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2013年5月

中国 H7N9の警戒態勢を全て解除(2013年5月31日、CIDRAP)

中国がH7N9インフルエンザの警戒態勢を全て解除しました。5月31日、中国メディアが伝えたものです。
一方WHOはこのウイルスと疾患に関してこれまでに得られた情報を纏めて発表しました。
新華社によると5月28日でウイルスの感染があった全ての地域の警戒態勢が解かれました。
「ウイルスの流行は制御可能であると考えられ、ヒト−ヒト感染の証拠も見られないことから、通常の体制での監視となる」と述べています。
上海は3月31日に最初の患者の1人が確認されましたが、5月10日に最初に警戒態勢が解除されました。最後に解除されたのは河南省の周口市でした。これまでに10カ所の省と都市で感染者が発生しています。
最新の感染者は5月28日に報告があった北京の6歳の少年です。それまでの20日間は新たな患者の報告が出ていませんでした。流行が始まって以来の患者数は132人となり、このうち37人が死亡したことになります。
新華社の別の記事は入院していた北京の少年が、ウイルス検査で陰性が確認されたために退院したと伝えています。この少年は感染が確認された後、観察と治療のために入院していたものです。
またWHOは「H7N9鳥インフルエンザウイルスの出現と特徴の概要」と題する報告書を発表しました。ウイルスに関する情報が8ページのテキストに、その他の情報が30ページに纏められています。
これによると患者の年齢の中央値は61歳であり、男女の比率では2.4:1で男性が多かったとあります。このレポートに纏められたそのほかのポイントは下記の通りです。
 ・濃厚接触により2人以上の患者が発生した集団感染例は4件発生しており、限定的なヒト−ヒト感染は除外できないが、ほとんどの患者については他の患者への曝露が確認されなかった。
 ・感染の合併症としては感染性ショック、呼吸不全、急性呼吸窮迫症候群、難治性低酸素血症、急性腎機能障害、多臓器不全、横紋筋融解症、脳症、細菌感染症、真菌感染症などが含まれていた。
 ・発病から死亡までの期間の中央値は11日であった。
 ・家きんと環境から採取した数万件の検体(ほとんどは生きた鳥の市場から採取したもの)からは51件のH7N9ウイルスが分離された。
 ・3つの省と上海市の養豚場と屠殺場で採取した数千個の呼吸器と血清の検体からはH7N9ウイルスは確認されなかった。
 ・ワクチン用のいくつかの候補ウイルスが最近メーカーによる利用が可能となった。
細胞培養法や遺伝子組み換えによるヘマグルチニンの生産のような最新のワクチンテクノロジーが使われるようになるかもしれないが、大量のワクチンが利用できるようになるには多くの月数がかかるだろう。

薬耐性ある新型鳥インフルを初確認、中国(2013年5月29日、AFP)

サウジアラビアで新たに1人のMERS−CoV患者が確認されたほか、以前に発症報告のあった6人の患者が死亡しました。サウジアラビア当局とWHOが5月29日に発表したものです。
これによりMERS−CoVの患者数は50人となり、死亡者数は30人(致死率60%)となりました。
また2つの医学雑誌がそれぞれフランスでの集団感染とサウジアラビアの集団感染について詳細を報告しました。報告は容易にヒト−ヒト感染は広がらないとの見方を補強し、潜伏期間は12日にも及ぶことを示唆しています。
サウジアラビア保健省(MOH)は短い声明の中で、最新の患者はサウジアラビアの61歳の市民であり、腎不全などの慢性疾患を患っていると述べました。この男性はアルアフサ地区に住んでいると伝えていますが、4月に始まった院内感染に関連しているかどうかについては触れていません。
MOHはまた3人の患者が死亡したと発表しました。それぞれ年齢は60歳、58歳、24歳で、約1ヶ月前に入院が報告されていたケースです。報告では全員が慢性腎不全や他の疾患を持っていたと伝えていますが、そのほかの詳細はありません。
これより早くWHOは5月29日、これとは別の3人のMERS−CoV患者の死亡を発表しました。この3人はサウジアラビアMOHが28日発表した5人の中に含まれていました。WHOはこの5人は全て東サウジアラビアの住民ではあるもののアルアフサの住民ではないと言っています。5人(男性3人、女性2人)は全員が50歳以上であり、以前から健康上の問題を持っていました。
死亡した3人についてWHOは次のように説明しています。
 ・56歳男性 5月12日に発症し、5月20日死亡
 ・77歳男性 5月19日に発症し、5月26日死亡
 ・73歳男性 5月18日に発症し、5月26日死亡
他の2人の患者について、1人は85歳の女性で5月17日に発症して現在重体となっており、もう1人は76歳の女性で5月24日に発症しましたが5月27日に退院したと伝えています。
またWHOは28日、アルアフサに住む81歳の女性と、フランス初のMERS−CoV患者となった男性の死亡を確認しました。
WHOの集計ではこれまで確認されたMERS−CoVの患者数は49人で死亡者は27人となっていますが、29日のMOHの声明は明らかに患者数50人、死亡者数30人に増加させるものです。
29日発行された医学雑誌の報道は最近フランスで表面化した2人のMERS−CoV患者と、昨年の10月、11月にサウジアラビアで発生した4人の家族内感染にフォーカスを当てています。

 ◆フランスの症例
Lancet誌は、ドバイからフランスに帰国した後に発症した男性と、この男性と病室が一緒だったことでMERS−CoVに感染した男性に関するフランスの研究チームの報告を掲載しました。
発端となった患者は64歳で、旅行から戻った5日後の4月22日に発熱と寒気、下痢を発症しました。4月23日に入院しましたが、3日後に呼吸困難と咳が出るようになりました。2度に亘って他の病院に転院を繰り返した後、体外式膜型人工肺(ECMO)による治療を行ないましたが、5月28日に死亡しました。
2人目の患者(51歳)は左腕深部静脈血栓症で4月26日に入院しました。この男性は発端となった患者とバランシエンヌ病院で4月26日から29日まで病室が一緒でした。2つのベッドの間隔は1.5m離れていました。この時点では最初の患者がMERS−CoVに感染していることが判明していなかったためにマスクをしておらず、2人目の患者や医療スタッフ、面会者も感染防護具の着用をしていませんでした。それにもかかわらずこの2人の患者との接触者には感染者は出ませんでした。2人目の患者は4月30日に退院しましたが、5月8日に脱力と筋肉痛、咳のために受診しました。この時点では発端となった患者のことが知られていたことからこの患者はリール大学病院に移されました。この51歳の男性患者は5月11日に感染が確認されました。そして次の日には呼吸不全に陥りました。ECMOで治療した結果、5月26日には呼吸状態は改善されたと伝えています。研究チームは、これらの症例は、これまでに詳細が報告された他の2例のMERS−CoV患者と臨床的に極めてよく似ていると言っています。その2人は血中酸素濃度が急速に低下して人工呼吸器やECMOを装着しました。集中治療室に入った後2人とも腎不全を起こし、血液透析を必要としました。
2人のケースの時間的経過は、このウイルスの潜伏期間が9日から12日であったことを示唆します。これはイギリスでの2人の2次感染例で示唆された1日から9日や、SARS(重症急性呼吸器症候群-別のコロナウイルスが原因)の2日から10日の「ハイエンド」にあたると言っています。この発見は、患者との接触者の感染の有無を確認するには最高12日間の隔離が必要かもしれないということを意味するものです。
研究チームは、下気道から採取した検体はMERS−CoVの検出率が高いが、上気道の検体からはほとんど検出されないということを発見しました。チームは、この事実はこのウイルスが感染しにくいことを意味するかもしれないけれども、感染性の評価には血清学的な調査が必要だと判断しています。また特に臨床的に初期の診断においては下気道から採取した検体を使用すべきであること示唆していると述べています。
2人の患者間でウイルスがどのようにして感染したかは正確には分かっていません。しかしSARSがそうだったように、大きな飛まつによる感染が最もありそうなルートであると言っています。しかし同時に発端となった患者の下痢(SARSの患者でも同様の症状がありました)が環境を汚染した可能性もあると書いています。

◆サウジアラビアの集団感染
サウジアラビアの家族感染については5月29日発行されたNew England Journal of Medicine.誌に詳述されました。リヤドに住む28人の家族のうち4人が感染し、2人が死亡しました。
最初の患者は70歳の退役軍人で、糖尿病と心臓病がありました。10月5日に発症し、4日後の入院しました。10月23日に死亡しています。この男性の39歳の長男は工場労働者で喫煙歴があり、喘息がありましたがこれまで入院したことはありませんでした。10月24日に発症し、集中治療室に数日間入院した後、11月2日に死亡しました。
3人目の患者は2人目の患者の息子でそれまで健康だった16歳の少年です。11月3日に発症し、11月7日に入院しました。症状は軽く、回復して11月11日に退院しました。
4人目の患者は年長の患者の31歳になる息子で2人目の患者の弟でした。喫煙歴がありましたが特に持病はありませんでした。11月4日に発症し、2日後に入院しましたが、11月14日に退院しました。
1人目と2人目、4人目の患者についてはPCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応検査)でレトロスペクティブにMERS−CoVを確認しました。 しかし16歳の少年に関しては症状が軽かったために下気道からの検体を採取することはなく、上気道の検体ではウイルスは確認されませんでした。
28人もの家族が患者と共に生活し、入院する前には他の家族の看護を受けていたにもかかわらず、2012年9月から2013年4月までの間、大きな呼吸器疾患に罹った家族は1人もいませんでした。
動物との接触の可能性については、この家族はペットを飼っておらず、近くに家畜もいませんでした。唯一動物との接触があったのは31歳の患者で10月24日にラクダの屠殺作業に参加していました。
4人への通常の感染源からの感染の可能性は除外できないものの2人目の患者については父親から感染したと考えられると書いています。3人目と4人目の患者は年長の患者か2人目の患者のどちらかから感染したと思われます。なぜ感染者が男性だけなのかについては分かっていないと述べています。また女性の家族介護者は4人の患者が入院する前には繰り返し濃厚な接触をしていたものの入院後は頻繁には面会に行かなかったとのことです。女性は1人も発病しなかった一方、年長の患者が入院する前に彼に付き添った2人の男性がウイルスに感染しました。
研究チーム「あるいはMERS−CoVは感染初期の段階では他人への感染リスクは低いのかもしれない」と述べています。
このほか、4人の患者のうち3人に胃腸症状があり、食欲不振と腹痛、下痢があったと報告しています。このことは院内感染の制御と隔離の方法への重要な示唆を含んでいるかもしれません。

MERS−CoV(新型コロナウイルス)で更に6人が死亡(2013年5月29日、CIDRAP)

中国でヒトへの感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者を対象とした臨床検査で、現時点での唯一の治療法に対して耐性を示すウイルスを確認したとする中国のウイルス学者チームの報告書が、英医学専門誌「ランセット(Lancet)」で28日に発表されました。臨床検査により薬剤耐性を持つH7N9型ウイルスが確認されたのは、これが初めてです。
報告書によると、中国・上海(Shanghai)の医療機関で経過観察を受けていた14人の患者のうち3人から、遺伝子の突然変異により薬剤耐性を持つようになったH7N9型が検出されました。
この3人の患者のうち1人は、広く用いられている抗ウイルス薬タミフル(Tamiflu)の投与後に初めて薬剤耐性を示したとされ、チームは「タミフルによる治療が原因だろう」と述べています。
今のところH7N9型の治療に有効であることが分かっているのは、タミフルやペラミビル(peramivir)といった、抗ウイルス薬の一種であるノイラミニダーゼ阻害薬だけです。今回の発見により、今のところ唯一の有効な治療薬への耐性が、治療によって引き起こされてしまうのではという懸念が高まっています。
同研究チームは、「A/H7N9型で、薬剤耐性が容易に発生しているようにみえることは、懸念材料である」としながらも、当面のところ、早期治療が最善の対応策であることに変わりはないと強調しています。

<鳥インフルエンザ>北京市で2例目、感染者は6歳男の子=鳥類との接触なし―中国(2013年5月29日、レコードチャイナ)

28日午前、中国・北京市の疾病予防コントロールセンターは、同市で2例目となるH7N9型鳥インフルエンザの感染を確認したと明らかにしました。中国広播ネットが伝えました。
感染したのは同市に住む6歳の男の子で、今月21日に発熱やのどの不調を訴え、病院に訪れました。男の子は翌22日から24日まで点滴治療を受け、23日には体温は正常に戻り、症状もなくなりました。そのため、24日には学校の授業に出席したということです。感染は、男の子の治療の際に採取したサンプルを疾病コントロールセンターが検査し、明らかになりました。
感染発覚後、男の子は病院で観察治療を受け、現在異常は見られていません。男の子に接触した人は50人ほどですが、いずれも異常は確認されていません。また、男の子の家族は鳥類との接触はなかったと話しています。
人民日報(電子版)の報道によると、27日現在中国国内のH7N9型鳥インフルエンザ感染者は130人で、うち37人が死亡し、76人が回復しました。今回の北京市の新たな感染例により、感染者数は131人に増加しました。(訳注:このほかに台湾で1人感染者が出ています)

サウジアラビア 新たに5人のMERS−CoV(中東呼吸器症候群コロナウィルス)患者の発生を報告(2013年5月28日、CIDRAP)

「MERSウイルスは世界的な脅威である」との昨日のWHOの警告を強調するかのように、サウジアラビアから新たに5人のMERSコロナウイルス感染者が確認されたとの報告が28日ありました。
サウジアラビア保健省は短い声明の中で「新型コロナウイルス(MERS−CoV)の疫学的なサーベイランスによって、東部地域で73歳から85歳までの5人の患者が確認されたことを発表する。しかし患者は全員が慢性疾患の持病を持っていた」と言っています。
また、この数日間でMERSによる2人の死亡者が報告されています。27日AFP(Agence France Presse)は、5月8日に報告された同国初のMERS−CoV患者である65歳の男性が死亡したと報道しました。サウジアラビア保健省も5月26日に81歳の女性が死亡したことを発表しました。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によれば、28日のサウジアラビアの声明によって非公式な世界の患者数は49人となり、死亡者数は24人となりました。このうちサウジアラビアの患者数は37人におよび、死亡者数も18人となっています。

◆WHOが懸念を表明
WHOのマーガレット・チャン事務局長は27日、年次の世界保健総会の閉幕に際して、MERS−CoVに対する深い懸念を表明しました。 チャン氏はWHOのプレスリリースを引用して次のように述べました。
「全体的な世界の状況を見るとき、現在の私の最大の懸念は新型コロナウイルスです」「その潜在的脅威の重大性を見るにつけ、我々はあまりにもこのウイルスについての理解に不足しています。新らしい病気は全て我々の理解よりも早く発生し、決してコントロールできません」「これらは”非常ベル”なのです。我々は対応しなくてはなりません。新型コロナウイルスは影響を受けた国が単独で対応できるものでもなければ、コントロールできるものでもありません」
5月25日のArab News はチャン氏の言葉を引用して、WHOがこのミステリアスなウイルスの調査を支援するためにサウジアラビアに第二弾のチームを派遣する予定であると伝えています。この病原体の感染源はいまだにわかっていません。しかしいくつかの集団感染例では人同士の濃密な接触で感染が広がることを示しました。
チャン氏はArab News に対して「正しいリスクアセスメントなしには、潜伏期間を明らかにすることもできなければ、この病気の徴候や症状を明らかにすることもできず、適切な臨床管理の方法も明らかにできません。また、おろそかにできないのは旅行へのアドバイスもできないということです」と述べました。
WHOは今月早くに専門家グループをサウジアラビアに派遣しました。10月に予定されている今年のハッジ巡礼(大巡礼)の前までには新たなリスクアセスメントが発表される予定であると記事は伝えています。

ネパール 4月半ば以降32件のH5N1鳥インフルエンザ集団感染(2013年5月28日、CIDRAP)

ネパールの養鶏場と村は過去数週間に32件のH5N1鳥インフルエンザの集団感染で122,000羽の家きんを失いました。5月26日にネパール当局がOIE(国際獣疫事務局)に報告したものです。
集団感染により42,653羽の家きん(大部分は鶏とカモ)が死に、このほかに79,681羽が感染拡大防止のために殺処分されました。ナラヤニ県にある大規模養鶏場では合計33,675羽が死にました。
この数にはインドとの国境付近の税関出張所のそばで死んでいるのが見つかった野生のカラスも含まれています。最も早く起きた集団感染は4月11日、最新のものは5月20日と報告されています。

WHO 南半球でインフルエンザシーズンの開始の徴候(2013年5月28日、CIDRAP)

南半球の国々の間では既に南アフリカでインフルエンザシーズンが始まっています。
WHOが5月24日に発表した最新のデータによれば、南アフリカでは呼吸器から採取した検体のインフルエンザ陽性率が37.5%にまで上昇しています。南半球のインフルエンザシーズンは通常5月から10月です。中米と南米では全体としてインフルエンザは下火になっています。しかし保健当局は2009H1N1ウイルスが見つかるケースが増加していると報告しています。例えばベネズエラ当局は27日、これまでに250人がこのウイルスによる感染であり、17人が死亡したと発表したとロイター通信が伝えています。
北半球の温帯地域でのインフルエンザの活動はカナダを除いて非流行期のレベルまで低下しました。カナダでは後期にB型が増加して長引きました。エジプトでもこの傾向が見られたました。WHOが5月24日に発表した最新の疫学データで明らかにしています。
アフリカ地域ではマダガスカルがインフルエンザの活動の活発化を報告しており、2009H1N1が主流となっています。別のウイルス学的データでWHOは、世界的には最近は約60%がA型でそのうち78.1%が2009H1N1型であると報告しています。

鳥インフル、死者37人に=感染例は20日間なし−中国(2013年5月27日、時事ドットコム)

中国国家衛生計画出産委員会は27日、H7N9型鳥インフルエンザ感染による死者が、20〜27日の間に1人増え、37人になったと発表しました。この間、新たな感染者はなく、江西省政府が7日発表した女性を最後に20日間、新たな感染例は報告されていません。これまで中国本土で131人、台湾で1人の感染者が確認されています。
中国本土で感染が確認されている2市8省は、新たな感染例がないことなどを理由に、鳥インフルエンザへの警戒態勢を相次いで解除しています。
しかし、世界保健機関(WHO)は21日、「ピークを越えたと考えるのは時期尚早」と各国に警戒を続けるよう要請。中国国内でも、新型肺炎(SARS)研究の第一人者・鐘南山氏が26日の講演で「H7N9型との戦いはまだ終わっていない」と呼び掛けました。

サウジアラビア 新型コロナウィルスで高齢の女性が死亡(2013年5月27日、Al-Arabiya)

サウジアラビア保健省は26日、81歳の女性がSARSによく似たコロナウィルスに感染して死亡したと発表しました。これによりサウジアラビアでの死亡者は18人となりました。
サウジアラビアの産油地域であるアルアフサ地区で、腎不全とその他の慢性疾患を患っていた81歳の女性がウィルスに感染して死亡したと述べています。
サウジアラビアでは最も多くの患者が確認されており、これまでに30人の感染者と18人の死亡者が報告されています。サウジアラビア以外の国では、ヨルダン、カタール、チュニジア、UAE、ドイツ、イギリス、フランスで患者発生の報告がされています。
現在までに世界で44人の診断確定患者が報告されています。このウィルスはこれまで新型コロナウィルスとかnCoV-EMCと呼ばれてきましたが、今週 Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus =中東呼吸器症候群コロナウィルス(MERS)と再命名しました。
サウジアラビアではほとんどのケースが東部の地域で確認されており、死亡者の多くは「慢性疾患を持つ高齢者だった」と保健省は話しています。
また5月18日以降東部州のアルアフサでも新たな患者の発生は報告されておらず、以前に感染した9人も現在は治療を終えたと言いました。 WHOは24日、MERSに関してはよく分かっていない多くの事柄が残っていると述べ、そのためいかに危険性が高いかを判断するために、サウジアラビア、チュニジアその他の中東地域の国々と密接に協力して働いていると述べました。
サウジアラビアは、このウィルスに感染した可能性のある動物の検体を採取してアメリカに送り、疾患の原因を見つけるための検査を依頼する予定であると発表しました。
このウィルスはSARS(Severe Acute Respiratory Syndrome)ウィルスとは「いとこ同士」にあたります。SARSは10年前に動物からヒトに感染するようになって東アジアで猛威を振るい、最終的に約800人の死者を出して人々を恐怖に巻き込みました。SARSと同じように肺の深部に感染するようであり、患者は発熱と咳、呼吸困難に苦しみます。しかし急速な腎不全も引き起こすところがSARSとは異なっています。

H7N9型ウイルス、呼吸器の奥でも増殖(2013年5月24日、産経新聞)

中国に広まったH7N9型鳥インフルエンザウイルスは、くしゃみなどによる飛沫で感染する力はやや弱いものの、呼吸器の奥でも増殖する特徴があるとする動物実験結果を中国の衛生当局や米国、カナダの研究チームが米科学誌サイエンス電子版に発表しました。
人への感染が続くとウイルスが変異、世界的大流行(パンデミック)を引き起こす可能性があると指摘。チームは感染源となるニワトリと人との接触を減らす一方、ニワトリの間にウイルスが定着しないよう、都市部にあるニワトリの飼育場や家禽市場の管理の見直しを求めています。
チームは、人のインフルエンザ感染を調べるのに使われる哺乳類フェレットで実験。のどや気道、気管支でウイルスが増殖し、肺炎の症状が起きるのも確かめました。リンパ節や神経系でもウイルスの遺伝子が見つかりました。現時点では人から人への感染力は低いが、変異すると2009年の新型インフルエンザと同様、たちまち感染が広がる恐れがあると警告しました。

致死率5割 新型コロナ流行 国内でも警戒(2013年5月24日、産経新聞)

致死率が5割に上る新型のコロナウイルスの感染が中東から欧州に拡大し、日本国内でも感染者を早期に発見する態勢を整えるなど、対応に着手しました。世界保健機関(WHO)によると、24日までに8カ国で44人の感染が確認され、22人が死亡。厚生労働省は24日、ウイルスを「MERS(マーズ=中東呼吸器症候群)コロナウイルス」と呼ぶことを決め、日本での発生に警戒を強めています。
コロナウイルスは一般的な風邪のウイルスですが、変異して病原性が強まる可能性があり、2003年に流行し高い致死率で恐れられた「SARS(新型肺炎)」の原因は新型コロナウイルスでした。日本では感染者は出ませんでしたが、中国を中心に世界で700人以上が死亡しました。
今回、感染が広がっているのはSARSウイルスとは異なる新しいコロナウイルスで、昨年4月ごろ初めて人に感染しました。流行はサウジアラビアなど中東が中心でしたが、ヨーロッパから中東への旅行者が帰国後に発症。家族も発症するなどして、ヨーロッパでも感染が拡大しました。今年5月に入ってからは、27人が感染し、勢いが増しています。
症状は熱やせき、下痢などで、重篤な肺炎や呼吸器障害を起こして死に至る。コウモリから人に感染したという説もありますが、中東での感染源は不明で、ワクチンなどの治療法はありません。国立感染症研究所の松山州(しゅう)徳(とく)室長は「広い地域で散発的に患者が発生しているが、その理由は不明だ。人から人の感染がかなり広がっている可能性もある」と指摘します。
専門家によると、世界では平均して年間1種類の新しい感染症が出現しています。流行が広がる前に患者を発見し隔離、治療を施すことが重要で、厚労省は1月、全国の地方衛生研究所にMERSコロナウイルスを検出できる検査キットを配布。感染者をすぐに確認できるようにしています。松山室長は「MERSコロナウイルスは、ノロウイルスのような強い感染力はない」として、手洗いやうがいなど通常の感染症対策を呼びかけます。
一方、鳥インフルエンザH7N9型の感染は収まってきました。24日までに中国の2市8省と台湾で131人が感染、36人が死亡しましたが、WHOが7日に患者2人を報告したのを最後に新たな患者の発生はありません。しかし、秋から冬にかけて増える可能性があり、厚労省は引き続き警戒しています。

新型インフル大流行の懸念に「世界は準備不足」WHO(2013年05月23日、AFP)

中国で感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)がヒトからヒトに感染しやすいウイルスへ変異する可能性が懸念される中、世界保健機関の 福田敬二事務局長補は21日、世界は新型ウィルスの大流行に対する準備ができていないと指摘しました。
スイス・ジュネーブで開幕した第66回世界保健機関年次総会で福田事務局長補は、2009〜10年に今回とは別の鳥インフルエンザウイルス(H1N1型)が流行して以来、緊急時の対応策について検討されてきたが、いっそう広範な対策が不可欠だと述べ「努力は続けられてきたが、世界は大規模で深刻な感染拡大に対する準備ができていない」と述べました。
また「新興感染症の場合、かかった人たちが本で対処法を調べることはできない」と述べ、こうした感染症に関する知識が不足していることから保健当局の努力が妨げられているとし、緊急対応システムの構築が極めて重要だと強調しました。
最新の公式データによると、今年3月に初めてH7N9型のヒトへの感染が中国で確認されて以来、同国で報告された感染者は130人、死者は35人に上っています。
中国は養鶏業の主要国の一つであり、地方部では鶏が人間と接触しやすい環境で飼育されているケースが多いことから、鳥インフルエンザのリスクが高い国の一つとされています。
インフルエンザウイルスは、その表面にあるタンパク質「ヘマグルチニン」(HA)と「ノイラミニダーゼ」(NA)の種類によって型が決まります。HAには17種類、NAには10種類があることから、インフルエンザの種類は非常に膨大な数になる。
WHOの統計によると、これまでにより多くの感染者を出しているH5N1型では2003年以来、全世界で360人以上が死亡しています。

新型コロナウィルス患者の発生を報告(2013年5月22日、CIDRAP)

サウジアラビア当局は21日、外国人が新型コロナウィルス感染で死亡したと発表しました。
一方ヨルダンの保健当局は昨年(2012年)4月に病院内で起きた集団感染の詳細(その中のいくつかはまるでパズルのようなものですが)を公表しました。
サウジアラビア保健省(MOH)は短い声明によって「アルカスィーム地区の非サウジアラビア人が新型コロナウィルス感染で死亡した」と発表しました。アルカィームは国の中央部に位置します。
声明によると患者はひどい呼吸器疾患で数日前に入院し、21日死亡したと伝えています。
MOHは患者の年齢や、性別、国籍、発病前の健康状態、仕事、居住状況、ウィルスへの曝露の可能性などの情報は伝えていません。声明は過去5日間東部州のアルアフサ地区では新たな患者の発生はないと強調しました。同地区は病院を中心に22人の新型コロナウィルス患者の発生があった地域です。
WHOの専門家であるアンソニー・マウンツ博士は、中東に出稼ぎに来た労働者が故郷(特にインドやフィリピン)にこのウィルスを広げる可能性があることに懸念を表明しています。
WHOは22日、アルアフサでの集団感染による死亡者が10人となったと発表しました。以前患者として報告されていた患者が死亡したものです。WHOでは死亡した患者のこれ以上の情報を伝えていません。またサウジアラビアMOHが20日に発表した患者と同一患者なのかどうかも定かではありません。
WHOの22日の声明で、2日前にニュースメディアが最初に伝えたチュニジアの家族内での2人の新型コロナウィルス患者と1人の疑い患者に関するいくつかの詳細情報を伝えています。チュニジアで初の患者です。
感染を疑われている患者は66歳の男性で、カタールとサウジアラビアを訪問して5月3日に帰国した3日後に発病しました。この男性は5月10日に死亡しましたが、最初のウィルス検査では陰性だったとのことです。感染が確認された2人の患者は34歳の息子と35歳の娘です。2人とも軽い呼吸器症状がありましたが、入院はしませんでした。当局ではこの集団感染の調査を続けると共に、濃厚接触のあった人々に病気の徴候がないかどうかモニタリングを行なっています。WHOは昨日ツィッターでこれまでに確認された新型コロナウィルスの患者数は43人で、うち21人が死亡したと言っています。この記事ではまだサウジアラビア保健省が22日に発表した死亡例には言及していません。

■ヨルダンの集団感染
ヨルダンの集団感染の情報は昨日「Eastern Mediterranean Health Journal」(WHO東地中海地域事務所発行)のオンライン版で発表されました。
2012年4月にある病院で2人の確定診断例と11人の疑い例が集団発生しました。彼らは新型コロナウィルス感染の発生を示しました。しかし彼らは7カ月後まで感染の特定をされませんでした。確認されたのはサウジアラビア人の男性とカタール人から9月にウィルスが発見された後の話です。
ウィルス発見の後、ヨルダンの当局は患者の何人かから採取して保管していた検体をカイロのアメリカ海軍研究所に送りました。そのうち2人の検体が9月に陽性と確認されたました。確認された2人とも死亡しています。一方疑いのあった患者は全員生存しました。ヨルダン保健省の報告によれば、13人の患者のうち10人は医療従事者でした。また2人は患者と接触のあった家族でした。この事態が起きたのはヨルダン第2の都市ザルカの公立病院でした。
調査チームは、この疾患の発生には2つの波(段階)があることに気づきました。4人は3月21日から4月2日の間に発症しました。また9人は4月11日から26日の間に発症しました。女性の患者は3人だけです。このような傾向は新型コロナウィルス感染では一般的に見られています。しかし年齢の中央値は33歳で最近のサウジアラビアでの集団感染での56歳に比べ低くなっています。
レポートによると集団感染の最初の患者だったのは25歳の大学生で3月21日に発症しました。しかし入院したのは4月4日だったと伝えています。2番目の患者と3番目の患者は3月30日に発症した30歳の男性看護師と4月2日に発症した40歳の女性看護師でした。25歳の患者と40歳の患者は死亡し、後になって新型コロナウィルスの感染が確認されました。
4月25日に死亡した最初の感染者には発症前10日以内に旅行した経験もなければ動物との接触歴もありませんでした。この男性との接触者には2番目の患者と3番目の患者も含まれます。彼の母親も接触していましたが健康なままでした。しかし奇妙なことに2番目の患者と3番目の患者は最初の患者が入院する前に発症しており、2番目の患者がどのようにして感染したかは疑問が残ります。
集団感染の第2フェーズとなった9人の患者は確定診断までには至っておらず、全員がおそらくは感染しただろうと思われる「疑い事例」です。このうち1人を除いて全員が、2人の診断が確定した患者の少なくともどちらかとは重要な接触をしていたと伝えています。
このほかの知見としては
 ・「患者に汚名が着せられることのないように言えば」医療従事者は手袋以外、感染防護具を装着していませんでした。
 ・医療従事者には最近の旅行歴や動物との接触歴の報告もありませんでした。
 ・腎不全を起こした患者は1人もいませんでした。腎不全は他の新型コロナウィルス患者のケースで何件か報告されています。ただし最初の患者では心膜炎がありました。
 ・外見的な所見上の潜伏期間は10日以内でした。
研究チームは「ヒト−ヒト感染の可能性はあるが、今回の集団感染では持続的なヒト−ヒト感染の証拠は見当たらない」と書いています。

チュニジアでも確認=新型ウイルス、家族で感染か―WHO(2013年5月22日、時事通信)

世界保健機関(WHO)は22日、新型肺炎(SARS)を引き起こすコロナウイルスの新種に関し、チュニジアで姉弟2人の感染を確認したと発表しました。同国での発生確認は初めてです。感染が相次ぐ中東に渡航した父親が急性呼吸器疾患で死亡しており、WHOは「人から人への感染の可能性が高い」(広報官)と見ています。
姉(35)と弟(34)も呼吸器を患っていますが、症状は軽く入院はしていません。父親(66)はカタールとサウジアラビアを訪れた後に発症、10日に死亡しました。AFP通信によると、チュニジア当局は父親が新型コロナウイルスに感染したとの見解を示しました。
一方、サウジアラビアでは22日までに新たに感染者1人が死亡。同国での感染は計22件、このうち死者は計10人となっています。昨年9月以降にWHOが報告を受けた感染例は計43件、死者は計21人です。 

カンボジア 5歳の少女がH5N1鳥インフルエンザに感染(2013年5月21日、CIDRAP)

WHO西太平洋地域事務所が5月17日付で発表した最新情報によると、カンボジアで5歳の少女がH5N1鳥インフルエンザに罹患していたことが判明しました。
この少女は1月28日に発病していました。感染がわかったのはアメリカ海軍医療研究ユニット=US Naval Medical Research Unit (NAMRU)による発熱サーベイランス調査によるものです。少女の気道から採取した検体を検査した結果、5月2日にH5N1ウィルスが陽性であることが判明しました。
少女はコンポンスプー省の出身で、現在も存命しています。保健当局では家きんとの接触がなかったかどうか調査しています。
これによりカンボジアのH5N1患者数は32人となり、27人が死亡したことになります。この少女は今年に入ってカンボジアで確認された11人目のH5N1患者となります。

鳥インフル感染状況の予測は不可能、WHO事務局長(2013年5月21日、AFP)

世界保健機関(World Health Organization、WHO)のマーガレット・チャン(Margaret Chan)事務局長は20日、中国でヒトへの感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、今後の感染状況の推移を予測するのは不可能だとの見解を明らかにしました。ヒトに感染するようになった経緯が現時点で解明されていないことがその理由です。
スイス・ジュネーブ(Geneva)で開幕した第66回世界保健機関年次総会(World Health Assembly)で約3000人の出席者を前に演説した事務局長は、「インフルエンザ・ウイルスは常に変異を続けている。感染がどのように拡大するかを予測できる者はいない」と言明しました。しかし一方で、「ヒトに感染するようになった経緯は完全には明らかになっていないが、(中国の)家禽(かきん)市場を閉鎖して以来、新たな感染者の発生は大幅に減少している」と指摘。さらに、「現在、ヒトからヒトへの感染が起こる可能性ははほとんどないとみている」と付け加えました。
最新の公式データによると、今年3月に中国で初めて人への感染が確認されて以来、同国で報告されたH7N9型鳥インフルエンザの感染者は130人、うち死者は35人に上っています。
事務局長はまた、中東で昨年初めて確認されて以来、感染が拡大しているSARS様の新型コロナウイルスについて、「現在までに41人が感染し、うち20人が死亡している。感染者の数は少ないが、限定的にヒトからヒトへの感染が発生しており、医療従事者もヒトから感染している」と述べました。
「これら2つの新しいウイルスは、新興感染症や流行の可能性がある病気の脅威が絶えず存在することを、私たちに再認識させるものだ。微生物の世界では、持続的な変異と適応は生き残るためのメカニズム。常に私たちを驚かせる」と言っています。

新型コロナウイルス感染者、サウジで31人に 世界では40人感染 20人死亡(2013年5月19日、AFP)

新型コロナウイルスへの感染による死者が15人に上っているサウジアラビアで、新たな感染者が確認されました。同国の保健省が18日、今週開設された新型コロナウイルス関連情報の専用ホームページで明らかにしました。
掲載された英語の情報によると、これまでの感染者が集中している「(同国の)東部地域で、新たに1人の感染が確認され」、感染した男性は現在、入院して治療を受けているということです。昨年9月以降、同国で確認された感染者はこれで31人になりました。
世界保健機関(World Health Organization、WHO)は15日、新型コロナウイルスの感染者と接触したサウジアラビアの医療関係者2人が同ウイルスに感染したと発表していました。病院内での感染が確認されたのは、このケースが初めてとなります。
昨年9月以降、世界各国の研究機関などで感染が確認され、WHOに報告された人の数は40人に上っており、うち20人が死亡しています。最も多くの死者が出ているのはサウジアラビアですが、ヨルダン、カタール、ドイツ、英国、フランスでも感染者が報告されており、仏北部リール(Lille)では現在、2人が病院で治療を受けています。
今回感染が広がっているコロナウイルスは、動物から人間に感染して2003年に東アジアを中心に猛威を振るい、約800人の死者を出したSARS(Severe Acute Respiratory Syndrome、重症急性呼吸器症候群)ウイルスの近縁種です。

中国 いくつかの省が警戒レベルを引き下げ H7N9(2013年5月17日、CIDRAP)

国営新華社通信によると中国の2つの省(江蘇省、山東省)の保健当局がH7N9の警戒レベルの引き下げを行ないました。過去21日間患者の発生が報告がなかったことによるものです。
また省の当局者は同時にこれまで確認された患者と密接な接触があった人々の医療観察も終了すると述べました。浙江省も昨日警戒レベルの引き下げを行なったほか、上海市でも5月10日に同様の措置を取っています。WHOは5月17日の最新報告で、新たな患者は5月8日以降報告されていないとし、これまでの患者数は131人に止まっていると発表しました。
またWHOでは、先に省当局から発表のあった4人の患者の死亡も同時に公表し、死亡者が36人になったと報告しました。ウィルスの感染源が特定されるまでは今後も新たな患者が発生することが予想されると述べています。

WHO 2人の医療従事者が新型コロナウィルス患者から感染(2013年5月15日、CIDRAP)

WHOはサウジアラビアの2人の医療従事者が、感染した患者との接触により新型コロナウィルスに感染したことを確認しました。患者から医療従事者が感染したことが明らかになったのは初めてです。
2人の医療従事者の感染は14日、サウジアラビア政府が発表しました。1人は45歳の男性で重体です。もう1人は43歳の女性で、症状は落ち着いているとのことです。
WHOは、2人の患者が確認されたことによりサウジアラビアで発生した院内感染の患者数は21人となりこのうち9人が死亡したと報告しています。ニュース報道は一連の感染が東部州のフフーフにあるアルムーサ総合病院と関連していると伝えています。
WHOは「新型コロナウィルスが医療ケアによって感染したケースは以前にもあったが(2012年4月ヨルダン)、患者と接した医療従事者が感染したことが診断されたのは初めてだ」「新型コロナウィルスの感染が疑われる患者を診療する医療機関は、他の患者や医療従事者への感染を防ぐための適切な処置を講じなくてはならない」と述べました。
男性の患者は5月2日に発病、女性は5月8日に発病したと伝えられています。また女性の患者は別の基礎疾患も併せ持っていると伝えていますが、何の病気なのかは伝えていません。
WHOの声明は、2人の患者がどのような職種だったのか、新型コロナウィルス患者との接触頻度はどうだったのか、感染予防具は使用していたのか、また発病前に新型コロナウィルスの患者以外の患者にも接触していたのか、など詳しい内容は一切伝えていません。
もう1人の病院内感染が最近フランスで発生しました。この患者は4月末にフランス初の感染者として確認された患者と同室に入院した後に検査で陽性となりました。報道によると最初の患者に接触した医師と看護師にも症状が出ましたが、検査の結果陽性となったのは同室の患者だけでした。
今回の発表によりWHOの新型コロナウィルス患者の集計は、患者数が40人となり、死亡者数は20人となりました。

サウジアラビア 新型コロナウィルス患者新たに6人発生 2人は医療従事者(2013年5月14日、CIDRAP)

13日遅くサウジアラビア当局は、新たに6人の新型コロナウィルスの患者が発生したと発表しました。この中には2人の医療従事者が含まれており、ウィルスが感染した患者から病院のスタッフに広がった可能性が示唆されています。
WHOは14日新たな4人の患者を報告しましたが、4人はサウジアラビア東部州の1病院を中心に発生した集団感染の一部です。4人のうち1人は死亡しました。2人は重体となっています。1人は回復しました。この病院での集団感染の患者数は19人になりました。
WHOの声明が発表された直後にサウジアラビア保健省(MOH)の短い声明が届きました。「MOHは、新たに確認された2人のコロナウィルス患者は東部地区の医療従事者だったことを指摘したい。2人は適切な治療を受けて現在医療監視下にある」と言っています。
MOHはこの2人がどこで働いていたのかや、病院で起きた集団感染者の一部なのかなどについて全く触れていません。集団感染は東部州のフフーフにあるアルムーサ総合病院と関連して起きたと伝えられています。声明は、2人の医療従事者の詳細や現在の状態などについては他に何も伝えていません。
AFP(Agence France-Presse)は14日の記事で、サウジアラビアのMOHが発病した2人の医療従事者は看護師と特定したと報じています。
最近確認された6人の患者によって、新型コロナウィルスによる合計患者数は40人となり、このうち20人が死亡したことになります。サウジアラビアの患者数は30人に達しました。このうち15人が死亡しています。
WHOが公表した新たな4人のサウジアラビアの患者は、全員が複数の基礎疾患を持っていました。また存命中の3人のうち2人は重体となっていると伝えています。もう1人の患者は回復して既に病院から退院しています。
WHOが公表した4人の詳細は次の通りです。
 ・69歳女性 4月25日発病 死亡
 ・48歳男性 4月24日発病 重体
 ・81歳男性 4月26日発病 重体
 ・56歳男性 5月7日発病 回復
WHOは4人がどこで治療されたのかや、互いに関連があったのか、どのようにしてウィルスに曝露したのか、というよりむしろ病院を中心とした集団感染の患者数を19人に増やす結果になったのかなどは伝えていません。(集団感染者の数はこれまで15人と発表されています。)またWHOは、患者が以前から持っていた医療上の問題については全く伝えていません。
13日、サウジアラビア当局は病院での集団感染での死亡者が2人増えて合計9人になったと発表しました。14日のWHO声明は同様に死亡者の数を更新し集団感染での死亡者数を9人と発表しました。この発表は、なぜ69歳の女性の死亡で集団感染による死亡者数が10人にならないのかがはっきりしません。
病院での集団感染はこのウィルスが濃厚接触のあった人の間に感染を拡げることができるという証拠を提示しました。もう一つの病院内感染が先週フランスで確認されました。フランス初となった新型コロナウィルス患者と病室が同じだった患者が感染したことが2日前に報告されています。
病院内での感染は2003年のSARSを思い出させます。SARSはコロナウィルスの別の種に属します。院内感染はこのウィルスを30カ国に広げるのに重要な役割を演じました。最終的に約800人がSARSで死んでいます。

コロナウイルス 新型「人・人」感染可能性 WHO発表 (2013年5月13日、毎日新聞社)

世界保健機関(WHO)は12日、新型肺炎(SARS)と同じウイルスの仲間であるコロナウイルスの新型ウイルスについて、人から人に感染する可能性があると発表しました。新型ウイルスの感染により、これまでに欧州と中東で少なくとも18人が死亡しています。
新型ウイルスは2003年に大流行したSARSとは別の種類。ロイター通信によると、世界で34人の感染、18人の死亡が確認されています。サウジアラビアで感染者24人中15人が死亡したほか、アラブ首長国連邦(UAE)からフランスに帰国した感染者と仏北部の病院で同室だった入院患者が感染しました。WHOは12日の報道声明で、多数の国で感染が同時多発していることから、「密接な接触」がある場合、「人から人に感染する可能性がある」と警鐘を鳴らしました。その一方、「ヒト・ヒト感染は限定的で、今のところ、ウイルスが大規模な感染を引き起こす能力を持っている証拠は見つかっていない」とも指摘しました。
WHOによると、新型ウイルスに感染すると、重い肺炎を発症する場合が多いと言っています。感染者の多くは高齢男性。感染経路などの詳しい事情は分かっていません。

北朝鮮 チベットでH5N1鳥インフルエンザが発生(2013年5月13日、CIDRAP)

OIE(国際獣疫事務局)は13日、北朝鮮とチベットでH5N1鳥インフルエンザが家きんに発生したと発表しました。北朝鮮の集団感染は4月19日にピョンヤン近くのアヒルの飼育場で発生しました。アヒルは太らせて飼育した成鳥と子どものアヒルで、何羽のアヒルが影響を受けたのかは不明です。当局は感染拡大防止のために164,000羽を殺処分したと伝えています。感染源は明らかにしていませんが、野鳥との接触で感染した可能性があるとしています。北朝鮮がOIEにH5N1の集団感染の報告をしたのは今回が初めてです。
チベットでは5月13日に瓊林村でガチョウと鶏にH5N1の感染が始まったと伝えています。35羽のトリが病気で死に、372羽以上が殺処分されました。チベットで前回H5N1の集団感染が発表されたのは 2012年の10月です。

中国の鳥インフルで新たに3人死亡、死者は計35人に(2013年5月14日、ロイター)

新華社は13日、中国で鳥インフルエンザ「H7N9型」の感染者が新たに3人死亡した、と報じました。これにより「H7N9型」の死者数は35人、感染者数は130人に達しました。
新華社は、新たな死亡ケースについて、中国東部の江西省で見つかった、と報じました。ただ、これ以上の詳細に関しては明らかにしていません。

タミフル投与「2倍に」…鳥インフル発生なら (2013年5月13日、読売新聞)

中国で広がっている鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者が国内でも発生する場合に備え、日本感染症学会は通常のインフルエンザよりも抗ウイルス薬の投与量や治療期間を2倍に強化することなどを柱とした治療指針をまとめました。提言として近く公表する予定です。
指針では、治療薬として原則、飲み薬のタミフル(商品名)と点滴薬のラピアクタ(同)を使うよう求めました。インフルエンザの治療では、吸入薬のリレンザ(同)、イナビル(同)も使われていますが、H7N9型では重い肺炎を発症するケースも多くあります。こうしたケースでは、肺の状態が悪化しているため、粉末の薬を吸引しても、患部に行き届かず、効果が十分に得られない危険性があるためです。
また、H7N9型の患者中には、発症直後にタミフルの治療を始めたものの、効果が乏しく重症化して急性肺障害となった症例も報告されているため、抗ウイルス薬の投与量や投与期間をそれぞれ通常の2倍に増やし、初期から強力な治療を行うこととしました。成人の場合、タミフルの投与期間は10日間、原則1回だったラピアクタは状況を見て反復使用も考慮します。

新型コロナウイルス、監視強化呼びかけ…WHO(2013年5月13日、読売新聞)

サウジアラビアなどで感染が広がる新型コロナウイルスについて、世界保健機関(WHO)は12日、一層の感染拡大が懸念されるとして、各国に監視強化を呼びかけました。
サウジアラビアを訪問しているケイジ・フクダ事務局長補が「濃厚な接触がある場合、人から人へ感染するとの見方が強い」と指摘し、各国が警戒体制を緊急に強化する必要があると述べました。
SARS(重症急性呼吸器症候群)の原因ウイルスとよく似た新型コロナウイルスは同日までにサウジアラビアのほか英国、フランスなどで計33人の感染例が確認され、このうち18人が肺炎などで死亡しました。

イギリス 七面鳥の農場でH9N2インフルエンザが発生(2013年5月13日、CIDRAP)

BBC放送によるとイギリスサフォークにある七面鳥の農場でH9N2インフルエンザが発生しました。環境食糧省(DEFRA)の検査で確認されたものです。
4月17日にDEFRAは最初の検査でH5型とH7型は除外されたと発表しましたが、更なる調査が済むまでは規制が行なわれていました。DEFRAではこのウィルスは危険性が低く、感染したトリは回復し、規制は解除されたと発表しました。H9N2型のウィルスはアジア、中東、ヨーロッパ、アフリカでは過去10年間に多くの種類のトリから見つかっています。ヒトにも感染し軽中等度の疾患を引き起こすことがあります。

フランス 2人目の新型コロナウィルス患者を確認(2013年5月12日、Global Dispatch)

フランスの社会保健相は12日、同国2人目となる新型コロナウィルス患者の発生を確認しました。この患者は最初の患者とヴァランシエンヌの病院で同室でした。同じく感染が疑われていたもう1人の患者は、検査の結果陰性だったことがパスツール研究所から報告され、疑いが晴れました。
感染した患者は、最初にコロナウィルスへの感染が確認された65歳の男性とヴァランシエンヌの病院で同じ病室に入院していました。最初の患者と長時間密接な接触をしていたこの患者は、現在はリール大学病院の感染症科に隔離されて入院しています。
国立保健研究所(INVS)は、新型コロナウィルへの感染が確認されたこの患者と接触のあった患者のモニタリングを続けています。
フランスで2人目の患者が確認されたことにより、このウィルスに感染したことが確認された患者の合計は34人になりました。

新種ウイルス、新たに2人死亡 サウジ(2013年5月13日、産経新聞)

サウジアラビアからの報道によると、サウジ保健省は12日、新型肺炎(SARS)を引き起こすウイルスと同じ仲間であるコロナウイルスの新種への感染者が新たに2人死亡したと明らかにしました。
ロイター通信によると、世界保健機関(WHO)は同日、この新種ウイルスは「人から人」への感染を引き起こす可能性があると指摘しました。
新たに死亡した2人はサウジ東部州アフサーに居住。同州では最近、感染が拡大、死者が相次いでいます。
サウジ保健省によると、昨年9月以降の新種ウイルスによる国内での死者は15人に上りました。新種ウイルスは昨年から、サウジやヨルダンなど中東を中心に感染が確認されています。

<鳥インフル>新規感染者数が減少傾向に=気温上昇が要因か―米CDC(2013年5月13日、産経新聞)

5月11日、新華網は記事「米疾病予防管理センター:H7N9型鳥インフルエンザ、気温の上昇とともに沈静化も」を掲載しました。
米疾病予防管理センター(CDC)は10日、H7N9型鳥インフルエンザについてのプレスリリースを発表。5月に入ってからも中国ではH7N9型鳥インフルエンザの感染例が報告されているものの、散発的なものにとどまっており、4月と比較すると新規感染者数は減少傾向にあります。
CDCは感染者減少の理由について、生きた鳥の市場閉鎖など中国政府の防疫対策が効果をあげた可能性があると指摘。また気温の上昇が影響している可能性も指摘しています。鳥インフルエンザは人間の季節性インフルエンザ同様、気温との関連が強くあります。ただし気温が下がればH7N9型鳥インフルエンザの流行が再び始まる可能性もあると警告しています。

<鳥インフル>緊急対応終了を決定、連続20日新たな感染なし―上海市(2013年5月11日、レコードチャイナ)

新華社によると、上海市政府は10日、会議を開き、同市でH7N9鳥インフルエンザのヒトへの新たな感染が連続20日間なく、458人の濃厚接触者全員が医学観察を解除され、感染を防止、抑制できる状態にあるとし、ヒトからヒトへの感染が発生していない状況に対するレベルIIIのこれまでの緊急対応を終了することを決定しました。
市の合同予防抑制態勢は残し、常態化していくということです。

フランスの新型コロナウィルス疑い患者は3人に(2013年5月10日、CIDRAP)

新型コロナウィルスに感染したフランス人男性を治療している病院の看護師が自身も感染したのではないかとの疑いがもたれています。この患者と関連して感染を疑われる3人目の患者となります。
フランス当局は5月8日、65歳の男性を同国初の新型コロナウィルス患者として確定しました。この男性はUAEのドバイに休暇で9日間滞在し、帰国6日後の4月23日に発症しました。ロイター通信によると発病した看護師はこの男性を治療している北フランスの町ドゥエーの病院に勤務しており、疑い患者として入院しました。報道によるとこの看護師は病院の感染症ユニットに勤務していたとのことです。ただし、男性と直接の接触があったかどうかは明らかではありません。
5月9日、当局はこの65歳の男性患者と接触のあった2人が感染している疑いがあると発表しました。男性の前の入院先であるヴァランシエンヌの病院で同じ病室だった患者と、そのときに男性の治療に当たった医師です。この2人の検査結果は今日出る予定です。
感染が疑われる患者が出たことでこのウィルスがヒト−ヒト感染を起こしているのではないかという疑いが強まっています。新型コロナウィルスの感染は昨年中東で起きました。現在までに33人の患者が確認されそのうち18人が死亡しています。何件かの集団感染が報告されていますが、明らかなヒト−ヒト感染が確認されているのはイギリスでの3人の家族の感染のみです。
先週サウジアラビア当局は同国東部にあるフフーフの病院に集中して確認された新型コロナウィルスの集団感染を報告しました。当局は5月2日に7人の患者の発生を報告しましたが、9日には患者数は15人に増え、死亡者は7人に達しました。
サウジアラビアでは10日までに25人の新型コロナウィルス患者が確認されています。そのほかの国ではヨルダン、カタール、イギリス、UAEで患者が確認されています。
当局ではこのウィルスは動物に由来するものであると信じていますが、動物の種の特定はできていません。またどのようにしてヒトに感染しているのかも分かっていません。

タミフル効かない症例も…H7N9型鳥インフル(2013年5月9日、読売新聞)

中国での鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者で、発症直後から抗インフルエンザウイルス薬タミフルで治療したにもかかわらず、効かない症例があることがわかりました。
中国の上海公衆衛生臨床センターなどのチームが8日、国際的な感染症専門誌に報告しました。
治療を受けたのは、4月2日に発症した上海市の56歳男性。先にH7N9型に感染した妻(4月3日死亡)の看病をしていたため、発症当日からタミフルの投与を開始しました。しかし、急性肺障害を起こして、人工呼吸器を装着しました。同月25日時点で患者は依然重体といいます。
インフルエンザに詳しいけいゆう病院の菅谷憲夫医師は「この1例だけで、H7N9型にタミフルが無効だとはいえない。ただ、重症者も多く、死亡率も高いことから、早期治療はもちろん、タミフルの倍量投与や治療期間の延長も考慮する必要があるだろう」と話しています。

サウジアラビア 新たに新型コロナウィルス患者2人を報告 (2013年5月9日、CIDRAP)

サウジアラビア当局は、医療施設で起きた新型コロナウィルスの集団発生を調査した結果、新たに2人の患者が確認されたと報告しました。8日フランスが発表した同国初の患者に関連して、感染疑いのある患者があと2人いると報告していました。これにより今回の集団感染の患者は15人になりました。
ジアド・A・メミッシュ保健副大臣の話によると、新たに確認された患者の1人は48歳の男性で入院していますが、症状は落ち着いているということです。もう1人は58歳の男性で、既に回復しており3日に退院しました。メミッシュ氏はPro med(世界の医療関係者からメールで投稿された感染症情報を発信するサイト)を通じて患者の発生を発信しました。
WHOも今日の声明の中でこの2人の患者の発生を確認し、「2人とも2013年5月に始まって報告されてきた同一の集団に属しており、1カ所の医療施設で発生した集団感染に関連している」と発表しました。報道発表は、一連の患者は東部州の町フフーフの病院との関連を指摘しています。7人の患者が死亡しました。
新たに2人の患者が確認されたことで2012年4月以降確認された新型コロナウィルスの患者は33人となり、このうち18人が死亡したことになります。33人の患者のうち25人がサウジアラビアで感染しています。
メミッシュ氏の報告は「5月1日までに採られた対応は効果的であり、この集団感染に関連した新たな患者の発生は防止できている。しかし遡って患者との接触者を精査するとともに、感染の疑いのあった患者の再検査を行った結果、5月8日2人の患者が確認されたものである」と述べています。
メミッシュ氏は、58歳の男性の発症日を4月6日と伝えています。これはこれまで今回の集団感染の発生日として伝えられていた4月14日よりも8日早くなっています。彼はまた、この男性が複数の合併症を抱えていたことと、再検査によって感染が確認されたことを伝えています。
48歳の男性は4月29日に発症し、やはり合併症をもっていました。メミシュ氏の報告では2人が他の感染者とどのような関係があったのかについては全く触れていません。
WHOは今回の集団感染の患者の性別は男性が12人で女性が3人であり、年齢は24歳から94歳となっていると書いています。 今回の集団感染はこのウィルスがヒト−ヒト感染の可能性を増加させたのではないかとの懸念を抱かせます。これまでも何件かの集団感染は注目されました。しかしヒトの感染が明らかに示されたのは一度だけです。イギリスの3人の家族が集団感染した例のみです。持続的なヒト−ヒト感染はこれまでに確認されていません。

◆フランスでの新型コロナウィルスの感染拡大の可能性
一方フランスでは、UAEを旅行した後に発症した65歳の男性と同じ病棟に入院していた患者と、この65歳の男性患者の治療に当たっていた医師も発症しました。
この患者は4月末に新型コロナウィルス感染でヴァランシエンヌの病院に入院した患者と病棟が一緒でした。また医師は発端となった患者の診療を行なっていました。65歳の患者はその後リールの病院に転院しました。現在重体となっているとロイター通信が伝えています。
地元の保健当局者は「彼らは特別な感染症治療を必要とする徴候を示している。2人の検査結果は出ており、すぐに公表されるだろう」と述べています。
AFPの記事はこの患者は50代で医師は35歳と伝えています。

軽症患者は極めて少数 H7N9インフルエンザ(2013年5月9日、CIDRAP)

3月と4月にインフルエンザ様の症状があった20,000人以上の中国人を対象に行なった検査では、H7N9インフルエンザの軽症患者はほとんど見つかりませんでした。一方中国当局は新たにH7N9患者1人が死亡したと発表しました。
中国とアメリカの共同研究チームは20,739人のインフルエンザ様疾患(Influenza-like illnesses)の患者から採取した検体を調べた結果、H7N9に感染していた患者はたった6人(0.03%)だけだったとの研究結果をEmerging Infectious Diseases誌に発表しました。
「軽症患者が広範囲に広がっているという証拠は見当たらなかった。これは報告された患者が真の感染分布を反映しており、サーベイランスによるアーティファクトはないことを示唆するものである」と書いています。
一方、中国国営新華社通信によると、2週間前に感染が確認された河南省の56歳の男性患者が5月9日死亡しました。これによりこれまで確認された131人の患者のうち死亡者は33人になりました。新華社通信は、この患者以前からいくつかの基礎疾患を患っており、高血圧症、冠動脈疾患、脳梗塞も持っていたと伝えています。発病前にトリとの直接的な接触はありませんでしたが、住んでいた建物が面した通路には鳥かごが吊り下げられていたと書いています。
河南省はこれまで4人のH7N9患者が確認されています。新華社通信は他の3人は全て回復したと伝えています。

◆全国的なサーベイランス
H7N9のサーベイランス調査には、全国インフルエンザ様疾患サーベイランスネットワークに参加する中国中の病院の患者を検査する必要がありました。研究レポートは、3月4日から4月28日までの間にインフルエンザ様疾患で受診した患者を対象に検査が行われたと書かれています。
10の省と市の141病院から検査を終えた20,739の検体が寄せられました。
6人の患者が検査で陽性の結果が出ましたが、この6人は既にH7N9患者の発生が伝えられている5つの省の住人でした。6人のうち2人は子供(2歳と4歳)で入院はしていませんでした。他の4人は成人でしたが肺炎のため入院が必要でした。6人のうち4人は、生きた鶏との接触があったかもしくは生きた家きんを売る市場(ライブバードマーケット)に行った経歴がありました。
「これらのデータは、A(H7N9)鳥インフルエンザウィルスは、これまでに患者の報告があった地域においても、またどの年齢層においてもインフルエンザ様疾患の原因としては極めて稀であることを示している」と研究レポートは言っています。
研究チームは、この研究期間中インフルエンザ様疾患で来院する患者は増加した一方、インフルエンザ検査で陽性となった検体の割合は減少し、亜型に分類できるインフルエンザウィルスの増加はなかったことが分かりました。インフルエンザ様疾患患者の増加は、他の呼吸器ウィルスの感染であってもH7N9への心配から受診が促されたものと思われると書いています。
研究チームは研究の限界について何点かを挙げています。その中には観測に当たる病院が都市にあるために地方でのH7N9患者の発見ができていないかもしれないとあります。

◆家きん市場での検知
新華社通信は、中国農業省が福建省の家きん市場で採取した環境サンプルがH7N9の検査で陽性反応を示したと発表したと報道しました。これにより市場の環境サンプルから陽性反応が出た件数は52件となりました。記事は、このサンプルから分離したウィルス株は4月4日に上海で採取されたハトのサンプルから見つかった株と遺伝的に類似していたと伝えています。
一方、台湾はツィッターで、GISAIDデータベース(鳥インフルエンザの情報共有を推進する国際機構のデータベース)にヒトの患者から分離したH7N9の遺伝子配列のデータを提供したと報告しました。
また、ECDC(ヨーロッパ疾病予防管理センター)はH7N9リスクアセスメントの最新版で、これまでにH7N9患者と接触のあった3,000人以上を追跡調査したが、1人も感染者は見つからなかったと述べています。このリスクアセスメントの詳細は5月8日発表され、9日オンライン上に掲載されました。
ECDCでは中国から帰国する航空機内で発症した乗客との接触者に関しては追跡調査や処置を行なうことは推奨しないと述べました。このウィルスがヒト−ヒト感染を起こしているという証拠がないためとしています。ただし、今後ヒト−ヒト感染による患者が確認されたときには追跡調査も考慮されるかもしれないと言っています。
ECDCは、中国に在住しているかもしくは仕事をしている人々に対して生きた家きんを売る市場(ライブバードマーケット)を避けるよう強く呼びかけています。

アヒルや渡り鳥が起源 鳥インフルで研究結果 (2013年5月7日、産経新聞)

新華社電によると、中国政府系の研究機関、中国科学院の研究者らは4日までに、人への感染が相次いでいる鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、アヒルや渡り鳥などが持つ複数のインフルエンザウイルスを起源として生まれたとの研究結果を発表しました。
ウイルスの遺伝子を分析すると、上海市を中心とする長江河口地域のアヒルやニワトリ、東アジアの渡り鳥などが持つ遺伝子が含まれていることが分かりました。野鳥が持っていたウイルスが、アヒルを仲介役として食用の鳥類に伝わった可能性があるといいます。
H7N9型は3月末、世界で初めて人への感染が中国で確認されました。発生の仕組みや感染ルートには謎が多いが、新華社は「ウイルス拡散の防止に向けた意義ある研究成果だ」としています。

中国 江西省で女性の患者を確認 H7N9患者は131人に(2013年5月7日、CIDRAP)

中国江西省の79歳の女性がH7N9鳥インフルエンザで入院しました。これにより合計患者数は131人となり、そのうち31人が死亡したことになります。
香港の保健予防センター(CHP)が中国国家衛生・計画生育委員会の声明を引用して発表したものです。女性の症状は安定しており、濃厚接触者11人にも現在までのところ症状は出ておりません。
江西省保健当局の発表を翻訳してインターネットに掲載したFluTrackersの感染症メッセージボードによると、この女性は鶏やカモなどを家の近くで放し飼いにしている農婦だったと伝えています。
WHOは7日、H7N9患者集計データを更新しました。このデータには今回の江西省の女性患者は含まれていませんが、最近確認された福建省の2人の患者の詳細情報を掲載しています。1人は69歳の男性で4月29日に発症しました。もう1人は9歳の男の子で4月26日に発症したと伝えています。
以前のCHPの報告によると男性は入院し、男の子の方は開放されました。
WHOは、患者と接触のあった人々については密接にモニターされているが、持続的なヒト−ヒト感染が起きている証拠は見当たらないと言っています。
一方、中国の研究グループは、6日に最初に発見された4人の患者のうちの1人で3月7日に発症し3月27日に死亡した浙江省杭州市の38歳の男性から採取したH7N9株の遺伝子配列の解析結果を発表しました。研究チームは研究結果を 「Clinical Infectious Diseases 」誌のオンライン版に発表しました。このウィルス(インフルエンザA/杭州1/2013)については他の遺伝子解析結果も含めて4月11日号の「Eurosurveillance」誌と5月1日号の「The Lancet」誌にも発表されました。
CIDに発表を行なった研究チームは類似した結果を報告しました。H7N9ウィルスはヒトのレセプターに結合するマーカーを持っており、トリからヒトに感染する能力を持っている可能性があると述べています。解析の結果H7N9ウィルスのヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の遺伝子も類似していました。
分析の結果HA遺伝子は、2011年に浙江省のカモから分離したH7N3ウィルスと類似しているほか、NA遺伝子はは2010年にチェコ共和国のマガモと2005年に中国江蘇省の洪澤湖のバイカルコガモ(日本名:トモエガモ)から分離したH11N9ウィルスのものと類似していることが分かりました。
HAとNAの遺伝子配列をインフルエンザデータベースに収載されている他のH7型ウィルスやH9型ウィルスのものと比べた結果、H7N9ウィルスのHAとNA遺伝子はそれぞれ独立して進化を遂げてきたように見られ、これは遺伝子組み換えの際には不利に作用しているように思えると述べています。
「複数の亜型(サブタイプ)のインフルエンザウィルスが同時に感染し、再集合が起きたことで新型のH7N9ウィルスができたようだ」と書いています。

サウジアラビア 更に3人の発生を追加報告 新型コロナウィルス (2013年5月6日、WHO)

サウジアラビア保健省はWHOに対して3人の新型コロナウィルス患者の発生を追加で報告しました。5月2日の7人、5月3日の3人と合わせて短期間に13人の患者報告となりました。3人の患者のうち2人は5月3日に死亡しました。残りの1人は重体となっています。 政府は、1カ所の医療施設に関連して起きている今回の集団感染について調査を行なうよう命じています。
5月に始まった今回の集団感染では合計13人の患者が報告され、このうち7人が死亡しています。13人の患者のうち10人は男性で、3人が女性です。患者の年齢層は24歳から94歳です。
これにより2012年9月以降WHOに報告された新型コロナウィルスの患者数は30人となり、このうち18人が死亡したことになります。

H7N9 患者数は130人、死亡者数は31人に(2013年5月6日、CIDRAP)

中国の保健当局は新たに2人のH7N9患者の発生を発表しました。2人とも福建省の患者です。また合わせて4人の死亡者の発生も公表しました。これにより合計患者数は130人、死亡者数は31人(24%)となりました。
患者の1人は9歳の男児です。この子の感染はルーチンのサーベイランスで発見されたと伝えられています。香港の保健予防センター(CHP)の声明によれば、この子は既に病院を退院したとのことです。
もう1人の患者は69歳の男性で、現在入院中です。この患者と濃厚接触のあった9人の中に症状のある人はいません。 一方、国営新華社通信によると、中国国家衛生・計画生育委員会は6日、死者の数が31人となったと発表しました。発表では亡くなった患者の詳細は伝えていませんが、42人の患者が回復したと伝えています。
その他の情報として、OIE(国際獣疫事務局)は5日、中国農業省からの報告として新たに家きんと環境から採取した5件のサンプルからH7N9ウィルスの陽性反応が確認されたと発表しました。山東省のライブバードマーケット(生きた家きんをその場で解体して販売する市場)から採取した3個のサンプルと広東省の生きたトリをそのまま販売する市場の鶏から採取した1個のサンプル、江西省の市場の鶏から採取した1個のサンプルから確認されたものです。

中国チームの豚・鳥インフル混合ウイルス作成に波紋(2013年5月6日、AFP)

中国の研究チームが、モルモットからモルモットへ空気感染する鳥インフルエンザのハイブリッドウイルスを開発し、現在も研究所で冷凍保存していることに、世界の免疫学者らが3日、懸念を表明しました。
中国農業科学院、と甘粛農業大学の研究チームは、鳥インフルエンザH5N1と豚インフルエンザH1N1の遺伝子を掛け合わせることで新たなウイルスを開発することに成功したと、米科学誌サイエンスに発表しました。
鳥を通じてヒトに感染するH5N1は、致死率は約60%だが、ヒトからヒトへは感染しない──この性質により、これまでのところパンデミック(世界的大流行)は起きていません。
世界保健機関(WHO)によると、2003年以降、H5N1の感染者は628人に上り、374人が死亡しました。一方、メキシコで発生したH1N1は、09〜10年のパンデミックの際、世界人口の5分の1に感染しましたが、致死率は通常のインフルエンザと同程度でした。 中国の研究チームによると、新型の変異ウイルスは、呼吸器分泌物の飛沫によりモルモットからモルモットへ容易に感染しました。チームは、致死性の高いH5N1が「ほ乳類間の伝播能力」を獲得するためには、遺伝子のごく単純な突然変異しか必要ないことが証明されたと述べています。
ウイルスの混合は、2種のウイルス株が同じ細胞に感染し、遺伝子再集合と呼ばれるプロセスにより遺伝子を交換した際に自然に起きる現象です。だが、これまでのところ、H1N1とH5N1でそのような現象が自然に起きたことを示す証拠は見つかっていません。先んじて今回の研究が、突然変異ウイルスを人工的に作成することで人類を危機に陥れているという批判が一部ではあがっています。
仏パスツール研究所のウイルス学教授、サイモン・ウエインホブソン氏はAFPの取材に対し、6年前に流行を引き起こした英国の研究所からの口蹄疫ウイルス流出について指摘しました。
中国のチームが作成したハイブリッドウイルスは、モルモットでは致死性が低く、ヒトに対してどのような影響を及ぼすかも分かっていません。だが、ウエインホブソン氏は「これらがパンデミックウイルスになる可能性もある」と警告する。「仮に何らかのミスがあったり、このウイルスが流出してヒトに感染し、10万〜1億人の死者を出すことはありえる」
一方、ロンドン大学クイーンメアリーのウイルス学者、ジョン・オックスフォード氏は、この研究は警鐘を鳴らす上で有効だと評価します。この研究により、今も世界各地でヒトに感染している2つのウイルスの間で遺伝子交換が起きる可能性があることが示されたといいます。
「数学的に考えれば、遅かれ早かれ、誰かが両方(のウイルス)に感染する」とオックスフォード氏は述べ、そこから交配種のウイルスが「拡散を始める」可能性があると語りました。「われわれはパンデミック対策を見直し、H5N1ワクチンの在庫を豊富に確保しなければならない」

広東で鳥インフルA(H7N9)感染の鶏確認(2013年5月6日、中国国際放送)

広東省農業庁は5日夜、東莞市(とうかんし)東城にある家禽卸市場が提出した、鳥インフルエンザA型(H7N9)ウイルスの感染疑惑サンプルを国家実験室が改めて検査した結果、感染を確認したことを明らかにしました。このA型ウイルスは、家禽に対する病原性が低く、感染したこの家禽は発病してはいないということです。
この4日までに、主管部門は、広東省全省にある養鶏場で13万4700回もの検査を行ないましたが、H7N9型ウイルスは発見されていません。
今のところ、広東省では家禽類に新たな異常現象はなく、人に感染した報告が届いていません。

新たなH7N9患者の発生がない中、臨床経過の詳細を公表(2013年5月3日、CIDRAP)

中国のH7N9インフルエンザは、3日は新たな患者や死亡者の発表はありませんでしたが、上海で重症患者の治療に当たった医療チームはオセルタミビル(タミフル)の有効性に疑問を投げかけ、保健機関は準備ステップに関する最新情報を発表しました。 香港の保健予防センター(CHP)は今日、中国本土での新たなH7N9患者の発生はないと発表しました。これまでの患者数は128人で、死亡者は27人のままです。

◆治療の詳細
上海公共衛生臨床センター(SPHCC)の医療チームは3日、他の病院で診断を受けた後、4月6日と4月7日に転院してきた最初の4人の重症のH7N9患者についての詳細を「Emerging Infectious Diseases」誌に発表しました。4人は全員が上海に住む58歳から73歳の男性でした。3人には基礎疾患がありました。1人は家で鶏を飼育していました。他の3人は家きんとの濃厚な接触はありませんでしたが3人とも生きた家きんを売る市場を訪れていました。 4人はインフルエンザの症状が始まる前、カゼのような症状と倦怠感がありました。そしてSPHCCに移送される6日から7日前に発熱と咳が始まりました。
病院ではH7N9患者の診療に当たる緊急チームを編成し、彼らを治療するためのプロトコルに従いました。4人は全員病院で抗生物質とオセルタミビル(タミフル)の投与を受けていました。しかし発病後に治療を受けた時期は異なっており、1人の患者については治療が開始されたのは症状が出てから16日目のことでした。
1人の患者は、発病から11日後、気管内に挿管し、人工呼吸を開始してから2時間後に呼吸不全で死亡しました。2人の患者は症状が改善し、それぞれ発症から18日後と21日後に退院しました。4人目の患者は4月21日現在危篤状態が続いています。この患者の容態はSPHCCに入院後に悪化しました。最初に人工呼吸器が装着され、その後体外式膜型人口肺(ECMO)で治療が続けられています。
医療チームは、臨床経過は他のH7N9感染者と同じだと言っています。2人の患者は重症度が高く、急速に進行する急性呼吸窮迫症候群と急性腎障害も起こしました。
早期に高用量のオセルタミビル(タミフル)を投与した患者は改善が図られました。現在では重症患者には毒性をモニターしながら150mgの薬剤を1日2回投与していると書いています(訳注:通常の2倍量)。それにもかかわらず医療チームはH7N9患者の治療におけるオセルタミビル(タミフル)の有効性について疑問を呈しました。2人の患者が投与を開始してから9日後と11日後になってもまだウィルスが検査で陽性だったからです。彼らはこの薬剤が無効だったことが2人の患者の治療失敗につながった可能性があるとし、オセルタミビル(タミフル)は重症患者の症状をあまり改善しないかもしれないと書いています。もしもウィルスがオセルタミビル(タミフル)に耐性を持つようになった場合には、静脈投与もしくは非経口的な投与の薬剤の使用を決断することが重要なステップになるかもしれないと言っています。
最初のH7N9患者から分離したウィルスの初期の遺伝子分析ではノイラミニダーゼ阻害薬(訳注:タミフル、リレンザなど現在主力となっている抗インフルエンザウィルス剤)への耐性を示す遺伝子マーカーが確認されました。しかし中国がアメリカCDC(疾病予防管理センター)に送ったウィルスの感受性検査ではオセルタミビル(タミフル)とザナミビル(リレンザ)に感受性があったと報告されています。CDCでは、より多くの分離株を送ってもらい更に検査を続ける予定であると言っています。
死亡した患者は鶏との濃厚な接触がありましたが、その要因が病気の急速な進行に役割を演じたかどうかについては不明です。4人の患者との濃厚接触者の中に感染の徴候のある人は出ていません。

◆準備ステップ
準備作業の進展に関してWHOは5日、H7N9ワクチン用ウィルス株の最新版を発表しました。
H7N9ウィルスは、ワクチン開発や検査キットの開発、リスクの評価などの準備のために、中国からWHOの協力センターや Global Influenza Surveillance and Response System (GISRS=世界的なインフルエンザの監視と対応に関するシステム)の重要な検査機関に送られていると述べています。
WHOではこの候補株はH5N1やH9N2など他のパンデミックを起こす可能性が懸念されているウィルスも視野に入れて選ばれたと言っています。
研究施設では、H7N9ワクチンの開発と製造に有用な高度に成長した再集合株を開発するために、古典的な再集合と逆遺伝学的な手法を使っています。WHOでは定期的に最新版を提供すると言っています。ウィルスは特徴が分析され、安全テストが完了した後、メーカーにリリースされます。このリリースは特定の状況によっては加速されます。 ヨーロッパCDC(ECDC)は6日、H7N9患者が発生したときの報告の手続きとともに、H7N9感染者の暫定的な診断定義を発表しました。これらのツールは集団発生が進行したときには、サーベイランス目的のために調整されると述べています。

鳥インフルで27人目の死者、中国・湖南省(2013年5月3日、AFP)

中国国営新華社通信が2日に報じたところによると、中部・湖南省で1日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染していた55歳の男性が死亡しました。H7N9型ウイルスによる死者はこれで27人になりました。
新華社通信が地元当局の話として報じたところによると、この男性は医療機関で治療を受けた後に死亡したということです。 中国政府がH7N9型ウイルスのヒトへの感染確認を発表した3月末以降、中国東部を中心に120人以上の感染が確認されています。新華社通信によると、中国政府は今週の頭から1日までに19人の感染を新たに確認した。(注:今週の頭からではなく4月24日の午後4時から1日の午後4時までの誤りと思われます)
一方、米疾病対策センター(CDC)のインフルエンザ部門ディレクター、ナンシー・コックス氏は先週、上海での新たな感染者数は「劇的に減少している」と話しています。

サウジアラビア 連日患者の発生を報告 新型コロナウィルス (2013年5月3日、WHO)

サウジアラビア保健省はWHOに対して3人の新型コロナウィルス患者の発生を追加で報告しました。
2日のDisease Outbreak News は3人の患者は同じ場所で発生したと伝えています。3人とも重体となっています。 初期情報によれば、少なくとも2人の患者は同一家族のメンバーと伝えられています。
2012年9月以降WHOに報告された新型コロナウィルスの患者数は27人となり、このうち16人が死亡しています。

サウジアラビアで7人の新型コロナウィルスの患者が発生 5人が死亡(2013年5月2日、CIDRAP)

サウジアラビア保健省は5人のサウジアラビア人患者が新型コロナウィルス感染で死亡したと発表しました。また、WHOとニュースメディアは2日、別の2人が集中治療を受けていると報告しました。これによりこれまでの合計患者数は24人となり、16人が死亡したことになります。最近感染が確認された24人のうち17人はサウジアラビア人です。
WHOは声明の中で「初期調査では、患者の中に旅行歴のある者や動物との接触があった者はいない。また同一家族同士の患者もいない」と言っています。
BBCニュースは今日、サウジアラビア保健省の発表として、新たな患者は全員が東部のアルアハサで確認されたと伝えました。レポートは患者同士で何らかの関係があったかどうかなどの詳細な情報は伝えておらず、ヒト−ヒト感染があったかどうかは不明のままです。保健省は患者と接触のあった人々に対しては予防措置を講じ、検査を実施していると伝えています。
アブダビの「The National 」紙は政府当局者の話として、患者は全員が同じ病院で治療を受けていると伝えました。東部地域では他には患者は確認されていないと言っています。
WHOは各国に対し、通常とは異なるタイプの重症急性呼吸器感染症のサーベイランスの強化を呼びかけています。「WHOは、サーベイランスとモニタリングによって状況を評価し、指針を見直すために国際的な専門家や患者が確認された国々と共同して働いている」と述べています。WHOはこれまでどおり入国時の特別な審査、旅行や貿易の制限などは推奨していません。
この新型ウィルスは、SARS(重症急性呼吸器症候群)ウィルスの親戚に当たり、2012年に初めてアラビア半島でヒトへの感染を起こしました。コウモリのコロナウィルスに関係しており、動物が感染源ではないかと疑われています。しかし感染源はまだ特定されていません。患者の中には発症前に農場を訪れていた人もいます。
持続的なヒト−ヒト感染はこれまでに確認されていませんが、少なくとも1人のヒトからヒトへの感染は発生しています。集団感染はヨルダンの医療従事者とサウジアラビアの2つの家族、サウジアラビアを訪れたイギリス人男性の親戚で起きました。イギリスの集団感染では2人の家族は、最初に発病した男性以外に曝露の機会はありませんでした。
サウジアラビアの17人の患者以外には、ヨルダンで2人、カタールで2人イギリスで3人、アラブ首長国連邦(UAE)で1人の患者が報告されています。ほとんどの患者は重症の肺炎を起こしており、何人かは腎不全を併発しました。軽症だったのは17人中2人だけです。
今日の発表以前に新型コロナウィルスの感染者の報告があったのは3月でした。サウジアラビアとUAEの男性が感染したと報告されました。UAEの男性は73歳で、最初はアブダビの病院で治療を受けましたが、後にドイツに移送され、ミュンヘンの病院で死亡しました。サウジアラビアの患者は別の患者との接触者で軽症であったため回復しました。

サウジアラビア 新たに7人の新型コロナウィルス患者を報告(2013年5月2日、WHO)

サウジアラビア保健省はWHOに対し、新たに7人の新型コロナウィルス感染者が確認されたと報告しました。そのうち5人は死亡しました。残りの2人の患者は現在重体となっています。
政府はこの集団感染の調査を続けるよう指示しました。
予備調査では患者の中に最近旅行もしくは動物との接触のあった者はいませんでした。また同一の家族のケースもありませんでした。
2012年9月以降WHOに報告された新型コロナウィルスの患者数は24人となり、このうち16人が死亡しています。

先週1週間で新たに19人のH7N9患者が報告 死亡者は26人に(2013年5月2日、新華社)

国営新華社通信は保健当局の発表として先週新たに19人のH7N9患者が確認されたと伝えました。 中国国家衛生・計画生育委員会は1日、4月24日の午後4時から5月1日の午後4時までに新たに確認されたH7N9鳥インフルエンザの患者は19人だったと発表しました。
19人のうち16人が中国東部の地域で確認されており、江蘇省が3人、浙江省4人、江西省5人、福建省3人、山東省1人です。残りの3人は中央部の地域からの報告となっており、湖南省2人、河南省1人と感染地域が中央部まで広がってきています。
また死亡者は26人になったと伝えており、これまでの報道から2人増えています。一方で回復した患者も26人となったと伝えています。

「パンデミックを起こす可能性は否定できない」 国立感染症研究所がH7N9のリスクアセスメントを更新(2013年5月2日、国立感染症研究所)

中国でヒトへの感染が相次いでいるH7N9型鳥インフルエンザについて、国立感染症研究所は5月1日、2回目となるリスクアセスメントを発表しました。
この中で「感染源、感染経路が絞り込まれておらず、中国国内において有効な感染源の除去が行われている証拠はないことから、引き続き患者が発生する可能性がある」とし、そのため「今後、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染者が中国から国内に入国する可能性がある」と感染者の流入の可能性に言及しています。
また、「現時点で、ヒトーヒト感染は確認できていないが、ヒト分離の鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスがヒトへの適応性を高めていることは明らかであり、パンデミックを起こす可能性は否定できない」と述べ、適時の評価に基づいてパンデミックへの対応強化への準備が必要であることを訴えています。

湖南省で2人目のH7N9感染者を確認 合計患者数は128人に(2013年5月1日、CIDRAP)

中国でH7N9鳥インフルエンザの新たな患者が確認されました。これによりこれまでに確認された患者の数は128人となり、このうち24人が死亡したことになります。 香港の保健予防センター(CHP)の発表によれば、患者は中国の中央南部に位置する湖南省の69歳の男性です。湖南省で2人目となるこの患者は入院しましたが重体となっています。
WHOは昨日H7N9ウィルスに関する背景情報のQ&Aを更新しました。この中で、感染源が生きた家きんがであるとことを示唆するいくつかの証拠はあるが、これまでの調査ではトリが主要なもしくは唯一の感染源なのかどうかは確定していないと述べています。ウィルスの伝播に生きた家きんの市場が関与していることに対応してWHOは、市場は定期的に閉鎖し、全てのトリがいなくなった状態で定期清掃を行なわなくてはならないと述べました。新たに市場に持ち込まれるトリは、早期に病気を見つけるために定期的にサンプリングして検査をしなくてはならないと述べています。定期的な市場の環境メンテナンスは経済的な混乱と市民の重要なタンパク供給源への影響を最小限に抑えてくれるだろうと述べています。また、市場はトリの取引がヤミ販売のルートに回ることのないよう保証することになることにも注目しています。
WHOは、感染に関してより多くの情報が集まるまでは、H7N9ウィルスがヒト−ヒト感染の重大な危険性を社会にもたらすかどうかの判断は難しいと話しています。「この可能性は現在直面している疫学上の調査課題だ」と述べています。H7N9がパンデミックとなるかどうかはまだ分からないと言っています。理論的にはヒトに感染する動物のウィルスはパンデミックのリスクをもたらします。しかしヒトに感染することが知られているいくつかの動物のウィルスはパンデミックを引き起こしませんでした。
医療従事者の危険性に関してWHOでは、H7N9感染が確認された患者もしくはその疑いがある患者を介護する際には、標準的な防護措置に加え特別な防護手段を講じてあたるようにと言っています。中国と台湾では、H7N9患者と濃厚接触のあった医療スタッフの数名に呼吸器症状が出ました。しかしこれまでに検査でH7N9感染が確認されたスタッフはいません。

バングラデシュでH5N1鳥インフルエンザが発生 14,000羽の家きんに影響(2013年5月1日、CIDRAP)

OIE(国際獣疫事務局)によるとバングラデシュの2カ所の養鶏場で最近H5N1鳥インフルエンザが発生し、4,000羽の家きんが病死、10,000羽以上が殺処分されました。
最初の集団感染はバングラデシュ北西部のランプルの養鶏場で2月27日から3月1日にかけて発生し、3,420羽の家きんが病死し、8974羽が殺処分されました。2つ目の集団感染は3月9日と10日にダッカのラジバリで発生しました。558羽が病気で死に、残りの1,242羽の家きんは殺処分されました。合わせて3,978羽が病死し、10,216羽が殺処分されたことになります。
当局では2カ所の建物を消毒したと報告しています。

鳥インフル 中国で確認から1カ月 感染者128人に 「人から人」消えぬ不安(2013年5月1日、産経新聞)

中国で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の人への感染が世界で初めて確認されてから、30日で1カ月が経過しました。上海市など東部から中国各地や台湾にも広がり、同日は福建省で新たに58歳の男性1人への感染が判明。感染者は計128人(うち死者24人)となりました。人から人への感染は確認されておらず、世界的大流行にもなっていません。上海の日本総領事館では人混みを避けるよう在留邦人に呼びかけていますが、今回のウイルスの感染のメカニズムは解明されていません。
中国当局が3月30日に最初の感染者を確認し、翌31日に公表してから、感染者や感染地域はじわじわ拡大しました。当初は上海市と江蘇省、浙江省に集中していましたが、4月半ばから北京市や山東省、福建省、湖南省などでも確認。2市8省に広がりました。中国との人的往来が多い台湾では、江蘇省から戻った男性1人の感染が4月24日に確認されました。
感染者の多くは同型ウイルスに感染した生きた鳥に接触したとされますが、家禽(かきん)類と接触歴のない人や上海市や山東省で家庭内の感染も疑われるケースが指摘され、「人から人」への感染の可能性の有無が焦点となっています。
上海市内で4月26日、在留邦人向けに講演した東北大学大学院の賀来満夫教授は「今後(変異により)人から人に感染しやすくなったウイルスが広がる懸念もある」として一段の警戒を呼びかけました。
さらに、「感染予防に加え、発症しても48時間以内に抗ウイルス剤を投与すれば重症化は防げる」と説明。中国を感染源に、2002年から03年にかけて世界で800人近くが死亡した新型肺炎(SARS)などに比べ、対応は難しくないと指摘しました。
中国でも行楽シーズンを迎えていますが、小学生の子供2人をもつ上海市在住の日本人の母親(39)は「この3連休は遠出せず、自宅マンション周辺だけで過ごす」と話した。上海の日本総領事館は、30日も約5万6千人の在留邦人向けに「鳥インフル関連情報」を発信。不用意に鳥に近づかぬよう、人混みを避けるよう注意を促しました。

鳥インフル 「大流行の可能性 否定できぬ」(2013年5月1日、産経新聞)

世界保健機関(WHO)が「人から人への持続的な感染は起きていない」とするH7N9型。これまでも鳥インフルエンザはさまざまな型が確認されましたが、鳥に流行したウイルスが変異する過程を確認できた例はありません。人への適応力が強いH7N9型が人から人へ感染しない理由は、変異が不完全だからか。それとも症状の特性からか。不明のまま、備えだけが進みます。
厚生労働省によると、過去に流行した鳥インフルでは、2003年に香港で確認されたH5N1型は、今年3月15日までに622人が感染するなど全世界で感染が続いています。人から人への持続的な感染を起こす新型インフルへの変異が警戒されてきましたが、発生から10年たった今も、人から人の感染は確認されていません。
H5N1型が人に感染する変異をしていないのに対して、H7N9型にはすでに人に適応できる変異がみられます。人の細胞に感染しやすいタンパク質変異のほか、鳥の体温(40度)より低い、人の上気道の温度(33度)で増殖できる変異もありました。
東北大大学院医学系研究科の押谷仁教授(ウイルス学)は「ウイルスだけ見れば、なぜ人から人へ感染しないのかが不思議なくらいだ」と話します。
感染者の肺など呼吸器の下部からはウイルスが検出されましたが、上気道からは検出されにくいとの研究結果も出ました。押谷教授は「上気道でウイルスが増えないと、くしゃみやせきで感染が広がらない。それが人から人への感染が起きにくい理由のひとつかもしれない」と分析します。
世界的大流行(パンデミック)を起こしたインフルエンザといえば、2009(平成21)年の新型インフルエンザ(H1N1型)が記憶に新しいです。しかし、H1N1型は発見されたときは、すでに人から人にうつる新型になっていました。
「H7N9型は人への完全な適応を起こすのか。起こすとすればどのくらい時間がかかるのか。前例がなくまったく分からない」と押谷教授は言います。厚労省は「大流行すれば病院は患者であふれかえるはず。中国でそうした状況はみられない」と現時点での人から人への感染を否定しながらも、「今後、大流行を起こす可能性は否定できない」と警戒しています。

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