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2013年4月

H7N9型、福建省で感染者…127人目(2013年4月30日、読売新聞)

中国で広がる鳥インフルエンザ(H7N9型)感染で、福建省政府は30日、同省福州市の58歳男性の感染を確認したと発表しました。中国本土の感染者は127人、うち死者は24人となりました。
発表によると、男性は運送業に従事し、28日にせきと発熱で入院しました。重症ということです。

H7N9型 成田空港で注意呼びかけ続く (2013年4月30日、NHK)

中国で、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスの人への感染が確認されてから30日で1か月がたち、成田空港では、検疫所が引き続き中国からの旅行者に向けてチラシを配るなどして注意を呼びかけています。
中国で死亡した2人の男性が「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが先月30日に確認され、この1か月で感染が確認される地域は広がっています。
成田空港の検疫所では、中国からの入国者に対して赤外線で体温をチェックしていて、38度以上の発熱などの症状があり、簡易検査でインフルエンザの陽性と判定された人には、さらに詳しい検査をする態勢を整えています。
検疫所によりますと、この1か月間、成田空港では簡易検査まで行ったケースはないということで、注意を呼びかけるポスターを掲示したり、中国からの旅行者に向けて日本語や中国語、英語で書かれたチラシを渡したりして、発熱やせきなどの症状がある場合には検疫所などに相談するよう引き続き呼びかけています。
上海に駐在していて帰国した物流会社の50歳の男性社員は、「現地では人混みや市場に近づかないように気をつけています。骨休めで帰国しましたが、日本でも健康には注意していきたい」と話していました。

中国でさらに1人のH7N9患者が発生 専門家が危険性を評価(2013年4月30日、CIDRAP)

中国は4月30日、新たに1人のH7N9患者が確認されたことを発表しました。患者は福建省出身の58歳の男性です。一方香港と中国の専門家チームはそれぞれヒトと家きんへの潜在的な危険性についての最新の考え方を発表しました。
香港の保健予防センター(CHP)の発表によると患者は入院しており、重症と伝えられています。これによりこれまで確認された患者は127人となり、このうち24人が死亡したことになります。
香港のScientific Committee on Emerging and Zoonotic Diseases (人獣共通新興感染症に関する科学委員会)は今日会合を開きH7N9の脅威について話し合いました。そして市民は過度に心配する必要はないが、清潔を保持し、生きた家きんとの接触を避けるようにとの声明を発表しました。

◆専門家が考察するH7N9の危険性
委員会の袁國勇 (ユエン・コクユン)議長は、H7N9ウィルスが中国本土から持ち込まれた可能性は排除できず、今後6ヶ月間はウィルスの進化にとって重要な期間となるだろうと述べました。
このウィルスは現在までのところヒトの間では簡単には広がらないように見られるが、このウィルスがより感染性を増すかどうかは予測がつかないことから、市民と保健当局は警戒を緩めてはならないと言っています。
声明の中でCHPの総監である梁挺雄(リュン・チンフン)医師は、既にウィルスの拡大防止策はとられており、旅行者の体温測定のためにより多くのスタッフがチェックポイントに配備されたと話しました。香港では5月1日メーデーは労働者の日として休日となっており、その前後は旅行が活発となります。また中国では最近、香港に近い中南部の省からも患者の発生が報告されてきています。
一方中国本土の研究チームは最近H7N9ウィルスのリスク評価を纏めました。ウィルスが家きん市場から消滅してしまう可能性から、次のパンデミックを引き起こすような進化を遂げる可能性までさまざまな可能性があると指摘しています。
中国の国立鳥インフルエンザ研究所の科学者のチームは「Chinese Science Bulletin」誌にごく最近の問題についてのアセスメントを発表しました。H7N9に感染した最初の91人の患者について評価を行っています。研究チームはこのウィルスが「途方もない」危険をもたらすものだと書いています。なぜならほとんどの患者が重症化しており、このウィルスがヒトに対しては高病原性を持っていることを示唆するような致死率を示しているからです。彼らは、このウィルスが中国の広い地域に広がりを見せ、ヒトやトリの間で見つかっているのは氷山の一角に過ぎないと述べています。
また彼らはこのウィルスがブタにも感染すると思われること、トリにもヒトにも感染しうること、そしてトリでは感染を確認することが難しいために、中国国内でこのH7N9ウィルスを抑制するのが難しいことに懸念を抱いていると述べています。また長い期間に亘ってヒトの間で循環を繰り返すことによって容易にヒトの間に広がるような変異の機会を与えることとなり、パンデミックの脅威につながると言っています。
厳しいシナリオに対応するためにはH7N9用ワクチンを備蓄するなどの強力な対策が必要であると書いています。また大胆な処置としては、伝統的な生きた家きんの市場を居住地域から離して近代的な衛生設備を備えた市場に建替えることがH7N9やその他の感染症を制圧するために有効であると述べています。

◆市場が感染の場としての役割を果たしている
一方OIE(国際獣疫事務局)のチームはH7N9関連の調査のために中国を訪れ、生きた家きんの市場が家きんとヒトの両方のH7N9感染に役割を演じていると断定しました。
OIEは今日発表した声明の中で調査結果と勧告について詳述するとともに、H7N9ウィルスに対する中国当局の迅速な対応と透明性の高いコミュニケーションを賞賛しました。
今回の訪問を通じてOIEの科学者チームは、ヒトへの感染の多くのは生きたトリの市場に関連して起きているようだとして、おそらく病気のトリと汚染された環境に曝露したことによって感染したものだろうと言っています。
現在までのところウィルスが養鶏場では検出されていないことに彼らは注意を向けています。仮に家きんでの感染レベルが低いとしても、生きた家きんの市場はH7N9の増殖と維持をすることができただろうと彼らは推測しました。
代表団のメンバーであるキース・ハミルトン氏(獣医学士・理学士)は声明の中で「H5N1と比較してH7N9は現時点では家きんに対して病原性がないために感染しても何も徴候を見せない。そのため家きんにおいてこのウィルスを監視、予防、管理するのは多大な努力を要する」と述べました。ハミルトン氏はOIEの科学技術部の獣医です。
チームは、家きんにおいてこのウィルスを監視し管理するための鍵となるのは信頼できる検査機能だと述べました。そしてOIEの参照検査機関(中国のハルビン獣医学研究所を含む)はより診断能力の高い検査プロトコルが利用できるように研究をしていると言っています。
グループは感染した家きんと感染したトリに曝露したトリは殺処分することを勧めました。彼らは適切に調理された家きんと卵には健康への危険性はないと断言しました。また科学者チームは家きんへのワクチン接種が有効な制御ツールとなるかどうか判断するにはより多くの評価が必要であると述べています。

鳥インフル、感染者127人に=中国(2013年4月30日、時事通信)

中国福建省政府は30日、福州市の男性(58)がH7N9型鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表しました。同省では3例目。中国本土の感染者は上海、北京の2市と8省の127人(うち24人死亡)となりました。このほか台湾でも感染者1人が確認されています。

<鳥インフル>4歳児、父から感染か 「家庭内」疑い3例目(2013年4月29日、毎日新聞)

中国山東省の衛生当局は28日夜、同省で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染が初めて確認された棗荘(そうそう)市の男性(36)の息子(4)も感染を確認したと発表しました。家族内で複数の感染者が確認されたのは上海市の2例に続き3例目です。世界で初めてヒトへの感染が上海市で確認されてから30日で1カ月。衛生当局は感染経路を調べていますが、「現段階ではヒトからヒトへの感染を示す証拠はない」と強調しています。
上海市で29日、感染者1人が死亡し、中国本土での感染者は2市8省で計126人、うち死者は24人となりました。ほかに台湾で1人の感染が確認されています。
山東省の衛生当局によると、男児は27日に発熱症状が出ました。病状は安定しています。父親は14日ごろに発熱やせきの症状が出て、23日に感染が確認され、重体となっています。
家族内で複数の感染者が出たケースについて、中国疾病対策センターは「限定的なヒトからヒトへの感染」の可能性があることは認めています。ただ、現状では感染者が数百、数千人単位で増えているわけではなく、パンデミック(大流行)につながる予兆はありません。一方で、同センターなどの専門家を率いる李蘭娟(り・らんえん)氏は26日、「変異が起きてヒトからヒトへの感染を容易にする可能性がある」との見方を示し、ウイルスの遺伝子の変異によって感染が拡大することに警戒感を示しました。
新華社通信によると、広東省東莞(とうかん)市の市場で27日、H7N9型に感染した疑いのあるニワトリが見つかり、市当局は市場で売られていた約10万羽の鳥類を殺処分しました。広東省の衛生当局は、省内では感染者は見つかっていないとしています。

鳥インフル、山東省の男性の男児も感染確認(2013年4月29日、 読売新聞)

中国山東省政府は28日、鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染が確認された棗荘市の36歳男性の4歳の息子にも感染を確認したと発表しました。 上海市で感染が確認されていた89歳男性が29日に死亡し、中国本土の感染者は126人、うち死者24人となりました。
山東省で確認された家族内での複数感染は、上海の2ケースに続き3例目です。この男児は27日に発熱症状が表れ、父親は14日ごろから発症し、23日に感染が確認されていました。同省政府は「今のところ、人から人への感染を示す証拠は見つかっていない」としています。

鳥インフル:中国からカモ飛来、韓国政府が調査 / 今月半ばに全羅北道・万頃江周辺への飛来を確認 感染状況に関する調査開始(2013年4月29日、朝鮮日報)

中国で高病原性新型鳥インフルエンザが広まりを見せる中、感染患者が発生した中国・上海南方からカルガモが韓国に飛来し、今月半ばごろから全羅北道の万頃江周辺に1週間以上にわたりとどまっていることが、韓国政府当局により確認されました。
環境部と農林水産部(いずれも省に相当)が28日に発表したところによると、両部は26日に万頃江周辺に調査チームを緊急派遣し、現在このカルガモの捕獲作業を行っているといいます。
政府関係者は「このカルガモは新型の鳥インフルエンザウイルス(H7N9)に感染している可能性があるため、できるだけ早く捕獲し、中国で確認された新型ウイルスと同一遺伝子のウイルスに感染していないか調査を行いたい」と述べました。別の政府筋は「現在、捕獲作業が行われている現地周辺では住民の立入りを禁止している」と語りました。
先月末に中国で新型鳥インフルエンザウイルスの人間への感染が最初に確認されて以降、韓国の環境・保健分野の専門家は「現地に生息する渡り鳥がすでに韓国に飛来している可能性もある」と指摘していましたが、実際に飛来が確認されたのは今回が初めてです。
問題のカルガモの飛来は、環境部がこの鳥に付けた「人工衛星位置追跡機」により確認されました。韓国政府の関係者は「渡り鳥を通じた感染の拡大を防ぐため、昨年11月にカモ6羽に追跡機を付けたが、うち1羽が中国浙江省周辺から最近、韓国に飛来した」と説明しました。
カルガモは韓国国内の全域に生息するカモ科の鳥です。一部は冬になると中国や東南アジアなどから飛来し、マガモとともに鳥インフルエンザを広める鳥類の一種として知られています。
とりわけ2011年2月、韓国に生息するカルガモから、現在中国で発生しているのと同じ鳥インフルエンザウイルスが検出されたことがあるため、一時は政府当局に緊張が走りました。
韓国政府の関係者は「11年に韓国国内で発見されたウイルスの遺伝子が、今回中国で発見された新型鳥インフルエンザウイルスのものと同じがどうか、詳しく調べる作業を進めている」とコメントしました。
政府は万頃江周辺に生息するカルガモを捕獲し、遺伝子分析などを実施した上で、中国の新型鳥インフルエンザウイルスと同じウイルスに感染していることが確認された場合、「家畜疾病危機管理マニュアル」に沿って本格的な感染拡大防止策に取り掛かる計画です。
先月30日に中国・上海で人間への感染が最初に確認された新型鳥インフルエンザは、現在江蘇省など中国国内の10省に広まっています。中国の新華網によると、感染者数は27日時点で118人、うち24人はすでに死亡しています。

鳥インフル、中国本土の感染者は125人に(2013年4月28日、読売新聞)

中国で広がる鳥インフルエンザ(H7N9型)感染で、江西省政府は28日、同省南昌市の80歳男性と31歳女性の2人の感染を確認したと発表しました。
また、浙江省政府が杭州市の38歳男性、福建省政府も福州市の80歳男性の感染を確認。中国本土の感染者は125人になりました。
発表によると、江西省の男性は鶏も飼育している農家。女性は野菜販売の露天商で、近くに鶏販売の露店があります。浙江、福建各省の男性もそれぞれ農家ですが、鶏など家禽(かきん)類との接触は不明です。

ベトナム 20歳の女性がH5N1鳥インフルエンザに感染(2013年4月26日、CIDRAP)

4月26日に公表されたWHOの月例H5N1鳥インフルエンザ患者報告によると、ベトナムのロンアン省出身の20歳の女性がH5N1鳥インフルエンザに感染したことが報告されています。
この女性は4月11日に発症し、3日後に入院しました。近所で死んだ家きんと接触した履歴がありました。この発表とは別にWHOの西太平洋地域事務所は26日に発表した最新情報でこの女性の症状は落ち着いていると伝えています。
WHOのH5N1月例患者報告の更新は3月12日以来ですが、この間に6人の新たな患者が確認されました。バングラデシュとカンボジアがそれぞれ1人ずつ、エジプトとベトナムがそれぞれ2人となっています。ほとんどの患者については政府当局もしくはメディアから発表済みの情報です。
このデータ更新により2003年以降世界で確認されたH5N1患者は628人となり、このうち374人が死亡したことになります。報告によるとカンボジアでは今年になって10人の患者が発生しており、8人が死亡しています。これらの患者は5つの異なった地域で発生しており、直接的な関係は見当たりません。

鳥インフル感染者、77%が動物との接触歴 (2013年4月26日、読売新聞)

中国で感染が拡大している鳥インフルエンザ(H7N9型)の82人の患者の分析結果を中国疾病対策センター(中国CDC)などのチームがまとめ、24日付の米ニューイングランド医学誌に発表しました。
まとまった患者数の分析が医学誌に報告されたのは初めてです。
17日までに確定診断された患者で、年齢は2歳から89歳。中高年に多く、65歳以上が38人。5歳未満の子どもは2人でいずれも軽症でした。鳥や動物との接触歴を調査できた77人のうち、59人(77%)は生きた動物との接触歴(重複接触含む)がありました。45人はニワトリで、12人はアヒル、4人は豚でした。
抗ウイルス薬「タミフル」を使ったかどうか明らかな患者64人でみると、41人に使われ、半数が発症後6日以降でした。患者家族や医療者、仕事仲間など、患者と接触があった1689人のうち7日間経過観察をした1251人中、19人が呼吸器症状を示しましたが、いずれも遺伝子検査でウイルスは検出されませんでした。

細胞培養法ワクチン型、承認へ=新型インフルエンザ用で国内初−厚労省(2013年4月26日、ウォール・ストリート・ジャーナル)

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は25日、新型インフルエンザが発生した場合に、速やかにワクチンを製造できる「細胞培養法」を用いたプロトタイプ(モデル型)について、製造・販売を承認する方針を了承しました。
新型インフルエンザワクチンに用いる細胞培養法プロトタイプの承認は国内初で、現在の鶏卵培養法と比べ、製造時間が大幅に短縮できるとされます。

鳥インフルH7N9型を指定感染症 5月6日政令施行 (2013年4月26日、日本経済新聞)

政府は26日、中国で感染拡大が続いているH7N9型の鳥インフルエンザウイルスを感染症法に基づく「指定感染症」とする政令を5月6日に施行すると閣議決定しました。患者の強制的な入院や就業制限などが可能になります。適用は最大2年間です。
指定感染症は2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、06年のH5N1型の高病原性鳥インフルエンザに続き3例目となります。政府は、H7N9型を空港などの検疫所で入国者らの診察や検査ができる「検疫感染症」にする検疫法の政令改正も決定。同じく5月6日に施行します。
大型連休で中国を訪れ帰国する人が増得ることもあり、H7N9型が日本に侵入した場合に備え、迅速に対応できるよう体制整備を急ぎました。
感染症法は、感染力や感染経路などを総合的に考慮して危険性の高い順に1類から5類のグループに分け、それぞれに対応可能な措置を定めています。H7N9型は下から2番目の4類ですが、指定感染症とすることで、2類と同様に、知事が患者を公費入院させたり、食品の製造販売や接客業などへの就業を制限したりすることができます。

鳥インフル感染地域 徐々に広がる傾向 (2013年4月26日、NHK)

中国でヒトへの感染が相次いでいるH7N9型の鳥インフルエンザは、沿海部の福建省でも初めて1人の感染が確認され、今週に入って感染が確認された地域が徐々に広がる傾向が見られます。
福建省の衛生当局によりますと、新たに感染が確認されたのは、竜岩市永定県の60代の男性で、肺炎などの症状を訴えたため、病院で調べたところ、26日H7N9型の鳥インフルエンザに感染していることが確認されました。
26日はこのほか、浙江省でも新たに1人の感染が確認され、中国全土での感染者は合わせて115人となり、このうち23人が死亡しています。
中国では今週に入り、上海市では新たな感染者が1週間続けて出ていない一方で、東部の山東省や内陸部の江西省で初めて感染者が確認されるなど、感染が確認された地域が徐々に広がる傾向が見られます。
こうしたなか、上海の日本総領事館では、現地に住む日本人のために専門家を招いて今回の鳥インフルエンザについての説明会を開きました。
説明会には企業関係者らおよそ240人が参加し、講師の東北大学大学院の賀来満夫教授は「抗ウイルス薬が効いて早めに診察を受ければ重症化は防げるようなので、過度に恐れることなく冷静に警戒してほしい」と話していました。

H7N9型ウイルス、鳥からヒトへの感染を確認=研究(2013年4月26日、ニューズウィーク)

中国の科学者らは、医学誌ランセット(電子版)に、感染が拡大する鳥インフルエンザ「H7N9型」が、鳥からヒトへ感染したことを確認したとする研究を発表しました。
同国ではこれまでH7N9型ウイルスに109人が感染し、23人の死亡が確認されています。研究を率いた香港大学のKwok-Yung Yuen氏は同誌に対し、ヒトへの感染源が家禽市場に出回る鳥だと分かったことで、「香港ではこれまでも行われてきたことだが、生きている家禽を扱う市場で動物からヒトへの感染がこれ以上起きないよう積極的な介入が検討されるべきだ」と指摘しました。
ただ、Yuen氏らの研究結果は鳥が感染源の1つとして確認されたとしており、H7N9型へのヒト感染のすべてが鳥もしくは家禽からであることを意味しているわけではないといっています。
同研究はまた、世界保健機関(WHO)と中国当局がヒトからヒトへの感染を示す証拠はまだないとする声明を支持しています。
WHOは24日、H7N9型ウイルスについて、最も致死性の高いウイルスの1つだとし、2003年以降に数百人が死亡したH5N1型よりも感染しやすいと警告しました。

鳥インフルエンザ、中国本土外に拡大 (2013年4月25日、ウォール・ストリート・ジャーナル)

台湾は24日、中国本土外での初のH7N9型鳥インフルエンザ感染が台湾で確認されたと発表しました。この患者に接触した3人の病院関係者に呼吸器系の症状が出ていることも明らかにした。このウイルスが人から人に感染する恐れが高まっています。
これより先に北京で行われた記者会見で、世界の保健当局者は人同士の感染が確認されたケースはないと述べました。しかし、当局者は、研究者たちはウイルスがどのように広がったを突き止めておらず、人から人への感染の可能性も除外していないとしています。
台湾の保健当局者によると、感染が確認されたのは台湾の53歳の男性で、中国江蘇省から戻って3日後の4月12日に発熱の症状が出ました。台湾疾病管理局(CDC)によると、江蘇省は中国で同ウイルスが最初に確認された場所です。
H7N9ウイルスは都市部の家禽市場で検出されており、このため多くの家禽が処分されました。しかし、症状が外から見て取れて死ぬことも多かったH5N1型ウイルスと異なりこのウイルスに感染した鳥は外から分かりません。
重症となっている台湾の患者は江蘇省蘇州に滞在中に、鳥や家禽に接触しておらず、火がよく通っていない家禽の肉や卵も食べていないと言っているといいます。この患者が入った病院や医院の関係者110人のうち3人が上部呼吸器感染の症状を見せています。CDCはまた、患者に接触した別の29人についても監視を続けているとしています。
中国と世界保健機関(WHO)の研究者は24日、北京での記者会見で、H7N9ウイルスの広がり方と人同士の感染の可能性について知るために、さらに監視と研究に力を入れると述べました。中国国家衛生・計画出産委員会で予防対策責任者を務める梁万年氏は、ウイルスの出所はまだ分かっていないが、さらに監視を続ければ感染についての理解に役立つだろうと述べました。
中国でのケースではその全てが家禽に接触した人から感染したというわけではありません。一部のケースでは、家族内で集団発生しています。ただWHOの専門家は、こうしたケースが通常の家禽との接触によるものか、あるいは限定的な人同士の感染によるものかははっきりしないとしています。
WHO指定インフルエンザ協力センター(メルボルン)のアン・ケルソ所長は、上海の生きた家禽市場が4月6日に閉鎖されて以降、新規感染の発生率は低下しているとし、「市場の閉鎖が感染を減らす上で効果があったことを示す証拠がある」と述べました。 専門家らは108人の感染者を出し、うち22人が死亡したこのウイルスの初期の調査を終えたばかりです。国営新華社通信によると、残りの86人のうち14人は退院し、今も療を受けているのは72人です。
専門家らは、新たな感染のケースが減ってきたことには勇気づけられるとし、このことはウイルスが簡単には人から人に感染しないことを示唆していると述べました。ほとんどの感染は上海周辺で起きていますが、一部は同地域以外でも見られ、新華社通信によると、23日には北東部の山東省で初の感染者が発表されました。

感染者発表を週1回に 中国の衛生当局(2013年4月25日、産経新聞)

中国で感染症対策を担う国家衛生計画出産委員会は24日、これまで毎日実施していた鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染状況の発表を週1回にすると明らかにしました。情報公開の度合いが後退するとの批判も予想されます。
同委員会は「突発的な公共衛生事件の情報発表に関する規定に基づく」と理由を説明しています。これまでは毎日、各省、市ごとの感染者や死者の数をホームページでまとめて公表していました。
各省、市の地元政府もホームページなどで感染状況を発表していますが、内容が徐々に薄くなってきています。

鳥インフル、江西省で初の感染例(2013年4月25日、読売新聞)

中国で拡大する鳥インフルエンザ(H7N9型)感染で、江西省政府は25日、南昌市の病院に入院中の69歳男性に感染の疑いがあると発表しました。
確認されれば、同省では初の感染例で、感染範囲が北京、上海など2市6省に拡大することになります。
男性の職業などは不明。密接に接触していた14人には今のところ、異常はないということです。
また河南省政府は25日、鄭州市の56歳男性の感染を確認したと発表しました。中国本土での感染者は110人、このうち死者は23人。このほか、台湾でも感染者1人が確認されています。

鳥インフルエンザH7N9型、台湾で感染確認 (2013年4月25日、日本経済新聞)

台湾衛生署は24日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者1人が確認されたと発表しました。中国本土以外での感染確認は初めてです。感染者は中国を訪れ、台湾に戻ってから発症しました。台湾はH7N9型の侵入に備えて、空港などでの検査を強化していました。
中国でH7N9型の人への感染が確認されたのは3月末です。上海市やその周辺の省で広がり、4月13日には北京で感染者が見つかりました。24日時点で感染者は110人程度(うち23人死亡)ですが、中国と交流が多い台湾にも飛び火しました。 台湾の感染者は53歳の男性。台湾と中国江蘇省蘇州を仕事で行き来しており、今回の蘇州滞在は3月28日〜4月9日でした。9日に上海経由で台湾に戻り、12日に発症。24日になってウイルス感染が確認されました。
衛生署によれば、男性は蘇州滞在中も生きた家禽(かきん)に接したり、火をよく通していない鶏料理を食べたりはしていないということです。
台湾は多くの企業が中国大陸に進出し、100万人以上が暮らしています。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の発生時には中国経由で感染が拡大しており、H7N9型が中国で広がってからは空港で体温チェックなどを実施していました。
今のところ、H7N9型の感染源や感染ルートは分かっていません。台湾での感染確認は、地理的に中国に近い日本にとっても、水際でウイルスを阻止することの難しさを浮き彫りにしました。

中国 新たに3人のH7N9患者の発生を報告 合計112人に(2013年4月25日、CIDRAP)

中国の2つの省で新たに3人のH7N9感染者が報告されました。また別の省では検査の結果が出るのを待っており、結果次第では最初の患者となる可能性があります。
香港の保健予防センター(CHP)によると新たに感染が確認されたのは重体となって入院している河南省の56歳の男性と、浙江省の50歳と60歳の2人の女性です。2人の女性はいずれも入院していますが重症です。新たに3人の患者が確認されたことにより、H7N9感染者で検査によって感染が確認された人の数は112人となり、このうち22人が死亡しています。
2つの省はいずれも感染の中心となっている中国東部に位置しています。24日中国農業省は新たに河南省と浙江省の市場からH7N9ウィルスが見つかったと発表しました。OIE(国際獣疫事務局)のレポートによるとウィルスは河南省の別々の2カ所の市場の環境から採取した2つの検体と浙江省の市場のトリから採取した検体から見つかったとのことです。
一方CHPは、江西省の保健当局が69歳の男性がH7N9に感染している疑いがあるとして調査中であると伝えています。中国疾病予防管理センター(中国CDC)がこの男性の検体の確認検査を行っています。検査で陽性が確認されればこの男性は江西省で初めての患者となります。江西省は上海の南西約450マイル(720km)に位置します。江西省はこれまでにH7N9が確認された省の中では最も南にあります。4月半ばに中国当局は上海の子どもが湖南省を旅行中に軽症のH7N9感染を発症した例を発表しました。しかしこの子が湖南省で感染したのかそれとも上海で感染したのかはわかりませんでした。
WHO西太平洋地域事務局(WPRO)は今日の発表の中で、新たな集団発生は報告されていないとして、持続的なヒト−ヒト感染の証拠はないと述べています。また、中国国外での動物のH7N9感染も報告されていないと言っています。
他の報道では、中国財務省が昨日H7N9の拡大防止のために4,860万ドルを拠出すると発表したことを国営新華社通信が伝えています。この計画にはH7N9患者のモニタリング、呼吸器疾患のサーベイランス、H7N9患者への投薬と医療サービスをカバーする医療保険の拡充が含まれています。
また、中国の医療チームは上海で3月下旬と4月上旬にH7N9に感染して入院した2人の男性患者の詳細を報告しました。このレポートは日本の医学研究組織が出版する「BioScience Trends」誌に発表されました。
74歳の男性は家きんに曝露されていましたが、65歳の男性は曝露がなかったことが書かれています。2人とも基礎疾患を患っていました。年長の男性は心臓血管疾患と肝疾患がありました。また若い方の男性には高血圧症がありました。
2人は同じような臨床経過をたどりました。呼吸器症状と発熱があり、急速に下気道疾患に進行し、深刻な低酸素血症を引き起こしました。彼らはオセルタミビル(タミフル)と抗生物質、免疫グロブリンによる治療を受けました。医療チームはステロイドホルモンの投与には根拠がないと考えたと言っています。2人の状態は改善し、病状は安定している模様です。

<中国鳥インフル>国内で患者発見の場合 指定感染症に(2013年4月24日、毎日新聞)

厚生労働省は24日、中国で感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の患者が国内で見つかった場合、感染症法に基づき、強制的な入院や就業制限ができる指定感染症とする方針を決めました。検疫法に基づき、患者と疑われる人を空港で強制的に検査できる検疫感染症にも指定し、人から人に容易に感染する新型インフルエンザへの変異に備えます。関係政令を閣議決定し、5月上旬に施行される見通しです。
感染症法は、危険度に応じて感染症を1〜3類に分類。それ以外にも、マラリアなど動物や昆虫から感染する感染症を4類、季節性インフルエンザなどを5類と定めています。指定感染症に指定されると1〜3類相当の緊急的対応が可能になります。H7N9型は現在、4類とされています。
鳥インフルエンザでは、重症化しやすいH5N1型が2類に分類されています。厚労省はH7N9型について▽重症事例も多く感染者が急増している▽鳥から人に感染しやすくなっている恐れがある▽中国と日本は人の往来が盛んで日本で患者が見つかる可能性もある−−と分析。H5N1型と同じ対応を取る必要があると判断しました。
指定感染症の指定は最大2年間。都道府県知事は患者に入院を勧告し、拒否した場合は強制的に入院させることが可能になります。一定期間の就業を制限することもできます。
検疫感染症指定により、中国への渡航歴があり、38度以上の発熱や肺炎症状が出ている人を空港や港で確認した場合は、H7N9型への感染の有無を検査できるようになります。
就業制限拒否には50万円以下の罰金、検査拒否には6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金という罰則規定があります。H7N9型が新型に変異した場合は分類が見直され、13日に施行された新型インフルエンザ対策特別措置法が適用されます。
これまでは、03年7月に新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)が最も危険とされる1類相当の指定感染症に指定されました。H5N1型は06年4月に2類相当に指定。その後の法改正でそれぞれ2類となりました。

H7N9鳥インフルエンザ 台湾にも流入(2013年4月24日、台湾衛生疾患管制局)

台湾に初めて(H7N9)のヒトへの感染が入ってきたことが確認されました。台湾の衛生当局は、H7N9の感染地域を訪れる旅行者は清潔を保ち、生きた家きんに餌を与えたり接触したりせず、生きた家きんを扱う伝統的な市場には行かないように呼びかけています。
24日の午後遅く、中央防疫指令センター(CECC)は台湾在住の53歳の男性をH7N9の初の流入例として確認しました。この男性は発病前、中国の江蘇省蘇州市で働いていました。台湾に戻って3日後に発病しました。A(H7N9)型鳥インフルエンザであると確認されたのは24日です。患者は現在重症となっており、陰圧隔離室(訳注:病原体が外部に漏れないように室内の気圧を外部より低く保つように設計された隔離室)で治療を受けています。
邱文達(Wen-Ta Chiu)衛生署長と張峰義(Feng-Yee Chang)CECCセンター長は状況を全て把握しており、感染の拡大の防止と管理の対策をとるよう指示しました。また、CECCはIHRフォーカルポイント(国際保健規則で定める各国連絡窓口)を通じてWHOに報告しました。さらに医薬品と公衆衛生上の脅威に関する中国との協力協定(Cross-strait Cooperation Agreement on Medicine and Public Health Affairs)に基づき、中国にも報告しました。
CECCはこの患者はB型肝炎キャリアであり、高血圧症の既往があると発表しました。患者は発病前江蘇省の蘇州市で働いており、長期間に亘って蘇州と台湾の間を定期的に往復していました。3月28日から4月9日までの間この患者は蘇州市に旅行していました。4月9日に上海から台湾に戻りました。本人は蘇州滞在中、トリとの接触はしておらず、十分に火の通っていない鶏肉や卵も食べていないと話しています。4月12日に発熱と発汗、体のだるさが出ましたが、呼吸器や胃腸の症状はありませんでした。4月16日には高熱となったためクリニックを受診しましたが、医師によって病院に転送されました。そのまま個室に入院となりました。4月16日にはタミフルが処方されました。4月18日の胸部X線写真では右下肺野に間質浸潤が認められました。4月19日の夜になると容態は悪化しました。4月20日にはメディカルセンターに転送されました。呼吸不全のために気管内挿管がされ、集中治療室の陰圧隔離室に入院することになりました。病院に入院している間、2度綿棒で咽喉から検体が採取されましたが2度ともリアルタイムRT-PCR(逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)検査ではH7N9ウィルスは陰性でした。4月22日にメディカルセンターが患者の喀痰を採取して検査したところA型インフルエンザの検査で陽性を示しました。そのためこの喀痰をリアルタイムRT-PCR法で検査したところ、4月24日の朝に鳥インフルエンザA(H7N9)ウィルスが確認されたものです。同日午後遅くに台湾の国立インフルエンザセンターは診断を確定すると共にこのウィルスの遺伝子配列の分析を完了しました。
現時点でCECCは患者と接触のあった139人のリストを取得しており、調査とフォローアップを行なっています。その中には3人の濃厚接触者と26人の定期接触者(7日間の潜伏期間経過した者)、110人の医療従事者が含まれています。110人の医療従事者の中には7日間の潜伏期間を既に経過した人が4人いますが、いずれも症状は出ていません。3人の接触者は患者との接触時に適切な防護用品(PPE)の着用をしていませんでした。この3人は現在までのところ発病していませんが4月27日まではフォローアップを続ける予定です。一方、医療サービスを提供している間、適切な防護用品を身につけていた3人の医療従事者に上気道感染の症状が出ています。公衆衛生当局は全ての接触者に対して「H7N9インフルエンザのための自己健康管理」の保健指導を行なうとともに、密接にフォローアップを行っています。接触者に発熱や咳などインフルエンザのような症状が出たときには、保健当局は受診先を見つける援助を個別に行ないます。
CECCは引き続きサーベイランスの強化を行なうと共に、中国からの旅行者の発熱チェックを行なっています。H7N9のヒト感染が続いている地域である上海市、江蘇省、浙江省、安徽省、北京市、河南省、山東省については特に強化します。医師は、関連規則に基づいて疑わしい患者については発見から24時間以内に保健当局に届けなくてはならないことをもう一度思い出してください。感染が確認されるまでは、重症呼吸器感染症の疑いのある患者は入院して隔離治療を行なわなくてはならないという指針に沿って管理してください。感染の疑いがあっても軽症の患者の場合には一連の保健指導を行い、自己管理をしてもらい、サージカルマスクの着用を依頼します。検査と抗ウィルス剤の処方判断のために検体の追加採取を行ないます。もしH7N9鳥インフルエンザの感染が確認された場合には隔離治療のための適切な病院がCECCの地域司令官によって決定されます。
CECCは中国への旅行者に対し再度呼びかけます。頻繁に手を洗うなどして清潔を保持し、マスクを着用し、家きんや小鳥、その排泄物との直接の接触を避け、生きた家きんを扱う伝統的な市場には近寄らず、完全に火の通った鶏肉と卵を摂取するようにしてください。もしも台湾に戻った後に発熱や咳などの症状が現れた場合には、サージカルマスクを着用し、すぐに医療機関を受診してください。その際医師に最近の旅行歴を告げてください。診断と治療の参考となります。

中国 新たに3人のH7N9感染者と1人の死亡者を報告(2013年4月23日、CIDRAP)

中国のH7N9鳥インフルエンザは、新たに3人の入院患者と1人の死亡が報告され、合計患者数は108人、死亡者数は22人となりました。
WHOの今日の最新発表によると新たに報告された患者は全員が中国東部の男性高齢者です。
2人は浙江省の84歳と62歳の男性で2人とも4月15日に発症しました。 もう1人は安徽省の91歳の男性で4月14日に発症しました。 香港の保健予防センター(CHP)の今日の最新発表は、浙江省の2人の患者は重体、安徽省の患者は重症と伝えています。
またWHOは以前報告のあった浙江省の患者が死亡したと発表しました。
今日WHOとCHPが発表した合計数には、昨日山東省の当局が発表してメディアが取り上げた36歳の男性も含まれています。この男性の検査結果は中国CDCによって検証されています。山東省で確認された初めての患者となりました。 上海の保健当局は昨日、WHOと共同で行なった疾患の拡大と地方当局の対応に関する2日間の調査結果を記者会見で発表しました。数人の国際的な専門家を含むこのグループは保健所、獣疫局、生きた家きん市場、を訪ねました。しかし全ての市の家きん市場は閉鎖されていたと伝えられています。
中国日報は、WHOのケイジ・フクダ事務局長補佐官が、上海当局との会談と上海市の疾病対策に共同チームのメンバーは感銘を受けたと述べたと報じています。また現時点では持続的なヒト−ヒト感染の徴候は見当たらないと言っています。記者会見の最中に、両親が2人とも感染して母親が死亡した上海の女性が発言し、現在もまだ入院している56歳の父親に血清療法を受けさせて欲しいと頼んだことも報じられています。この女性は中国日報に対し、記者会見終了後上海の保健当局が彼女に対し、血清療法は治療として使うことはできないと伝えたことを話しました。
一方中国当局は最近、GISAIDデータベース(Global Initiative on Sharing Avian Influenza =世界共有の鳥インフルエンザデータベース)に対し、より多くのヒトと動物のH7N9ウィルスの遺伝子配列情報を提出しました。GISAIDの「鳥インフルエンザダイジェスト」がツィッターで伝えたものです。
ヒトの患者から採取したウィルスの遺伝子配列は浙江省の杭州保健所から提供されました。動物のものは江蘇省の2羽のトリから分離されたものです。

「人から人」の証拠なし 中国とWHO調査チーム(2013年4月22日、産経新聞)

世界保健機関(WHO)と中国の衛生当局が結成した鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の合同調査チームは22日、上海市で記者会見を開き「今のところ人から人に感染した証拠はない」と明らかにしました。
中国全体の感染者は死者20人を含む103人。人同士での感染が確認されれば、大流行の危険性が高まります。WHOのケイジ・フクダ事務局長補は、最終の調査結果は出ていないとした上で「人同士での感染がないか非常に心配しているが、今のところまだ証拠はない」と述べました。
上海市では家族内で複数の感染者が出たケースもありますが、フクダ氏は「小規模な集団感染があったからといって、人同士で感染した証明にはならない。同じ感染源に接した可能性もある」と指摘しました。
合同チームは感染拡大防止のために閉鎖された上海市の食材市場を訪れ、生きた鳥などがどのように売買されていたのかを調査。市当局者らとも意見交換しました。

山東省から初のH7N9患者(2013年4月22日、CIDRAP)

山東省の36歳の男性からH7N9ウィルスが確認されました。山東省では初の患者です。また当局は新たに3人の患者発生と1人の死亡を発表しました。
山東省は感染の中心となっている地域の北側で北京市の南に位置します。北京はH7N9の感染者が報告された最も北の地域です。この男性の感染は省当局によって確認されましたが、検体は診断確定のために中国疾病予防管理センター(中国CDC)に送られました。
香港衛生予防センター(CHP)によると新たに感染が確認された3人の患者は浙江省と江蘇省出身です。中国国家衛生・計画生育委員会の発表をサイトに掲載したものです。江蘇省の68歳の男性は入院しましたが症状は安定しています。
22日に更新されたWHOの発表では浙江省の患者について、54歳の女性は4月16日に発症、32歳の男性は4月14日に発症したと伝えています。国営新華社通信は、この男性は隣の江西省出身ですが浙江省の地方病院で治療していると伝えています。CHPによれば浙江省で入院している2人の患者は症状が安定しているとのことです。
WHOによると死亡した患者は以前浙江省から報告のあった患者とのことです。死亡者の数は21人となりました。
中国CDCが山東省と浙江省の患者を正式に確認すれば、検査機関によって確認された患者数は合計106人となります。
WHOでは、H7N9感染が確認された患者と濃厚接触のあった人々のモニターが続けられているがこれまでに持続的なヒト−ヒト感染が起きているという証拠は確認されていないと言っています。

◆専門家は持続的な感染を否定
一方新華社通信の別の報道では、中国保健省の専門家チームと国際的な協力者、WHO当局者で構成された委員会は、現在までのところヒト−ヒト感染の証拠を見出していません。
中国CDCの副センター長で専門委員会の共同議長を務める楊維中氏は、感染の問題を調査するにはより多くの検査が必要であり、ウィルスの起源と変化を知るにはより多くモニターする努力が必要だと言っています。またこのグループは、今のところこの新種のウィルスに対するワクチンの製造を開始する必要はなさそうだと述べていると伝えてます。

◆H7N9が別のハトからも見つかる
中国農業省は22日、江蘇省の農場で飼育しているハトからH7N9低病原性鳥インフルエンザウィルスが確認されたと発表し、OIE(国際獣疫事務局)に報告しました。ハトは感染していても症状がありませんでした。このハトは感染拡大防止のために、農場で飼育していた他の339羽とともに殺処分されました。
ハトは他の種類の鳥と比較して鳥インフルエンザウィルスの宿主としては適していないと考えられていますが、検査が続けられる中で報告された5羽目のハトとなります。
これまでウィルスは、生きた家きんを売る市場(ライブバードマーケット)で、食用として飼育されたハトから検出されました。また江蘇省南京市では野生のハト1羽からも検出されました。
今日ウィルスが確認されたのはレース用のハトだったと伝えられています。農場でH7N9ウィルスが確認された最初のケースとなります。

WHO H7N9の患者が高齢男性に多い理由(2013年4月22日、CIDRAP)

WHOの専門家は中国のH7N9患者が高齢の男性に多いという不可解な事実に注目して、年配の中国人男性の習慣を研究すれば何かの答えが得られるかもしれないと述べました。
WHOの西太平洋地域事務局(WPRO)の専門家チームは、3月31日から4月16日までに報告された63人のH7N9患者の年齢の中央値は64歳で、45人(71%)が男性であったと述べました。63人のうち39人(62%)は60歳以上でした。
これは一般的な中国の住民のプロフィールとは対称をなしており「中国では若中年層の人口が多く、高齢者では女性の人口の方が多い」と論文で述べています。この論文はWHOの「Western Pacific Surveillance and Response Journal」オンライン版に発表されました。
WHOの専門家チームは高齢の男性と高齢の女性の間で致死率が異なっていることにも気づきました。全年齢で見ると男性と女性の致死率は同じ22%(45人中10人と18人中4人)でしたが、60歳以上で見てみると男性の致死率は20%(30人中6人)で、女性では0%(9人中0人)でした。
他のチームは、H7N9患者の年齢分布が、中国で発生した45人のH5N1患者の年齢分布とは異なっていることを指摘していると書いています。大多数のH5N1患者は若く、勤労世代に属する成人で、年齢の中央値は26歳でした。
彼らはH7N9での年齢と性別の分布に相違が生じている理由の可能性を3点挙げています。@性差に伴うウィルスへの曝露機会の相違、A性差に伴う臨床経過の生物学的な相違、B性差に伴う医療機関の探索行動もしくはアクセスの相違の3点です。
曝露機会の相違に関してのありそうな見解としては、家きんと環境から採取した検体でH7N9ウィルスが見つかったのが主として生きた家きんを売る市場(ライブバードマーケット)からだったことをあげています。しかし「ライブバードマーケットを訪れる人々の年齢と性別のパターンは知られていない」と書いています。
研究グループはウィルスの感染源の可能性があるものとしてペットの小鳥を調査することの意義を示唆しています。「中国の高齢男性は美しくさえずる小鳥をペットとして飼うのを趣味とすることが知られており、籠に入れた鳥と一緒によく散歩をして公園に一緒に集まる」「感染地域の中国の高齢男性の社会的基準と行動特性をより深く理解することは、例えば患者の発生を抑制するための仮説をたてる場合などにおいては有益かもしれない」と付け加えています。
論文は生物学的な相違についての仮説については触れていません。しかし濃厚接触者に対する血清学的な調査や、患者自身に基礎疾患や他のリスクファクターがあったかどうかなどを調査することにより有益な情報が得られるかもしれないと示唆しています。 研究チームは、高齢男性の患者が他の集団よりも多く見つかっているのは、ほとんどの患者が重症化すること、感染への社会の関心が高いこと、サーベイランスが強化されていることなどのためではないかと疑っています。
WHOの専門家は「現時点では答えよりも質問の方が多いのは明らかだ」と書いています。彼らは調査を3つの疑問点に集中して行なうよう提案しています。
 ・感染が発生している地域の高齢男性の社会的な基準と社会的な行動特性について
 ・感染が発生している地域の重症急性呼吸器疾患の年齢と性別の分布と一般集団における呼吸器疾患の鍵となるリスクファクター
 ・感染が発生している地域の一般集団で医療機関を受診している人々の年齢と性別の分布

中国鳥インフルエンザ、外務省がゴールデンウィーク注意喚起(2013年4月21日、Travel Vision)

外務省は4月18日、中国で発生している鳥インフルエンザ(H7N9)のヒト感染症例について、ゴールデンウィーク中の中国への渡航について注意を喚起しています。これによると、4月29日から5月1日は中国全土で労働節の休暇となり、中国国内で人の移動が活発になることから、中国国内での感染の発生状況について最新情報の入手を心がけ、必要に応じて目的地の変更など旅行計画を見直すよう求めたほか、旅行先の医療事情についても事前の情報収集を心がけるべきとしました。
また、感染予防のため、生きた鳥を扱う市場や家禽の飼育場に立ち入らない、死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける、鳥の排泄物に汚染されたものとの接触を避ける、手洗いやうがいなど衛生管理を心がける、突然の発熱や咳など呼吸器感染症の症状が現れた場合にはすみやかに最寄りの医療機関を受診することも求めました。
なお、中国の鳥インフルエンザは4月19日12時現在で上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省で88名の感染が確認され、うち17名が亡くなっているところです。ただし、世界保健機関(WHO)では18日時点でヒト−ヒト感染例が確認されておらず、渡航や貿易を制限することを推奨しないとしています。
【関連サイト】中国における鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例発生(その14):労働節及びゴールデンウィーク期間における注意 (2013年4月18日、外務省)

鳥インフル患者87人…6人が退院、17人死亡=中国発表(2013年4月19日、サーチナ)

中国政府・衛生と計画出産委員会は18日夜、同日午後5時時点の全国におけるH7N9型鳥インフルエンザ患者・死者数を発表しました。患者は前日より5人増えて累計87人になりました。同時点からの過去24時間に死者の報告なはく、前日と同じ17人でした。患者のうち、6人は完治して病院を出ました。
17日午後5時から18日午後5時までに、上海市で1人、江蘇省で1人、浙江省で2人、河南省で1人増えました。
今回のインフルエンザは上海市など長江下流地帯の華東地域を中心に患者が出ていますが、北京市、河南省など北部地域でも患者が出はじめました。今後、渡り鳥の移動などにともない中国北部や隣接国で患者が発生するリスクがあります。
研究者からはH7N9型鳥インフルエンザのウイルスの特徴として「鳥が感染しても症状をは軽く、症状がでない場合もある。人に感染すれば重篤(じゅうとく)な症状を起こす」との声も出ています。
衛生と計画出産委員会によると、地域別の発症者と死者の累計は以下の通りです。
( )内は17日と比較した増減。
  北京市…発症1人(±0)、死亡0人(±0)
  上海市…発症32人(+1)、死亡11人(±0)
  江蘇省…発症21人(+1)、死亡3人(±0)
  浙江省…発症27人(+2)、死亡2人(±0)
  安徽省…発症3人(±0)、死亡1人(±0)
  河南省…発症3人(±0)、死亡0人(±0)
中国政府・衛生と計画出産委員会は感染状況について「目下のところ、患者は散発している状態であり、人から人に感染した証拠は見出せない」との見解を示しました。
同委員会の上記発表に、「感染は確認されたが発症は認められない」ケースは含まれていません。北京市では15日、4歳男児がH7N9型鳥インフルエンザに感染していることが確認されました。同男児は発症しておらず、上記発表には含まれていません。

H7N9の患者数は87人に(2013年4月18日、CIDRAP)

中国の3つの省と上海市は18日、新たな5例のH7N9患者の発生を報告しました。
WHOは、新たに確認された5人の患者のうち4人は、これまで最も多くの患者が報告されている中国東部の地域から、また5人目の患者は中央部の河南省から報告があったと発表しました。河南省では4月14日にも最初の患者が報告されています。これにより合計患者数は87人となり、このうち17人が死亡したことになります。この数には北京で確認された感染しても症状の出なかった患者(無症候感染者)は含まれていません。
香港のCHP(保健予防センター)からの最新情報には患者に関するいくつかの詳細情報が含まれています。
河南省の患者は38歳の男性で現在重症です。この男性について伝えた中国語のメディアは、男性は家きんの食肉解体と販売の仕事をしており、8日に発病してクリニックを受診した後、病院の救急部門で診療を受けたと伝えています。H7N9の国内報道をモニタリングしている中国の市民からCIDRAPニュースに寄せられた情報では、この男性は11日に肺炎と診断され、検体が採取されましたが、ウイルスの検査では陰性だったとのことです。
男性の容態が悪化した際、医療チームは再検査を実施し、鼻と下気道(喉頭より奥の部分。気管、気管支、細気管支、肺)の両方から検体を採取しました。それらの検査は16日に鄭州市(河南省の省都)で、また17日には河南省の検査当局によりそれぞれ陽性が確認されました。
再検査の結果は、初期に検査を行っても陰性となる可能性があるかもしくは検査結果に影響を及ぼす他の要素がある可能性を示唆しています。例えば、鼻腔からの綿棒による検体採取ではウイルスを確認するには不十分なのかもしれません。 CHPの発表によると、入院している上海の80歳の女性と江蘇省の26歳の女性は症状が安定しています。浙江省の54歳の女性と69歳の男性は2人とも重症です。
発症日は、26歳の女性以外は4月8日から4月13日までの間となっています。

<鳥インフル>北京市の女の子は無事に退院、全国の感染者は82人・死者17人に増加―中国(2013年4月18日、MSN)

17日、中国・北京市でH7N9型鳥インフルエンザに感染した7歳の女の子が無事に退院しました。女の子は1週間にわたる治療で完全に回復。同日には治療を受けた病院で会見が開かれ、取材陣に元気な姿を見せました。
一方、同日国家衛生・計画生育委員会の発表によると、同日午後5時現在(現地時間)中国のH7N9型感染者は82人に、死者は17人に増加しました。うち5人が退院しています。
都市別にみると、北京市の感染者は1人。上海市は1人増え感染者31人に、うち11人が死亡しています。江蘇省は感染者20人で、死者は3人に増加。浙江省は4人の感染が新たに確認され、感染者25人、うち2人が死亡。安徽省は感染者3人、死者1人。河南省は感染者2人となっています。

鳥インフル調査で専門家派遣=予防へ実態把握 WHO(2013年4月17日、時事通信)

世界保健機関(WHO)は16日、H7N9型鳥インフルエンザの感染拡大を受け、上海市や江蘇省などに週内にも中国当局との合同調査団を派遣すると発表しました。予防のための実態把握が目的です。
調査には中国やWHOのほか、米欧、オーストラリアの専門家が参加。感染確認地で約1週間「感染拡大防止と対策に向け、包括的、客観的、科学的方法で調査」し早急に結果を公表する予定です。

「人→人」感染打ち消しに躍起=情報公開も後退−鳥インフルで上海(2013年4月17日、時事通信)

中国で拡大するH7N9型鳥インフルエンザをめぐり、上海市で「人から人」への感染が疑われるケースが相次いで明らかになりました。しかし市当局は、懸念を打ち消すのに躍起で、具体的な感染者情報を伏せるなど情報公開姿勢も後退させています。
上海市は16日夜、人への初めての感染例となった87歳と27歳の男性が3月上旬に死亡した病院の患者4人が感染し、このうち2人が死亡していたと発表しました。当時、この病院内で「人から人」への感染が起きていた可能性が浮上しましたが、前日まで発表していた感染者の名字、性別、職業、発病・死亡日時は一転、公表しませんでした。4人の中に、先に死亡した男性の親族や病院の医師・看護婦が含まれるのかなど、感染ルート解明につながる情報は伏せたままです。

エジプト 今年2人目のH5N1による死亡者の発生を報告(2013年4月17日、CIDRAP)

エジプト当局は16日、今年3人目のH5N1鳥インフルエンザの患者の発生を報告しました。患者は26歳の男性です。
カイロのニュースサイト「Aswat Masriya」は、エジプト保健省の発表としてこの男性はカイロ北部のダカーリア県の出身であり、ダカーリアの病院で死亡したと伝えました。中国の国営新華社通信はこの男性が死亡したのは昨日であると伝えています。
エジプトでは昨日この男性が死亡、1月26日にブハイラ県の36歳の女性が死亡しているほか、3月21日にはメノフィア県の40歳の女性の感染を発表しています。2006年以降エジプトでは173人の感染が確認され、63人が死亡しています。

鳥インフル:2市4省で感染者78人、死者16人に…中国(2013年4月17日、毎日新聞)

中国上海市の衛生当局は16日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が新たに6人確認されたと発表しました。このうち2人は死亡しました。また、浙江 省で5人、江蘇省でも3人の感染が確認されました。これで感染が確認されたのは2市4省で計78人、このうち死者は16人となりました。

鳥インフルエンザ:中国から寄港の客船、乗船客らサーモ検査 23日、県が実施 /高知(2013年4月17日、毎日新聞)

中国で鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者が相次いでいる問題を受けて、高知県が広島検疫所高知出張所と連携し、中国から23日に高知市に寄港する客船の乗客らを対象としたサーモグラフィー検査を実施することが分かりました。県は「発熱者がいた場合は問診を行うなど速やかに対応したい」としています。
客船は19日に香港を出港し、8日間の日程で横浜市を目指します。高知寄港の3日前に中国福建省アモイ市を経由します。アモイは感染報告が最多の上海市とは約900キロ離れており、厚生労働省などの発表によると15日までに感染報告はありませんが「万が一に備え、万全を期す」(県港湾振興課)と、サーモグラフィー2台を設置します。
クルーズを運航する会社によると、乗客らには問診票の記入が義務づけられているといい「就航中も船内にメディカルセンターがあり問診可能」ということです。高知市で予定される船内見学会には一般応募者や関係者ら約200人が参加する予定です。

鶏、豚、犬…H7N9感染確認の河南省で動物が大量死=中国(2013年4月17日、サーチナ)

中国・河南省にある養鶏場で、15日までの5日間に700羽以上の鶏が病死しました。また、同省内の別の場所でも家畜の豚や犬が病死するなど、動物の大量死が相次ぎました。
中国メディア・新華網は17日、同省汝州市にある養鶏場で10日に鶏2羽が突然病死し、その翌日から15日までに700羽以上が死んだと伝えました。また生きている鶏からも発病が確認されており、現地の動物疾病コントロール当局が調査を開始したと報じました。中国国内で感染者が増加しているH7N9型鳥インフルエンザウイルスとの関連性は、明らかになっていません。
また、中国網は17日、同省偃師市内の村で15日に豚410頭、犬122頭が突然死んだことを伝えました。現地政府は付近の化学工場の生産を停止させたうえで原因調査に乗り出しましたが、村内の大気や飲用水、家畜用水には異常は見られなかったということです。記事は、大量死発覚後に行った住民の健康診断で異常は発見されなかったこと、現地の牧畜専門家がH7N9ウイルスの可能性を否定したことを併せて報じました。
河南省では14日、周口市、開封市でそれぞれ1人H7N9ウイルスへの感染が確認されました。

鳥インフル:中国、野鳥からウイルス初検出(2013年4月16日、毎日新聞)

中国農業省は16日、江蘇省南京市で捕獲した野生のハトから鳥インフルエンザ(H7N9型)のウイルスを検出したと発表しました。野鳥から同型ウイルスが検出されたのは初めてです。上海市や浙江、江蘇省両省では、ニワトリなど飼育されている家きん類からウイルスが検出されています。屋外で自由に飛び回る野鳥からも検出されたことで、野鳥がウイルスを広くまん延させている可能性が出てきました。
農業省によると、江蘇、浙江両省から取り寄せたハトなど12のサンプルを調べた結果、浙江省湖州市の二つの市場のハトからウイルスの陽性反応が出たほか、南京市の野生のハトも陽性反応を示しました。遺伝子を調べたところ、いずれも感染者のH7N9型ウイルスと起源がほぼ同じでした。農業省は両省に対し、検査範囲を広げるよう指示しました。
今回の鳥インフルエンザをめぐっては、渡り鳥などがウイルスを運んだ可能性も指摘されています。

中国の鳥インフル、近隣諸国は監視強める―死者13人に (2013年4月15日、ウォール・ストリート・ジャーナル)

中国の鳥インフルエンザは別の地域にも広まっており、この病気が近隣諸国も含めて広まるのを抑えるのは難しいのではないかとの不安が強まっています。
当局は14日、このH7N9型インフルエンザによる死者が13人に増え、同国中部の河南省でも感染者が見つかったと明らかにしました。13日には、北部の北京で7歳の女児が感染していることが明らかになりました。12日までは、インフルエンザは同国東海岸の上海とその周辺の省に限られていました。
14日現在の感染者数は60人で、12日の43人から増加しました。
中国の当局は先週末、インフルエンザの感染拡大を抑えるためにさまざまな措置を取り、北京市は生きた家禽の市場を閉鎖し、医療機関に対してタミフルなどの医薬品を備蓄するよう命じました。世界保健機関(WHO)中国事務所のマイケル・オリアリー代表は14日のブリーフィングで、同インフルエンザに関する知識から判断して、さらに感染が広がる恐れがあると述べるとともに、WHOは中国のこれまでの情報開示の量の多さに満足していると付け加えました。
台湾、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイなど中国の近隣諸国は監視を強めています。
科学者らは、これが人から人に感染することを示す症例はまだ見られないとしています。人から人への感染があると、同インフルエンザは一段と危険なものになります。全てではありませんが、一部の感染者は家禽と接触しています。ただ、感染のペースが速いことから、疫学者の間では、感染が中国の他の地域、次いで他の国に広がる可能性があるとの不安が高まっています。
ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院のリチャード・コーカー公衆衛生学教授は「H5N1よりもはるかに強い懸念が引き起こされている」と述べました。H5N1インフルエンザは2003年以来、世界全体で622人が感染し、371人が死亡しました。
ウイルス学者は、中国で感染者が増えているH7N9ウイルスについて、H5N1よりも簡単に人に感染する可能性があるとしています。中国と外国の科学者はいずれも、病気の追跡は困難だと述べました。他の形の鳥インフルエンザでは、鳥は感染して死にますが、H7N9では見た目には感染が分からず、保健当局は市場や農場でのアトランダムなサンプル抽出に依存せざるを得ません。この型の広まり方についてはほとんど知られていませんが、一部の研究者は、渡り鳥が運んでいるのではないかと見ています。これは、渡り鳥が移動を始めつつあることから、同インフルエンザが今後数週間か数カ月内にさらに広まる恐れがあることを意味しています。
専門家は、これらの問題をさらに複雑化させているのは中国自体だとしています。食材となる動物と隣り合わせに人々が住む、人口が多い大きな国である中国について疫学者は、種の間を飛び交う致命的なウイルスにとっては完璧な場所だとしています。20世紀におけるインフルエンザの大流行のうち1957年と68年の二つは、21世紀に入ってからの最も恐ろしい大流行である新型肺炎(SARS)と同じく、中国から始まりました。H5N1の最初のケースは香港で見つかりました。
1980年代に新型インフルエンザと中国の農業を結び付けた学者の1人である元ウイルス学者のクリストフ・ショルティセク氏は「豚、人、水鳥が共同生活をしているのは中国だけだ」とし、「ほとんど全てのインフルエンザは中国で始まり、その後欧州に広まっている」と指摘しました。
中国の農業も障害になっています。同国でのたんぱく質需要の高まりに応じてここ数年の間に成長してきた大規模農場は、少数の豚やアヒルを飼っている田舎の家のすぐそばにあります。
コーカー教授は「問題は大規模農場から庭での飼育に至るまで、さまざまな形の農業があることで、ウイルスの広がりの点でこれがどのような意味合いを持っているのかまだ分かっていない」と語りました。さらに問題を複雑にしているのは、他のアジアでも見られるように、中国でも鮮度の高い肉が好まれることで、生鮮市場は生きた動物がいっぱいで、ウイルスは容易に広まることができるといいます。
米疾病管理予防センター(CDCP)は新型のウイルスに対するワクチンを開発するとともに、報告されたケース以外にどれだけの人がウイルスに感染しているかを見極めるための血液検査をしています。
上海の南西にある浙江省湖州では、中国の恐ろしいほどの農業部門の多様さを見ることができます。当局はH7N9の3件の感染を記録しており、市内の市場でウイルスの痕跡を見つけました。同市の人口は約290万人。ダウンタウン近くのロンシー地区の複合住宅の住民は、12日の時点で一部の人が生きた鳥を飼っていると話しました。
地域住民団体のメンバーは「住民の多くは田舎から出てきて家を買った人たちで、自分たちで鳥を飼うのが健康的で環境に優しいと考えている」とし、「中国は米国とは違う。しかし、私たちは彼らがここでの生活様式に溶け込めるように協力している」と話しました。
同市の卸売市場の生きた家禽部門(歩道が血まみれの食肉部門とミルキーグリーン色の運河に挟まれている)には先週、100人以上の防護服を着た人たちがやって来て市場を閉鎖したため、この週末は閑散としていました。
卸売市場の責任者によると、当局は6000羽以上の鶏と約120羽のアヒルを処分し、家禽業者らは家に帰りました。ただ、この責任者は、市場は再開されるとと確信

中国当局が新たに3人のH7N9患者の発生を報告 合計患者数は64人、死者14人に(2013年4月15日、CIDRAP)

これまでにもH7N9鳥インフルエンザの患者の発生が報告されてきた中国東部の3つの省から15日、新たな感染者の報告がありました。これにより合計患者数は64人となりました。
また江蘇省では以前感染が確認された患者の死亡が報告され、死亡者の数が14人に達したと新華社が伝えています。
香港の保健予防センター(CHP)は、新たに確認された患者は江蘇省の60歳の男性と、浙江省の68歳の女性、安徽省の60歳の男性の3人で、いずれも重体となっていると発表しています。
新華社は浙江省の女性の発症日が4月3日であると伝えていますが、他の2人の発症日についてはメディアも当局も伝えていません。
死亡した患者は江蘇省の77歳の女性で、14日に死亡したと伝えられています。この女性は中国当局によって2日前に発表された患者の1人と見られます。
WHOは15日、感染源が特定されるまでは、中国からより多くの患者が報告されるだろうと述べました。また、現在までに1,000人以上の接触者のモニタリングを行なってきたが、持続的なヒト−ヒト感染の証拠は確認されていないと述べています。
一方ECDC(ヨーロッパ疾病対策センター)は、最も考えられるシナリオは、H7N9ウィルスが気づかれないうちに家きんに広がっていて、家きんやその製品と濃厚な接触をした人々が感染しているのではないかと述べました。「ただしこれは今後の情報によって検証されなくてはならない」と言っています。
ECDCでは、患者の発生が急速な地理的拡大を見せているのはサーベイランスの強化と検査件数の増大によるものだろうと見ています。H7N9の検査キットは中国国内の400カ所以上の検査機関に配られており、確認件数の増加と重要な疫学情報を与えてくれるものと期待されています。
ECDCは、H7N9が中国国内の他の地域にも広がりそうな様相を見せていると同時に近隣諸国へも広がる可能性があると見ています。ヨーロッパでも単発的に流入するケースもありうることから、各国は疾病を発見し診断するための準備をしておくことが必要だと付け加えています。
ECDCが危険度の評価を変更するのは、持続的なヒト−ヒト感染の証拠が確認されたときと、この新種のウィルスがヨーロッパの鳥の間で確認されたときの2つが鍵だと見られます。
WHOのインフルエンザ専門家の1人であるケイジ・フクダ博士は、世界は新たな状況を迎えているとして、このウィルスはトリには感染しても症状を起こさない反面、ヒトには重症の感染症を引き起こしていると述べたとカナダの通信社が伝えています。フクダ氏はWHOの副事務局長です。
また、同氏はこれまでに報告された遺伝子の特徴から、H7N9ウィルスがヒトや他の哺乳動物に感染しやすいように変異しているように見られるが、容易ではなく不確実な状況であると述べました。「想像できるほとんど全てのことが起こりうるし、おきそうな事柄は予期せぬことだろう」と言っています。
また、カナダ公衆衛生局(PHAC)とカナダ食品監察局(CFIA)は最近、新型のH7N9ウィルスを手渡すための要件について説明しました。4月10日に発表された声明の中で、生きたウィルスを培養する場合にはバイオセーフティレベル3(BSL-3)が必用であると述べています。陽性と判定された人の検体を扱う作業は全て国立微生物研究所で、また動物の検体は国立外来獣疫センターで行なわれるよう推奨しています。2つの団体は、H7N9ウィルスを育てる研究はヒトのインフルエンザウィルスを培養している研究施設では行なってはいけないとし、H7N9のサンプルを扱った職員は5日間感受性のある動物と接触してはいけないと述べています。これは国外から持ち込まれる動物の病気に対する標準的なプロトコルに基づくものです。

専門家警告「H7N9鳥インフル、香港で発生は時間の問題」(2013年4月15日、サーチナ)

香港大学感染・伝染病センターの総監督何栢良氏は13日、出演したテレビ番組で「H7N9型鳥インフルエンザが香港で発生するのは時間の問題」と述べました。香港新浪網などが報じました。
中国大陸部ではH7N9型鳥インフルエンザで14日午後5時までに60人の感染と13人の死亡が確認されました。同日中には発表後に北京市内でさらに、1人の感染が確認されました。感染発生が確認されているのは北京市、上海市、江蘇省、浙江省、安徽省、河南省。中国当局は「人から人に感染した証拠は把握できていない」と説明しています。
何氏は、同ウイルスについて「鳥とっては低病原性であり、発症するとはかぎらない。ただし人に感染すれば病原性が高く、患者は重篤(じゅうとく)な症状を示す。死亡率も高い」と説明。
何氏の説明に従えば、現在流行しているH7N9型鳥インフルエンザに感染しても「普通に活動」してしまう鳥が多いので、鳥を介して感染が広い範囲に広がる可能性が、より高いことになります。
何氏は香港での同インフルエンザ発生について、「中国内地(大陸部)でH7N9型鳥インフルエンザのウイルスが今一歩広範囲に広がれば」と前置きした上で、「香港に来るのは単に時間の問題」と主張しました。
何氏が上記発言をした時点で、中国における同インフルエンザの確認された感染者は44人でしたが、その後、感染者は60人に拡大しました。 まだ感染者が確認されていない広東省、さらに同省内で香港と隣接する深セン市についても「遅かれ早かれ南部にも伝染する」として、市民に「考え方を整えてほしい。(上海など)華東地区だけにウイルスがいるわけではない。その他の地方にもやってくる」と述べました。
何総監督は近い将来の香港における感染者発生については明言しませんでしたが、渡り鳥が南下する秋以降は「可能性がある」と説明。消費者が利用する市場での生きた鶏の販売を停止して「人と鳥の完全分離」を実現すべきと主張しました。
ただし、香港特別行政府政務司の林鄭月娥司長は、生きた鳥の扱い量が大幅に減少しており、「(現在は(厳格な予防措置や衛生管理をすべきで、販売停止を議論する適切な時期ではない」と反論しました。

中国鳥インフル:「ヒトからヒト」?死亡女性の夫に感染(2013年4月13日、毎日新聞)

中国上海市の衛生当局は13日、市内の56歳男性が鳥インフルエンザ(H7N9型)に感染しているのを確認したと発表しました。男性の妻はインフルエンザの症状を訴えて死亡し、4日に感染が確認されていました。家族内で複数の感染者が確認されたのは初です。ウイルスがヒトからヒトに感染した可能性も否定できず、衛生当局が感染経路の解明を進めています。
男性は1日に発熱などの症状が出ましたが、5日の検査では陰性でした。症状が悪化して再度検査したところ、11日に陽性反応が出ました。病院で治療中ということです。
国家衛生・計画出産委員会と上海市は「夫が妻から感染したと判断するには不十分」と説明。新華社通信は、夫婦の自宅近くで鳥類が飼われており、感染のリスクがあったと伝えました。
このほか、江蘇、浙江両省で13日にそれぞれ2人の感染が確認され、感染者は2市3省で計49人、このうち死者は11人となりました。
一方、北京市で7歳女児の感染が確認されたことを受け、市当局は市場での生きた鳥の取引を禁止し、取り締まりを強化しました。 新華社通信は13日、ウイルス解析の結果、渡り鳥が媒介した可能性があるとの専門家の話を伝えました。

鳥インフル「異例な状況」=感染鳥の判別困難―国際獣疫事務局(2013年4月12日、時事通信)

国際獣疫事務局(OIE、本部パリ)は11日の声明で、中国で死者が出ているH7N9型鳥インフルエンザについて、ウイルスに感染した鳥を見分けるのが難しく、「かなり異例な状況」だと危機感を示しました。
OIEはH7N9型のウイルスについて「家禽(かきん)類に対する病原性は非常に低いが、人に感染すれば重い症状をもたらす可能性がある」と指摘。検査で陽性反応を示した鳥を見ただけでは病気だと全く分からないため、「ウイルスを見つけるのは極めて困難だ」と対策の難しさを認めました。

新型鳥インフルワクチンの製造、困難な可能性も (2013年4月12日、時事通信)

米疾病対策センター(CDC)の専門家が11日公表した論文によると、中国東部で最近見つかった新型のH7N9型鳥インフルエンザからヒトを保護するワクチンの開発が非常に困難なことが判明するかもしれません。
CDCのインフルエンザ担当科学者のティモシー・ウエキ氏とナンシー・コックス氏は、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)の電子版に掲載された論文の中で、多くの新型インフルエンザウイルスと同様、今回見つかった型が「動物からヒトに散発的に感染する」だけなのか、それとも「インフルエンザの大流行(パンデミック)の始まりを示唆するのか」はまだ分からないと述べました。
両氏は「H7N9型向けワクチンを入手可能にするまでには多くの障害がある」と指摘し、これまでに研究されてきたH7型の鳥インフルエンザウイルスに対応するワクチンは、ヒトにおいて強い免疫反応をもたらしていないと述べた。またいかなる新しいワクチンと同様、製造して流通させるまでに何カ月もかかる公算が大きいとし、ワクチン開発の「大規模な取り組み」が進行中だと付け加えました。
両氏は、新型ウイルスがヒトからヒトへと感染するのかといった点について判断するため、ヒトと動物の両方の監視を強化するよう要請しました。現在までのところ、科学者はヒトからヒトに感染した証拠が見つかっていないとしています。
世界保健機関(WHO)によると、中国でH7N9型への感染が確認された患者の数は11日の時点で38人に増え、うち10人が死亡しました。WHOによれば、感染が確認された患者と接触した760人以上の人々は注意深く監視されているということです。
同じく11日にNEJMに掲載された別の論文で、中国の研究チームは今回のH7N9型ウイルスが哺乳類からではなく、鳥類から直接ヒトに感染した公算が大きいと述べました。中国当局は先週、一部の患者が発症前に鳥と接触していたとの報告を受け、家禽(かきん)を処分しています。
同チームは、今回のウイルスについて、3種の別個の鳥インフルエンザウイルスが「再集合」してできたとの仮説を立てています。新型ウイルスには、野鳥、アヒル、それに北京の1羽のアトリで循環していたウイルスで見つかった遺伝子に似た遺伝子が含まれていたからだということです。
同チームは「現在のところ、この再集合が哺乳類の宿主で起こったことを示唆するデータはない」と述べています。
同チームはH7N9型の感染が最初に確認された3人の患者から採取したウイルスのサンプルを調べ、結論を導きました。この3人の患者(87歳、27歳と35歳)は全員死亡しました。3人は高血圧、B型肝炎、それに慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの持病を有していました。

鳥インフル、「大流行の2段階前」…厚労省(2013年4月11日、読売新聞)

中国で鳥インフルエンザ(H7N9型)の初感染が公表されてから10日。
患者や死者の数はじわじわと増えており、自治体や空港などは世界的流行を懸念して警戒レベルを上げ始めました。「人から人」への感染はまだ確認されていませんが、厚生労働省は10日夜、中国からウイルスを入手し、ワクチン開発に乗り出しました。
◆大流行の2段階前
 「今は、4年前の流行と比べると2段階前にある」。厚労省の担当者は10日、現状をこう分析しました。
世界初の感染が中国で公表されたのは3月31日。中国人3人のうち、2人が死亡したと発表。その後も患者は増え続け、10日現在で患者数は33人に上り、うち9人の死亡が確認されています。世界保健機関(WHO)も9日、同居する家族内での感染が疑われるケースが2例あると発表。「人から人」の感染の可能性もあることを示唆しました。
それでも、厚労省が「2段階前」とするのは、新型インフルエンザが世界的に流行した2009年とは状況が大きく異なるためだ。09年4月、メキシコなどで初感染例が確認された後、世界各地で感染者が続出し、5月には日本でも感染者が確認されました。今回は発生地域も上海市や安徽省、江蘇省など中国国内に限られており、拡大のスピードも範囲も比べものになりません。
WHOが公表した家族内の感染疑い例も、閉鎖された空間でのいわば「単発的」な感染で、感染が人から人に次々と広がる世界的流行にすぐにつながるわけではないという見方です。
ただ、ウイルスは突然変異する可能性もあり、厚労省も「感染が広まる可能性は否定できない」としています。10日夜には中国の疾病予防管理センターからウイルスを入手。国立感染症研究所がワクチン開発を進めます。
政府も10日、流行に備えた特別措置法を、予定より前倒しして、13日から施行することを決めました。これにより、同法に基づく「緊急事態宣言」の発令や、都道府県知事による外出自粛の要請などが可能となります。
◆帰国者チェック
空港や自治体では、警戒体制を敷き始めました。
成田、関西、新千歳などの各空港は、検疫所が中国への渡航者向けに、「不用意に動物に近寄らない」「積極的に手洗いを行う」などと呼びかけるポスターを掲示。サーモグラフィーで38度以上の熱がある帰国者のチェックを続けます。

<鳥インフル>感染者33人・死者9人に=上海市の男の子は無事退院―中国(2013年4月11日、Record China)

10日、中国国家衛生・計画生育委員会の発表によると、同日午後5時現在(現地時間)、H7N9型鳥インフルエンザの感染者は33人に増え、うち9人が死亡しています。新華社通信が伝えました。
上海市では76歳と81歳の女性2人の感染が新たに確認されました。これにより同市の感染者は15人に増え、うち5人が死亡しています。順調に回復していた4歳の男の子は10日に無事退院しました。
また、浙江省でも65歳男性の感染が判明、現在男性の容体は安定しています。同省の感染者は6人に増え、うち2人が死亡しています。さらに、江蘇省では2人が新たに感染。感染したのは、70歳と74歳の男性でいずれも危篤状態だといいます。同省の感染者は10人に増加、死者は1人。このほか、安徽省は感染者2人、死者1人に変化はありません。

中国 33人の患者を出しているH7N9の感染源は鳥ではないかと注目(2013年4月10日、CIDRAP)

中国東部で新たに5人のH7N9インフルエンザの患者が確認されました。患者は全員が高齢者です。一方、感染源は野鳥であり、家きんの環境を通じてヒトに広がっているのではないかとの観測が強まっています。
新たに確認されたのは上海市の2人の女性と江蘇省(こうそしょう)の2人の男性、浙江省(せっこうしょう)の男性1人です。この結果この新種のウィルスの感染者は33人に増えました。死亡者は9人のまま変わりありません。
上海の女性は76歳と81歳で、2人とも症状は安定しています。江蘇省の男性のうち70歳の患者は危篤状態です。もう1人の74歳の男性は重症です。江蘇省の65歳の男性は安定しています。
浙江省の男性以外発症日は3月29日から4月4日の間に集中しています。現在までのところ大多数の患者は中高年者です。
WHOは10日、中国が昨日最初に発表した4人の患者の情報を最新版として公表するとともに、これまでのところヒト−ヒト感染が広がっている証拠はないと強調しました。また、中国当局が600人以上の濃厚接触者のモニタリングを行なっており、以前報告された江蘇省の患者と接触した後に発病した患者については現在も調査が継続していると述べています。
WHOは今日ツィッターで、感染者数の正確な数をカウントすることよりもこのウィルスがどのように振舞うのかの方が重要だと述べました。これまでのところほとんど全ての患者が動物からヒト、もしくは農家の庭や市場などの環境からヒトへの感染でした。
WHOはで「我々はヒト−ヒト感染の徴候や他の地域での感染者の発生に気をつけている」と言っています。
動物の分野では、中国農業省はOIE(国際獣疫事務局)に対し、患者の発生が報告されている東部の3つの省で、新たに5箇所の生きた鳥を売る市場(ライブバードマーケット)からウィルスが発見されたことを報告しました。江蘇省では3カ所の市場から、安徽省と浙江省ではそれぞれ1カ所の市場から見つかっています。報告ではトリの種類については言及していませんが、症状の出ていない14羽のトリの検体からウィルスが確認されたとのことです。当局ではウィルスが広がるのを抑えるためにトリを殺処分にする予定です。前のOIEの報告では、鳥や家きんからH7N9ウィルスが見つかったのは上海の市場からだけでした。このウィルスはトリに対しては低病原性であり感染しても症状が出ないために、家きんでこの病気を追いかけるのはむずかしいことです。
一方、中国の生物学研究者が今日、H7N9ウィルスは東アジアの野鳥と、東中国の鶏のウィルスが再集合したものだと発表したと新華社通信が報道しています。
報道によると、中国科学院病原性微生物研究所の研究グループは、分析の結果ブタとの関連は見当たらず、ブタが中間宿主ではないと述べたと伝えています。 研究者は遺伝子の再集合はおそらく上海と浙江省、江蘇省を取り囲んでいる東中国の揚子江デルタ地域で起きたのではないかと推測しています。彼らによれば、ウィルスは韓国やその近隣の地域から野鳥によって運ばれ、移動の間にデルタ地域でカモや鶏に混じったと言っています。
研究グループは、H7とN9の遺伝子は東アジアの野鳥のものとよく似ており、その他の6本の遺伝子は上海、浙江省、江蘇省の鶏のものと関連があると発表したと伝えています。
中国野生動物保護センターは、鳥たちの今の渡りによって南から北にウィルスが運ばれて北部の省にまで広げないかどうか鳥の監視活動を強化しました。約10カ所のセンターがモニタリングを行なっていますが、その中には中国北部の河北省のセンターも含まれています。 ヨーロッパ疾病対策センター(ECDC)は今日、旅行者は最近のH7N9の状況に特別に注意を払い、生きた鳥を売る市場(ライブバードマーケット)は避けるように注意を促しました。ECDCは疫学最新情報の中で、旅行制限の必要はないと言っています。しかし同時に中国やその他のアジアの国々で働いているか訪問しているヨーロッパの人々は、生きた鳥を売る市場(ライブバードマーケット)を避けること、鳥と直接接触をしないこと、鳥の羽根や他の動物や鳥の排泄物に触れないことなどの注意喚起をしています。
ECDCでは旅行者は、手洗いの励行やアルコールベースの手指消毒薬を使用するなどして手の衛生に気をつけるよう警告しています。「これはECDCが2006年以降適時行なってきたアドバイスと同じである」と言っています。

米CDCが対策センター設置 中国の鳥インフルで(2013年4月10日、産経新聞)

中国で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染が相次いでいるのを受け、米疾病対策センター(CDC)は9日、24時間態勢で国内外の情報収集にあたる緊急対策センターを、米ジョージア州アトランタの本部内に設置したことを明らかにしました。
緊急対策センターは大規模な災害や集団感染が起きた際にたびたび設置されます。最近では2011年の東日本大震災や、05年のハリケーン「カトリーナ」上陸、03年の新型肺炎(SARS)、01年の米中枢同時テロの際にも設置されました。
人で重症化する恐れがあるH7N9型への対応を円滑化するとともに、事態の推移に迅速に対応して中国の衛生当局や世界保健機関(WHO)などとの協力を進める狙いです。
CDCは現段階では人から人への大規模な感染拡大は起きていないとの見方を示しています。一方で、家族間での限定的な人同士の感染が疑われる例について慎重に評価を続けています。

WHO 現時点でブタからはH7N9ウィルスは見つかっていない(2013年4月9日、新華社)

WHOは9日、これまでのところ中国のブタから採取した検体で、H7N9ウィルスに陽性反応を示したものはないと発表しました。
WHOのグレゴリー・ハートル広報官は、陽性反応を示したのは家きん市場で採取した検体と生きたトリを売買する市場で採取した検体であると言いました。「したがって現時点で焦点は家きん市場である」と言っています。
しかし同時にハートル氏は「感染源が何であるかについて我々は100%の確信を得ているわけではない。あるいはこれは正しい感染源ではないかもしれないし、唯一の感染源でもないかもしれない」とも付け加えています。
また、患者と密接な接触のあった人々を注意深く観察し続けているが、これまでにH7N9ウィルス検査で陽性反応が出た人はいないと述べています。
「現時点で継続的なヒト−ヒト感染が起きているという証拠はない」と話す一方で「家族間で極めて限定的に感染したものと思われるケースが何例かあるが、確定診断に至っていない」「これらのケースについては引き続き調査中である」と話しました。
ハートル氏は、家族間感染が疑われているケースの一つとして上海の例を挙げました。家族3人が同じような症状を呈し、そのうちの1人からH7N9ウィルスが確認されました。診断が確定した患者は死亡しました。感染が疑われていた残りの2人のうちの1人も死亡しました。
別の家族間感染が疑われているケースは江蘇省(こうそしょう)の例で、症状を呈した2人の家族のうち1人からウィルスが確認されました。
ハートル氏は、仮に他の家族メンバーにH7N9感染が確認されたとしても、ヒト−ヒト感染が恒常的で密接な接触者との間で起きているのか、それとも同じ環境下にいたために同じ感染源から感染したのかを確かめるために、更なる調査が必要であると言っています。 同氏は、中国保健当局はWHOとオープンで緊密に連携して仕事をしていると話しました。

鳥インフルエンザ 中国で感染拡大 関西も警戒 空港、帰国者の検疫強化/病院、患者対応策を確認(2013年4月9日、毎日新聞)

中国で鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染拡大を受け、西日本でも警戒が始まりました。中国からの定期便が乗り入れる国際空港は検疫の監視を強化し、医療機関や自治体は患者発生時の対応の確認に追われています。しかし、新たなタイプのウイルスだけに、「情報が少ない」と嘆く声も聞こえます。
■体調チェック
中国からの便が1日30〜35便到着する関西国際空港。8日、中国は「ヒトからヒトへの感染は見つかっていない」と発表しましたが、到着客の体温を赤外線で測定する厚生労働省関西空港検疫所の検疫官の表情から緊張感は消えません。
同空港では到着客に、発熱やせきなどがあれば相談するよう呼びかけています。現在、検疫官は医師6人を含めた約40人の通常体制ですが、「ヒトからヒト」が確認され、世界保健機関が警戒レベルを上げれば到着客全員に検疫を実施する計画です。要員不足も見込まれるため大阪、神戸両検疫所や陸上自衛隊第3師団(兵庫県伊丹市)の衛生部隊などから約130人を応援派遣してもらうよう厚労省に手配しました。

13日に鳥インフル特措法施行 行動計画も(2013年4月10日、東京新聞)

菅義偉官房長官は10日午前の記者会見で、中国で感染が広がる鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)対策の法的根拠となる「新型インフルエンザ対策特別措置法」の施行令を12日に閣議決定し、13日から施行すると発表しました。対策の詳細を定める新しい行動計画を16日に有識者会議に提示し、早期に決定する方針も示しました。
政府は4月下旬の施行を予定していましたが、感染の広がりを受けて前倒しした。菅氏は「鳥インフルエンザは現段階で人から人へ持続的に感染することは確認されていないが、万が一に備える」と説明しました。
特措法が施行されれば、鳥インフルエンザなどの強い毒性や感染力を持つ新型インフルエンザウイルスの流行が確認された場合に、政府が「緊急事態」を宣言し、地方自治体が学校の休校や移動の制限など、強制力を持った命令を出すことが可能になります。

患者数28人、死亡者9人に 中国のH7N9鳥インフルエンザ(2013年4月9日、CIDRAP)

中国で発生しているH7N9鳥インフルエンザの患者数は9日現在28人となりました。また新たに浙江省(せっこうしょう)と上海の2人の患者が死亡死亡しました。 死亡した患者は2人とも以前患者として報告があった患者です。これにより合計死亡者数は9人になりました。 新たに報告された患者は、これまでに起きた一般的なパターンとよく合致するように見えます。これまでのケースと同様に中国東部地域の住民で年齢的には中高年の成人です。
新華社通信は2人が死亡したのは9日の午後と伝えています。1人は安徽省(あんきしょう)在住の35歳の女性で、10日前に感染の報告があった患者です。もう1人は江蘇省(こうそしょう)在住の83歳の男性で、7日前に新たな感染者として報告されていました。
一方新たに感染が確認された患者のうち2人は浙江省の住民です。51歳の女性は症状が安定していますが、79歳の男性は重体となっていると伝えています。患者の発症日については伝えられていません。浙江省は上海の南西約125マイル(約200km)に位置し、既に3人のH7N9患者(2人が死亡)の発生が報告されています。他の2人は上海在住の62歳の男性と77歳の男性です。新華社によると2人とも安定しており、年長の患者は4月3日に発症しました。4月3日はこれまでの患者の中で最も最近の発症日となっています。
これにより上海で確認された患者数は12人となり、このうち4人が死亡したことになります。上海で初めてH7N9のヒトへの感染が確認されたことで、市内の家きんと農産物の市場の検査が開始されました。この検査で少数のハトと鶏、それに周囲の環境から採取したサンプルでウィルスが見つかっています。
WHOが9日発表した最新版には、昨日中国当局から発表のあった新たな3人の患者が追加されましたが、いくつかの詳細な情報が含まれています。江蘇省の25歳の女性の患者は妊娠中であり、重体となっていると伝えています。この女性は3月30日に発病しています。
WHOは患者と密接な接触のあった600人以上の人々を注意深く観察し続けています。江蘇省の接触者で症状の出ている1人については現在も調査が継続中です。
現在までのところヒト-ヒト感染が起きているという証拠はないとWHOでは言っています。
ヨーロッパCDC(ECDC)は9日、この新型ウィルスの最新の疫学的な情報を発表しました。これによると現在までに患者間で疫学的な関連は見当たらないということです。最初にこの病気が確認された患者(上海在住で死亡した87歳の男性)のケースでは、家族にも同じような症状が出たことから小規模な集団感染があったことが疑われていますが、検査では感染があったことは確認されませんでした。
ECDCは、中国での散発的な患者の発生はこれからもまだ続きそうであるが、ヒト-ヒト感染の証拠は見つかっていないと言っています。中国から個別の感染者が入ってくる可能性は排除できないものの、ヨーロッパでの危険性は低いと考えられると述べています。
ヒトの感染が増えたことに伴い、感染源を特定するための中国での集中的な努力が続けられています。新華社通信は、WHOのグレゴリー・ハート広報官が今日、これまでに中国のブタから採取した検体からはH7N9は確認されていないと言ったと報道しています。
別の報道では上海の3カ所の家きん市場から集められた738の検体のうち、20検体がこのウィルス検査で陽性を示したと伝えています。10個は鶏から、3個がハトから、7個が環境から採取したものでした。
一方、当局ではH7N9ウィルスの拡大と曝露の危険性を抑えるためにさまざまな手段を講じようとしています。中国政府公認のポータルサイトである中国インターネット情報センターは、清掃局員が上海交通大学のキャンパスで鳥の巣を破壊しているのが見られたと伝えています。巣を取り除いている清掃員の写真は中国のソーシャルメディアサイトのSina Weiboに掲載されました。上海疾病対策センターの担当官は、小鳥がH7N9ウィルスに感染してキャンパスに脅威をもたらすという証拠はなく、巣を破壊する必要もないと述べました。これまでにこのウィルスが中国国内の野鳥に感染しているという証拠は見つかっていないということです。
またAP通信は、鳩レース協会が予定していたイベントを中止し、ハトの所有者に対して向こう2カ月間感染を防ぐためにハトをケージに入れておくように要請したことを伝えています。杭州伝書鳩協会も最大90000羽を対象にインフルエンザワクチンを接種する予定であると言いましたが、この新しいウィルスに有効なワクチンはまだ開発されていません。
上海の2つの農産物市場で見つかったウィルス検査陽性のハトは食用に飼育されたものでした。鳥インフルエンザの専門家は、ハトは他の種類のトリと比較して、鳥インフルエンザウィルスの宿主としては適していないように思われると述べています。

ベトナム 4歳の男児がH5N1鳥インフルエンザで死亡(2013年4月9日、CIDRAP)

AP通信は、ベトナムで4歳の男の子がH5N1鳥インフルエンザで死亡したと伝えました。同国での今年初めての患者です。
この子が発熱とその他の症状を訴えて発病したのは3月23日です。家族が鶏を捌いて村で売った後のことでした。この鶏は後日H5N1に感染していたことが判明しました。男の子は南ベトナムのドンタップ省の病院に入院しましたが、4月4日に死亡しました。
WHOの統計によれば、ベトナムでのH5N1の患者発生は2012年3月以来、死亡者の発生は2012年2月以来となります。2003年以降WHOが確認した同国でのH5N1患者数は123人となり世界で3番目に多い数です。このうち61人が死亡しています。ただし昨年ベトナムでは4人の患者(2人死亡)が確認されただけであり、さらに2011年は1人も患者が出ませんでした。
WHOが毎月更新している世界の患者数集計最新版(3月12日現在)によると、これまでに622人の患者が確認され、371人が死亡しています。これ以降保健当局は4人のH5N1患者を確認しています。エジプト、カンボジア、バングラデシュそして今回のベトナムでそれぞれ1人ずつ確認され、このうち2人が死亡しています。

南京で鳥の市場閉鎖 感染拡大阻止で(2013年4月8日、MSN産経ニュース)

鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が相次いでいる事態を受け、中国江蘇省南京市は8日から、生きた鳥を扱う全ての市場を当面閉鎖する措置を始めました。生きた鳥を扱う市場を全面的に閉鎖するのは上海市に続いて2カ所目となります。
中国では上海市など東部で死者6人を含む21人の感染が確認されました。このうち南京市の確認例は3人。同市は生きた鳥の市内への持ち込みも禁止し、感染拡大阻止に向けた対策を本格化させます。
国家衛生計画出産委員会の担当者は8日の記者会見で、中国が進めているH7N9型のワクチン開発は「基礎的な研究」の段階だと説明。「病原体からワクチンを開発するには最短でも6〜8カ月の期間が必要」と述べ、開発が容易ではないと強調しました。

中国で死者7人に 上海で新たに判明(2013年4月8日、産経新聞)

上海市政府は8日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が新たに1人確認されたと発表しました。既に死亡したということです。また江蘇省政府も8日、省内で新たに2人の感染を確認したと発表、いずれも重体だということです。中国全体の死者は計7人となり、感染者は死者も含め計24人となりました。 これにより、上海市と江蘇省での感染確認者がそれぞれ9人となり、両地域の増加傾向が鮮明になりました。
新たに死亡が確認されたのは上海市の64歳の男性。男性と接触した4人を調べましたが、鳥インフルエンザの症状は確認されていません。江蘇省で感染した2人は南京市の85歳の男性と鎮江市の25歳の女性です。

中国で死者7人に 上海で新たに判明(2013年4月8日、産経新聞)

上海市政府は8日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が新たに1人確認されたと発表しました。既に死亡したということです。また江蘇省政府も8日、省内で新たに2人の感染を確認したと発表、いずれも重体だということです。中国全体の死者は計7人となり、感染者は死者も含め計24人となりました。 これにより、上海市と江蘇省での感染確認者がそれぞれ9人となり、両地域の増加傾向が鮮明になりました。
新たに死亡が確認されたのは上海市の64歳の男性。男性と接触した4人を調べましたが、鳥インフルエンザの症状は確認されていません。江蘇省で感染した2人は南京市の85歳の男性と鎮江市の25歳の女性です。

鳥インフルエンザ:中国で感染者 上海卸売市場、生きた鳥の取引停止 H7N9型検出で(2013年4月6日、毎日新聞)

中国でH7N9型の鳥インフルエンザの感染が相次いでいる問題で、中国農業省は5日夜、上海市から取り寄せた738件のサンプル検体のうち、感染者が働いていた上海市閔行(びんこう)区の市場など3カ所から集めた19件の検体にウイルスの陽性反応があったと発表しました。遺伝子を解析した結果、いずれも感染者のウイルスと起源がほぼ同じとみられることが分かりました。3カ所はいずれも上海市の南部に位置し、この地域でウイルスがまん延している実態が明らかになりました。
ウイルスの陽性反応があった19件の検体はは▽ウイルスに感染したハトが見つかった松江(しょうこう)区の農産品卸売市場▽27歳の感染者(死亡)が働いていた閔行区の市場▽そこから数百メートル離れた別の市場 の計3カ所から集められたものです。鳥類に感染が広がっていることも裏付けられました。
このため、上海市は6日から、ハトやニワトリなど生きた鳥を扱う市内全域の卸売市場や販売店約460カ所を閉鎖し、取引を停止することを決めました。
各地の衛生当局によると、感染者は5日夜の時点で計16人、うち死者は6人。江蘇省では2人の疑い例が出ています。一方、上海市は5日、3日に死亡した52歳の感染女性と接触し、発熱などを訴えて治療を受けていた患者は、H7N9型に感染していなかったと明らかにしました。市当局者は「現段階ではヒトからヒトへの感染を示す証拠はない」と強調しました。

バングラデシュ H5N1で幼児が死亡(2013年4月8日、CIDRAP)

バングラデシュ当局は1歳11ヶ月の幼児がH5N1鳥インフルエンザで死亡したと発表しました。2008年以降7人目の患者となりますが、同国で死亡者が出たのは初めてです。
バングラデシュ伝染病研究センター(IEDCR)が7日に発表したものです。亡くなった男児は南部のコミラ県の住民で2月18日に死亡しました。当局がアメリカCDCに依頼したPCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応検査)の結果が2日前にやっと判明したものです。
IEDCRでは、この子にはインフルエンザに典型的な症状が見られなかったと話しています。詳細な調査が行われた結果、裏庭で飼育していた家きんが死んでいたことが判明し、このことと強い疫学的な関連が考えられるとしています。患者と接触した人々の中には感染者は確認されませんでした。
WHOの集計によれば、バングラデシュでは昨年(2012年)初頭に3人の患者が確認されました。今回の患者と合わせて2008年以降の患者数は7人となりました。

市場の鳥から感染か 中国、WHOが合同会見「人から人の感染なし」(産経新聞、2013年4月8日)

鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が相次いぐ事態を受け、中国国家衛生計画出産委員会と世界保健機関(WHO)は北京で8日、合同記者会見を開きました。WHO担当者は、上海の食材市場で売られていたハトから同型ウイルスが検出されたことを踏まえ、食用の生きた鳥から人に感染した可能性があるとの見方を示しました。また「人から人への感染を示す証拠はない」と述べました。
3月31日に同委員会がH7N9型感染を公表して以降、同委員会やWHOが北京で記者会見を開催したのは初めてです。上海市など中国東部で死者6人を含む21人の感染が確認され、動揺が広がっていることを受け、情報公開に努めている姿勢をアピールしました。
WHO担当者は、上海市を流れる黄浦江の上流で3月に見つかった1万匹を超える豚の死骸とH7N9型感染との関係について、豚の死骸から同型のウイルスなどは検出されていないとして関連は不明と述べました。

中国・鳥インフル:死者6人に 市場閉鎖し消毒作業(2013年4月5日、毎日新聞)

中国でH7N9型の鳥インフルエンザの感染が相次いでいる問題で、上海市政府は4日夜、新たに感染が判明し、死亡した52歳女性の接触者の1人に発熱などの症状が出ていることを明らかにしました。H7N9型に感染しているかは不明だが、ヒトからヒトへの感染の可能性もあります。一方、上海市当局は、ウイルスに感染したハトが見つかった松江(しょうこう)区の農産物卸売市場を閉鎖し、消毒作業を開始しました。
浙江省湖州市で入院中だった64歳男性が死亡し、感染者は計14人、うち死者は6人となりました。
上海市によると、52歳女性は3月27日に発熱。症状が悪化し、4月3日に死亡しました。接触者は31人。発熱した患者は涙やのどの異常も訴え、4日夜から市の衛生臨床センターで隔離治療を受けています。状態は不明。中国当局はこれまで感染者と密接に接触した約560人を調べていたが、症状を訴える人が確認されたのは初めてです。
仮にH7N9型の感染が判明し、死亡した52歳女性から感染したと確認されれば、ヒトからヒトへの感染を意味し、深刻な事態を迎えます。ただ、患者は普通の風邪をひいたか、鳥などに触れて感染した可能性もあります。
4日夜の上海市政府の発表は、ヒトからヒトへの感染の可能性について具体的に言及していません。ただ、5日付の上海紙は当局の発表のみを掲載しつつも、見出しで「接触者が発熱し、隔離」と伝えました。中国版ツイッター「微博」では「もしヒトからヒトに感染したなら上海は終わりだ」「SARS禍の再来ではないのか」といった書き込みが相次ぎ、市民の間で急速に不安が広がっています。
松江区の農産物卸売市場は、生きた鳥を売っている区画を閉鎖し、すべての鳥を殺処分します。感染源の特定につなげるため、ウイルスに感染したハトの流通ルートを調べます。隣接する閔行区で、感染者が働いていた市場も生きた鳥の販売を中止します。また、市内の鳥の養殖場などを危険地域とみなし、防疫措置を強化するとしています。
波紋は北京にも波及しています。5日付の中国各紙によると、北京市では5日午前の時点でまだ感染が疑われる例は確認されていません。ただ、北京市当局などは、肺炎などの症状が出た場合は速やかに病院の診断を受けるよう呼び掛けています。また、抵抗力を高めるため漢方薬の服用を勧めるとともに、家畜との接触を控え、体調不良の際はマスクを着用することなども求めました。

米国もH7N9型鳥インフルエンザを注視、ワクチン開発に着手(2013年4月5日、ニューズウィーク日本版)

米疾病対策センター(CDC)は4日、中国でヒトへの感染が確認された新しいタイプのH7N9型鳥インフルエンザについて、状況を注視しており、ワクチン開発に着手していることを明らかにしました。
今のところ、H7N9型がヒトからヒトへ感染している証拠は見つかっていませんが、これまで5人の死亡が確認されています。
CDCのトム・スキナー報道官は、H7N9型の遺伝子配列情報を調べ、ワクチンに利用できる「種」となるウイルス作りに着手したとし、向こう数週間以内にもワクチン製造メーカーがそのウイルスを利用できるようになる可能性があると述べました。また、スイスの医薬品大手ロシュの「タミフル」など既存の抗ウイルス剤がH7N9型にも効くか検査を行っているとしています。
米国は現在、ワクチン製造において変化の時期を迎えています。大半のワクチンはこれまで受精鶏卵を使用して作られてきましたが、この方法では完成までに数カ月かかっていました。しかし、昨年11月にスイスの製薬大手ノバルティスが開発した、より短期間で製造できる細胞培養によるワクチンが米食品医薬品局(FDA)から初めて承認されたほか、今年1月には米バイオベンチャー、プロテイン・サイエンスの遺伝子組み換え技術を利用した昆虫の細胞にウイルスを感染させて作るワクチンがFDAの承認を得ました。

ウイルス入手しワクチン製造準備へ (2013年4月5日、NHK)

中国で相次いで感染者が確認されている鳥インフルエンザが、ヒトからヒトに感染するようになった場合に備えて、国立感染症研究所は、今月中にもワクチンの製造に欠かせないウイルスの実物を中国政府から入手し、ワクチン製造に向けた準備を進めることになりました。
中国では、これまでに上海市や江蘇省など東部一帯で、合わせて14人がH7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認され、このうち5人が死亡しています。
国立感染症研究所は、ヒトからヒトへの感染が起きた場合に備えて、素早くワクチンの製造ができるようウイルスの遺伝子情報の分析を始めていますが、製造に欠かせないウイルスの実物を、今月中にも中国政府から入手できる見通しになりました。
ウイルスは、上海市などの3人の患者から検出されたウイルスだということです。
研究所では入手したウイルスを培養し、ワクチンの製造に適したウイルスを選び出すなどして準備を進めることにしています。
また研究所では、タミフルなどの抗ウイルス薬が効くかどうかについても、実験を行って調べることにしています。

H7N9型鳥インフル、ウイルスは新しいタイプ(2013年4月4日、読売新聞)

中国で初めて人への感染が確認された鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、国立感染症研究所(東京都新宿区)は4日、中国当局から提供を受けた遺伝子情報の解析結果から、今回のウイルスは3種類の鳥インフルエンザウイルスの遺伝子が混じってできた新しいタイプのウイルスだと発表しました。
世界保健機関(WHO)が持っているH7型のワクチン候補株が効かない可能性もあり、同研究所は、中国からウイルス株を入手でき次第、新たなワクチン開発に入るとしています。
さらに、同研究所は、今回のウイルスの日本への流入に備え、ウイルスを検出できる新たな検査法の開発に着手。各地の検疫所や衛生研究所と連携し、検査体制の構築を急ぎます。また、中国当局からの情報として、ウイルスを試験管内で反応させた実験では、タミフルやリレンザなど一部の抗インフルエンザウイルス薬で効果がみられたということです。

鳥インフル 中国、新たに1人死亡 感染者は計9人に(2013年4月4日、東京新聞)

中国浙江省の衛生当局は3日、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスに省内の男性2人が感染し、うち1人が死亡したことを明らかにしました。死者は3人目です。判明した感染者は死者を含め計9人となりました。在上海日本総領事館は、同ウイルスについて「人への感染性が高まっている可能性がある」として在留邦人に注意喚起しました。
同省衛生庁によると、死亡したのは同省建徳市の調理師男性(38)で、上海から東へ40キロほどの江蘇省蘇州市太倉で働いていた3月上旬に発症、浙江省杭州市の病院で27日に死亡しました。杭州市の無職男性(67)も入院治療中。いずれも感染源は特定されていません。
同型は先月31日、上海市と安徽省の患者3人について「人への初感染」と公表されて以降、江蘇省南部、浙江省北中部へと感染範囲が拡大しています。
在上海日本総領事館は、国立感染症研究所(東京)がH7N9型ウイルスを分析した結果、遺伝子の一部が人に感染しやすく変異していたことを在留邦人向けメールマガジンやホームページに掲載。高熱や呼吸困難の症状があれば受診するよう呼び掛けました。
上海に長期滞在する日本人は中国最多の5万6千人に上るほか、感染者が出た江蘇省蘇州、無錫市や浙江省杭州市にも多数の日系企業が進出しています。

◆全国空港 検疫所で注意喚起
中国でH7N9型の死者や感染者が確認されたのを受け、厚生労働省は3日、全国の空港などにある検疫所で中国と日本を行き来する人たちに注意喚起を始めました。また、医療機関が感染を疑われる人を発見した場合、保健所を通じて国に連絡するよう自治体や医療機関に要請しました。
厚労省は全国の検疫所の本所、支所、出張所の計110カ所に注意喚起のチラシやポスターを配布。中国渡航者には、不用意に動物に近寄らず、積極的に手洗いやうがいをするよう促しました。帰国者には、発熱やせきなどの症状があれば検疫所に相談するよう求め、入国10日以内に同様の症状が出た場合にも最寄りの医療機関を受診するよう呼びかけました。
国立感染症研究所は3日までに、既に公開されているウイルスの遺伝子情報を基に診断方法の開発に着手しました。ウイルスそのものが入手できれば、方法の有効性を確認する作業に入る予定です。
中国での予備的な実験では、このウイルスに対して抗ウイルス薬のタミフルが有効である可能性が示されているといいます。米疾病対策センター(CDC)はワクチン製造に向けた準備を開始しています。

厚労省 ワクチン製造向け準備始める(2013年4月4日、NHK)

中国で鳥インフルエンザウイルスへの感染者が相次いで確認されていることから、厚生労働省はヒトからヒトへの感染が起きた場合に備えて、素早くワクチンの製造ができるようウイルスの遺伝子情報を分析するなど準備を始めました。
中国では、これまでに上海市や江蘇省など東部一帯で、合わせて9人が「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認され、3人が死亡しています。 中国政府やWHO=世界保健機関は、感染経路やウイルスの毒性などについて詳しく調べていますが、ヒトからヒトへの感染は確認されていないということです。 厚生労働省はヒトからヒトへの感染が起きた場合に備えて、素早くワクチンの製造ができるよう国立感染症研究所でウイルスの遺伝子情報を分析するなど準備を始めました。
今回のウイルスについては、アメリカのCDC=疾病対策センターもウイルスの情報を収集し、ワクチンの製造に向けた準備を進めています。 また、厚生労働省は、国内でも感染が疑われる患者を早急に把握する必要があるとして、3日夜、全国の医療機関に対し、中国から帰国したあと10日以内に肺炎や38度以上の発熱などの重い症状が出た患者を診察した場合、直ちに国に報告するよう求めました。
国立感染症研究所では、感染の有無を確認できる試薬の開発も始めているということです。

◆専門家「冷静な対応を」
中国でH7N9型の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染の報告が相次いでいることについて、国立感染症研究所感染症情報センターの 前のセンター長で、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「今は重症の患者が見つかっているが、ウイルスの中には重症化するが広がらないものもあれば軽症 で済むが広がるものもある。今のところはH7N9は広がりやすいウイルスとは考えられていない」としたうえで「少なくとも今すぐにヒトに感染が広がるとい う状況ではないので、冷静な対応をしてほしい」と話していました。
一方、今後については「ウイルスにはヒトに感染しやすい変異が見つかっていることから、接触のない人どうしでうつるケースが見つかった場合は注意が必要だ」と話していました。

鳥インフル:中国旅行者らに注意喚起 成田空港検疫所(2013年4月3日、毎日新聞)

厚生労働省成田空港検疫所は3日、中国への旅行者らに鳥インフルエンザに関する情報提供と注意喚起を促すポスターを同空港で掲示しました。
現地では積極的にうがいや手洗いをして、不用意に動物に近寄らないことなどを求める内容となっています。帰国時にせきなどの症状が出た場合は検疫所に相談することや、帰国10日以内に症状が出た場合は医療機関にかかり、中国に滞在したことを申告することも求めています。
ヒトからヒトへの感染は確認されていないため検疫体制は通常のままですが、注意喚起を続けるといいます。

H7N9型 米CDCがワクチン製造準備(2013年4月3日、NHK)

中国で2人が死亡した「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスについて、アメリカのCDC=疾病対策センターは、「感染力を見極める必要がある」としながらも、ウイルスに関する情報を収集し、ワクチンの製造に向けた準備を進めていることを明らかにしました。
中国の衛生当局は、「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認された上海の2人が死亡し、江蘇省などで5人が重体となっていると発表しました。
これについて、アメリカのCDC=疾病対策センターはコメントを発表し、「感染力を見極める必要がある」としながらも、ワクチンの製造が必要になる場合も想定して、ウイルスの遺伝子の解析などを行い、準備を進めていることを明らかにしました。
こうした情報の収集について、CDCは、「新たなウイルスが見つかったときに必ず行う作業だ」としていて、中国の衛生当局やWHO=世界保健機関と協力して、状況の把握に努めることにしています。
そのうえでCDCは、「事態は動いており、分からないことが依然として多い。ウイルスの深刻さは現時点では判断できないが新たな情報が入りしだい、提供してきたい」とコメントしています。

カンボジア 6歳の少年がH5N1鳥インフルエンザで重体(2013年4月3日、CIDRAP)

新華社通信は病院当局者の話としてカンボジアのコンポット州の6歳の少年がH5N1鳥インフルエンザで重体となっていると伝えました。
副院長のデニス・ローラン医師は「少年は重症肺炎を起こし、3月31日にプノンペンのカンタ・ボファ病院に入院しました。パスツール研究所による検査で4月2日にH5N1が陽性と判定されました」と話しています。
少年は今年になってカンボジアで確認された10人目のH5N1患者となりました。このうち8人が死亡しています。005年以降WHOがこれまでにカンボジアで確認したH5N1の患者数は30人で、27人が死亡しました。世界全体では600人以上の患者が確認されています。

中国・感染者7人確認 ヒトへの感染しやすく変異 国立感染研が確認(2013年4月3日、毎日新聞)

中国で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者7人が確認された問題で、国立感染症研究所の分析で、ウイルスがヒトへ感染しやすく変異していることが確認されました。
今回のウイルスを分析した国立感染症研究所の田代真人・インフルエンザウイルス研究センター長によると、ウイルスはヒトに感染できるように変異し、哺乳類の体内で増殖しやすくなっていたといいます。田代センター長は、ヒトからヒトへの感染は確認されていないが、上海市のケースでは可能性が否定できないとの見方を示しています。
東北大の押谷仁教授(ウイルス学)は、ウイルスに大きな変化が起きた可能性を懸念し、「ヒトからヒトへの感染の危険性が増していると考えることもできる。その場合、大きな被害をもたらす可能性はあり、かなり注意が必要だ」としています。

中国 新たに4件のH7N9患者が発生(2013年4月2日、CIDRAP)

中国の保健当局は2日、新たに4人の患者からH7N9インフルエンザウィルスが確認されたと発表しました。4人は全員重体だと伝えています。これによりこのウィルスによる患者の数は7人となりました。
今回確認された患者は全員江蘇省の住民です。江蘇省は中国の東海岸に位置し、先日3人のH7N9患者の発生報告があった上海市と安徽省(あんきしょう)に境を接しています。このうち上海市の2人の男性は死亡しました。
江蘇省の保健局が発表した今日の声明では4人(女性3人、男性1人)は全員重体となっており、南京市、呉江市(ごこうし)、無錫市(むしゃくし)の病院に入院していると伝えています。
1人目の患者は江蘇地区の45歳の女性で、家きんの食肉解体の仕事をしていました。3月19日に発熱と体の痛みその他の症状で発病し、3月27日に入院しました。
2人目は宿遷市(しゅくせんし)の48歳の板金の仕事をしている女性です。3月19日に同様の症状で発病し、3月30日に入院しました。 蘇州呉江地区に住む83歳の男性は、3月20日に発熱と呼吸器症状が始まり、3月29日に入院しました。
4人目の患者は無錫市に住む無職の32歳の女性です。3月21日に咳と発熱その他の症状が始まり、3月28日に入院しました。 江蘇省CDC(疾病管理予防センター)は患者から採取した検体からH7N9ウィルスを検出しました。最初の2例に関しては中国CDCの検査センターが診断を確定しています。
香港の衛生防護センター(CHP)が今日発表した新たな4人の患者に関する声明によると中国の国家衛生計画出産委員会がこの4人の患者の発生を確認したと伝えています。また、4人の間に疫学的な関連は見当たらず、患者と密接な接触のあった167人の中に他に感染者は確認されていないと付け加えています。
CHPは旅行者(特に上海、安徽省、江蘇省への旅行から戻ってきた人々)に対して、呼吸器の症状がある場合にはマスクを着用して医療機関を受診し、旅行歴を医師に伝えるよう忠告しました。また同時に医療関係者は、これらの3地区で家きんとの接触のあった可能性のある旅行者には特別な予防措置を講ずるよう訴えました。
昨日中国の保健当局は、感染源はおそらく家きんだろうとの見方を示しました。H7N9ウィルスはこれまでトリにのみ感染していました。ただし、H7型の他の亜型はヒトにも感染した事実が知られており、典型的には結膜炎と軽い呼吸器症状を示します。

メキシコ H7N3の集団感染で約400万羽の家きんが処分(2013年4月2日、CIDRAP)

ProMED Mail(感染症の情報をインターネット上で伝える投稿サイト)によると、メキシコで発生しているH7N3鳥インフルエンザによる被害は、グアナファト州とハリスコ州で過去5週間で400万羽に近い数の家きんを処分する事態に広がっています。
公式な数字は1,984,000羽のブロイラーと847,000羽の繁殖用の鶏、918,221羽の採卵用の鶏の合計3,749,221羽が52カ所の養鶏場と4カ所の裏庭飼育でが死んだと伝えています。さらに1億3100万回分を上回るワクチンがハリスコ州、アグアスカリエンテス州、グアナファト州と9つの「連邦地区」で摂取されたと述べています。
現在までにグアナファト州の158カ所の養鶏場のうち117カ所が調査され、25カ所からH7N3ウィルスが見つかっているほか、195カ所の裏庭飼育の群れのうち2カ所からも見つかっています。ハリスコ州では535カ所の養鶏場のうち27カ所が、135カ所の裏庭飼育の群れのうち2カ所が検査で陽性でした。 集団感染は農家に3,200万ドルの出費を強いました。メキシコでは昨年ハリスコ州でのH7N3の多重集団感染の後、感染拡大を防ぐために約380万羽の家きんを殺処分にしました。

WHO H7N9に関するQ&Aを発表 (2013年4月2日、WHO)

1、A(H7N9)で何が懸念されるのですか?
多くのインフルエンザウィルスは動物(ブタや鳥その他の種)のウィルスであり、通常は種の壁をまたいで感染することはありません。 今回のA(H7N9)のケースは、この鳥インフルエンザウィルスがヒトに感染した初めてのケースであるために懸念されています。 Disease Outbreak News の最新版を参照してください。

2.、A(H7N9)鳥インフルエンザウィルスは人から人へと感染することができますか?
現時点では、確認された患者同士の接触で人から人へと感染した証拠はありません。人から人への感染の可能性も含め、考えられる全ての感染源について引き続き調査が行われています。
感染の範囲や感染源、感染の方法、最善の治療法、必要な予防措置などについてより多くの調査を行なうことと、新たな患者の発生を確認できるよう注意を怠らないことはとても重要です。

3、今回の感染は、最近上海周辺の川に捨てられているのが見つかった16,000頭以上の豚の死骸と関係はありますか?
死んだ豚の一部について調査が行なわれましたが、関連を示すような証拠はありませんでした。

4、一般市民はA(H7N9)鳥インフルエンザウィルスの危険に曝されているのでしょうか?
現時点では、患者との接触で人から人へと感染した証拠はありません。A(H7N9)鳥インフルエンザウィルスによって中国国内外の人々にもたらされる危険については現在調査が行なわれており、調査結果がまとまり次第公表される予定です。

5.どんな行動が取られたのでしょうか?WHOはどんなサポートをしていますか?
中国政府は今回の出来事に対応して以下の行動と対処を行ないました。
・サーベイランス(監視活動)の強化
・ケースマネジメントと対処の補強
・疫学的調査と濃厚接触者の追跡
・検査機関の強化
・医療従事者の訓練とガイドラインの作成
・情報交換の強化
今回のケースはA(H7N9)が人に感染したことが報告された初めてのケースです。これは独特なできごとであり、WHOは真剣に取り組んでいます。WHOは状況をよりしっかりと理解するために、各国の当局者と共に緊密に働いています。そして重要な最新情報は利用が可能になり次第伝えていきます。

6、どうすればA(H7N9)鳥インフルエンザの感染を防ぐことができますか?
基本的な清潔保持の実践と食品安全対策は、A(H7N9)を含む多くの感染症を防止するための必要条件です。
・頻繁に手洗いを行なってください。特に調理の前、調理中、調理後、食事の前、トイレを使用した後、動物に触れた後や動物の排泄物を処理した後、手が汚れたとき、また家庭内に病気の人がいる場合には、より頻繁に手を洗ってください。
・医療機関内では、他の患者や医療従事者が感染から身を守るためにも手の衛生は重要です。病原体は手洗いによる機械的な動作で取り除かれます。またアルコールで消毒ができます(インフルエンザウィルスを不活化します)。
・咳やくしゃみをするときは口と鼻をテティッシュペーパーで覆ってください。
・高病原性鳥インフルエンザウィルスが存在する可能性のある環境下では、手の衛生(手洗いやアルコールベースの手指消毒薬の使用)は重要です。汚染された手によって鼻や口、結膜などにウィルスを植えつけるのを防ぎます。

中国でH7N9がヒトに感染 WHOが警戒を呼びかけ(2013年4月1日、WHO)

WHOは、中国の国家衛生計画出産委員会から3件のH7N9インフルエンザのヒトへの感染例が発生したとの報告が3月31日にあったと発表しました。
3人の検査は中国CDCが行ない、3月29日に結果が確認されました。同時に実施したA(H3N2)型,、A (H1N1)pdm09型、A(H5N1型)および新型コロナウィルスの検査はすべて陰性でした。
患者の発生は上海(2人)と安徽省(1人)から報告がありました。3人とも気道の感染と重症の肺炎があり、呼吸困難を示しました。発病の時期は2月19日から3月15日の間です。3人のうち2人は死亡しました。3人目の患者も現在危篤状態です。
今のところ3人の間に疫学的な関連は確認されていません。接触者のフォローも含め、調査は継続中です。確認されている88人の接触者のなかで現在までに感染が確認された人は他にはいません。
感染源と感染の仕方についての調査は継続中です。中国政府は精力的に調査を行なっていると伝えています。

中国が3例のH7N9感染を発表 2人は死亡(2013年4月1日、CIDRAP)

中国保健当局は3月31日、H7N9インフルエンザによる3人の重症呼吸器感染患者が確認されたと発表しました。このうち2人は死亡しています。またH7N9型のウィルスがヒトに感染したという報告は初めてのケースです。
H7N9のヒトへの感染が初めて確認されたという発表は昨日中国国家衛生計画出産委員会から出されました。この発表はすぐにFluTrackers(インフルエンザの情報を発信しているWebサイト)のメッセージボードから発信されたほか、他の感染症関連のブログやニュースメディアにも取り上げられました。
FluTrackersによれば、死亡した2人の患者は上海在住で、3月4日に死亡した87歳の男性と3月10日に死亡した27歳の男性です。3人目の患者は隣の安徽省在住の35歳の女性で、危篤状態となって入院しています。
WHOは今日声明を発表し、3人とも気道感染症から重症肺炎となり呼吸困難を来たしたと伝えています。発病の時期は2月19日から3月15日の間とのことです。中国CDC(中国疾病予防管理センター)は3月29日に診断を確定すると同時にH3N2型や2009H1N1型、新型コロナウィルスによる感染を否定しました。
今のところ3人の患者の間に疫学的な関連は見つかっていません。WHOの声明によれば、患者と接触のあった88人の中には他に感染者は出ていません。 中国政府は感染源と感染の方法について調査を続けています。またサーベイランス(監視活動)を強化するとともに、H7N9感染者の発見と報告、治療のために検査機関と保健衛生の専門職員の能力を強化していると伝えています。「WHOは政府当局と連絡を取り合っており、今回の事案を密接に追跡している」と言っています。
香港の衛生防護センター(CHP)は昨日の声明で、3人の患者のうち2人は鳥との接触があったと伝えました。27歳の男性は食肉解体業をしていました。また35歳の女性は発病前、家きんとの接触があったと伝えています。CHPは、H7型インフルエンザは届出伝染病に指定されており、より多くの情報を得るために中国本土と緊密に連絡を取っていると述べています。
中国CDCは昨日追補した英語版のQ&Aの中で感染源はおそらく家きんだろうと述べました。またH7型のインフルエンザがヒトに感染するのは稀だが、感染したトリと直接接触した人々が感染した例が確認されていると述べています。
1996年から2009年の間にH7型インフルエンザのヒトへの感染はオランダ、イタリア、カナダ、アメリカ、イギリスから報告されています。それぞれ亜型はH7N2、H7N3、H7N7でした。大部分の感染では結膜炎と軽い上気道炎がありました。
声明は、これまでに確認されたH7N9は全てトリから分離されたものであり、オランダと日本、アメリカから報告されていると述べています。
ミネソタ大学の鳥の疾患の専門家であるデビッド・ハルバーソン獣医学博士はCIDRAPニュース(ミネソタ大学感染症研究所ニュース)に対して、この亜型はアメリカの家きんには感染していたが中国のH7N9とは同じ系統のものではなさそうだと話しました。ハルバーソン博士は、アメリカの家きんの群れには2007年、2009年、2011年に低病原性のH7N9ウィルスが感染した形跡が確認できると言っています。「私はネブラスカ、ミネソタ、イリノイ、ケンタッキー、テネシーの各州の鶏と七面鳥が感染したと信じている」と話しています。
上海の動物の防疫担当官は今日、最近黄浦川から回収された数千頭のブタの死骸から採取した検体は鳥インフルエンザウィルスの検査に陰性だったと述べたと今日付けの国営新華社通信が伝えています。
中国CDCはこの疾患の臨床経過に関する情報には限界があるが、これまでに分かっていることは急激な発熱、高熱、咳、呼吸器感染症状が初期症状として見られるようだと言っています。より重い症状は5〜7日後に現れ、重症肺炎が急性呼吸不全へと進行し、死亡します。
これまで接触者の血液検査からは、無症候感染(※感染しても症状が全く現れないケース)は見つかっていません。「しかし我々はこのウィルスの性質と進行中の調査の結果が明確になるまで、ヒトからヒトへの感染の可能性を除外することはできない」と中国当局は言っています。
今日の上海日報(英語版)は、死亡した87歳の男性には2人の息子がおり、2人とも同じような症状で最近入院していましたが、上海保健局は2人ともH7N9の検査は陰性だったと話していると伝えました。2人とも肺炎を起こしていました。1人(69歳)は回復して病院を退院しましたが、もう1人(55歳)の方は重症肺炎と呼吸不全を起こし、2月下旬に死亡しました。
抗原性と遺伝子配列を見る限りH7N9ウィルスはノイラミニダーゼ阻害剤(タミフルやリレンザ、イナビルなど)などに感受性があり、感染初期の投薬は有効なようです。ただし中国CDCではH7N9感染に対して有効かどうかの判断には更なる調査が必要だと述べています。
WHOは2月にパンデミックに備えて開発するワクチンのウィルスリストを更改しましたが、この中には6種類のH7ウィルスが含まれています。しかしH7N9用のワクチンは含まれていません。候補として挙げられているのはH7N2、H7N7、H7N3、H7N1などです。
感染症の専門家は中国でのH7N9感染のニュースに用心深い反応を示すと共に、懸念を抱いています。
アメリカCDCのインフルエンザ部門でコミュニケーションチームのリーダーであるエリン・バーンズ氏はCIDRAPニュースに対して、CDCは3人のH7N9感染が起きたことに関心を持っており、国際的なパートナーと協力して、より多くの情報を収集しながら状況を詳細に追っていると話しました。「現時点では、今回のケースの重大性について推測するには早すぎる」と述べています。
CIDRAPの長官であるマイケル・オスターホルム博士も今回の事態は懸念事項ではあるが、どれだけの重大性があるかを推測するのは難しいと言っています。オスターホルム博士は、流行はせずに消えてなくなるかもしれないし、より多くの患者が発生するかもしれないとも言っています。
感染症の発生ニュースをいち早くメールでWeb上に伝える「ProMED Mail」にワーウィック大学生物科学部のクレイグ・プリングル名誉教授は昨日、今回の事態がヒトへの流行の差し迫った脅威を示すものではないと書いています。しかし同時に事態は新しい局面を迎えており、これまでに人類はH7抗原にもN9抗原にも曝された経験がなく、免疫を持っていないと思われることから警戒が必要だと書いています。

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