはほとんどありませんが、このウイルスが家きん(家畜として飼育される鶏など)に感染した際、まれに病原性を発揮することがあります。

従来、鳥インフルエンザウイルスはヒトへは感染しないと考えられていましたが、2003年にヒトへの感染例が報告されて以降、「感染した鳥またはその死骸と濃厚に接触(解体や調理等による血液、体液、排泄物等との接触)した場合にまれに感染することがある」と言われるようになりました。

また、インフルエンザウイルスは頻繁に遺伝子の変異を起こしており、鳥インフルエンザがヒトや鳥類、豚などの体内で変異(あるいは異なるインフルエンザウイルス同士が体内で混ざり合い)し、ヒトからヒトへ感染するウイルスになる場合があります。これが10年〜40年に一度のペースで新型インフルエンザウイルスとして出現・大流行(パンデミック)を引き起こすと言われているのです。

図:鳥インフルエンザ(H5N1)のヒトへの主な感染経路
このようにして新型インフルエンザが流行した場合、ヒトが免疫を持たないことから爆発的に感染が拡大する恐れがあると言われています。

(政府行動計画上の想定)
 ●医療機関を受診する患者数:最大2,500万人
 ●入院患者数:53〜200万人
 ●死亡者数:17〜64万人
※厚生労働省「構成労働白書(21)資料編 新型インフルエンザ対策」より
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