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2013年3月

鳥インフル、上海で2人死亡=人への感染なかったタイプ(2013年3月31日、サーチナ)

中国国家衛生計画出産委員会(日本の厚生省に相当)は3月31日、上海市に住む男性2人と安徽省(あんきしょう)に住む女性1人が鳥インフルエンザにかかり、男性2人が死亡、女性も重篤(じゅうとく)な状態と発表しました。確認されたウイルスはH7N9のタイプで、世界でも人への感染が確認されたことがなかったといいます。
上海で感染が確認された男性のうち1人は87歳でした。2月19日に発症しました。もう1人は27歳で2月27日に発症しました。いずれも治療を受けていましたが、87歳男性は3月4日に、27歳男性は3月10日に死亡しました。
安徽省に住む女性は35歳で、3月15日に発症しました。現在は江蘇省の省都、南京市内の病院で治療を受けていますが、重篤な状態ということです。
3人が感染したウイルスがH7N9と最終的に確認されたのは3月29日午後と発表されました。上海市で死亡した87歳の男性については、息子2人も同様の症状で治療を受けましたが、うち1人は死亡しました。感染したウイルスのタイプは確認中ということです。
衛生計画出産委員会は、インフルエンザ感染を防ぐために、手洗いや室内の換気、良好な栄養状態の確保、体調の維持に注意し、くしゃみや咳(せき)の際には紙ナプキンやハンカチを使って口や鼻を覆うなどで、他人への感染を防止するよう呼びかけると同時に、中国内外ではまだ、鳥インフルエンザH7N9用のワクチンは存在しないことを明らかにしました。

【注】H7N9型のインフルエンザウィルスがヒトに感染したという報告は世界で初めてです。過去にH7N7型のウイルスは、ヒトへの感染例が報告されており、2003年にオランダで89人が発症し、このうち1人の獣医が死亡しました。またH7N3型やH7N2型のウィルスでも過去にヒトへの感染例が報告されていますが、死亡者は出ていません。

新潟県内初の鳥インフルか オオハクチョウ陽性反応(2013年3月30日、新潟日報)

環境省と新潟県は29日、見附市元町の水田で回収したオオハクチョウ1羽の死骸について鳥インフルエンザの遺伝子検査を実施した結果、A型インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表しました。県は強毒の高病原性かどうかの確定検査を行うため同日、北海道大に検体を移送しました。高病原性が確定すれば、県内での鳥インフルエンザ発生は初めてとなります。
県は29日、現場から半径10キロ以内を野鳥監視重点区域に指定。同区域内の養鶏場5カ所(約6万羽)を確認しましたが、異常はありませんでした。県は県内全域の養鶏場に対し異常がないかの確認と、防疫の実施を呼び掛けています。
県によると、見附市民が15日、オオハクチョウの死骸を見つけ、見附市役所が県環境センター(長岡市)に通報しました。県中央家畜保健衛生所(新潟市西蒲区)で15日実施した簡易検査は陰性でしたが、29日に国立環境研究所で行った遺伝子検査では陽性でした。
高病原性かどうかは確定検査の結果が出ないと分かりません。結果判明には数日から1週間ほどかかる見込みです。高病原性と確定した場合は、県が半径3キロ以内の養鶏場に立ち入り検査をします。県環境センターは30日、現地を調査する予定です。

UAEの男性が新型コロナウィルスで死亡(2013年3月26日、CIDRAP)

ドイツ保健当局とWHOは、UAE(アラブ首長国連邦)から治療のためにドイツに運ばれて入院していた男性が3月26日、新型コロナウィルス感染症で死亡したと発表しました。
ドイツのロベルト・コッホ研究所はドイツ語で声明を発表し、この男性が今日重症感染症で死亡したと伝えています。この患者には基礎疾患がありました。ミュンヘンに到着したときには人工呼吸器が装着されており、3月19日に入院し、3月23日に新型コロナウィルス感染症であるとの診断がなされました。またロベルト・コッホ研究所は他の呼吸器感染症の病原体も確認されたと言っていますが、何であるかについては言及していません。
一方WHOでもこの患者について発表し、アブダビの病院からミュンヘンに航空機で緊急搬送された73歳の男性が新型コロナウィルス感染症で死亡したと伝えています。また同じ声明の中で、イギリスで最近発生した新型コロナウィルスの家族内集団感染の発端となったイギリス人男性が死亡したことも併せて発表しました。これにより確認できた新型コロナウィルスの感染者数は17人となり、このうち11人が死亡したことになります。
WHOでは専門家や発生報告のあった国々と共に、状況の評価と勧告の再点検を行なっていると述べています。また、加盟国に対して新型コロナウィルスによる新たな感染者があった場合や、曝露した可能性のある場合には臨床経過も含め、全例WHOに通知するようを呼びかけました。
WHOの声明は患者に関するこれ以上の情報を伝えていません。しかしドイツに運ばれた今回の患者に関して新たな情報が一部のメディアから伝えられています。今日発行のドイツのビルド紙(ベルリンに本社を置く新聞)によれば、この男性はミュンヘン市民病院で「循環ショック」(急性循環不全)で死亡したと伝えています。男性はドバイの有力者の一族の一員で、ラクダのレースに行った後に発病したということです。
今回のケースはドイツ国内に持ち込まれた2例目の新型コロナウィルス感染症となりましたが、ロベルト・コッホ研究所では、今のところ継続的なヒトーヒト感染が起きているという証拠がないことから、一般の人々への危険が増すことはないと言っています。
世界の保健当局者はこのウィルスがどのようにして人に広がるのか確認できていません。しかし遺伝子解析の結果、この新型ウィルスはコウモリのコロナウィルスに最も関連が深いことが示唆されています。
現在まで確認された感染者は全て中東の国々(ヨルダン、カタール、サウジアラビア、UAE)と関連があります。家族感染となった3人のイギリス人のうちの2人は最近の旅行歴はありませんでした。しかしこの2人は発端となった患者との接触がありました。この患者は最近パキスタンとサウジアラビアを旅行していました。
アメリカCDCは今日更新した最新版のガイダンスで新型コロナウィルスに感染したときの症状には発熱、咳、息切れが含まれると言っています。またその中で新型コロナウィルスは、これまでヒトに感染してきた他のコロナウィルス(SARS=重症急性呼吸器感染症ウィルスも含む)とは異なると述べています。しかしSARSと同様に新型コロナウィルスはコウモリで見つかるコロナウィルスと最もよく類似していると付け加えています。
CDCでは、感染源の発見とこのウィルスがどのように広がるかを確認するための調査を続けていると言っています。コロナウィルスは通常単一の種もしくは 少数の近隣の種のみに感染しますが、SARSウィルスはヒトのほかにサルやヒマラヤジャコウネコ、タヌキ、ネコ、イヌ、齧歯目などの動物にも感染します。

エジプト 40歳の女性がH5N1鳥インフルエンザに感染(2013年3月25日、CIDRAP)

エジプト北部のミヌフィーヤ県で、40歳の女性がH5N1鳥インフルエンザの検査で陽性反応を示した病気の家きんと接触した後に発病しました。3月21日付のFAO(国連食糧農業機関)の報告書が発表したものです。
女性は家の庭で飼育していて病気で死んだカモや鶏と濃密な接触をした後、3月3日に発病しました。WHOが今回のケースを確認すればエジプトで171人目の感染者となり、そのうち61人が死亡したことになります。
女性が発病したというニュースはFAOの越境性動物疾病緊急センター (ECTAD)が発表する月例の高病原性鳥インフルエンザの現況で公表されたものです。
エジプトでは今年になってこれまでに1人のH5N1患者が発生し死亡しています。

メキシコ 13カ所で新たなH7N3感染(2013年3月25日、CIDRAP)

OIE(国際獣疫事務局)の発表によるとメキシコのハリスコ州とグァナファト州の9カ所の養鶏場と4つの村でH7N3高病原性鳥インフルエンザが発生し、併せて40万羽以上の家きんが死にました。
13カ所の集団感染で影響を受けた家きんは併せて250万羽にのぼり、このうち473,306羽に感染が確認され、406,509羽が死にました。9カ所の養鶏場のうち、5カ所はグァナファト州にありますが、約40万羽が感染した養鶏場があるのはハリスコ州です。村での感染は4つの村(それぞれの州で2カ所ずつ)で少数の家きんが影響を受けました。全ての集団感染は先月始まったものです。この2つの州は今年もH7N3の集団感染の中心となっていますが、昨年も数百万羽の家きんが死んでいます。

サウジアラビア 16人目の新型コロナウィルス患者を確認(2013年3月23日、WHO)

サウジアラビア保健省はWHOに対して新型コロナウィルスの新たな感染者を確認したと報告しました。
患者は2012年3月12日付のDisease Outbreak Newsで報告された患者との接触者です。患者の症状は軽症であり、既に回復して退院しています。
現在までのところ、感染源や感染のし方について決定的な評価ができるほどの十分な情報は得られていません。今日までにWHOに報告された新型コロナウィルスの感染者は世界中で合計16人となり、このうち9人が死亡しています。
現状とこれまでの情報を踏まえ、WHOでは全ての加盟国に対して重症急性呼吸器感染症(SARI)の監視活動を継続するとともに、通常と異なるパターンについては全て注意深くチェックするよう呼びかけます。WHOは現在、国際的な専門家と患者の発生があった国々と共に状況を評価し、監視活動とモニタリングに関する勧告の再チェックを行なっています。
全ての加盟国は、新型コロナウィルスによる新たな感染者があった場合には、即座に判断してWHOに通知することを忘れないでください。また報告に当たっては、曝露した可能性があり、結果的に感染するかもしれない人についてと臨床経過の説明の情報も併せて報告してください。
今回の事案の発生によってWHOは入国時の特別なスクリーニングの実施や、旅行、貿易の制限を行なうことを推奨しません。WHOは状況を密接にモニターし続けます。

ドイツ H5N1低病原性鳥インフルエンザの発生を報告(2013年3月22日、OIE)

ドイツのノルトライン=ヴェストファーレンの養鶏場でH5N1型の低病原性鳥インフルエンザが発生し、飼育していた家きん1羽が死にました。残りの21羽は全て殺処分されました。
ドイツでは昨年12月からH5N1低病原性鳥インフルエンザが散発的に発生しており、今回のケースを併せて16,044羽が処分されています。

新型ウイルス、サウジなどで広まる─既に死者9人 (2013年3月21日、ウォール・ストリート・ジャーナル)

新型肺炎(SARS)に似たウイルスに15人が感染し、うち9人が死亡しました。死者の大半がサウジアラビア人となっています。一部の西側の科学者は、サウジが感染発生に関する重要データを十分に共有しているのかどうか疑念を抱きつつ、不安を募らせています。 しかし、同国保健当局の高官は20日、こうした見解を退け、このウイルスが大はやりするリスクは低いと述べました。
この病気(10年前に発生し、1000人近くが死亡したSARSに似ています)は最近になって、人から人に感染することが分かりました。グローバル・アラート(世界警報)が発令した世界保健機関(WHO)によると、昨年4月以降に死亡が確認された人のうちの6人はサウジで発症し、そのうち3人は今年2月以降に死亡しました。
サウジのジアド・メミシュ保健省次官がウォール・ストリート・ジャーナル紙とのインタビューで語ったところでは、直近の犠牲者は39歳のサウジ人で、ヤギ やラクダ、ヒツジを飼っているリヤド郊外の農場を訪れたあと、3月2日に死亡しました。こうした郊外の農場はイスティラハと呼ばれ、同国では富裕層の多くの人が週末を過ごす場所として持っています。
メミシュ氏によると、別の2人(サウジ人とカタール人)も発症直前にこうした農場を訪れており、そのうちの一つの農場には病気の複数のヤギがいました。同国の保健当局者は動物を監視していますが、農場の動物と発症とを関連付けたり、農場の隔離を求めたりするのに十分な証拠は得られていないといいます。
同氏は、この病気の発生がサウジ特有のものだとすることに反対し、犠牲者のうち8人までがサウジ人だったことの考えられる理由は、呼吸に重大な問題を抱えて集中治療を受ける全ての患者にウイルス検査をするよう、同国だけが全国の病院に命じていることではないか、と述べました。 その上で、他の国も検査を厳重にすれば、感染者の数はもっと多くなる可能性が高いと話しました。国際保健当局者によると、サウジ以外では、英国、カタール、ヨルダンで発見されています。
カナダで訓練を受けた感染症の専門家であるメミシュ氏は「われわれは問題を軽視しておらず、注意深く観察している。全ての科学の力を動員して同様の観察を行うべきだと思う」と話しました。
しかし、同氏は、約1年間で世界的に15人の感染しか確認されていないことから、「これまでのところリスクは小さい」と言い、 「われわれは人々をいたずらに怖がらせたくはない」と話しました。 10年前のSARSの時は、初期のケースについて説明が食い違ったり発表が遅れたりして中国が国際的な批判を浴びました。SARSで中心的な役割を果たした一部の欧米の科学者は、一般的な風邪からSARSに至るまでの全ての症状を引き起こすとされる新型コロナウイルスに関する重要な情報をサウジは共有していないのではないかとの懸念を抱いています。
バイオテロに関する米政府特別顧問を務めた経験のあるミネソタ大学感染病研究・政策センターのマイケル・オスターホルム所長は「これが中国SARSシンドロームの再現ではないかと心配している」と言い、「われわれは皆、そうしたことが再び起きないことを願っていた」と話しました。 その上で、「サウジで起きていることは公共衛生にとってのブラックホールだ」と指摘し、「サウジでは事態がもっと進展していて、それをわれわれに伝えていないということも考えられる」と憂慮の念を示しました。
しかし、動物からの出現ウイルスを研究している組織、エコヘルス連合(EcoHealth Alliance)の会長である疾病生態学者Peter Daszak氏は、サウジ政府は外国の専門家にオープンな姿勢を取っていると述べました。同連合チームは数週間前、コロンビア大学の科学者と協力して、同ウイルスの発生源である野生生物の種の調査支援のためにサウジに入ったということです。
同氏は「彼らは積極的にわれわれを招待した」と言い、「サウジに透明性の欠如があるとは思わない」と話しました。 英国の調査団は最近、新型コロナウイルスの人から人への最初の感染を確認しました。このケースでは、英国からパキスタンとサウジの聖都メッカを訪れ、帰国した男性が英国在住の家族2人に感染させました。
これを受けてWHOと米疾病管理予防センター(CDC)は、アラビア半島や、イスラエルとシリアを含むその隣接国への旅行後10日以内に、発熱、せき、息切れなどの症状が出た人について検査するよう求めました。いずれの機関も旅行への注意などは出していません。

オランダ フレヴォラントでH7N7低病原性鳥インフルエンザが発生(2013年3月20日、OIE)

オランダのフレヴォラントの養鶏場でH7N7型の低病原性鳥インフルエンザが発生しました。
OIE(国際獣疫事務局)が発表したもので、この養鶏場では飼育していた23500羽のうち60羽に感染が確認されたため、残りの23440羽全てを殺処分したと伝えています。

WHO 新型コロナウィルスのサーベイランス(監視活動)のガイダンスを更新(2013年3月19日、CIDRAP)

WHOは新型コロナウィルスの監視活動に関する勧告を更新しました。仮に他の疾患の診断がついている場合であっても重症な呼吸器症状がある場合には、新型コロナウィルスの感染についても考慮するようアドバイスしています。またこれまでに新型コロナウィルスが確認された国では確実なサーベイランスを行なうとともに、調査と研究を行なうことを提案しています。
前回のWHOによるガイダンスの更新は2012年11月28日でした。新型コロナウィルスの感染者は世界で少なくとも15人に達しており、このうち9人が死亡しています。ほとんどの患者は中東地域に旅行した経歴があるかもしくは中東地域の居住者です。今年に入り、イギリスで3番目の集団感染が確認されました。このことは、「限定的であり、次々と感染を拡げていくような継続性はないがヒト-ヒト感染が起きている明確な証拠である」と述べています。
また「いくつかの答えが出ていない疑問も残っています。ウィルスの潜伏場所はどこか、一見散発的な感染に見えるがどのように感染するのか、人同士の感染の方法は、感染の臨床的なスペクトラムは、潜伏期間は何日かなどの疑問である」と付け加えています。
イギリスの集団感染では、1人の患者がA型インフルエンザの検査で陽性との結果が出たことから、新型コロナウィルスの検査で陽性との検査結果が出るまでは、新型コロナウィルスの患者であるとは考えられていませんでした。この経験から今回WHOでは、重症の呼吸器感染症で、適切な治療をしているにもかかわらず予想外に重症化が進む場合には、仮に他の原因が確認されている場合であってもそれらの疾患では患者の病状を完全には説明しきれないときには全て検査をするよう推奨しています。このような患者は居住地や旅行歴の如何にかかわらず検査すべきであるとしています。
ガイダンスは同様に下記のようなケースでも、居住地や旅行歴、その他の原因の確定の如何にかかわらず、検査を行うよう推奨しています。
● 集団感染の一員
● 重症呼吸器感染症の患者と接触のあった医療従事者
さらにWHOでは、新型コロナウィルス患者(疑い例を含む)と発症期間中もしくは発症前10日以内に接触があり、急性の呼吸器疾患がある人々についても全員検査するように推奨しています。 WHOでは、患者が確認された国々に対して、ルーチン監視する呼吸器の疾患の中に新型コロナウィルス感染症も加えることを検討するよう強く呼びかけました。
また、ガイダンスは「入国時の特別なスクリーニングや、旅行や貿易のいかなる制限も推奨しない」と述べています。
このほか、いくつかの調査のステップも併せて勧奨しています。例えば患者に関する完全なヒストリーデータの取得、曝露した可能性のある人々の調査、接触者の追跡調査などです。疫学的な研究についても言及しており、医療従事者の血清学的調査や、保存しておいた呼吸器感染症患者の検体を過去に遡って検査することなどを勧奨しています。

オランダ H7N7型低病原性鳥インフルエンザが発生(2013年3月13日、OIE)

オランダヘルダーラントの養鶏場でH7N7型の低病原性鳥インフルエンザが発生しました。
飼育していた80,152羽の家きんのうち200羽が感染したため、80,152羽全てを殺処分したと伝えています。
検査でウィルスが確認された3月12日にはただちに1Km以内の地域を保護地域と定めました。1Km以内には監視が必要な3カ所の施設があります。

WHO ヒト−動物間で感染するインフルエンザの状況について(2012年3月12日、WHO)

◆ H5N1鳥インフルエンザ
2003年以降WHOに公式に報告されたH5N1鳥インフルエンザウィルスのヒトへの感染例は、15カ国から622人となり、このうち371人が死亡しました。
前回の更新(2013年2月15日)以降、カンボジアから新たに2人の患者が確認されたことが報告されました。中国からは以前報告した2人の患者が死亡したとの報告がありました。
2013年の年初以降、カンボジアでは9人の新たなH5N1患者が発生し、このうち8人が死亡したとの報告がされています。これらの患者は全てカンボジア南部の5つの州で発生しています。患者の間に疫学的な関連はないようであり、ほとんどの患者は村で飼育されていた病気の家きんとの接触がありました。患者からはクレード1.1(注:ウィルスの発生系統上の分類)に分類されるウィルスが分離されましたが、これは地域の家きんから分離されたものと極めてよく似ていました。これらの患者の周辺の調査も行なわれましたが、他には患者は確認されませんでした。このことはこれらの感染が、家きんもしくは汚染された環境に曝露したために起きた散発的なものであり、ヒト−ヒト感染ではなさそうだということを示唆しています。また、カンボジアでは家きんの間ではH5N1ウィルスが土着化して蔓延しており、散発的なヒトへの感染はこれからもまだ発生しうる状況であることを示しています。

◆ H5N1鳥インフルエンザウィルスの公衆衛生上のリスクアセスメント
家きんの間でインフルエンザウィルスが循環しているときはどんなときもヒトへの散発的な感染、もしくは小規模な集団感染は発生する可能性があります。特に家の中や汚染された環境の中で感染した家きんに接触した場合にはなおさらです。しかし現在H5N1ウィルスはヒトに容易に感染するような変異はしておらず、地域レベルでこのウィルスが広がる危険性は低い状態のままにとどまっています。したがってこのウィルスによる公衆衛生上の危険性には変化はありません。

◆ 他の非季節性インフルエンザウィルスによるヒト感染
H3N2vウィルスの新たなヒト感染はアメリカからも他の地域からも報告されていません。

◆ 非季節性インフルエンザ全般の公衆衛生上のリスクアセスメント
アメリカ国内で飼育されているブタの間ではH3N2vインフルエンザウィルスが循環していることから、このウィルスによるヒトへの感染や小規模な集団感染はありうると予想されます。継続して状況とウィルスを注意深く監視することが必要です。他のインフルエンザウィルスによる散発的なヒトへの感染や小規模な集団感染は、アメリカや、ウィルスが動物の間で循環している地域であって、ヒトへの曝露があれば、どこでも発生する可能性があります。

◆ 公衆衛生上のインパクトを伴う高病原性鳥インフルエンザの動物内での集団発生
全体として動物のインフルエンザの集団発生の公式な報告はこの数ヶ月の間増えています。 北半球の冬季に起きるというこの季節パターンは予測されたものです。
インフルエンザウィルスは常にその性質を進化させ続けていることから、WHOは動物および人間のインフルエンザウィルスの地球規模のモニタリングの重要性を強調するとともに、全ての加盟国に対してインフルエンザウィルスの定常的なサーベイランスの強化を推奨するものです。非季節性インフルエンザウィルスによる全てのヒトへの感染例は、国際保健規則(2005)によりWHOに報告することができます。

カンボジア シェムリアップでH5N1高病原性鳥インフルエンザが発生(2013年3月12日、OIE)

カンボジアから新たな鳥インフルエンザの集団感染の報告がありました。
集団感染があったのはアンコールワットやアンコールトムがありアンコール遺跡群の観光地となっているシェムリアップ州の養鶏場で、10羽の家きんが病気で死に、残りの2,359羽が全て殺処分されました。
養鶏場のオーナーから飼育しているトリが病気で死んでいるとの連絡を受けて、当局は現地に急行して調査を行なうとともに、病気のトリからサンプルを採取しました。持ち帰ったサンプルは国立獣医学研究所に送られ検査したところH5N1ウィルスが検出されました。
カンボジアでは、H5N1のヒトへの感染も相次いでいますが、家きんへの感染も蔓延しているようです。

新型コロナウィルスでサウジアラビア人の男性が死亡(2013年3月12日、CIDRAP)

WHOは12日、サウジアラビアの39歳の男性が3月2日に新型コロナウィルスの感染で死亡したと発表しました。これにより新型コロナウィルスの感染者は15人となり、死亡者は9人となりました。
WHOの発表は患者についての詳細な情報がほとんどなく、2月24日に発病し、2月28日に入院したということ以外伝えていません。予備調査ではこの患者は他の感染者とは接触していませんでした。患者と接触のあった人々については現在調査中と言っています。WHOの声明はこの男性がどこに住んでいたかや病気の特性については触れていません。
これまでに確認された15人の患者のうち8人がサウジアラビアで確認されており、このうち6人が死亡しました。他に2人の死亡例がヨルダンで確認されたほか、カタールでも2人の感染者が、イギリスからは3人の家族内感染の例が報告されこのうちの1人は死亡しています。15人全員が直接的もしくは間接的にアラビア半島との関連があり、住民であるか旅行を通じてつながりがあります。イギリスでの家族内感染は、このウィルスが人から人への感染を起こすことと、時に軽症な感染で終わる場合があり得ることの明確な証拠となりました。
今日の発表は、サウジアラビアの69歳の男性が2月19日に死亡したという3月6日の報道から2週間足らずのうちに行なわれました。この前には2月10日に死亡したサウジアラビア人のケースが2月21日に公表されています。これらのケースでは極めて少ない情報しか公表されていません。僅かに69歳の男性の例に関して、他の感染者との接触も最近の旅行歴もなかったと述べているだけです。
WHOでは全ての国に対し、重症急性呼吸器感染症(SARI)の監視を続けるとともに、通常とは異なるパターンは注意深く見直すよう呼びかけています。また、国境での特別なスクリーニングや旅行や貿易の制限は不要であるとの以前からのコメントを繰り返しています。この新型ウィルスは昨年(2012年)の秋に初めて確認されました。しかし実際には2012年4月にヨルダンで最初の患者が発生していたことが後になって確認されました。今回の患者は今年になって6人目となります。このウィルスは、いくつかの国々でコウモリから見つかるコロナウィルスの仲間と関係があると考えられていますが、感染源は特定されていません。
コロナウィルスの仲間として知られるのは、丁度10年前に世界を震撼させたSARS(重症急性呼吸器感染症)のウィルスがあげられます。WHOがSARSについて重傷呼吸器疾患として警報を発したのは2003年の3月13日のことでした。主として中国南部に発生し、ベトナムでも数例発生していました。SARSの発生は30カ国に広がり、8000人以上の感染者と約900人の死者を出しました。WHOは2003年の7月7日に収束を宣言し、それ以後は極めて僅かな発生のみが報告されました。

インド ビハールの養鶏場でH5N1鳥インフルエンザが発生(2013年3月9日、OIE)

OIE(国際獣疫事務局)は、インド ビハール州の養鶏場でH5N1高病原性鳥インフルエンザが発生し、338羽のトリが死んだと発表しました。報告には4,000羽が影響を受けたとありますが、感染防止のための殺処分が行なわれたかどうかについては触れていません。
当局は「半径10km以内では集中的なサーベイランス(監視活動)が開始された」と述べ、感染源の調査を行なっています。ビハール州はネパール、バングラデシュとの国境のそばに位置します。
インドでは2012年10月以来のH5N1鳥インフルエンザの発生となります。

DHA、インフルウイルス増殖抑制 重症に効果(2013年3月8日、毎日新聞)

重症のインフルエンザで、魚油などに含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)由来の脂質酸代謝物プロテクチンD1(PD1)がウイルス増殖を抑制することをマウス実験で解明したと、今井由美子・秋田大大学院医学系研究科教授と大阪大、東大の研究チームが発表しました。重症化したインフルに有効な治療薬の開発につながる可能性があります。8日発行の米科学誌「セル」電子版で発表しました。
タミフルなど既存の抗インフル薬は感染から48時間以内に投与しなければ効果がなく、重症者の救命は難しいことがありました。今井教授らによるマウス実験では、感染後48時間を過ぎてからでも、PD1を既存薬(ペラミビル)と併用すれば生存率100%になった。一方、ペラミビルだけ投与したマウスの生存率は約25%でした。
今井教授らは多数の脂質代謝物の中からインフルウイルスの増殖を抑える物質を特定し、PD1は従来の薬とは異なるメカニズムで増殖を抑えることも確認しました。

CDC 新型コロナウィルスの指針を更新(2013年3月7日、CIDRAP)

アメリカCDC(疾病予防管理センター)は7日、最新の知見に基づいて新型コロナウィルスの発見に関する指針を更新しました。
6日WHOはサウジアラビアで新たな感染者が確認されたことを発表しました。これによりこれまで世界で確認された患者数は14人となり、8人が死亡したことになります。現在までアメリカ合衆国では1人も確認されていませんがCDCは今日、「Morbidity and Mortality Weekly Report」 (MMWR) =(罹患率と致死率の週報)で、最近イギリスで発生した集団感染の事例に関する詳細が明らかになった結果、臨床医向けの指針を改訂することになったと伝えました。この集団感染はヒトーヒト感染が起きたことを初めて証明したケースであるとしています。
またA型インフルエンザとの同時感染も起きうること、軽症に終わる患者もいることが明らかになりました。アラビア半島もしくはその周辺国に旅行後10日以内に下気道(気管、気管支、肺)に重度の疾患を発症した患者については引き続き調査すべきであり、また不可解な病態であったり、他の調査基準に合致した場合には保健所か州の保健局を通じてCDCに報告するよう求めています。
CDCでは、既知の感染症には合致せず、同様の基準を満たした患者についても新型コロナウィルス感染の可能性を考慮すべきであるとも言っています。重症の感染症患者とアラビア半島付近の国々を最近訪れた旅行者で具合を悪くした人と密接な接触のあった人は、この新しい病気の精査が必要です。CDCは臨床医に対してCDCのコロナウィルスウェブサイトを頻繁にチェックして指針のアップデートを確認するよう訴えています。

WHO 新型コロナウィルスで新たな死者(2013年3月6日、CIDRAP)

サウジアラビア保健省は新型コロナウィルスによる新たな死者が発生したと発表しました。過去数週の間に2例続いてのサウジアラビアからの報告となります。
患者は68歳の男性で、2月10日に入院し2月19日に死亡しました。初動調査の結果、この男性は感染患者との接触もなければ、最近の旅行歴も確認されませんでした。今回のケースを加えると新型コロナウィルスの感染者は14人となり、このうち8人が死亡したことになります。このうちサウジアラビアからの報告数は、感染者が7人、死亡者が5人となります。
今回のWHOの声明には患者に関する詳細な情報は一切ありませんでした。約2週間前に発表されたサウジアラビアの新型コロナウィルス患者に関する報告の際にも、やはりほんの僅かな患者情報しか伝えず、患者が入院したことと死亡したことだけの報告にとどまりました。サウジアラビアのメディアがこの患者が「老婦人」であったことを伝えましたが年齢までは報道されませんでした。
サウジアラビアの今回のケースは今年に入って5人目の患者となります。このうちの3人はイギリスで起きた家族内の集団感染でした。これはヒトーヒト感染が起きていることの確証を強めるものでした。この家族内での最初の感染者は、発病前にパキスタンとサウジアラビアを旅行した男性でした。
WHOは声明の中で、全ての加盟国に対して重症な急性呼吸器感染症のサーベイランス(監視活動)を続けるとともに、普通のパターンとは異なったケースはどのようなものも見逃さないよう呼びかけました。またWHOは、発生国において専門家や各国と一緒に、現状の評価と監視活動に関する勧告の見直しを行なっていると述べました。
このウィルスはコウモリのコロナウィルスに最も近い関係にあるとの研究が9月にサウジアラビアの研究者によって報告されました。
新型コロナウィルスの患者の最も一般的な症状は肺炎であり、一部の患者は急性呼吸促拍症候群(ARDS)や腎不全などの重症の合併症を併発します。しかし一部の患者では軽症で済むこともあり、最近確認されたイギリス人の女性患者のように軽い呼吸器症状だけで回復した例もあります。
このように症状の幅が広いということは、現在のサーベイランス(監視活動)では軽症例や無症候例(感染しても症状が出ない例)を見逃してしまっているのではないかという懸念を抱かせるものであり、新たな戦略の必要性に迫られるかもしれません。

ベトナム 国内各地で鳥インフルエンザが発生。高次警戒態勢へ(2013年3月6日、新華社)

ベトナムの動物保健局と農業省地方開発局(MARD)は、ベトナムが鳥インフルエンザの発生で重大な危機に直面していると発表しました。よくない気候が続いていることでトリの抵抗力が低下しており、感染が続いている模様です。
鳥インフルエンザは北部のヂエンビエン省、中部のカンホア省、南部のキエンジャン省、ハウジャン省、タイニン省の5つの省で発生しており、14,000羽以上の鶏とカモが影響を受けて殺処分されています。具体的には、ヒトへの感染が報道されているカンボジアの国境との距離が約30kmに迫るタイニン省の国境付近では、鳥インフルエンザが再発生しています。これらの地域では鳥インフルエンザはいまだに再発する危険性があり、ウィルスは家きんの集団の中に存在し続けていると伝えています。
MARDのカオ・ダク・ファト長官は3月5日、全国の関係省庁に対して鳥インフルエンザに対する厳格な管理と予防措置を取るよう命じました。
地方当局が正しいワクチンを使用し、感染の拡大を食い止めるための抜本的な措置を講ずるために、現在流行している新種の鳥インフルエンザウィルスの最新情報は広く提供されなくてはなりません。カンボジアと国境を接している地域は、決して国内に家きんを持ち込まないよう指導されています。
WHOの発表によれば、ベトナムでは2003年以降61人がH5N1鳥インフルエンザで死亡しています。その大半は2003年と2004年に集中しています。

台湾 感染リスクの高い人々にH5N1ワクチンの接種を開始(2013年3月3日、China Post)

台湾の疾病管制局(台湾CDC)は2日、18歳以上で感染リスクの高い人々は8月31日までの期間、H5N1型インフルエンザワクチンを公費で接種することができるようにしたと発表しました。
台湾CDCの周志浩次官は、H5N1インフルエンザに感染する危険性が高い人々とは、沿岸警備隊の職員、疾病対策に当たる医療従事者、空港警備員、それと流行地域に渡航計画のある人々であると述べました。妊娠中の女性については受けるべきではないと言っています。これらの人々は指定された保健所か病院に行けば、事務手数料の支払いだけであとは無料でH5N1ワクチンの接種をしてもらえるとのことです。
周氏は「WHOの発表によれば2003年以降世界中で630人がH5N1に感染し、このうち367人が死亡している」と述べ、今年に入って以降1月1日から2月28日までの間にカンボジア、中国、エジプトで合計12人の患者が確認されていると話しました。
周氏によると、H5N1は鳥インフルエンザとして知られており、もともとはトリの間で感染する風土病でしたが、近年遺伝子の突然変異により、感染したトリとの接触を通じてヒトにも感染するようになったと言います。

※【訳注】H5N1インフルエンザワクチンに関して台湾CDCでは妊婦への接種は避けるようにと報道されていますが、これはH5N1ワクチンの副反応が強いためと思われます。日本で現在接種されている季節性インフルエンザワクチン(H1N1(2009)pdm型、H3N2型、B型の3種類の混合ワクチン)についてはH5N1ワクチンのように強い副反応の危険性は少なく、日本産婦人科学界でも妊婦への接種を推奨しています。

カンボジア首相がH5N1の拡大防止のために共同行動を命令(2013年3月1日、CIDRAP)

カンボジアのフン・セン首相は、国内にH5N1鳥インフルエンザが拡大するのを食い止めるために、警察官と農業指導者、保健指導者らが共同して行動するよう命令を出しました。3月1日付のAFPが報じたものです。
カンボジアでは今年に入って既に9人の感染者を出し、このうち8人が死亡しています。また2005年からの合計では30人の感染者が出ており、27人が死亡しました。新たに出された命令には国内の全ての養鶏場と市場の消毒と、トリの健康状態の監視、国境をまたいだ違法な取引の根絶などが謳われています。カンボジア当局は従来から頻繁な手洗いの励行と、感染したトリを調理して食べないこと、子どもたちをトリに近づけないことを言い続けてきました。

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