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2013年10月

カンボジアで今年22人目のH5N1患者(2013年10月31日、CIDRAP)

カンボジア保健省とWHOは10月30日、共同声明を発表し、カンボジアで新たなH5N1鳥インフルエンザ患者が確認されたと報告しました。 カンボジアで今年22人目の患者となったのはバッタンバン州のプノン・プレック郡に住む6歳の少女です。10月14日に発症し、10月19日に入院しました。オセルタミビル(タミフル)で治療を受けた後、容態が安定しています。
少女の家の近所や近くの村では最近鶏やカモが死んだことが報告されていましたが、この少女が病気のトリや死んだトリと直接接触していたかどうかは分かっていません。
カンボジアの保健当局はこの少女と濃厚な接触のあった人々を特定すると共に、今年感染が確認された22人の患者の間に疫学的な関連があるかどうかを調査しています。獣疫関係者はこの地域で鳥が死んだ事件を調査しています。
医師のマム・ブンヘン保健相は声明で、子どもたちは特に危険に曝されていることを指摘しました。カンボジアでは通常子どもたちが家きんの世話をしており、餌やりやケージの掃除もするほか、しばしばペットにもすると言っています。親たちは公衆衛生教育キャンペーンを通じて子どもたちを家きんに近づけないよう警告されているほか、鶏やカモと遊ばせないこと、食事の前や家きんと接触した後には必ず石鹸と水で手を洗うよう警告されています。

WHOがMERS患者4人を認定 合計患者数は149人に(2013年10月31日、CIDRAP)

WHOは10月31日、オマーンで初めてとなる中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者と、最近確認された3人のサウジアラビアの患者を認定しました。一方サウジアラビア保健省は新たな1人の死亡例を発表しています。
オマーンの患者はアル・ダクヒリヤ地区の68歳の男性です。10月26日に発症し、28日に入院しました。これまでの調査では最近国外に旅行に出たことはないとの事です。WHOの声明は「感染源の特定のために現在も調査は続いている」と言っています。この男性のケースは前日報道機関によって報告されていました。
この患者の例でもそうですが、WHOの報告はサウジアラビアの患者に関してもサウジアラビア保健省(MOH)から提供された情報を基にした乏しい情報しか提供していません。WHOが認定したMERS患者数は149人、死亡者数は63人となりました。
WHOは2人の患者が女性であることと年齢の範囲だけしか発表しませんでした。以前MOHが発表した報告では、83歳の女性と54歳の男性、49歳の男性となっていました。全員が東部州出身で基礎疾患があり、1人は医療従事者です。WHOの声明はこのうちの1人は死亡したと伝えましたがどの患者かは特定していません。しかしMOHは今週初め83歳の女性がMERSで死亡したと述べました。その際MOHは他の患者は集中治療を受けていると言っています。
一方MOHが31日発表したアラビア語の声明によると、東部州の別の患者がこの病気で死亡したとのことです。56歳のこの患者は複数の慢性疾患を持っており、他のMERS患者との接触があったようだとMOHは言っています。

中国のコウモリからSARSウイルスに極めて近いウイルスを検出(2013年10月30日、CIDRAP)

国際的な調査チームが中国の馬蹄コウモリから2種類の新しいコロナウイルスを発見しました。これらのウイルスはSARSウイルスに極めて近く、ヒトの細胞に感染する能力をもっていました。このことはSARSウイルスの起源はコウモリであるという仮説を支持し、他の動物の仲介を経ることなくコウモリからヒトに直接感染する能力があるかもしれないということを示唆しています。
新たな発見は10月30日、Nature誌に発表されました。雲南省の昆明で1年間に亘って蹄鉄コウモリのコロニーから集めたサンプルを遺伝子解析して分かったものです。中国、オーストラリア、シンガポール、アメリカの研究者で構成されたチームは、コウモリの間で循環しているSARSに似たウイルスの株を少なくとも7種類発見しました。これらのウイルス株を遺伝子解析した結果、2種類の株がこれまでに見つかっているウイルスよりもSARSコロナウイルスに近いものでした。また、研究チームは初めてコウモリの糞から、1種類のSARSによく似たウイルス株を分離することに成功しました。これにより、ウイルスがヒトや動物の細胞に感染できるかどうかの検査が可能になります。 10年前に起きたSARSのアウトブレイクの時に中国の研究者はヒトへの直接の感染源はジャコウネコであると結論付けました。このため中国政府は飼育している全てのジャコウネコの屠殺を命じるとともに、動物を殺して調理することを禁じました。しかし研究者はウイルスの自然界における宿主がジャコウネコであるかどうかについては結論を出しませんでした。中国のチームが以前行なった調査では、SARSウイルスと似通った遺伝子配列を持つコロナウイルスがコウモリ、サル、ヘビ、ジャコウネコから見つかっています。
世界中の防疫当局は中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の宿主はコウモリではないかと疑っています。特に8月に研究者が、コウモリのウイルスの断片と中東の国々で感染した患者から分離したウイルスとが一致するように見えたと発表した後はことさらです。SARSとよく似たさまざまなコロナウイルスは中国、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカのコウモリからも見つかっています。

オマーンで初のMERS患者。感染の疑いがあったフランスの患者は除外(2013年10月30日、CIDRAP)

オマーンは29日、MERS患者が確認された中東での5番目の国になりました。一方フランスは感染の可能性が疑われた患者をMERSではなかったとして除外しました。
AFPの報道によると、オマーンの患者は糖尿病の持病がある68歳の男性で、現在入院中ですが、容態は安定しています。首都マスカトの西150kmにあるニズワの住民と伝えています。
ロイター通信とオマーン・デイリー・オブザーバー紙からの報告によると、オマーン保健事務次官のモハメド・ビン・サイフ・アル・ホスニ氏は、この男性が国外から来た人物と接触した後に発病したと話しました。オブザーバー紙はこの男性には7日間発熱と咳、喀痰、息切れの症状が続いていたと伝えています。患者の職業や、動物との接触の有無については伝えられていません。
一方、フランス保健省の声明によると、感染の疑いがもたれていたフランス人患者は、パリのパスツール研究所による検査の結果、感染が認められませんでした。28日の報道ではこの患者は最近サウジアラビアから帰国した43歳の人物ですが、今月行なわれたハッジ(大巡礼)に参加していたかどうかは分かっていません。29日の声明でも詳細な情報は伝えていません。
疑いのあった患者が除外されたことで、これまでのフランスのMERS患者は2人のままとなっています。2人とも今年の5月に確認されています。
オマーンはアラビア半島の南東の突端に位置し、サウジアラビア、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦と共に中東地域に所属します。これらの国々はMERS-CoV患者の発生が報告されている国です。このほかイギリス、ドイツ、イタリア、チュニジア、フランスからも少数の患者が報告されていますが、これらの患者は全て直接もしくは間接に中東との関連を持つ患者です。
MERS-CoVの感染源に関して、最近オマーンとエジプト、カナリー諸島のラクダがこのウイルスもしくは極めて近いウイルスの抗体を持っていたとの研究が発表されました。しかし現在まで誰一人としてラクダからMERS-CoV自体を発見していません。このウイルスはコウモリに見られるコロナウイルスと極めて近い関係にあります。しかしコウモリがこのウイルスを運搬しているという明確な証拠は見つかっていません。今週初めにカタール当局は家畜小屋に働く23歳の男性のMERS-CoV感染を報告しました。この家畜小屋はこれより早く発病した61歳の男性が所有しているものです。この年長の男性はラクダと羊、鶏を所有していたと伝えられています。
WHOのMERS-CoV患者数集計はまだオマーンの患者を認定しておらず、患者数145人、死亡者数62人のままです。大多数の患者はサウジアラビアで見つかっており、患者数124人、死亡者数52人を記録しています。

韓国・慶尚南道で鳥インフルの陽性反応 (2013年10月30日、聨合ニュース)

韓国の慶尚南道は29日、梁山市の渡り鳥の渡来地で採取した鳥の排泄物2点から鳥インフルエンザ(AI)の陽性反応が出たため緊急防疫を実施していると発表しました。
慶尚南道は高病原性かどうかの判定のために農林畜産検疫本部に精密検査を依頼しました。精密検査結果は来月1日以後に出るものとみられます。今年に入り韓国内で陽性反応が出たのは初めてです。
慶尚南道は高病原性の鳥インフルエンザの発生に備えて機動防疫班を24時間の待機体制にし、発生地域では緊急消毒を実施し、近隣の養鶏農家には接近を禁ずる措置をとりました。
また防疫所設置の準備を行うなど緊急防疫措置をとり、慶尚南道内の全ての家禽類飼育農家を対象に検査を実施しました。現在のところ異常がないことが明らかになりました。
慶尚南道は精密検査の結果、高病原性と確認されれば緊急行動指針により発生地域20キロ以内に防疫所を設定し、養鶏農家には移動制限措置をとる予定です。
この日鳥インフルエンザの陽性反応があった場所は養鶏が盛んな地域と近く、高病原性とわかれば慶尚南道の養鶏産業に少なくない被害があると懸念されます。

フランスでMERSと思われる患者を確認(2013年10月29日、CIDRAP)

フランス当局は29日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染と思われる患者が確認されたと報告しました。
フランス保健省の声明によると患者は43歳で、最近サウジアラビアから帰国したとのことです。しかしこの患者が10月中旬に行なわれたハッジ(大巡礼)に参加していたかどうかについては明らかにしていません。患者は28日北フランスの病院に入院し、容態は安定していると伝えています。ハッジ(大巡礼)は100万人以上の国外からの来訪者をサウジアラビアに引き寄せ、MERSの感染が爆発的に広がる心配をスパークさせました。現在までのところハッジ(大巡礼)に伴う患者の報告はありません。
フランス保健省は易学的な調査を開始すると同時に、全ての接触者に知らせ、予防措置をとるようアドバイスしました。
今回の患者が認定されればフランスで3人目のMERS患者となります。フランスでは5月上旬に65歳の男性の感染が確認されました。この男性は4月にアラブ首長国連邦を休暇で訪れており、その後に発病しています。またこの男性と同じ病室に入院した別の男性にも感染が広がりました。

WHOがカタールのMERS-CoV患者を認定
一方、WHOはカタールの7人目のMERS-CoV患者を認定しました。この患者は28日報道機関によって報告されていました。WHOは、患者は23歳の男性で、最近患者として報告されたカタール人が所有している家畜小屋で働いていたと発表しました。後者は61歳の男性で、ラクダ、羊、鶏を飼育する農場を所有していると伝えられていました。
ニュース報道では新たな患者は無症候であると伝えていましたが、WHOは「男性は軽い症状を発症しているが、良好な状態である。予備調査では最近国外への旅行はしていなかったことが確認された。」と言っています。WHOではこの23歳の男性がカタールの市民であるかどうかは特定していません。前日の報道ではこの男性を外国人と表記していました。
最近発表された研究はエジプト、オマーン、カナリー諸島のラクダがMERS-CoVもしくは極めてこれに近いウイルスの抗体を保有していたことを明らかにしました。これはラクダがウイルスをヒトに感染させている可能性を示唆するものでした。このウイルスはコウモリに見られるコロナウイルスの仲間ですが、宿主となっている動物はいまだに特定されていません。
カタールでの患者発生に伴いWHOは世界のMERS-CoV患者数を145人、死亡者数を62人に増やしました。28日にサウジアラビアが報告した3人の新たな患者についてはまだ知らせていません。
他方サウジアラビア保健省(MOH)は29日、過去数週間分のMERS-CoV患者を英語版のサイトに掲載しました。これはこれまでアラビア語の声明によってのみ公表されていました。内容的には機械翻訳されて報道された声明と大体一致していますが、いくつかのケースに関しては少しだけ情報を付け加えています。
10月26日付けの声明は、前日機械翻訳版で報告された3人の患者を発表しています。3人とも東部州の患者であると伝えています。英語版では患者の性別にも言及しており、83歳の女性、54歳の男性、49歳の男性と伝えました。
10月18日付けの2つの別々の声明は73歳の男性と54歳の男性(2人ともリヤド在住)をカバーしています。若い方の男性は東部地区で発症しました。2人とも集中治療室で治療をしています。
10月9日付の声明はリヤドの2人の死亡例を報告しました。1人は78歳の男性でもう1人は55歳の男性です。2人とも慢性疾患を持っていました。
MOHのサイトはなぜ最初の報告をした時点で英語版の発表を掲載しなかったかについては説明しませんでした。

CDC H7N9の最新状況(2013年10月28日、CDC)

中国のH7N9感染は、4月に130人以上の患者の発病が確認された後、5月末以降は稀に散発的な患者の報告があるだけとなりました。最近中国当局は10月にWHOに対し、2例のH7N9感染の報告をしました。
この2人の情報に関してはWHOのウェブサイト (鳥インフルエンザ(H7N9)ウイルスのヒト感染、2013年10月16日版2013年10月24日版、WHO) に掲載されました。8月11日以降初のH7N9の報告であり、これにより患者数は137人、死亡者数は45人となりました。これらの最新のケースは予想されなかったものではなく、現時点でH7N9のリスクアセスメント(危険度評価)に変更はありません。
CDCが2013年5月に示したように、鳥インフルエンザウイルスの流行は季節性のパターンを示し、暖かな季節の到来と共に活動は低下し涼しい季節になると増加します。このことは、H7N9は気候が寒くなると共に再び中国の鳥や人の間で増えてくる可能性があるということです。中国ではこの冬再びH7N9患者が続くことが予想されますが、患者数がどれだけになるかは予測できません。
中国で最近確認されたH7N9患者は、生きた家きんと接触のあった農民と伝えられています。これは感染したトリへの曝露がこのウイルスへの主な感染源であることが続いていることを示唆するものです。疫学的にH7N9が変化したような徴候はありません。中国当局はこのウイルスが持続的なヒト−ヒト感染を起こしている証拠はないとの発表を続けています。もしもヒトからヒトへの集団感染が広がったり、持続的なヒト−ヒト感染の証拠が確認された場合にはH7N9のリスクアセスメントは変更されるでしょう。アメリカ政府によるH7N9への準備努力は、夏の間中続けられてきました。またCDCは全世界の保健衛生のパートナーと共に状況をしっかりと見続けています。

WHO 世界のインフルエンザ動向 ひきつづきH3N2が主流(2013年10月28日、WHO)

WHOは28日、最新のインフルエンザ動向を発表し、引き続きH3N2型(香港型)が世界の流行の主流となっていると発表しました。
10月18日現在、世界中で検査された15,330の検体のうち、598検体がインフルエンザ検査で陽性を示しました。このうち420検体(70.2%)がA型で178検体がB型でした。363検体については亜型まで調べられ、266検体(73.3%)がH3N2型、97検体(26.7%)が2009H1N1pdm型でした。
WHOではインフルエンザの活動は北半球、南半球とも低いレベルであると指摘し、オセアニア州では減少していると伝えています。H3N2型は世界中のほとんどの地域で主流となっていますが、オーストラリアではH3N2型と2009H1N1pdm型が共に循環しているほか、ニュージーランドではB型が主流となっています。

新たなMERS患者4人を確認 サウジアラビア3人、カタール1人(2013年10月28日、CIDRAP)

サウジアラビアで新たに3人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者が報告されました。その中には死亡したと思われる患者も1人含まれています。一方カタールは国内に在住している外国人1人が無症候感染をしていることが確認されたと発表しました。
機械翻訳されたアラビア語の声明によると、サウジアラビア保健省(MOH)は、10月26日の発表で3人とも東部州で確認されたと述べています。
3人の患者は以下のように紹介されています。
・ 他のMERS患者と接触のあった83歳の市民。複数の慢性疾患を持っており集中治療室(ICU)に入院中。
・ 医療に従事する54歳の住民。複数の慢性疾患を持っているが、ICUに入院しており容態は安定している。
・ 49歳の市民。ICUに入院しており容態は安定している。
27日に発表された英語版の声明で、MOHは東部地区で多くの慢性疾患を持つ83歳の患者がMERS-CoVにより死亡したと伝えました。この患者は1日前に発表された83歳の患者と同一と思われます。
MOHによるMERS-CoV患者の合計数は124人で、そのうち死亡者数は52人となっています。
一方カタールの英字新聞「ペニンシュラ」は28日、23歳の外国人男性の無症候感染が確認されたと報道しました。カタールの最高保健評議会は、今回の患者を「疫学的な調査活動」により発見したと述べたと伝えていますが、この男性にどのような曝露の可能性があったのかについては全く触れていません。
診断は国立インフルエンザ研究所によって行なわれたと伝えています。また接触者についても検査が行われましたが、最初の結果は全て陰性だったとのことです。
今回の患者はカタールでの7人目の患者となりますが、外国人としては初めてです。同国で最近報告されたケースは61歳の男性で、10月17日に発表されています。
これらの新たな患者はWHOにはまだ確認されていません。WHOのMERS-CoVの集計患者数は144人、死亡者数62人のままです。

インフルエンザによる小児の死亡の研究 健康児の危険性をうきぼりに(2013年10月28日、CIDRAP)

インフルエンザによる小児の死亡例を8年以上に亘って調査した結果、それまで健康だった相当数の子どもたちが短期間に死亡しており、時には発病から数日間のうちであったり、入院する前に亡くなっていることがわかりました。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のチームによって行なわれたこの調査は、インフルエンザによる小児の死亡に関するこれまでで最も広範囲な研究となっており、28日のPediatrics(小児科)誌に掲載されます。

43%は健常な子どもたち
医療データの残っている794人の子供たちを対象とした調査の結果、43%の子どもたちはインフルエンザによって危険となるような状態ではありませんでした。一方、喘息のような基礎疾患を持つ子どもたちではインフルエンザによる不相応な数の死亡者が見られました。例えば脳性麻痺の子どもはアメリカの子どもの1%未満ですが、インフルエンザで死亡した子どもの10%に報告されました。
ハイリスクの状態にある子どもたちの33%が神経障害のある子どもで、12%は遺伝的もしくは染色体の障害のある子どもたちでした。 カルテを見直してみたところ、基礎疾患がある若者よりもこれまで健康だった若者の方が短期間に死亡しているように見受けられました。三分の一は発症から3日以内に死亡していました。肺炎は最も頻繁に見られた合併症でした。
研究チームは、なぜ健康だった子どもたちの方が早く死ぬのかは判っていないが、臨床経過を比較することが手がかり(例えば免疫の調節不全の可能性のような)を与えてくれるかもしれないと書いています。
また、健康だった子どもたちは、より細菌感染を合併しやすいように見えました。これはいくつかの相違点の原因かもしれないと付け加えています。

低いワクチン接種率と抗ウイルス剤の使用
研究チームは、死亡した子どもたちの多くはインフルエンザワクチン接種を受けていなかったことを発見しました。ワクチンを接種したことがわかっている511人の子供たちのうち、84人(16%)は完全に免疫ができていました。2009年から10年にかけてのパンデミックの期間中は66人(3%)の子どもが1価のワクチン(※2009年のパンデミックインフルエンザのワクチン)を接種していました。このワクチンは最悪となった秋の流行期には間に合いませんでした。
抗ウイルス剤の使用に関しては、2010-11年と2011-12年の2シーズンで治療の状況が判明している子どもたちのうちで56人(44%)が投薬を受けました。入院した子供たちの方が抗ウイルス剤の治療をより多く受けていたようです。
CDCのチームは、両親や医療機関でさえもしばしば、健康な子どもはインフルエンザにかかっても重症化する危険性はないと考えてしまう点に注目しました。研究結果はこの危険性を強調します。チームは特に2歳以下の幼児では危険性が大きくなると言っています。
研究チームは、今回の研究結果は全ての子供は基礎疾患の有無に関わらずインフルエンザ関連死の危険があることを示したとして、ACIP(予防接種諮問委員会)が出しているインフルエンザワクチンの勧奨の重要性を強調しました。これは6ヶ月以上年齢のほとんど全ての人にワクチン接種の対象を広げるというものです。
研究チームは、ワクチンの接種はインフルエンザを予防する最良の手段であり、ハイリスクの状態にある子どもたちは接種の重要な対象者であると書いています。
CDCは28日の声明で、抗ウイルス剤の投与を受けた子どもたちの数が半分にも満たなかったことから、抗ウイルス剤に関する勧奨を守る意識の低さを示唆する研究結果だと述べました。
今回の調査結果は、重症化もしくは悪化しつつある徴候を示す子どもたちや入院中の子どもたちは、経験的にオセルタミビル(タミフル)のような薬剤による治療を受けるべきだということを思い起こさせるものだと言っています。さらにハイリスクの状態にある2歳以下の子どもたちは重症度に関係なく抗ウイルス剤の投与を受けるべきだと付け加えています。

【鳥インフル】中国「ワクチンを世界で初めて開発」 浙江大が香港大と共同「歴史的価値」(2013年10月26日、産経新聞)

中国中央テレビ(CCTV)によると、浙江大学医学部付属第一病院は26日、香港大学などと共同で、「鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)」の予防ワクチンを世界で初めて開発したと発表しました。製薬会社などに今後、このワクチンの技術提供を行うとしています。 今年3月、人への感染が初めて確認された同ウイルスの感染者は、中国本土や台湾で138人(うち45人死亡)が判明しています。気温低下とともに10月15日から浙江省で相次いで2人の感染が確認されています。
8月に世界保健機関(WHO)の専門家が、「ウイルスは消えていない」として秋以降の再流行を警告していました。また、江蘇省の衛生当局では人から人への感染経路も確認しています。
CCTVは、中国は過去にあらゆるワクチン開発を海外に頼ってきましたが、今回は初めて国内で開発し、歴史的価値があるとしています。

オーストラリアからの生きた家きん、家きん肉等の輸入停止 (2013年10月17日、農林水産省)

農林水産省は16日、オーストラリア連邦(以下「豪州」という。)からの生きた家きん、家きん肉等の輸入を停止しました 豪州ニューサウスウェールズ州の採卵鶏飼養農場1戸において高病原性鳥インフルエンザ(H7N2亜型)の発生が確認された旨、平成25年10月16日付けで同国政府より国際獣疫事務局(OIE)に対して報告がありました。
この経緯を受けて、本病の我が国への侵入防止に万全を期するため、平成25年10月16日(水曜日)、豪州からの生きた家きん、家きん肉等の輸入を停止するとともに、当該事案について同国家畜衛生当局へ追加情報を求めました。

オーストラリア ニューサウスウェールズ州の養鶏場で別のH7N2が発生(2013年10月25日、OIE)

OIE(国際獣疫事務局)の発表によると、先週鳥インフルエンザの報告があったニューサウスウェールズ州の養鶏場の近くで新たに別のH7N2高病原性鳥インフルエンザの感染があり、飼育していた55,000羽の採卵用の鶏のうち620羽が病気で死にました。この養鶏場は10月16日に報告された別の養鶏場の鳥インフルエンザを受けてサーベイランスの対象となっていました。
当局では残りの鶏を全て殺処分にすると共に、感染拡大防止のために消毒作業を行っています。先週報告のあった養鶏場では18,000羽が病気で死に、残りの417,000羽が殺処分されています。

WHOが5人のMERS患者を認定、これまでの患者数は144人に(2013年10月24日、CIDRAP)

WHOは24日、サウジアラビアで発生した5人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者を認定しました。このうちの2人は死亡したほか、3人の患者については9月18日に遡った情報です。
一方アラブニュースは24日、サウジアラビアのペルシャ湾岸の町ジュバイルの54歳のMERS患者が死亡したことを伝えました。この男性が24日のWHOの発表に含まれているかどうかは不明です。今回のWHOの発表により、WHOがこれまでに確認したMERS-CoVの合計患者数は144人となり、死亡者数は62人となりました。
WHOの発表は、サウジアラビア保健省(MOH)から以前出された僅かな情報を反映しただけにとどまっており、詳細はほとんど伝えていません。患者の年齢層は35歳から83歳の間で、4人が男性、1人が女性であると言っています。2人がメディナ、残りの3人がリヤド在住の患者です。
患者のうちの4人には基礎疾患があったと報告されました。また2人の患者には他の患者との接触歴もなければ、動物との接触もありませんでした。
24日のアラブニュースが伝えた54歳の死亡した男性は、先週MOHが発生を報告した患者の中の1人です。MOHはリヤドの慢性疾患を持つ73歳と54歳の男性からウイルスが確認されたと報告していました。アラブニュースの記事は54歳の男性がジュバイルの市民と伝えました。しかしMOHはこの男性がリヤド州からやって来たことを強調していました。この男性がジュバイルで報告された初の患者であると伝えています。
WHOから24日発表された患者を、他の情報源から最近伝えられた患者と合致させるのは困難です。WHOの発表には詳細な情報が欠如していますし、MOHの英語版のMERSサイトも更新されていません。またアラビア語版のサイトの機械翻訳の情報や報道機関からの情報も希薄となっているためです。MOHは9月下旬以降、最新情報の英語版のサイトへの掲載は全く行なっていません。

WHO 中国が発表したH7N9患者を認定(2013年10月24日、CIDRAP)

WHOは24日、中国の最新のH7N9インフルエンザ患者を認定しました。患者は浙江省の67歳の農民で、現在重体となっています。
この患者は23日メディアによって報道されましたが、WHOの発表は患者が家きんと接触していたことを伝えました。患者は10月16日に発病し、2日後に地方の病院に入院しました。その後容態の悪化に伴い、10月21日に別の病院に転院しました。
今回の患者によりWHOが集計するH7N9患者数は137人となり、死亡者数は45人となりました。4人が未だに入院しており、88人が退院したと伝えています。
同じく浙江省の35歳の男性が先週発表されたばかりでした。

新型インフルワクチン、2500万人分供給不足(2013年10月24日、読売新聞)

強い毒性と感染力を持つ新型インフルエンザが流行した際に、全国民に接種するワクチンの製造を行う4業者のうち1業者が開発を断念したことを受けて、厚生労働省は製造業者を追加募集していましたが、条件を満たした業者はなかったと24日発表しました。 同省は今年度中にワクチン供給体制を整える予定でしたが、当面、2500万人分の供給ができない状況となりました。同省は再度の追加公募を含め対応を検討します。
同省によると、追加公募には2業者が応募しました。しかし、決められた事業期間に生産できる体制を作ることなどの条件を、ともに満たせませんでした。
インフルエンザワクチンの製造には現在、2年弱かかりますが、同省は今年度中に新たな製造法を開発し、半年に縮める計画です。撤退した業者を除く3業者は、計1億500万人分を作れるように開発を進めています。

中国 浙江省でH7N9インフルエンザの新たな患者が発生(2013年10月23日、新華社)

新華社通信によれば、中国当局は1週間に2人目となるH7N9患者の発生を発表しました。 浙江省のCDC(疾病予防管理センター)は67歳になる浙江省の男性からH7N9インフルエンザのウイルスを確認しました。先週にも同じく浙江省の35歳の男性の感染が発表されましたが、危篤状態が続いています。
今回確認された患者は嘉興(かこう)市に住む農業従事者で10月16日に発症し、現在入院していますが重体となっています。これによりこれまでに確認されたH7N9患者は137人となり、このうち45人が死亡しています。

インフルで学級閉鎖 富士の田子浦中 静岡(2013年10月23日、毎日新聞)

静岡県は22日、インフルエンザの集団発生で富士市立田子浦中3学年の1クラスが学級閉鎖されたと発表しました。県によると、同校の3年5組の生徒8人がインフルエンザにかかり欠席したため、同日と23日の2日間、学級閉鎖となりました。
県内で今シーズンに入り、インフルエンザの集団発生による閉鎖措置が行われたのは小・中学校各1校で患者数は16人となっています。

カンボジアでH5N1鳥インフルエンザ患者が発生 今年21人目(2013年10月22日、WHO)

カンボジア保健省(MOH)は新たに1人のH5N1鳥インフルエンザ患者が発生したことを発表しました。これによりカンボジア国内で今年確認されたH5N1患者は21人となり、通算では42人となります。42人中31人は14歳未満の子供で、25人は女性でした。今年確認された21人のうち助かったのは10人だけでした。
今回確認された患者はコンポントム州の8歳の少女です。10月17日にカンボジアパスツール研究所によってH5N1鳥インフルエンザであることが確認されました。少女は10月8日にくしゃみと共に発熱が始まり、9日に村の診療所を受診しました。翌10日には熱と嘔吐を伴って咳がひどくなったことから、両親は村外の個人開業医に連れて行きました。11日になると容態が悪化したために、個人開業医はシェムリアップ州にあるジャヤバルマンZ世病院に紹介しました。
少女は11日に発熱と咳、嘔吐、呼吸困難でジャヤバルマンZ世病院に入院しました。検査のために11日と14日に検体の採取が行われ、14日にタミフルが処方されました。現在少女の容態は落ち着いています。
MOHの緊急即応チームが行なった調査によると、この少女は料理の手伝いをする際に死んだ鶏と直接接触をしていたことが明らかになりました。
保健省の緊急即応チーム(RRT)と農林漁業省の獣疫対策部隊は調査と制圧のために緊密に協力して行動しています。RRTは患者と濃厚接触のあった人々の特定と、21人の患者の間に疫学的な関連がなかったかどうかを調査し、必要に応じて予防治療を行なっています。また、獣疫対策部隊は村内の家きんの死亡例の調査を行なっています。

インフルエンザ:感染で今季初学級閉鎖 東大和市立第4小(2013年10月23日、毎日新聞)

東大和市は22日、同市狭山5の市立第4小学校で、1年生の児童1人がインフルエンザB型に感染したため、23日から3日間、学級閉鎖にすると発表しました。都義務教育課によると、都内の公立小、中、高校で今秋、インフルエンザによる学級閉鎖は初めてです。
同市学校教育課によると、同学級で22日、児童26人のうち12人が発熱や頭痛などを訴えて欠席。うち1人が診察の結果、感染していることが分かったものです。

サウジアラビア 新たに2例のMERS患者を確認(2013年10月21日、CIDRAP)

サウジアラビア当局はこの数日間に新たに2人のMERS患者の発生を報告しました。2人ともリヤドに住む男性です。 アラブ・ニュースの20日の報道によれば1人は73歳の男性でいくつかの慢性疾患を持っており、現在集中治療室(ICU)で治療を受けています。この男性は最近リヤドから外に出たことがないといいますが、他の情報は伝えていません。
サウジアラビア保健省(MOH)の20日の声明によると、もう1人の男性は54歳で、同様に複数の慢性疾患を持っており、ICUで治療を受けているとのことです。やはりそれ以上の情報は伝えていません。
MOHのコロナウイルスのサイトはサウジアラビアでこれまでに確認されたMERS-CoVの患者数を121人、死亡者数を51人と伝えています。WHOはまだ今回のケースを確認しておらず、世界のMERS-CoVの公式患者数は139人、死亡者数は60人のままとなっています。
大巡礼(ハッジ)の終了(10月18日)を受けてサウジアラビア当局は、巡礼者の中にMERS患者もしくは他の重大な感染症を発症した者は1人も確認されなかったと発表しました。しかし多くの人々が注目しているように、MERS-CoVの潜伏期間は長く、巡礼者が帰国した後に発症することもありえます。

カタールで新たなMERS患者が発生(2013年10月17日、CIDRAP)

カタールニュースエージェンシーの報道によるとカタール在住の61歳の男性が中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染で治療中とのことです。男性はカタールで6人目の患者となります。
カタールの保健最高評議会はこの男性は複数の慢性疾患を持っており、現在治療を受けているが症状は落ち着いていると発表しました。 男性は外国への旅行は最近しておらず、また他のMERS患者との接触歴もないとのことです。家族や接触者についてもウイルス検査が行われましたが全員とも陰性でした。
報道はこの患者の居住地や動物との接触の有無については触れていません。
カタールの最近のMERS患者の報告は、8月31日に死亡した56歳の女性でした。8月にはそのほかに2人の患者が報告されたほか、2012年の秋にも2人が報告されています。昨年秋のケースでは9月にカタール国内で発病した男性がロンドンに運ばれて治療を受けましたが、今年の6月に死亡しています。
WHOは今回の新たな患者をまだ発表しておらず、10月14日現在の患者数として138人、死亡者数60人と公表しています。
一方インターネット上のメッセージボードで感染症の情報を伝えている「FluTrackers」は最新の患者数を144人と今回のカタールのケースも含めた人数に更新しています。

WHO カタールの患者がラクダと接触があったことを発表(2013年10月18日、CIDRAP)

WHOは18日、61歳のカタール人男性の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染を発表すると共に、この男性が発病前にラクダなどの動物と接触していたことを発表しました。
「患者は農場を所有しており、ラクダ、羊、雌鶏などの動物と重要な接触を行なっていた。農場の何頭かの動物を検査したがMERS-CoVは陰性だった。患者と農場の動物の更なる調査が続けられている。」とWHOの声明は述べています。 WHOはどの動物を検査したかは明らかにしていません。最近発表された研究では、エジプト、オマーン、カナリー諸島のラクダがMERS-CoVもしくは非常に近いウイルスの抗体を持っていたと報告されており、ヒトにウイルスを媒介しているのはラクダではないかとの疑いをかき立てました。
WHOはこのカタール人の患者の容態は安定していると伝えました。過去2週間以内に国外への旅行歴はないとのことです。この男性はカタールでの6人目の患者となります。
今回の患者を含めWHOはMERS-CoV患者の数を139人、死亡者数を60人と発表しました。インターネット上のメッセージボードで感染症の情報を伝えている「FluTrackers」はこれよりも僅かに多い数を伝えています。

WHO 中国の新たなH7N9患者を確認(2013年10月16日、CIDRAP)

WHOは、中国保健当局が15日報告した浙江省の35歳の男性のH7N9鳥インフルエンザを確認しました。また同時に以前報告があったH7N9患者の1人が死亡したことも確認しました。依然として3人の患者が入院を続けているとのことです。これによりこれまで確認されたH7N9患者は136人となり、45人が死亡したことになります。
WHOの声明には新たな詳細に関する説明はありませんでした。この浙江省の男性は10月8日に入院し、現在重体となっています。8月11日以来の患者です。
一方WHOは、死亡したのは河北省の患者と伝えています。同省で唯一のH7N9患者である61歳のこの女性は、7月20日にWHOから発表され、重体と伝えられていました。
WHOの広報責任者であるグレゴリー・ハートリ氏は16日ツィッターで、寒さの到来と共に新たなH7N9患者が発生するのは予想されていたことであり「より多くの患者が発生したとしても驚くことではない」とつぶやいています。

H7N9のヒト-ヒト感染の可能性の研究報告(2013年10月16日、CIDRAP)

生きた家きんの市場に関連して上海で発生した6人のH7N9鳥インフルエンザの集団感染の事例を調査した結果、2人はヒト−ヒト感染であった可能性があるとの研究結果が15日の PLoS One 誌に掲載されました。
上海の研究チームは2月と3月の2週の間に同じ病院に紹介された閔行(ミンハン)地区の患者の疫学的データと臨床データを調べました。患者は全員男性でした。年齢は27歳、41歳、63歳、67歳、74歳、それに87歳でした。このうち41歳の男性だけが基礎疾患がありませんでした。27歳の男性はブタの屠殺業に従事しており、B型肝炎がありました。他の4人は全員高血圧症を持っていました。高血圧症のあった患者のうちの3人には他にも2種類以上の症状を持ち合わせていました。
3人の患者には家きんとの接触歴がありました。しかし6人全員が2箇所の食料品市場の近くに住んでおり、それらの市場では後に鶏とハトからH7N9ウイルスが確認されています。患者は発症後3日から8日の間に全員がオセルタミビル(タミフル)で治療を受けましたが、4人が急性呼吸困難で死亡しました。
87歳の男性と67歳の男性は同じ家に住む親子でした。父親は死亡しましたが、息子の方は15日後に退院しました。この父親のもう1人の息子は同じ症状を起こして重症肺炎で死亡しましたが、H7N9の確認はされませんでした。 研究チームはこの2例は「ヒト間の伝染がこの感染症の蔓延に関係している可能性を示している」と述べ、さらに2カ所の市場がウイルスの感染源と思われると付け加えました。

オーストラリア H7N2鳥インフルエンザで18,000羽の鶏が死ぬ(2013年10月16日、CIDRAP)

OIE(国際獣疫事務局)によるとオーストラリアのニューサウスウェールズ州の養鶏場で、放し飼いと鶏舎で飼育していた採卵用の鶏からH7N2高病原性鳥インフルエンザが確認されました。感染源を特定するための調査活動が現在行なわれています。
H7N2ウイルスに感染した鶏は全て死に、その数は18,000羽に上ります。飼育していた鶏の数は435,000羽とのことです。感染した鶏には病気の徴候が現れたため、過去数日間に亘ってPCR法(ポリメラーゼ連鎖反応試験)と遺伝子配列の分析が行なわれました。
ニューサウスウェールズのこの養鶏場は周囲直径10kmの管理区域を設けて隔離されました。この養鶏場の鶏、人、車、卵の移動に関しては追跡調査が行なわれています。感染拡大防止のために建物の消毒が予定されています。

重症のH7N9インフルエンザで中国人男性が入院(2013年10月15日、CIDRAP)

中国保健当局は15日、新たなH7N9鳥インフルエンザの患者を発表しました。新たな患者の発生は8月中旬以来となります。患者は浙江省出身の35歳の男性で、入院していますが重体となっています。
浙江省保健局の発表によると男性は紹興県に住む会社員で10月8日に入院しました。
新たな患者の発生によりこれまでの合計患者数は136人となり、45人が死亡したことになります。8月の患者は家きんを扱う仕事に従事する51歳の女性で、広東省で確認された初めてのH7N9患者でした。
香港CHP(衛生防護センター)は15日の声明で、中国本土の国家衛生計画出産委員会が浙江省で新たにH7N9患者が発生したと発表したと伝えました。CHPはこの患者が現在重体となっていると言っています。この男性がどのようにして感染したかなど、詳細な情報は伝えていません。
浙江省は中国国内で最も多くのH7N9患者が確認されている省です。最後に患者が報告されたのは4月のことでした。H7N9の患者は台湾人男性が1人いるほかは全員が中国本土に住む人でした。
世界的な保健グループは、関連性は決定的ではないが家きん市場がウイルスの感染源と思われることから、ヒトへの散発的な感染起きると予想されると言っています。専門家は涼しい季節を迎えて再び感染の勢いを増すかどうかは定かではないと話しています。一般的には季節性インフルエンザやH5N1のような鳥インフルエンザは寒い時期に活発になります。
専門家は春に活動が低下したのは、家きん市場を閉鎖し、安全対策を講じた効果が出たものか、あるいはウイルス自体が燃え尽きたためかもしれないと言っています。
WHOは10月7日に発表したインフルエンザのヒトと動物間のインターフェイスに関する報告で、主たるウイルスの保有動物や家きんへの広がりについての知識は未だに限定的な状況に止まっていると述べています。またH7N9ウイルスは家きんに感染していても無症状であるために、中国や近隣諸国では今でも循環している可能性があると付け加えています。
「このように新たな患者の発生や動物への感染報告がなされたとしても予想外のことではない。特に北半球の秋の訪れとともに発生することはあり得る。」と言っています。
WHOでは、以前患者が発生した地域や近隣地域では、散発的な感染や小規模な集団感染が起きるのは驚くべきことではないと言いつつも、現状ではH7N9ウイルスの地域への広がりは低いレベルだと言っています。WHOは中国と近隣諸国に対しウイルスへの警戒を続けるよう促しました。またサーベイランスの継続と、ウイルス検知能力を有する検査機関を整備するなどの準備作業を続けるよう助言しました。
14日発表された最新の世界のインフルエンザ流行状況でWHOは、H3N2型の増加傾向が見られる香港を除いて熱帯アジアの大部分の地域では流行は低いレベルであると報告しました。また中国南部のインフルエンザの活動も昨年の同時期に比べれば高いものの、未だに季節間レベルに止まっていると述べています。
一方、世界的レベル、国レベルでの準備活動も続けられています。例えばWHOのワクチンアドバイザーは9月下旬にH7N9型のワクチン開発のための推奨株を発表しました。またアメリカCDC(疾病予防管理センター)では先月下旬、丁度連邦政府の閉鎖の直前に、最初となるH7N9への抗ウイルス剤の予防投与のガイダンスと最新版の治療指針を公表しました。(訳注:連邦政府の予算成立の遅れの影響でインフルエンザサーベイランスなどCDCの一部の部門は現在閉鎖されています)

ベトナム 2つの省でH5N1が集団発生(2013年10月15日、CIDRAP)

ベトナム農業省は14日、ホアビン省の2つの村でカモと鶏にH5N1鳥インフルエンザが集団発生したと報告しました。
OIE(国際獣疫事務局)に報告された内容によると飼育していた1,175羽のうち370羽が死に、残りの805羽は感染拡大防止のため殺処分されました。
感染源は特定できていません。ホアビン省はベトナム北西部にある山岳地帯です。ベトナムでの集団感染は7月以来となります。
一方10月13日のロイター通信によると、ベトナムの報道機関がバクリュウ省の養鶏場で別のH5N1鳥インフルエンザが集団発生したと報じたと伝えています。当局は3,460羽の鶏を殺処分したとのことです。この集団感染のニュースはホーチミン市に本社があるタンニエン紙が最初に伝えました。バクリュウ省はベトナム南部のメコンデルタ地域に位置します。

WHO 新たにサウジアラビアのMERS患者2人を認定(2013年10月14日、CIDRAP)

WHOは14日、以前報告のあったサウジアラビアの2人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者(2人とも死亡)を認定しました。報道機関は、感染を懸念してメッカへの巡礼者の数に影響が及ぶのではないかと伝えています。
WHOでは、死亡した2人はリヤドに住む55歳と78歳の男性で9月の末に発病し、今月上旬に死亡したと伝えました。2人とも他のMERS患者との接触歴はなかったとのことです。
WHOの声明の詳細はサウジアラビア保健省(MOH)の発表として10月10日に翻訳して伝えられた情報と一致します。
今回の2人が加えられたことで、WHOのMERS患者の集計は138人となり、60人が死亡したことになります。(他の機関やグループが発表している数字はこれよりも多くなっています)

新型コロナ防ぐたんぱく質発見…順大グループ(2013年10月13日、 読売新聞)

中東を中心に感染が広がる新型コロナウイルスによる「マーズ(MERS)」の感染を防ぐたんぱく質を、森本幾夫(ちかお)・順天堂大客員教授らのグループが見つけたと発表しました。
有効な治療に道を開く成果で、米ウイルス学専門誌(電子版)に掲載されました。
マーズは、2002〜03年にアジアで流行した新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)と同じコロナウイルスの一種で発症します。マーズウイルスは、人の気管支の粘膜細胞などにある受容体「CD26」に結合して感染します。
森本客員教授らの研究グループは、CD26の表面の特定部位を認識して結合する6種類のたんぱく質を開発しました。これらを使って、人の細胞でどの部位からウイルスが感染するか調べました。その結果、そのうちの一つのたんぱく質が、ウイルスがCD26と結合するのをブロックし、感染をほぼ100%防ぐことがわかりました。

守られていないハイリスク巡礼者へのアドバイス(2013年10月10日、CIDRAP)

ハッジ(大巡礼)に参加するフランスの巡礼者を対象とした調査によると、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生については多くの人が知っていましたが、健康上の危険性から中止するようにアドバイスされた人々であってもキャンセルした人は一人もいませんでした。
MERSの発生はこの催しに公衆衛生上の暗い影を落としています。ハッジ(大巡礼)は世界中から300万人以上の人々を呼び寄せると見込まれています。参加する人々で人口が増加し続ける中で、サウジアラビア保健省は9日新たに2人のMERS-CoV患者を発表しました。2人はリヤド近郊に住む成人でしたが2人とも死亡しました。1人は78歳でいくつかの基礎疾患を持っていました。もう1人は55歳でやはり慢性疾患を患っていました。患者の性別や他のMERS患者との接触の有無については触れていません。新たな死者の発生によりMERSの感染者数は138人となり、死亡者数は60人になりました。
フランスの研究チームは、ハッジ(大巡礼)参加者に義務付けられている髄膜炎の予防接種プログラムの初期データから、参加予定者の48%には少なくとも1つの慢性疾患があることを見つけ、参加予定者のMERS-CoVに関する知識調査を行なうことにしました。サウジアラビア保健省は、妊娠中の女性、高齢者、それに基礎疾患のある人々はMERSの危険性があることから今年のハッジ(大巡礼)への参加を延期するよう勧奨していました。この調査結果は10日、最新のユーロサーベイランス誌に掲載されました。
研究チームは8月26日から9月22日の間、マルセイユの外来クリニックで、MERS-CoVの感染と予防についての知識、取り組み姿勢、実際にとった行動に関してより徹底した調査を行ないました。
対象としたのは20歳から85歳までの成人360人で、15の質問による調査が行なわれました。男性の比率が僅かに上回っています。ほとんどの人々はフランスに20年以上住んでいる北アフリカ人で、ハッジ(大巡礼)への参加は初めてでした。
回答者のうち64.7%はサウジアラビアでMERS-CoVが発生していることを知っていました。また35.3%はサウジアラビア当局がハイリスクの人々に向けて出した勧告も知っていました。しかし危険性を有する179人の回答者は、クリニックスタッフに相談したにもかかわらず、誰も旅行をキャンセルしませんでした。
南フランスから出発予定の何人かの巡礼者は、多くのメディアが報道し、フランス保健省からの情報が医療機関や旅行代理店に伝えられていたにもかかわらず、サウジアラビアでのMERSの発生のこともサウジアラビア保健省の勧告も知っていなかったと研究チームは報告しています。
危険のある人々の何人かは、既に合意して旅行代金を支払っていたために計画を変更しなかったのかもしれないと言っています。また、ハッジ(大巡礼)に関する彼らの危険意識は、文化的、宗教的信条によって揺り動かされるのかもしれないとも書かれています。 研究チームは「宗教上の大集会を前にして、必要な予防措置のために効果的なコミュニケーション戦略を確認することは、人々に医療とアドバイスを提供する公衆衛生当局にとって非常に大切なことだ」と言っています。

H7N9ウイルスはヒトの肺組織でよく増殖する(2013年10月9日、CIDRAP)

ドイツのチームが行なった研究で、感染したヒトから採取したH7N9インフルエンザウイルスと鳥のH7ウイルスを比較した結果、H7N9ウイルスはヒトの肺組織を模した培地で季節性インフルエンザと同じくらいよく増殖しましたが、H7型鳥インフルエンザウイルスはあまり増殖しませんでした。この研究結果は最新版のmBio誌に発表されました。
チームは、H7N9ウイルスがヒトの肺で効果的に増殖できるように適応している証拠となるものだと述べています。

インドネシア H5N1鳥インフルエンザで28歳の男性が死亡(2013年10月7日、CIDRAP)

インドネシア保健省は今年2人目となるH5N1鳥インフルエンザの患者が確認されたと発表しました。患者はブカシに住む28歳の男性です。 「FluTrackers」(感染症情報を伝えるWeb上の掲示板)に掲載された10月3日付けの保健省の声明によると、この男性は鳥インフルエンザのために死亡したとのことです。
トラックの運転手をしていたこの男性は9月16日に発熱と体のあちこちの鈍い痛み、背中の鋭い痛みがあり、18日にジャカルタ郊外のブカシの私立病院で外来治療を受けました。その後20日に病院に入院しましたが、9月27日に鳥インフルエンザの疑いで別の病院で死亡しました。
亡くなった後にCenter for Biomedical and Healthcare Technology Association(生物医学保健協会)による検査でH5N1鳥インフルエンザであったことが確認されました。
インドネシアでは2005年以降194人のH5N1鳥インフルエンザ患者が確認され、162人が死亡したと伝えています。

WHO サウジアラビアのMERS患者6人を認定(2013年10月4日、CIDRAP)

WHOは10月4日、サウジアラビアで確認された6人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者を発表しました。これによりWHOが認定した患者数は136人、死亡者は58人になりました。WHOが新たに確認した6人はリヤド在住の女性3人と男性3人で、年齢は14歳から79歳の間です。声明の内容は限られていますが、サウジアラビア保健省(MOH)が最近公表した2件の発表内容と一致するように見えます。 WHOは、患者の1人は症状が軽いが、残りは全員入院していると伝えています。発症日は9月15日から26日の間です。3人はMERSと確認された患者との接触者でした。他の2人は動物との接触もなければ、患者との接触もありませんでした。また残りの1人については曝露に関する有用な情報は得られていないと言っています。
MOHによる最新の発表があったのは10月1日でした。リヤドに住む14歳、45歳、79歳の人々を新たな患者として発表しました。この情報は感染症のオンライン掲示板である「FluTrackers」に機械翻訳されて載ったものです。3人の患者は全員が他のMERS患者との接触者であると伝えました。14歳の患者は軽症だが、45歳の患者は「集中治療」を受けていると伝えています。
これ以前のMOHのアラビア語による発表は9月27日に行われ、9月30日に英語版が出されました。英語版の発表では87歳の女性、53歳の女性、63歳の男性で、3人とも別の病気を合併しており、集中治療室で治療しているとあります。しかし、アラビア語の声明では「87歳」の代わりに「78歳の女性」となっています。
MOHの英語版のサイトはサウジアラビアのMERS患者を114人、死亡者を49人と掲載しています。これには10月1日に発表された3人の患者が含まれていないように見えます。
一方、3日のアラブニュースは、サウジアラビアMOH当局がハッジ(大巡礼)のためにサウジアラビアを訪れる巡礼者は混雑した場所ではマスクを着用するようアドバイスしたと伝えました。感染省とインフルエンザの専門家であるナズリーン・シェルビニ医師は「巡礼者は混雑した場所では防護マスクを着用して鼻と口を覆い、くしゃみや咳の際の基本的なエチケットを守らなければならない」と語ったと伝えられています。
WHOもアメリカCDC(疾病予防管理センター)も旅行者のためのガイダンスにおいてMERSの予防のためにマスクを着用することは推奨していません。
ハッジ(大巡礼)は10月13日から18日の間、メッカに数百万人の人々を呼び寄せると見込まれています。

サウジアラビア 連日のMERS患者発生(2013年10月1日、CIDRAP)

感染症の情報をいち早く伝えるウェブサイトに、サウジアラビアで新たに3人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)患者が確認されたとの情報(機械翻訳による情報)が掲載されました。
「FluTrackers」のメッセージボードによるとサウジアラビア保健省(MOH)の短い声明は、3人の患者の年齢を79歳、45歳、14歳と発表しました。年長の2人は慢性疾患を持っていたとのことです。
翻訳された声明はどこか不明瞭ですが、3人とも確定患者との接触者のようです。14歳の患者の容態は落ち着いていますが、45歳の患者は「集中治療」を受けているとのことです。患者は全員がリヤドの住民であると伝えています。
今回のケースが確定した場合にはサウジアラビアのMERS-CoVの患者数は117人となり、49人が死亡したことになります。今回のケースは9月27日付けの3人の患者発表に続いてのものですが、27日の発表は9月30日になるまで英語での公表はありませんでした。

RSウイルス、流行の兆し 昨年に迫る勢い(2013年10月1日、朝日新聞)

赤ちゃんに肺炎や気管支炎を起こすRSウイルス感染症が流行の兆しを見せています。調査を始めた2003年以降最多だった昨年に迫る勢いです。例年は冬にピークを迎えますが、最近は流行が早まる傾向にあるといいます。
RSウイルス感染症はせきやくしゃみのしぶきなどから感染します。厚生労働省は、赤ちゃんと接する機会のある人は手洗いをし、症状がある場合はマスクをするよう呼びかけています。
国立感染症研究所によると、全国の指定医療機関から報告された患者数は最新1週間(9月16〜22日)に3377人(速報値)。前週よりわずかに減りましたが、11年の同時期に比べ約3倍。特に東京、大阪、福岡の都市部や、鹿児島や宮崎などで多くなっています。
症状は発熱やせきなど一般的な風邪と同じです。ワクチンはありません。大人は軽症で治ることが多いですが、早産で生まれたり、心臓や肺に病気があったりする赤ちゃんが感染すると、重症化して入院が必要になることもあります。
【関連サイト】
RSウイルス感染症に関するQ&A(2013年9月25日、厚生労働省)


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