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2013年11月

【新潟】インフルエンザ 今季初の学級閉鎖 長岡・新組小(2013年11月30日、毎日新聞)

県は29日、長岡市立新組小学校(児童数125人、池田隆校長)で、インフルエンザのため学級閉鎖したと発表しました。インフルエンザによる学級閉鎖は、県内では今季初めてです。
県保健体育課によると28日、同校小学2年生のクラスで児童21人の内、4人がインフルエンザで、1人が発熱で欠席したため、学級閉鎖を決めたということです。

北海道内でインフル流行の兆し 予防接種、手洗い徹底を(2013年11月30日、北海道新聞)

インフルエンザが今冬も流行の兆しを見せ始めました。道感染症情報センター(札幌)によると、11月18〜24日の道内の1医療機関当たりの平均患者数は全国平均の4倍以上となる1.29人で、室蘭保健所管内は2週連続で注意報レベルに達しました。道などはワクチン接種や手洗いの徹底などを呼び掛けています。
保健所別では、室蘭が1医療機関当たり19人と突出。10.63人だった前週(11〜17日)から引き続き注意報発令基準(10人)を超えました。続いて北見が5.71人、網走が2.2人。札幌は1.04人でした。
道保健福祉部によると、今季のインフルエンザワクチンはA香港型、H1N1型、B型の3種混合。接種効果が表れるまで3週間ほどかかることから、「特に基礎疾患がある人や高齢者ら重篤化する恐れのある人は、流行が本格化する前に接種を」と呼び掛けています。

鳥インフル:中国で再び感染拡大の兆し 5人の感染確認(2013年11月29日、毎日新聞)

中国で感染者が激減していた鳥インフルエンザ(H7N9型)に再び感染拡大の兆しが出ています。インフルエンザが流行しやすい秋に入り、広東省と浙江省で5人の感染が確認され、衛生当局は警戒を呼び掛けています。しかし、軽症の「潜在的」な感染者が既に多く出ているとみており、今後は感染防止に向けた患者の隔離入院を実施しない方針です。
「なぜ感染したのか」。田園地帯が広がる浙江省嘉興市の王江ケイ鎮。10月23日に感染が確認され、今も入院中の男性(67)宅を訪ねると、妻(67)が「稼ぎ手がいなくなった」と途方にくれていました。同省では10〜11月、紹興市などで2人、王江ケイ鎮で2人の感染が確認されました。
夫は川で水草を採っていて風邪をひき、40度近い高熱が続きました。診察を受けると鳥インフルエンザと診断されました。自宅で数羽のニワトリなどを飼っており、夫が現金を得るため市場の周辺に売りに行くこともありました。ただ、妻は「ニワトリと接触するのは普段から世話をしていた私で、夫はもっぱら畑で野菜などを作っていました」と話し、感染経路は不明です。
地元当局は夫婦が飼っていたニワトリなどをすべて殺処分し、家の中も消毒しました。妻の体温も1週間測り続けたといいますが、妻は「みな健康だ。ここらでは90歳くらいまで生きる」と話します。
ただ、感染者に数えられるのは重症で病院にかかった人だけで、中国の呼吸器疾患の専門家、鍾南山氏は中国メディアに「計上されていない軽症者が多くいる」と、広範囲に感染者がいる可能性を指摘しています。
国家衛生計画出産委員会は11月4日、H7N9型を危険度が上から2番目の乙類伝染病に指定したと発表しました。ペストなど甲類に次ぐものですが、26種類の伝染病の一つとなり、隔離入院などの強制措置はとりません。軽症ながら感染者が広範囲にいる可能性を踏まえ、拡大防止のための隔離入院の効果は低いと判断したとみられます。
中国では今年3月下旬、H7N9型のヒトへの感染が世界で初めて確認されました。上海市や浙江、江蘇両省を中心に感染者が一気に拡大し、5月末までに全国で132人に上りました。抗ウイルス薬の投与が遅れたことなどから死者も同月末までに37人に達し、国内外に不安が広がりました。
ウイルスは市場の家きん類の間で広まった可能性が高いとされ、流行地域の市場の閉鎖後は新たな感染者は激減しました。ただ、家きん類との接触歴がない人が感染したケースもあり、感染源と感染経路は不明のままです。
また、農村部ではニワトリやアヒルがどこの家庭でも飼われています。世界保健機関(WHO)は継続的なヒトからヒトへの感染は起きていないとしていますが、家族内感染などが疑われるケースもあります。
中国メディアによると、浙江省で11月27日、57歳男性の感染が確認されました。中国本土の感染者は2市10省で140人(うち死者45人)に上っています。

◆情報公開、後退の傾向
H7N9型の感染拡大では、当局の積極的な情報公開が評価を集めましたが、ここにきて後退の傾向がみられます。
67歳男性の感染が確認された浙江省嘉興市の王江ケイ鎮では11月4日、64歳女性の感染が確認されました。中国衛生当局は世界保健機関(WHO)と台湾、香港当局に連絡しましたが、これまでと違って国内向けに発表していません。11月27日にも57歳男性の感染が確認され、一部中国メディアが伝えましたが、浙江省の衛生当局のホームページでは11月以降の感染情報は更新されていません。
国家衛生計画出産委員会は、H7N9型を11月から乙類伝染病に指定しました。今後の統計は乙類伝染病に統合するとしており、浙江省の当局者は毎日新聞に「これまでのような個別発表はしない」と明らかにしました。今後は月ごとにまとめて発表するとしていますが、中国紙記者は「他の伝染病に紛れてしまう。今後、増える可能性があるのに発表しないのはおかしい」と指摘しています。

UAE 新たに2人のMERS-CoV患者を報告(2013年11月28日、Gulf News)

アブダビ保健当局(HAAD)はUAE国内で新たに2人のコロナウイルス患者を確認しました。
患者はヨルダン在住の38歳の男性とその妻です。女性は妊娠8ヶ月となっており、現在集中治療室で治療を受けています。 HAADは保健省や他の保健機関とともにWHOが指定する防疫措置を実施しています。

中国当局が11月3人目となるH7N9鳥インフルエンザ患者を報告(2013年11月28日、新華社)

浙江省の保健当局によると、浙江省でこの秋国内5人目となるH7N9鳥インフルエンザのヒトへの感染が確認されました。 患者は安吉(Anji)県の57歳の男性で、発熱の治療のために浙江大学医学部附属第一病院を受診しましたが、検査の結果27日H7N9ウイルスの陽性反応が確認されたものです。この患者は呼吸不全とショック状態になっており危篤であると伝えています。
中国では11月入り、4日に浙江省で1人、5日に南部の広東省で1人の患者が報告されており、今回のケースは3人目の患者となります。10月にも新たな2人のH7N9患者の報告がありましたが、9月には新たな患者の報告はありませんでした。
中国国家衛生・計画生育委員会によると、中国では8月末までに134人の患者の報告があり、このうち45人が死亡しています。

インフルに集団感染 愛知医科大病院、24人発症(2013年11月27日、47NEWS )

愛知医科大病院(愛知県長久手市)は27日、院内で入院患者と看護師計24人がインフルエンザA型に集団感染したと発表しました。重症患者はいないとしています。
病院によると、入院していた男性患者が23日に発症。その後、患者17人と看護師6人の感染が確認されました。集団感染が発覚して間もないため、感染者数がさらに増える恐れもあるといいます。
病院は感染拡大を防ぐため、職員全員と一部の患者に治療薬タミフルを投与。発症した患者は個室に移し、看護師は出勤停止としました。

【埼玉】インフルエンザ 寄居・用土小で学級閉鎖 きょうから 県内で今季初(2013年11月27日、毎日新聞社 )

埼玉県は26日、寄居町立用土小学校でインフルエンザの疑いのある集団かぜが発生したため、27日から2日間、学級閉鎖すると発表しました。県内では今季初の学級閉鎖となります。県によると、閉鎖するのは同校4年の1クラス。26日に7人が欠席、16人が体調不良を訴えました。

【広島】今季初の学級閉鎖 県「インフル予防徹底を」(2013年11月27日、読売新聞 )

広島県は26日、インフルエンザとみられる集団風邪の発生のため、東広島市立八本松中央幼稚園の1クラスが同日から28日まで学級閉鎖になったと発表しました。県内で集団風邪による学級閉鎖は今シーズン初めて。県健康対策課では「手洗いうがいをしっかりするなどして、予防を徹底してほしい」と呼び掛けています。
同課によると、同幼稚園の1クラスでは26日、男女34人のうち6人が発熱のため欠席しました。県内での学級閉鎖は昨シーズン(2012年12月4日)に比べて約1週間早いが、ほぼ例年通りということです。
近年でインフルエンザが大流行したのは、国内で約2000万人が感染した09-10年のシーズン。県内でも09年8月31日以降、学級閉鎖や学年閉鎖、休校は計2709件に上りました。ほとんどの人が抗体を持たない「豚インフルエンザ」などに由来する新型ウイルスが流行したことが原因でした。
その後の3シーズンは、学級閉鎖や学年閉鎖などは624-681件で推移。いずれも流行のピークは1月下旬-2月上旬で、同課は今シーズンも同様の傾向になるとみています。
インフルエンザは、予防接種を受けることで感染しにくくなり、感染しても症状が軽くなります。予防接種は効果が出るまでに2週間ほどかかることから、同課は「流行前に受けてほしい」と勧めています。

WHO サウジアラビアのMERS患者3人を確認。2人は死亡(2013年11月26日、CIDRAP)

WHOは26日、サウジアラビアの3人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者を確認しました。いずれもサウジアラビア保健省(MOH)が先週報告したケースです。このうちの2人は死亡したことが明らかになりました。
これまでのサウジアラビアのMERS患者の報告と同様に、患者に関する情報はほとんど含まれていません。
2人の患者はリヤド出身で、2人とも11月18日に死亡しています。1人は基礎疾患のある73歳の女性で、11月12日に発症し、14日に入院しました。2人目の患者は37歳の男性で11月9日に発症し、13日に入院しました。サウジアラビアMOHは、11月19日に1人目の患者を、11月21日に2人目の患者を報告しています。
WHOが確認した3人目の患者はアルジャウフに住む65歳の男性で、基礎疾患を持っていました。この男性は11月4日に発症し、11月14日に入院していますが、WHOは現在の容態について何も伝えていません。11月19日にサウジアラビアMOHはこの男性が集中治療室で治療を受けていると言っています。
WHOはこの3人には動物や他の患者との接触歴はなかったと述べました。
2012年9月以降WHOが報告したMERS-CoV患者数は160人となり、68人が死亡しています。またこのうち130人の患者、55人の死亡者はサウジアラビアからの報告です。

2009年のパンデミックの死亡者数は最高で20万3千人と推定(2013年11月26日、CIDRAP)

2009年のパンデミックインフルエンザによって死亡した人の数は、世界中で123,000人から203,000人の間だったと推計されるとの新しい研究結果が発表されました。この数は確定診断により死亡が確認された人の数の約10倍です。またこれまでも言われていたように65歳未満の人々に大きな負荷がかかっていたことが示されました。
この研究は26カ国を代表するチームによって行なわれたもので、今回のパンデミックによる致死率が通常のインフルエンザシーズンの平均致死率よりも低かったことを示しました。しかし専門家は、普段の季節の死亡者は大多数が高齢者であることに注意を向けています。
またパンデミックの際の致死率には地域によって驚くべき格差があったことが示唆され、中南米の死亡率はヨーロッパやオーストラリア、ニュージーランドなどの20倍にも及んだことが分かりました。この研究結果は26日Web上で出版された「PLoS Medicine」に掲載されました。
WHOの支援を受けたこの長大な研究は、多くの国々の2009年の人口動態を取り入れた初めての推計です。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)による推計は、今回の情報の多くが利用可能になる以前、昨年の段階で準備されていました。それは今回示された値よりも僅かに高く、合計約284,000人と推計していました。
この論文の筆頭著者でジョージワシントン公衆衛生・保健サービス大学グローバルヘルス部の研究教授であるローン・シモンセン博士は大学のプレスリリースで「この研究は、H1N1ウイルスがこれまでに信じられていたよりも多くの人々を世界中で死なせたことを確認させるものだ。」「また今回のパンデミックの致死率をみると、若年層の人々と、アメリカ大陸の特定の地域に暮らす人々に最も重く負荷を与えたことが確認された。」と言いました。
若い人々の死亡率が不相応に高かったにもかかわらず、2009パンデミックは穏やかだったと広く認められました。そして多くの人々はWHOやその他の公衆衛生機関を、脅威を誇張したとして糾弾しました。今回の研究で分かったもう一つのことは、パンデミックが発生した最初の数ヶ月にメキシコとアルゼンチンで起きたいくつかの出来事は、このウイルスが病原性の強いものである可能性を示唆していたということでした。
WHOはパンデミックに期間中に、検査によってH1N1pdmの感染が確認された18,449人の死亡者の報告を受け取りました。しかしこの数は現実よりもはるかに少ないものです。インフルエンザに関連した原因で死亡した多くの人々はウイルスの検査を受けていないからです。

◆二段階の評価方法
研究チームはこの結果に到達するために2段階の複雑なアプローチを行ないました。彼らは最初に世界の人口の35%を代表する20カ国から、2005年から2009年までの毎週のウイルス学データと、死因と致死率に関するデータを集めました。その後彼らは、このデータをそれぞれの国々の呼吸器疾患による死亡者数を推計するための統計モデルに使いました。第2段階ではチームは全世界での数を推計するために、そのほかの国々の地理的、経済的、保健衛生の指標をを加味して一つ一つの国々の推計を結び付けていきました。彼らはこのステップのために「マルチプル インパテーション モデル」と呼ばれる新しい統計ツールを開発しました。この方法によって、彼らは2009年4月から12月までのパンデミックによる死亡者数が123,000人〜203,000人を数えると見積もりました。このうちの大多数(62%〜85%)は、65歳以下の人々であることが分かりました。同じ方法でパンデミックが起きる前の2005年から2009年までのデータを使って平均死亡率を計算したところこの期間の死亡者数は148,000人から249,000人の間であることが推計されました。しかしこのうち65歳以下の人々の比率はほんの19%にとどまっていました。死亡者数が203,000人という今回の推計は以前のパンデミックに比べかなり少ない数字となっています。1968年のパンデミックでは約100万人、1918年のときには約5000万人の死亡者が出たと著者は書いています。しかし致死率が若い人にシフトしていることからパンデミックの厳しさは「必用とされる年齢層での損失生存年数のような複雑な測定基準を用いることによってより正確に推し量れるようになり、リスク層別死亡率のデータが利用可能となるだろう。」と 主張しています。
また、研究チームは彼らの推計がおそらく少なめとなっているだろうと言っています。その理由の一つは推計の対象が2009年だけとなっており、2010年の早期のH1N1pdmによる死亡者と後から襲ったパンデミックウェーブを含んでいないからです。もう一つは研究チームが呼吸器疾患による死亡だけを用いるというコンサバティなアプローチを取ったことにあります。多くのH1N1pdmに関連する死亡者が他の原因による死亡としてカウントされている可能性があります。

◆著しい地域格差
一方研究チームは、パンデミックの致死率には「著しい地域偏位」が見られ、中南米で最も高かったことを示しました。例えばメキシコの死亡率は人口10万人当たり5.2人と推計されましたが、他方オーストラリアでは10万人当たり0.4人、フランスでは0.3人、アメリカでは2.8人でした。
報告は、アウトブレイクが発生した最初の月である2009年の4月と5月にメキシコとアルゼンチンで起きた事態はこのパンデミックが1957年のものと同等もしくはそれ以上に厳しいものである可能性を示唆していたが、ニュージーランドの6月から8月にかけてのデータは低い致死率であることを示唆していたと述べています。チームは彼らのモデルが、理由は不明だが地域によって変化が生じていたことを確認したと付け加えています。
研究チームは彼らの見解は、昨年CDCが推計した約284,000の死亡者数とは「合理的な一致」を見るものであると述べています。CDCのデータはこれまでに世界の死亡者数を推計した唯一のものでした。しかし2つのアプローチは全く異なる地域的なパターンを示しました。シモンセン氏らのチームはアメリカ大陸で最も高い致死率を推計しましたが、CDCの著者は低い率に見積もっています。また、アフリカと東南アジアでも2つの研究はかなりの違いを示しています。CDCもWHOのグループもアフリカと東南アジアに関しては多くのデータを持ってはいません。そのためこれらの地域で実際に何が起きていたのかは不明のままであるとレポートは付け加えています。
研究チームはパンデミックの厳しさをよりタイムリーに推計することができなければ問題が起きると述べています。彼らは、タイムリーに入院や致死率のデータを把握できる国々が、パンデミックの厳しさを測定するための世界的な監視システムを作ることを提案しています。

習志野・インフルエンザで学級閉鎖 /千葉(2013年11月26日、毎日新聞)

千葉県は25日、習志野市の小学校でインフルエンザによる学級閉鎖を行うと発表しました。同日、3年生の1クラス31人中8人が欠席したということです。閉鎖期間は26、27日。今季は船橋市の幼稚園で学級閉鎖が2例出ており、3例目となります。

中国も参加、日中韓が新型インフルで連携強化へ(2013年11月25日、読売新聞)

日中韓3か国の保健担当相会合が24日、ソウル市内で開かれ、新型インフルエンザや中東などで感染が広がる「マーズ(MERS)コロナウイルス」対応に関し、3か国の連携強化を柱とする共同声明を発表しました。
会合は2007年から開いており、今回で6回目です。日本からは田村厚生労働相が出席しました。昨年は沖縄県の尖閣諸島の国有化後、中国から欠席の連絡があり、開催が見送られました。

WHO ヒトと動物の両方がMERSの感染源である可能性(2013年11月22日、CIDRAP)

WHOは22日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)は、一部の研究者が示唆しているように、ヒトからヒトへの感染と、動物(もしくはヒト以外の感染源)からの感染の両方が組み合わさって続いているのだろうと述べました。
また、おそらく多くのMERS-CoV患者が発見されていないだろうと思われることから、病院内での感染が更に起きる危険性があることを警告しました。
WHOの現時点でのMERS-CoV患者集計は、確定患者数が157人、疑い例が19人で合計176人となっています。このうち69人が死亡しており、致死率は39.2%です。スペインから最近報告のあった2人の患者は「疑い例」に分類されており、検査結果が出るまで保留されています。

◆最近のケースは散発的
WHOは9月20日の最新のサマリーで、27人のMERS-CoV患者が新たに確認されたことと、クウェート、オマーン、スペインの3カ国で初めての患者が報告されたことを報告しました。27人中18人は確定患者との接触歴がない散発的な症例だったと言っています。他の7人については患者との接触歴があったことが報告されていますが、残りの2人については情報がありません。
「新たな国々でのウイルスの出現と散発的な患者の着実な増加は、このウイルスが未知のリザーバーの中で拡大しているのではないかとの懸念を抱かせるものである。」「ヒト−ヒト感染が起きていることは明白だが、中東地域からの散発的な患者の報告が続いていることから、ヒト以外の感染源からの感染も起きていることが示唆される。」と述べています。 またスペインのケースはサウジアラビアで行なわれた今年のハッジ(大巡礼)の参加者で感染が報告された唯一のケースであると付け加えています。患者は一緒に旅行をした2人の女性ですが既に回復しています。声明でスペイン保健省は2人の女性と接触のあった人々の追跡調査の期間は前日終了したが、他には感染者は確認されなかったと言っています。
保健省の声明は「公衆衛生上の警戒は解除されたと考えられる。」と述べています。
WHOでは「MERS-CoVのサーベイランスは中東での重症例に焦点を当てて行なわれており、多くの軽症例が見逃されていると思われる。」と述べました。この見解は、中東旅行に関連して発症した患者の調査に基づいて、少なくとも症状のあるMERS患者の62%が見過ごされていると推定した最近の研究結果とも一致します。

◆院内感染のリスク
発見されない患者がいるということは、病院内での集団感染の危険性を抱かせます。WHOは「検査が行われない患者や、検査をしても偽陰性の患者がいるためにMERS-CoVの感染が認識されない状況の下では、病院内で大勢の感染者が出ることが懸念される。」と言っています。上気道から採取した検体は偽陰性となることがあり、下気道からの検体の方が信頼性があると注意を促しています。
WHOは院内感染を防止するためにいくつかの推奨を行なっています。その中で、患者が発生している国々では、地域内で感染した肺炎の患者は軽症であっても検査の実施を考慮すべきであると述べています。

◆動物が感染源である可能性
ミステリーとなっているこのウイルスの感染源に関連して、WHOは、カタールで確認された最近の4人の患者は全員が農場の動物との接触があったと述べました。最初の患者は61歳のカタール人で農場の所有者でした。2人目の患者はこの農場で働いている23歳の住人でした。3人目と4人目の患者はそれぞれ48歳と61歳の男性で他の患者との接触はありませんでしたが、頻繁に農場の動物と接触がありました。カタールの最高保健評議会が4人全員について動物への曝露の調査を行なっていると付け加えています。
一方クウェート国営通信(KUNA)は22日、カタール保健当局の発表を引用して、カタールの48歳のMERS患者が21日死亡したと伝えました。これは機械翻訳された11月19日のKUNAの記事と矛盾するように見えます。その時の記事は48歳のカタールの患者は回復したと伝えていました。KUNAの同じ11月19日の記事は、外国からカタールを訪れていた61歳の患者は死亡したと伝えています。
ラクダが感染源である可能性については、WHOは今週初めに発表したQ&Aで表明した慎重な見解を繰り返しました。最近サウジアラビアのMERS患者が所有していたラクダからウイルスが見つかったことは、ラクダからMERS-CoVの抗体が見つかったという先の報告と一致するものであり、重要な情報だと言いました。「しかしこの発見が必ずしもラクダがヒトに直接感染させていることを意味するものではない。」「依然として残るウイルスへの重大な疑問は、どのようなルートでヒトは感染するのかということだ。」と述べています。さらに散発的な患者の多くはラクダとの接触歴がなかったと強調しています。

インフルエンザで学級閉鎖 奈良の小学校 県内今シーズン初(2013年11月21日、産経新聞)

奈良市は20日、市立伏見南小学校(宝来)の1年の1学級がインフルエンザに集団感染し、20〜22日を学級閉鎖にしたと発表しました。インフルエンザによる学級閉鎖は、県内では今シーズン初。
市によると、1年2組の児童28人のうち10人が発熱やせきなどの症状を訴えて欠席。うち6人が病院の簡易検査でインフルエンザB型と診断されました。
県内で今後、インフルエンザが流行する恐れもあり、市保健所は「予防接種を早めに受けたり、手洗いうがいを徹底したりしてほしい」と話しています。

サウジアラビアで新たにMERS-CoV患者1人が死亡(2013年11月21日、CIDRAP)

37歳のリヤドの住民が中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に感染して死亡しました。サウジアラビア保健省の声明を翻訳した記事が「Avian Flu Diary」に掲載されたものです。
機関翻訳された声明は患者が「市民」であることだけは伝えていますが、感染源や考えられる曝露、接触者の調査などの情報はありません。
この発表に併せて保健省のMERS-CoV患者集計は患者数を130人、死亡者数を55人に更新しました。現時点でWHOはまだこの患者を確認していません。

北海道内で今季初、インフルエンザウイルスを検出 札幌の6歳男児から(2013年11月20日、北海道新聞)

札幌市保健所は19日、市内の6歳男児からA香港型インフルエンザウイルスを検出したと発表しました。道内で今季、インフルエンザウイルスが検出されたのは初めてです。
市保健所によると、男児は2日に発熱やせきなどの症状を訴え、市内の医療機関を受診。市衛生研究所で検体を調べ、A香港型と確認されました。
流行が今後予想されるとして、市保健所は帰宅時の手洗い、うがいの徹底など注意を呼び掛けています。

栃木 インフルエンザ:今季初の学級閉鎖 宇都宮の小学校(2013年11月20日、毎日新聞)

栃木県教育委員会は19日、インフルエンザのため、宇都宮市立上河内西小学校が5年生の1学級を20〜22日まで休業させると発表しました。県教委によると、インフルエンザによる学級閉鎖は今季初です。
19日現在、この学級に在籍する25人のうち10人が発熱や嘔吐(おうと)などの症状を訴え欠席。このうち9人からインフルエンザB型ウイルスが検出されました。

茨城 インフルエンザ、今季初の学年閉鎖(2013年11月20日、毎日新聞)

茨城県は19日、インフルエンザのため、常総市立玉小学校の4年生(同24人)と、隣接する同市立玉幼稚園の5歳児クラス(同21人)を3〜5日間閉鎖すると発表しました。インフルエンザによる学年閉鎖は今季初めてです。県保健予防課によると、計17人の患者に重症者はいないということです。

インフルエンザで学級閉鎖 奈良の小学校 県内今シーズン初(2013年11月19日、産経新聞)

奈良市は20日、市立伏見南小学校の1年の1学級がインフルエンザに集団感染し、20〜22日を学級閉鎖にしたと発表しました。インフルエンザによる学級閉鎖は、県内では今シーズン初です。市によると、1年2組の児童28人のうち10人が発熱やせきなどの症状を訴えて欠席。うち6人が病院の簡易検査でインフルエンザB型と診断されました。
県内で今後、インフルエンザが流行する恐れもあり、市保健所は「予防接種を早めに受けたり、手洗いうがいを徹底したりしてほしい」と話しています。

サウジアラビア 新たに2人のMERS患者を報告(2013年11月19日、CIDRAP)

サウジアラビア保健省は新たに2人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者を確認したと報告しました。このうちの1人は死亡しています。
一方クウェート国営通信はカタールの患者が死亡したと伝えました。
サウジアラビア保健省は、MERSで死亡した患者はリヤドに住む73歳の女性であると発表しました。この女性にはいくつかの慢性疾患があったと伝えています。
またもう1人の患者はジャウフ地区に住む65歳の男性で、同様に複数の慢性疾患を持っています。この男性は集中治療室での治療が必要であるためリヤドに移送されました。ジャウフはサウジアラビア北部の州でヨルダンと国境を接しています。
サウジアラビア保健省のMERS-CoVのサイトは現時点で国内で確認された患者数を129人、死亡者数を54人と掲載しています。

◆カタールでは1人が死亡
一方クウェート国営通信(KUNA)は19日、カタールで最近報告された2人のMERS患者のうちの1人が死亡したと伝えました。死亡したのは61歳の男性で、外国からカタールを訪れていました。
WHOは先週、このカタールの男性は11月4日に発病する前に農場の家畜との接触歴があったと伝えました。
KUNAの記事はカタール最高保健評議会の声明として、もう1人のドーハに住む48歳の男性は回復して病院を退院したと伝えています。
またWHOは19日、MERSに関するFAQ(よくある質問と回答)と、患者と接触のあった人々の感染を発見するためのガイダンスを発表しました。
FAQの中でWHOは、最近サウジアラビア保健省が行なった、MERS患者が所有していた病気のラクダからMERS-CoVが見つかったという報告を解釈する上での注意を促しました。
WHOの見解は、ラクダが感染源かどうかについての議論においてOIE(国際獣疫事務局)が前日表明した見解と似たものとなっています。 「この発見は、以前発表されたラクダからMERS-CoVの抗体が見つかったという報告と一致しており、MERS-CoVの疫学を理解するための重要な情報の一つとなるものである。しかし、この発見は必ずしもヒトへの直接的な感染の連鎖とラクダを関連付けるものではない。」とWHOは言っています。更に、いったいどのように人はウイルスに曝露するのかということが重要な疑問となっているとして「MERS-CoVの検査で陽性となった患者の多くは、ヒトからの感染でもなければ、ラクダを含む動物との直接の接触歴もなかった。仮にラクダがMERS-CoVに感染していたとしても、ラクダがヒトへの伝播に関与しているかどうかは依然として不明のままである。ヒトへの伝播にラクダの関与があるとしてもそれを見極めるには、更なる遺伝子配列の検査や疫学的なデータが必要である。」と述べています。

◆待たれたままの遺伝子配列の解析結果
サウジアラビア当局は、ラクダとその所有者からそれぞれ分離されたMERS-CoVが一致するかどうかを判定するために、遺伝子配列の解析が進められていると言いました。同国の公衆衛生副大臣を努めるジアド・A・メミッシュ博士は19日CIDRAPニュースに対して、遺伝子配列の解析が来週には完了することを望んでいると話しました。
WHOのFAQは更に、多くのMERS患者は発症前にラクダとの接触歴がないことから、感染したラクダとの直接の接触によって感染が起きているのではなさそうだと言います。WHOは情報が不足しているために感染を防ぐための特定のアドバイスを提供することはできないといいながら、他の予防法の中では明らかに病気の徴候を示している動物には接触しないよう忠告しています。
また、いくつかの集団ではヒト−ヒト感染が起きたことも注記されています。しかし咳やくしゃみなどによる呼吸器ルートから感染するのか、それとも直接身体を接触することで感染するのか、そのメカニズムは誰にも分かっていません。
18日にWHOから公表されたガイダンスは、病気のスペクトラム、感染とルートに関連した危険因子、伝染の危険性を決めるために、MERS-CoV接触者調査の実施方法を概説しています。24ページに及ぶ文書は、診断が確定した患者や疑いのある患者と接触のあった全ての人々を見つけて検査する方法を説明すると共に、感染のリスクファクターを評価するための方法を概説しています。

インドネシア 31歳の女性がH5N1鳥インフルエンザで死亡(2013年11月18日、AFP)

インドネシア保健省は18日、ジャカルタ近郊に住む31歳の女性がH5N1鳥インフルエンザで死亡したと発表しました。今年に入って同国での3人目の患者となりますが、全員死亡しています。
西ジャワ州ブカシに住むこの女性は先週発熱しました。専門的な治療を受けさせるために医療関係者が病院に連れて行く前に女性は死亡しました。保健省はこの女性が飼育していたペットの小鳥か近所の家きんから感染したのではないかと疑っています。
WHOが今回のケースを確認すれば2005年以降インドネシアで確認されたH5N1鳥インフルエンザの患者数は195人となり、そのうち163人が死亡したことになります。インドネシアでは昨年9人の感染者が確認され、全員が死亡しています。

WHOがクウェートのMERS患者を確認。スペインは新たな患者(疑い例)を報告(2013年11月18日、CIDRAP) 

WHOは18日、クウェートの2人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者を確認しました。一方メディアはスペインで2人目のMERSと思われる女性の患者を報告しました。この女性はサウジアラビアで最近行なわれたハッジ(大巡礼)に参加していました。
クウェートの患者については先週メディアによって報道されていました。WHOは、1人目の患者は47歳の男性で、10月30日に発症し、11月7日に入院したが、重体となっていると伝えています。ニュース報道ではこの男性には糖尿病と高血圧症があると伝えられましたが、WHOはこのことには触れていません。WHOはまた、52歳の2人目の男性も重体となっていると伝えています。この男性は11月7日に発症し、11月10日に入院しました。先週メディアは、この男性はハッジ(大巡礼)に参加していたと伝えましたが、WHOの声明はこの件については何も触れていません。しかしWHOのスポークスマンであるグレゴリー・ハートル氏は18日ツイッターで、2人の患者のうちの1人はサウジアラビアに旅行していたことを明らかにしています。サウジアラビアは最も多くのMERS患者が確認されていますが、10月中旬に行なわれたハッジ(大巡礼)には外国から130万人以上の巡礼者が訪れました。
クウェートの2人の患者が確認されたことにより、WHOが集計するMERS患者の数は157人となりました。このうち66人が死亡しています。クウェートは、アラビア半島の諸国の中で、サウジアラビア、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦、オマーンに続き6番目のMERS発生国になりました。ヨーロッパの国々の何人かとチュニジアの患者は全員が直接もしくは間接的にこれらの6カ国のどこかと関係しています。

◆スペインでまた1人MERSと思われる患者
一方スペイン当局は、スペイン初のMERS患者との疑いがもたれている女性と一緒にサウジアラビアを旅行した女性が、MERSに感染していると思われると述べました。18日のカナディアンプレスが伝えたものです。当局はこの2人が寝室を共有していたと伝えました。スペイン保健省は、2人の間で感染が起きたものか、それとも2人とも通常の感染源から感染したのかは分からないと話しました。保健省は2人とも既に回復して退院したと言っています。また当局は、この2人と接触のあった人々は、航空機の乗客やスペイン国内の接触者を含め、全員が検査で陰性だったと述べました。
2人ともウイルス検査の結果は陽性でした。しかしこの2人のケースは「おそらくMERSだろうと思われる患者(probable MERS case-patient)」と分類されることになります。WHOの症例定義を満たすためには更なる精密検査で確認する必要があるためです。
ハートル氏は18日のツイッターで、11月6日に報告されたスペインの最初の患者は依然として「WHOの標準によっては確認されていない」と伝えました。
スペイン当局はこの患者は61歳の女性と伝えています。

◆OIE ラクダとの関連性に冷ややかな反応
OIE(国際獣疫事務局)は11月15日に、ラクダがMERS-CoVのヒトへの感染源であるということを確信させる証拠はまだ存在しないと述べました。最近のいくつかの調査結果がラクダの可能性を示しているにもかかわらず表明したものです。
OIEはMERSウイルスについての最新のQ&でA「現時点ではMERS患者の感染源がラクダであると考える強力な証拠はない。」と言っています。
最近発表された血清学的な研究ではエジプト、オマーン、カナリー諸島のラクダからMERS-CoVもしくは非常に近いウイルスの抗体が確認されました。更に先週サウジアラビア保健当局は、43歳のジェッダ出身の患者が飼育していた病気のラクダからウイルスを発見したと報告しました。サウジ当局はこのラクダはPCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応試験)によって陽性と判定されたと言っています。現在ラクダと患者のそれぞれから分離したウイルスのゲノムの配列が一致するかどうか検査が行なわれていますが結果はまだ出ていません。
OIEの声明は血清検査の結果には焦点を当てていますが、感染したラクダの報告については触れていません。
「現時点ではMERS患者の感染源がラクダであると考える強力な証拠はない。疫学的なデータを見る限り、ラクダの血清検査で陽性反応が出たこととヒトのMERS-CoV感染の関係を説明することは困難である。」「実際、現在までに患者から分離されたMERS-CoVとラクダへの疑念との間に同一性を示すものはない。より多くの情報が得られるまでは、ヒトへの感染源として可能性のある全てに対して心を開いておくことが大切である。」と述べています。
OIEは更に、交差反応のせいで血清反応では、遺伝子や抗原の同一性を持った異なるウイルスの抗体を識別できないかもしれないと続けています。
「MERS-CoVの血清学的検査は動物に対してはまだ検証されておらず、信頼性がないかもしれない。十分に検証されていないこれらの検査が動物で実施された場合には『擬陽性』の結果を示す危険性がある。なぜならMERS-CoVの抗体と、動物によく見られる他のコロナウイルスの抗体とを判別できない可能性があるためである。」「これこそが動物の検査を行う場合には、(抗体ではなく)ウイルスそのものを分離し、特定しなくてはならない理由である。」と言っています。
OIEは7月に旧バージョンのQ&Aでも同様の見解を表明しています。その時点ではラクダが感染源であると指摘した血清学的な見解もウイルス学的な見解も発表されていませんでした。しかし少なくとも発病前に病気のラクダとの接触のあった1人のMERS患者が報告されていました。

MERSの研究:多くの患者が見落とされているが予防は機能している(2013年11月14日、CIDRAP)

今週中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関する2つの研究が発表されました。
国際研究チームが「The Lancet Infectious Diseases」誌に発表した研究は、症状のあるMERS患者の少なくとも62%は気づかれておらず、「徐々に流行の拡大が進行している」と指摘しました。しかしこの疾患が動物からの副次的な感染なしに、ヒトとヒトの間の感染だけで流行を拡大し続ける能力を獲得したかどうかは分からないとも述べています。
一方これより規模の大きな研究グループがこれまでに分かったことを纏めて「PLoS Currents」誌に発表し、持続的なヒト−ヒト感染を起こすまでには至っておらず、「過剰なほど積極的な」予防努力をしなくとも集団感染の発生は食い止められていると述べました。またウイルスはラクダが保有しているとの証拠が増えつつある中で、発病前に動物との接触があったと報告された患者はたった7人だけだと言っています。
MERSの発生のあった2012年以降WHOは死亡者64人を含む153人の患者を確認しています。大多数の患者はサウジアラビアで見つかっているほか、全ての患者は直接的、間接的に中東地域との関連があります。

カタール 国外からの来訪者にMERS患者(2013年11月14日、CIDRAP)

カタール保健省は14日、新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者の発生を報告しました。先週に続き2人目の患者となります。
患者は61歳の男性で約1ヶ月前に仕事を探しにカタールに来ました。男性にはいくつかの基礎疾患があること、集中治療室で治療を受けていること、現在までのところ接触者はいずれも検査で陰性を示していること以外詳細な情報は伝えられていません。
一方13日クウェートが報告したもう1人の患者についてのいくつかの詳細な情報がメディアによって伝えられています。患者は52歳のクウェート人男性で、サウジアラビアへの旅行から戻ったばかりだったとAFPが伝えています。この男性は入院していますが容態は安定しています。
13日クウェートが発表した2人の患者については現在までのところいずれも最終的な検査結果は確認されていません。このうちの1人(入院中の47歳の男性)についてはもうすぐ結果が判明する見込で あるとWHOのスポークスマンであるグレゴリー・ハートリ氏がツィッターでつぶやいています。
3人全員が認定されれば、WHO認定のMERS-CoV患者の数は156人となり、このうち64人が死亡したことになります。

クェートが初のMERS-CoV患者2人を報告(2013年11月13日、CIDRAP)

クウェート保健省(MOH)は13日、同国初となる2人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染者の発生を発表しました。この2人の感染については検査機関による確認はまだ取れていない可能性があります。
保健省疾病管理局長のムサブ・アル・サレー博士の話によると、1人目の患者は47歳のクウェート人男性で、糖尿病と高血圧症の持病があり、MERSに感染したために集中治療室に隔離されているとのことです。男性は重体となっていると伝えられています。
2人目の患者は、アラビア語の感染症ブログ「Flu Diary」に載った記事によると52歳のクウェート人男性のようです。1人目の患者との関係はないと伝えています。クウェートのMOHはツィッターで、2人の患者はいずれもクウェート市南部の同じ病院に入院していると言っています。

帯広のカルガモ、鳥インフル検出されず 道の確定検査で陰性(2013年11月12日、北海道新聞)

北海道立総合研究機構環境科学研究センターが帯広市内の公園で行ったカルガモの生体捕獲調査の簡易検査で一部から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出た問題で、道は11日、北大での確定検査では高病原性、低病原性ともウイルスは検出されず、陰性であることが確認されたと発表しました。
道は5日、野生鳥類の感染症保有の実態把握を目的に行う簡易検査でカルガモ25羽のうち2羽から陽性反応が出たと発表しました。その後、北大でより精度の高い確定検査を実施した結果、1羽からカモ類が一般的に持つ、低病原性に満たない極めて弱いウイルスを検出するにとどまりました。

ネパールで大規模な鳥インフルエンザ 85件の集団感染で140万羽が死ぬ(2013年11月12日、OIE)

ネパールで発生しているH5N1鳥インフルエンザの集団感染で140万羽の家きんが死にました。
ネパールでは昨年の8月以降、H5N1鳥インフルエンザの集団感染が続いていますが、 今回OIE(国際獣疫事務局)が発表したのは、今年の8月14日から9月14日までに発生した85件の集団感染です。
この中には大規模な養鶏場から、裏庭飼育での感染まで含まれていますが、飼育していた1,416,000羽の家きんのうち43,691羽が病気で死に、残りの1,372,309羽が殺処分されました。

サウジアラビア 患者が所有するラクダからMERS-CoV(2013年11月11日、CIDRAP)

報道によるとサウジアラビアの患者に関係したラクダから中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)が検出されました。この発見が確認されれば初めて動物からウイルスが見つかったことになります。またラクダがヒトへの感染源ではないかとの疑いを強める結果となります。
サウジアラビア公衆衛生担当副大臣のジアド・メミッシュ博士はカナディアンプレス紙の記事の中で、このラクダは先週発表されたジェッダの43歳の男性MERS患者の調査の一環として検査されたと述べました。検査はポリメラーゼ連鎖反応(訳注:DNAを増幅させて鑑定する検査法)によって行なわれました。
メミッシュ博士は、この男性には自身が所有している病気の動物との接触歴があったとして、男性が所有している他の動物の検査も続けていると話しました。
一方AFPは、サウジアラビア保健省(MOH)はウイルスの分離を行ない、男性から採取した検体との間でゲノムの比較を行なっていると伝えました。もし両者が一致すれば「世界で初の発見であり、ウイルスの感染源を特定するための”ドア”となるだろう」とMOHが語ったと伝えています。

◆これまで明らかになったラクダ説の根拠
最近発表された研究で、オマーン、エジプト、カナリー諸島のラクダが、MERS-CoVもしくはこれに近いウイルスの抗体を保有しているが、ウイルスそのものは現時点でこれらの動物からは見つかっていないと発表されました。8月にはアメリカとサウジアラビアの合同チーム(メミッシュ博士を含む)は、コウモリの糞からウイルスの断片を発見し、この断片がMERS-CoVと一致すると発表しました。しかし他の科学者は、断片が小さすぎるため、似たような他のウイルスを示したに過ぎない可能性があると指摘しました。
どの動物がMERS-CoVの自然宿主もしくは隠れ場所であり、どの動物がヒトに感染させるのかは、このウイルスに関する最大の2つの謎です。科学者はコウモリ(他のコロナウイルスを保有しています)が自然宿主で、ラクダがヒトへの感染を仲介する中間宿主ではないかと推測しています。
これまで確認されたMERS患者の中の数人はラクダや他の動物との接触歴がありました。10月中旬に報告された61歳のカタール人男性のケースがそうでした。何種類かの動物について検査が行われましたがウイルスは見つかりませんでした。
オランダ国立公衆衛生環境研究所のマリオン・クープマンズ博士はCIDRAPニュースに対して、遺伝子配列のデータによってラクダのウイルスがMERS-CoVであることが確認されればそれは重要な発見であり、感染源である可能性を示すものだろうと話しました。
「しかし、どのようにしてヒトに感染するのかについての解明努力は続ける必要があるでしょう。現時点では動物との接触のあった人は極めて少ないことが明らかなのですから、このウイルスがどのように広がるのか、またヒトにはどのようにして感染するのかについての疑問は残ります。」彼女は、今回の発見を確認するための遺伝子配列データが出揃うには1日か2日もあれば十分だろうと付け加えました。

◆WHOが新たな患者の発生を確認
一方WHOは10日、サウジラビアとカタールが先ごろ発表した3人の患者を確認しました。この中には前述の43歳のジェッダの男性も含まれています。
このジェッダの男性は10月27日に発症し、11月3日から入院しています。もう1人のサウジアラビア人患者はリヤド出身の72歳の男性で、10月23日に発症し、10月31日から入院しています。サウジアラビアMOHはこの2人の発表を11月7日に行いましたが、2人とも集中治療室に入院していると伝えました。
WHOは、カタールの患者は基礎疾患のある48歳の男性であると伝えています。この男性は10月25日に発症し、10月31日に入院しましたが重体となっています。
初期調査の結果この男性は頻繁に家畜の納屋を訪れていましたが、最近旅行したことはなく、他のMERS-CoV患者との接触歴もありませんでした。
新たに3人の患者を認定したことによりWHOのMERS認定患者数は151人となり、このうち64人が死亡したことになります。
さらに他のMERS関連ニュースとして、オマーン初のMERS患者として報道された68歳の男性患者が11月9日に死亡したことが伝えられました。11日のタイムズ・オブ・オマーン紙が伝えたものです。この男性患者についての最初の報道は10月29日にありました。オマーン保健省の当局者は、この男性には最近旅行をした経歴はなかったものの、サウジアラビアで10月中旬に行なわれたハッジ(大巡礼)に参加した2人の義理の息子との接触があったと言っています。患者にはいくつかの慢性疾患があり、その中には糖尿病と心不全も含まれていると話しています。この男性との接触者はいずれも陰性だったとタイムズ紙の記事は書いています。 また11日、AFPは別の記事で、サウジアラビア当局が前日、もう1人別の患者がMERSで死亡したと伝えたと報道しましたが詳細は不明です。

カンボジアで10歳児がH5N1で死亡(2013年11月11日、CIDRAP)

カンボジアン・デイリー紙は11日、先週H5N1鳥インフルエンザと報告されたカンポート州の10歳の少年が死亡したと伝えました。カンボジアでは2週間に鳥インフルエンザによる2人目の死亡者となりました。
またカンボジア保健省(MOH)とWHOは11月8日の共同声明でこの症例の確認をしました。少年はSdok Thlok村の出身で10月28日に発症しました。少年の両親は地元で治療できるところを探しましたが、少年の容態は悪化しました。11月7日になってプノンペンのカンタ・ボファ病院に入院しましたが、発熱と咳、咽頭痛、腹部膨満、呼吸困難を訴えていたと声明は伝えています。当日採取された検体を検査したところH5N1ウイルスの陽性反応を示したため、すぐに(11月7日)オセルタミビル(タミフル)の投与が開始されました。
カンボジアン・デイリー紙はこの少年が11月9日に死亡したと伝えました。10月26日にはH5N1に感染したプールサット州の2歳の少女が死亡しています。
今回の少年はカンボジアでの今年24人目の患者であり、このうちの13人が死亡しています。2005年以降カンボジアでは45人のH5N1患者が確認されており、32人が死亡しました。MOHとWHOの声明は、45人の患者のうち9人を除き全員が14歳以下の子どもたちだと伝えています。

オマーンで初の死者 MERSウイルス(2013年11月11日、産経新聞)

10日の国営オマーン通信によると、オマーン保健省は同国で初めて中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染していたオマーン人男性(68)が9日に死亡したと発表しました。男性は糖尿病や心臓病などの慢性疾患も患っていました。
一方、フランス公共ラジオによると、サウジアラビア当局は10日、同国でMERSにより新たに1人が死亡し、同国の死者が計53人になったと発表しました。
MERSは中東を中心に広がる新種のウイルス。世界保健機関(WHO)の4日時点の発表によると、サウジアラビアを中心に150人の感染が確認され、うち64人が死亡しました。

成田検疫と連携強化 死者想定は最大3万人超 新型インフルで県行動計画(2013年11月11日、千葉日報)

新型インフルエンザをはじめとする未知の感染症の発生に備え、千葉県は「新型インフルエンザ等対策行動計画」を策定しました。国際空港である成田空港を有する千葉県の特性を踏まえ、成田空港検疫所などとの情報共有や連携強化を盛り込みました。同計画に基づき、医療機関や市町村などの具体的な役割や行動手順をまとめたマニュアルを年度内に作成する方針です。
毎年流行する季節性のインフルエンザとは別に、新型インフルエンザが発生した場合、免疫を持つ人がほとんどいないため世界的な大流行が予想されます。こうした事態に備え本年4月に新型インフルエンザ等対策特別措置法が施行され、6月には国の行動計画が示されています。
県の行動計画は、国の行動計画を基本に、感染症の専門家の意見を踏まえて作成。罹患(りかん)率25%で新型インフルエンザが発生した場合の県内被害を、患者数63万人〜121万人、死者は最大3万1千人と推計しました。

鳥インフルで男児死亡 カンボジア、今年13人目(2013年11月11日、産経新聞)

カンボジア保健省と世界保健機関(WHO)は9日、カンポート州の10歳の男児が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染し、同日死亡したと発表しました。
カンボジアでの今年の感染者はこの男児を含め24人、うち死者は13人となりました。同国でのこれまでの感染者は45人で、うち死者は32人となっています。

カタールが新たなMERS-CoV患者の発生を報告(2013年11月8日、CIDRAP)

カタールの保健当局は、48歳の市民が中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に感染したと発表しました。クウェートの報道機関(KUNA)が伝えたものです。
カタールの最高保健評議会は、この男性には基礎疾患があり、男性との接触者は全員が陰性だったと伝えています。
今回のケースはカタールでこれまでに報告された8人目の患者となります。
また最高評議会は、最近MERSと診断された別のカタール人男性が回復したことも併せて報告しました。
今回新たに確認された患者が認定されれば、全世界のMERS-CoV患者の合計数は155人となり、64人が死亡したことになります。

インフルエンザで学級閉鎖…北海道で今季初(2013年11月7日、読売新聞)

北海道室蘭市教育委員会は6日、インフルエンザで児童の欠席が相次いだ市立高平小学校の2年生1クラスを、同日から4日間、学級閉鎖にしたと発表しました。
室蘭保健所によると道内の公立学校で、インフルエンザによる学級閉鎖は今季初です。
同市教委によると、このクラスでは6日までに児童31人のうち11人が高熱やせきなどの症状を訴え、6人が医療機関でインフルエンザA型と診断されました。

【岩手】県内今季初のインフル閉鎖措置 大槌の幼稚園(2013年11月7日、岩手日報)

岩手県医療政策室は6日、大槌町のみどり幼稚園(園児56人)でインフルエンザ症状を訴える園児が相次ぎ、同日から8日まで3歳児学年(20人)を閉鎖すると発表しました。全園の罹患(りかん)者は14人で、重症者はいないということです。
県内のインフルエンザによる閉鎖措置は今季(9月以降)初めてです(前季同期なし)。

航空機内での接触者の追跡調査を開始 大巡礼に参加したスペインのMERS患者(2013年11月7日、CIDRAP)

ヨーロッパとスペインの保健当局は7日、サウジアラビアで行なわれたハッジ(大巡礼)に参加した後に中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に感染して入院しているスペイン人女性に関する新たな情報を発表しました。またジェッダからマドリードまでこの女性と飛行を共にした乗客の特定を進めています。
ヨーロッパ疾病予防管理センター(ECDC)は7日、最新のリスクアセスメントを発表し、61歳のこの女性には基礎疾患はなかったこと、10月2日から11月1日までサウジアラビアに滞在したことを伝えました。彼女はメディナ、メッカを訪れましたが動物との接触はありませんでした。
咳と発熱の症状が出始めたのは10月15日からです。10月28日と29日にはメッカの病院の救急外来を受診し、胸部X線写真の所見から肺炎と診断されました。
スペインの保健当局者はCIDRAPニュースに対して、女性がサウジアラビアの病院に入院することを拒否し、11月1日にスペインに帰国してマドリードの病院に入院したことなどを話しました。それらの詳細に関してはヨーロッパ保健当局に伝えたと話しました。ECDCによると彼女は飛行中調子が悪く、機内で酸素吸入が必要でした。保健省は、女性は10月2日から10日まではメディナに、10月11日から11月1日までメッカに滞在したと伝えました。患者の容態は安定しており、集中治療は必用としていないと述べています。女性は11月1日に個室に収容され、彼女の医療チームは、MERS-CoV感染が疑われた11月4日からは隔離処置を開始しました。
ECDCは、検査機関によって行なわれた3つの異なる検体の検査が陽性を示しており、確認のための精密検査が行われていると話しています。保健省ではウイルスの分離が進められていると言っています。
スペインの保健当局は前日、接触者の追跡調査を開始しました。ECDCは、調査は女性の家族、医療従事者、女性と接触のあった飛行機の乗客と乗務員に集中して行なっていると話しています。また患者が座った座席から2列以内には他のEUの国の住民はいなかったと付け加えました。スペイン保健省は2列以内着席していた11人が特定されたと発表しましたが、それらの人々がどこの国の住民かについての情報は保留しています。現在までのところ女性との接触者は、マドリードの病院の18人の医療従事者、救急外来の7人の患者、14人の家族がリストアップされており、家族の中には5歳以下の幼児4人も含まれています。スペイン保健省は、全ての接触者から鼻咽頭の検体が採取される予定であると話しています。
ECDCではリスクアセスメントの中で、他にも輸入されたケースが確認されたとしても驚くべきことではないと言っています。「これまでのリスクアセスメントでも示したように、このようなケースはEU内では発生し得るものであり、ハッジ(大巡礼)から戻ってくる巡礼者は殊更である」と述べて、他のヨーロッパ諸国でも同様のケースを調査しているが全て陰性だったと付け加えました。「今回のケースは、疑いのあるケースを迅速に調査する努力を続ける必要性を再確認させるものだ」と言っています。スペインで最初の患者が見つかったことは、中東を旅行している間は、曝露による感染の危険が伴うということを思い起こさせるものだと述べました。
ECDCは、今回のスペインの女性患者はヨーロッパで10人目のMERS-CoV患者であり、中東以外から報告された13番目の患者であると述べました。全世界では151人の患者が見つかっており、このうち64人が死亡しています。

UAE、サウジアラビア 新たに3人のMERS患者を報告(2013年11月7日、CIDRAP)

アラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアの医療当局が新たに3人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者の発生を発表しました。1人がUAE、2人がサウジアラビアの患者です。
WAM(UAEの国営通信社)によれば、UAEで確認された患者はオマーン出身の75歳の男性で、アブダビの病院に入院しています。この男性はUAEを訪問中、10月に呼吸器症状を伴って発症しました。現在病院の集中治療室(ICU)で治療中と伝えています。
WAMの情報はアブダビの保健当局から伝えられました。その内容はUAE保健省と連携しており、WHOが推奨する手順を踏まえたものとなっています。
この男性はUAEで見つかった6人目のMERS-CoV患者となります。またオマーン人としては2人目の感染者です。

◆サウジアラビアの患者
一方サウジアラビア保健省はアラビア語の声明で、リヤドに住む慢性の基礎疾患を持つ72歳の男性です。現在容態は安定しており、ICUで治療を受けています。
もう1人はジェッダ出身の基礎疾患をもたない43歳の患者で、ICUに入院しています。保健省はこの患者が最近ジェッダから外に旅行したことはないと言っています。
新たな患者が確認されたことで、これまでに確認された全世界の患者数は154人となり、このうち64人が死亡したことになります。

◆サーベイランス
一方サウジアラビア公衆衛生担当副大臣のジアド・A・メミッシュ博士は、ストックホルムで開催されている感染症の疫学に関するヨーロッパ科学会議(ESCAIDE)でMERS-CoVについて話しました。
博士は会議のメンバーに向けて、ハッジ(大巡礼)の土地に特別に焦点を絞って積極的なサーベイランスが行なわれていると話しました。この内容をヨーロッパCDCが会議の会場から生のツィートで伝えました。同氏はまた、MERS-CoVの重大な疑問の一つは、このウイルスがなぜさまざまな人々に対して異なった振舞いをするのかであるとして、この事実は伝染の仕方がこれまで考えられてよりも複雑であることを意味しているかもしれないと強調しました。
メミッシュ博士のコメントはスペインの保健当局者が、10月のハッジ(大巡礼)に関連したと思われる初めてのMERS患者の発見を発表した翌日に届きました。ハッジ(大巡礼)は国外からサウジアラビアに100万人以上の旅行者を呼び寄せる一大イベントです。これまで複数の監視サイトがハッジ(大巡礼)の旅行者の病気を報告しており、そのうちの何人かは入院してこの病気の検査を受けているにもかかわらず、旅行者の病気を追跡する世界的なサーベイランスシステムはMERS-CoV患者を1人も報告していません。
「GeoSentinel」(旅行者に医療情報を提供する国際的な協会のネットワーク)のフィリップ・パローラ博士はProMED-mailへの投稿で、ハッジ(大巡礼)から戻ってきた人々の中に何人かのA型インフルエンザの感染者が見られたと書きました。フランスでは少なくとも5人、カナダのオンタリオ州では7人が確認されたと言っています。ウイルスの多くはH3N2型でした。オンタリオ州では10月にMERS-CoVの検査を受けた26人の患者のうち7人がインフルエンザだったとパローラ博士は報告しました。7人中6人はハッジ(大巡礼)からの帰国者でした。そして7人目の患者は巡礼に参加した両親の子どもだったと言っています。ProMED-mail は感染症の情報を発信する国際的なオンライン投稿システムです。

鳥インフルH5N1型を高感度で測定 都の研究所がキット開発 (2013年11月7日、日本経済新聞)

東京都医学総合研究所の芝崎太参事研究員らは、強毒性の鳥インフルエンザウイルス「H5N1」型を従来の50倍以上の感度で検出できるキットを開発しました。従来、H5N1型は検出できない変異株が多くありましたが、新キットはすべて検出できます。検査時間も最短15分程度で済みます。まず感染例が多い東南アジアなどでの導入を見込んでいます。
成果は7日付の米科学誌プロスワン(電子版)に掲載されました。
新検査キットはコニカミノルタなどと共同開発しました。妊娠検査や通常のインフルエンザ検査などに用いる「イムノクロマト法」を改良、高感度にしました。鼻や喉の粘膜をぬぐい、液をチップに垂らすだけで負担も軽くて済みます。
H5N1型は致死性が高く、これまで世界で600人以上が感染、うち60%近くが死亡しました。インドネシアやベトナム、中国などで発症例が確認されていますが、変異株が多く、ウイルスを高精度で検出することが難しかったものです。検査を待っている間に手遅れになるケースもあるといいます。

スペイン ハッジ(大巡礼)から帰国した旅行者がMERSに感染(2013年11月6日、CIDRAP)

スペイン保健省は6日、同国で初めてとなる中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者の報告をしました。患者は10月にサウジアラビアに滞在した女性であることから、ハッジ(大巡礼)で感染したのではないかという懸念が持たれています。
この女性は、モロッコ生まれでスペインに在住していますが、11月1日にマドリードの病院に入院しました。保健省の声明によれば容態は安定しているとのことです。患者から採取した検体を国立微生物学センターで検査してウイルスが確認されたものです。
スペイン保健省では、今回の患者は国外での感染が輸入されたケースであり、国内に公衆衛生上の危険が広がる危険性はないと述べました。今回のケースでスペインは、イギリス、フランス、ドイツイタリアに次いでヨーロッパで5番目のMERS-CoV患者輸入国となりました。感染が輸入されたケースでは全員が最近サウジアラビアもしくはその他の中東諸国を旅行した経歴があった人々でした。
WHOの当局者は6日カナダ通信に対して、MERS-CoVに感染したこの女性はハッジ(大巡礼)の巡礼を行なってサウジアラビアで感染し、スペインに戻った後に入院して検査を受けたと話しました。
WHOのMERS-CoVの技術責任者であるアンソニー・マウンツ博士は、この女性が民間航空機を使ったのかチャーター機で戻ってきたのかは分かっていないと言っています。
スペイン保健省は、マドリードの保健当局が国内基準および国際基準に従ってこの女性と接触のあった人々の特定作業を進めていると話しました。
ハッジ(大巡礼)はサウジアラビアに100万人以上の来訪者を迎え、10月13日から10月18日まで行われます。アラビアの報道機関はサウジアラビア保健当局の発表を引用して、ハッジ(大巡礼)に関連してMERS患者もしくはその他の重大な感染症が発生したという証拠は全く見られないと伝えていました。しかし一部のオブザーバーは、この疾患の潜伏期間は10日もしくはそれ以上であることから、感染したことが表面化するのは帰国後になるかもしれないと注意をしていました。
ハッジ(大巡礼)からの帰国者を迎えた国々の保健当局者は病気に対する警戒を呼びかけましたが、そこにはいくつかの誤った警報も生じました。例えばサウジアラビアから帰国した後に病気になった43歳のフランスの住民はウイルス検査で陰性でしたし、ハッジ(大巡礼)に参加したかどうかも不明でした。外国メディアによればエジプトでもハッジ(大巡礼)から戻った旅行者は全て陰性だったとのことです。
スペインの女性を除けば、サウジアラビアへの巡礼に関連してMERS-CoVに感染したことが分かっているのは1人だけで、60歳のイギリス人男性です。この男性は5週間パキスタンに滞在した後、8日間に亘ってメッカとメディナを旅行し、2月に発病しました。
今回のスペイン人の女性患者は世界のMERS-CoV患者の数を151人に伸ばしました。このうちの64人が死亡しています。

WHOが中国の2人のH7N9患者を認定(2013年11月6日、WHO)

中国国家衛生・計画生育委員会はWHOに対し、新たに2人がA(H7N9)鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認されたと通知しました。
1人目の患者は広東省の3歳の男児で、生きたトリとの接触がありました。この男児は10月29日に発病し、31日に地元の病院に入院しました。その後11月4日に別の病院に転院しましたが、現在容態は安定しています。
2人目の患者は浙江省の64歳の農家の女性で生きた家きんとの接触がありました。女性は10月30日に発病し、31日に地元の病院に入院しました。その後11月3日に別の病院に転院しましたが現在重体となっています。
これまでにWHOには合計139人のA(H7N9)鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染例が報告されており、このうち45人が死亡しています。現在6人の患者が入院中しており、88人が退院しています。これまでのところ持続的なヒト−ヒト感染の証拠は見つかっていないとWHOは言っています。

野生のカルガモ2羽、鳥インフル陽性 北海道・帯広(2013年11月5日、朝日新聞)

北海道帯広市で野生の生きたカルガモ2羽で、鳥インフルエンザウイルスの簡易検査で陽性が確認されたと道が発表しました。北海道大学が陽性かどうかを確定する遺伝子検査などをこの2羽に実施し、高病原性かどうかを調べています。
道生物多様性保全課によると、今季の野生の鳥のウイルス保有状況をみるため、道立総合研究機構環境科学研究センターが帯広市内の公園の池にいたカルガモ25羽を鳥インフル検査キットで調べ、少なくとも2羽から陽性反応が出たものです。

中国 新たに2人のH7N9患者の発生を報告(2013年11月5日、CIDRAP)

中国保健当局は5日、異なる地域で新たに2人のH7N9患者が確認されたと発表しました。1人は3歳の男児で軽症ですが入院しています。 これにより10月中旬以降に確認された患者は4人となり、合計患者数は139人、死亡者数は45人となりました。

◆広東省の患者
5日の新華社通信は、3歳の男児が広東省東莞(とうかん)市の病院に入院しており、容態は安定していると伝えました。感染が判明したのは、インフルエンザに似た症状のある患者に対して病院が行なっているルーチン検査によるものです。東莞市は州都である広州市に隣接する大きな工業都市です。この男児は広東省で2人目のH7N9患者となりました。1人目の患者は、広東省の家きん市場でウイルスが検出された後の8月に発生しました。
香港のCHP(保健予防センター)は声明で、この男児には発熱はなく、インフルエンザ様の症状も軽微なものだったと伝えました。この子と濃厚接触のあった7人は観察が続けられ、このうちの3人にインフルエンザ様の症状が見られましたが、検査では全員が陰性でした。

◆浙江省の患者
浙江省で確認されたもう1人の患者については詳細な情報はほとんどありません。最初のニュースはWHOのツィッターポストから届きました。その知らせは中国は広東省と浙江省で2人の新たなH7N9患者を確認したというものでした。WHOのスポークスマンであるグレゴリー・ハートル氏は別のツィッターで、2件のH7N9患者発生の報告は中国の異なる部署から同一日にあったと伝えました。「冬(流行期)が始まった。」と言っています。
10月に浙江省(広東省の北東約1280kmに位地します)では2件のH7N9患者の発生を報告しました。35歳の男性は入院しており重体となっているほか、生きた家きんと接触のあった67歳の農民も重体と伝えられています。浙江省は中国で最もH7N9患者が多く発生している地区であり、これまでに49人の患者が報告され、11人が死亡しています。

◆流行は到来するのでしょうか?
H7N9ウイルスが初めて見つかったのは3月でした。その数は急上昇し、5月になると急に下降しました。夏以降は2件の報告があったのみです。全世界の保健当局は、おそらく家きん市場の閉鎖が患者数の減少に貢献したのだろうとして、ウイルスが消滅した可能性もあると言いました。しかし散発的な患者の発生は続くことが予想されるとも言っています。また、インフルエンザウイルスは予測できないが、北半球の気候が涼しくなるに連れて患者の数が再び上昇し始める可能性があると警告しました。この傾向はH5N1のような他の鳥インフルエンザウイルスにも見られています。
この秋以降中国で報告された4件のH7N9感染は、新たな流行の兆しではないかとの推測をあおっています。しかしインフルエンザの専門家は、そう判断するのはまだ早いと言っています。
WHOとの共同で運営されている聖ジュード子ども研究病院のインフルエンザ研究センターの長官であるリチャード・ウェビー博士は、CIDRAPニュースに対して、H7N9ウイルスが寒さと共に活発化しているかどうかを述べるにはまだ少し早いと述べました。また「中国では新年を迎えるためにもうすぐ鶏の増産が行なわれるだろう。」と付け加えました。
オランダの国立公衆衛生環境研究所の感染症研究室でウイルス学の主席を努めるマリオン・クープマンズ博士は、患者が発生したタイミングは季節性の変動を暗示させるものだと言いました。しかし現時点では患者数が少なすぎて、これらの患者がトレンドを意味しているというには早すぎると言っています。彼女は、市場の定期的な調査から得られる情報を見てみることはトレンドを評価する上で役立つかもしれないと言いました。クープマンズ氏は「我々が季節性の変化を予測するかしないかは、これらのウイルスがどこから来ているかに関係している。」として、H5型ウイルスの季節変動は主として野鳥のウイルスの振る舞いから来るようだと報告されていると付け加えました。「H7N9ウイルスが裏庭飼育の家きんの間で循環し続けているとすれば、情況は全く異なるかもしれない。」と言っています。
家きんはH7N9ウイルスの感染源として強く疑われています。WHOでは、H7N9ウイルスはトリに感染しても症状が出ないことから、おそらく中国や近隣諸国では今も循環し続けているだろうと警告しています。中国と近隣諸国はこのウイルスへの警戒を続けるよう呼びかけています。

WHO カンボジアの2歳児のH5N1感染を認定(2013年11月5日、CIDRAP)

WHOは5日、カンボジアの2歳の女児のH5N1鳥インフルエンザによる死亡を認定しました。併せて前日 報道機関が伝えた内容よりも詳しい情報を提供しています。
この子のケースはカンボジアで今年23人目の患者であり、12人目の死亡例となるとともに、通算44人目の患者、31人目の死亡例であると発表しました。
女児はポーサット州バカネ地区のスヴァイクルム村の出身です。10月17日に発熱し、両親は治療のために19日に地元の民間治療所をさがしました。10月25日には状態が悪化したためにシェムリアップ州の地域病院に入院しましたが、翌日死亡しました。
25日に検体の採取が行われましたが、オセルタミビル(タミフル)による治療は行なわれなかったとWHOは言っています。彼女の検体はカンボジアパスツール研究所で検査が行われ、10月30日にH5N1の陽性反応が確認されました。
マム・ブンヘン保健相はWHOの声明の中で「H5N1鳥インフルエンザは全てのカンボジア国民に重大な脅威を与え続けている。これまでのところ子どもたちは最も弱く、危険性が高いように思われる。」と述べています。これまでに確認された44人の患者のうち33人が14歳以下の子どもたちであるとWHOは言っています。

中国 H7N9型鳥インフルエンザを法定伝染病に(2013年11月4日、NHK)

中国政府は、ことし3月以降130人以上が感染した、H7N9型の鳥インフルエンザを、感染確認後24時間以内に報告することを義務づける法定伝染病に指定し、感染の拡大に警戒を強めています。
H7N9型の鳥インフルエンザウイルスの人への感染は、ことし3月に、初めて中国の上海で確認され、その後、隣接する浙江省や江蘇省でも確認が相次ぎ、首都・北京を含む中国各地に拡大しました。
ことし8月に、南部の広東省で女性1人の感染が確認されたあとは、およそ2か月間、新たな感染例の報告はありませんでしたが、浙江省で、先月15日に、男性1人の感染が確認され、先月23日にも別の男性1人の感染が確認されました。
これまでに感染が確認された人は、中国で137人、台湾で1人の合わせて138人で、このうち45人が死亡しています。
こうした状況を受けて、中国の衛生当局は4日、H7N9型の鳥インフルエンザを、今月から法定伝染病に指定したとウェブサイトで発表しました。
中国の法定伝染病は、感染力の強さなどによって甲類、乙類、丙類の3つに分類されており、H7N9型の鳥インフルエンザは上から2番目の乙類として、感染確認後24時間以内に報告することが義務づけられています。
衛生当局は、「冬から春にかけては、呼吸器系の伝染病が発生しやすく、中国では生きた鳥を市場で売る習慣を短期間になくすのは難しい」として、感染の拡大に警戒を強めています。

WHO サウジアラビアのMERS患者の死亡を認定(2013年11月4日、WHO)

WHOは4日、サウジアラビアの新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者の死亡を確認しました。「56歳の患者が死亡した」とだけ伝えたサウジアラビ政府の10月31日の声明に若干の情報を付け加えています。
患者は東部地区に住む56歳の女性で、基礎疾患を持っていたと伝えています。女性は10月26日に発症し、31日に死亡しました。発病前に動物との接触歴はありませんでしたが、別のMERS患者との接触があったと伝えています。
WHOではこの患者を含め150人のMERS患者を認定し、このうち64人が死亡したと発表しています。サウジアラビア保健省(MOH)は国内のMERS患者を125人、死亡者を53人と報告しています。

カンボジア H5N1鳥インフルエンザで幼児が死亡(2013年11月4日、新華社)

カンボジア北西部のポーサット州で2歳の女児がH5N1鳥インフルエンザで死亡しました。同国での今年23人目の患者となります。WHOとカンボジア保健省の共同声明が4日に伝えたものです。23人の患者のうち11人のみが生存していると声明は伝えています。
女児は発熱と鼻水、無気力、呼吸困難、咳を訴えて10月25日にジャヤバルマンZ世病院に入院し、検査の結果H5N1鳥インフルエンザであることが確認されました。入院した翌日の10月26日に死亡したと伝えています。
声明は「女児が住んでいた村を調査した結果、女児が発病する2カ月前に、この子の祖父母の家で家きんが突然死んでおり、この子はよく祖父母の家に滞在していた。」「この女児が死んだ鶏に直接曝露したり、触れていたりしてしないかどうかを確認するため人や動物の調査を続けている。」と言っています。
マム・ブンヘン保健相は「H5N1鳥インフルエンザは全てのカンボジア国民に重大な脅威を与え続けている。これまでのところ子どもたちは最も弱く、危険性が高いように思われる。」と話しています。
同氏は両親と保護者に対して、子どもたちを病気の家きんや死んだ家きんには近づけないよう呼びかけると共に、家きんと触れた後は必ず石鹸と水で手を洗うよう呼びかけました。
カンボジアでは今年、最初に患者が確認された2004年以降、最悪の発生件数を見ています。2004年以降現在までに44人の患者が報告されており、31人が死亡しています。

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