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鳥インフルエンザ・新型インフルエンザ バックナンバー  ※外部サイトへリンクしています

2012年5月

カンボジアではブタがヒトのインフルエンザウイルスに普通に感染している(2012年5月30日、CIDRAP)

カンボジアで行われたブタの血清検査で、ブタが比較的普通にヒトのA型インフルエンザウイルスに感染していることが初めて明らかになりました。この研究結果は5月29日の「Influenza and Other Respiratory Viruses」誌に発表されました。カンボジアのパスツール研究所のグループは、2006年から2010年までの間、プノンペンの屠殺場を通過するブタから採取した1,147個の血液検体を分析してこの事実を発見しました。
論文によるとカンボジアでは、ブタは小さな農場で人や他の種類の動物のすぐ近くに飼育されているといいます。カンボジアではこれまでブタインフルエンザウイルスが分離されたことはありません。極めてまれに近隣諸国で見つかる程度でした。A型インフルエンザウイルスの抗体は血液サンプルの14.9%から検出されました。2008年には季節性のH1N1型とH3N2型がピークとなりましたが、2009年にパンデミックが起きた後には、H1N1(2009)pdmウイルスが最も頻繁に検出されるようになり、2010年にピークに達しました。
ブタの中には複数のヒトインフルエンザウイルスに感染したものも確認されています。この事実は遺伝子交換を引き起こす可能性を秘めていることから、研究チームは新たな病原性をもった変異株が生まれる危険性を指摘しています。
ランダムに選んだ150個の検体についてH5N1鳥インフルエンザウイルスの検査も行いましたが、陽性反応を示したものはありませんでした。研究チームは、屠殺場だけを監視するのではなく、むしろ農場でのA型インフルエンザウイルスのモニターを行うより組織的な監視システムが必要であると結論付けています。

WHO H5N1鳥インフルエンザでカンボジアの少女が死亡(2012年5月29日、WHO)

カンボジア保健省はH5N1鳥インフルエンザウイルスのヒトへの新たな感染例が確認されたと発表しました。 患者はカンポンスプー州に住む10歳の少女です。5月20日に発症し、最初は村内で治療を受けていましたが結局25日に発熱と呼吸困難をおこして病院に入院しました。翌26日にはカンボジアパスツール研究所によりH5N1鳥インフルエンザウイルスによる感染であることが確認されました。しかし集中治療の甲斐なく27日に死亡しました。
少女が住む村では相次いで鶏が死んでおり、この少女は病気にかかった鶏を食用にするために処理したときに感染したとみられています。
少女はカンボジアでH5N1ウイルスに感染した21人目の患者であり、19人目の死亡者となりました。 国と地方当局による緊急対策チームが調査と対応に当たっています。併せて住民には鳥インフルエンザから身を守るための教育キャンペーンが繰りひろげられています。

岩手 死亡した野鳥からH7N1型鳥インフルエンザウイルスを分離(2012年5月15日、岩手県)

岩手県は今年の2月29日に発見された死んだカルガモ2羽のうち1羽から鳥インフルエンザウイルス(AIV)H7N1が分離されたと発表しました。
死んだ2羽のカルガモ(雄、成熟前)は、滝沢村内の住宅地を流れる小川で発見され、外貌上、外傷等の所見は認められませんでしたが、発育鶏卵を用いてウイルスを増殖させる検査を行った結果1羽からH7型のウイルスが確認されたものです。病理検査では2羽に共通して、真菌による重度の肺炎が観察されました。しかし、免疫組織学的検査では、肝臓、腎臓、肺及び消化管にウイルスの存在を示唆するAIV抗原は観察されませんでした。
以上の成績から、カルガモの死亡はAIVの全身感染によるものではなく、真菌による肺炎で死んだ可能性が高いと考えられました。真菌の感染は免疫状態の低下を示しているものと考えられたとのことです。

台湾 2件のH5N2鳥インフルエンザを発表(2012年5月15日、CIDRAP)

OIE(国際獣疫事務局)の発表によると台湾の動物保健当局は、2カ所の養鶏場でH5N2鳥インフルエンザが発生したと発表しました。このうち1件は高病原性のタイプで、もう1件は低病原性のタイプに分類されるものです。
2件とも台湾の中西部で発生しました。雲林県の養鶏場で発生した高病原性H5N2集団感染は、獣医が家きんの病気と死んでいることに気付いたことで発見されました。飼育していた15,461羽の家きんのうち3,850羽が病気で死に、残りの家きんも感染拡大防止のために全て殺処分されました。周囲の養鶏場への感染拡大の徴候はありません。
一方、低病原性H5N2ウイルスの感染は、積極的な監視活動によって台中市のカモの農場で発見されました。感染したカモには全く症状は出ていませんでしたが、感染拡大を防ぐために飼育していた176羽のカモ全てが殺処分されました。

台湾中部でH5N2鳥インフルエンザが発生(2012年5月12日、New Straits Times)

台湾の農業当局は12日、雲林(ユンリン)県の養鶏場でH5N2型ウイルスによる鳥インフルエンザの発生を確認しました。ヒトへの感染の可能性はほとんどないと伝えています。
動物保健当局は、北に向かう渡り鳥がこの養鶏場にウイルスを運んだとは考えにくいことから、人間もしくは機械類を介してウイルスが雲林県に運ばれたものと考えられると話しました。新華社通信によれば、台湾の農業当局はこれまでのところ他の養鶏場からの感染の報告はないと発表したと報道しています。
この養鶏場では3日間で3,000羽以上の鶏が死んだことから、当局は死因の調査に乗り出しました。台湾では今年に入って以来、今回の発生を合わせて6件のH5N2鳥インフルエンザが起きています。 彰化(チャンフア)市、台南(タイナン)市、南投(ナントウ)市の養鶏場が被害を受けました。

カナダの研究チームが万能インフルエンザワクチンの手がかりを発見(2012年5月9日、STRAITSTIMES.COM)

カナダの研究チームは8日、全ての型のインフルエンザにも効果がある「万能インフルエンザワクチン」の開発につながる手がかりを発見したと発表しました。
この研究チームは、H1N1(2009)pdmウイルス用のワクチンが、H5N1型を含む他の多くの型のインフルエンザに対抗する一連の抗体を作りだすきっかけの働きをしていることを発見しました。なぜこれらの抗体が多くの型のインフルエンザに効果があるかについて研究チームのリーダーであるジョン・シュレーダー氏は、多くのインフルエンザワクチンがヘマグルチニンの頭の部分に結合するのに対して、このワクチンの抗体はヘマグルチニンの幹の部分に結合して働くためであると言っています。
ブリティッシュコロンビア大学のバイオメディカルリサーチセンターの責任者を務めるシュレーダー氏は「現在のインフルエンザワクチンはヘマグルチニンの頭部をターゲットにしています。しかしインフルエンザウイルスは非常にすばやく突然変異をおこしており、ヘマグルチニンのこの部分はどんどん変化してしまいます。そのために毎年異なったワクチンを用意しなければなりません」と言います。「変化の激しいヘマグルチニンの頭部を標的にするのではなく、ヘマグルチニンの幹の部分を攻撃することにより、この抗体はインフルエンザウイルスを中和します」と言っています。この研究は「Frontiers in Immunology」誌に掲載されました。 昨年アメリカの研究チームが「Journal of Experimental Medicine」誌に、H1N1(2009)pdmに感染した人たちは、さまざまな型のインフルエンザを防御する能力のある普通とは異なった抗体を保有しているとの研究を報告しました。この研究は2010年に発病した9人の患者を対象にして行われました。
マウスに対して行われた実験では、この抗体は少なくとも3種類の異なる型のインフルエンザウイルスの致死量を投与してもこれを防ぐことができたといいます。この中には鳥インフルエンザウイルスも含まれていました。この発見は、何十年もの間繰り返されてきた一連の季節性インフルエンザの流行に対抗できる万能ワクチン開発の可能性を加速するものです。
2009年にアメリカとメキシコで始めて確認されたブタ由来のH1N1(2009)pdmインフルエンザは他のインフルエンザとは異なる特異な性格を持つものでした。通常のインフルエンザの場合には高齢者の致死率が高くなるのに対してH1N1(2009)pdmは特に小児や妊婦において危険性の高いものでした。2009年のH1N1パンデミックは世界中で14,000人以上の死者を出しました。

南アフリカ ダチョウ農場でH5N2鳥インフルエンザを確認(2012年5月9日、OIE)

南アフリカ当局は9日、OIE(国際獣疫事務局)に対して西ケープ州のダチョウ農場でH5N2鳥インフルエンザの感染が確認されたと報告しました。
飼育していた310羽のうち98羽の感染が確認されたものです。最初は何の症状も現れず、感染したダチョウが死ぬようなこともありません。当局ではウイルス検査で陽性となったダチョウを全て処分する意向です。

インド トリプラ州で鳥インフルエンザが発生(2012年5月7日、OIE)

OIE(国際獣疫事務局)はインドでH5N1鳥インフルエンザが発生したと発表しました。
鳥インフルエンザが発生したのはトリプラ州の養鶏場で、4月18日に最初の感染が確認されました。飼育していた4,668羽の家きんのうち3,168羽が死にました。感染源は不明ですが、疫学的な調査は継続中です。半径3km以内の家きんは全て処分されました。

香港 ハッカチョウの死骸からH5N1ウイルスを確認(2012年5月4日、漁農自然護理署(AFCD))

香港の漁農自然護理署(AFCD)はユンロン(元朗)で発見されたハッカチョウ(ムクドリの仲間)の死骸からH5N1鳥インフルエンザウイルスが確認されたと発表しました。
鳥の死骸が発見されたのは4月27日で、ユンロンのロイヤルパーム付近です。ハッカチョウは香港ではよく見かける鳥です。当局では発見場所の清掃と消毒を行ないました。この場所から半径3km以内には4カ所の養鶏場がありますが、これまでのところ死亡率の異常は見当たらず、症状の出ている鶏もいません。香港では昨年12月以降野鳥の死骸から鳥インフルエンザが確認されるケースが続いており、今回で16件目の報告となります。

鳥インフル論文が全文公開、ヒト感染の可能性示す(2012年5月4日、朝日新聞)

米ウィスコンシン大学の河岡義裕教授(東京大学医科学研究所教授兼任)らによる、強毒性鳥インフルエンザウイルスH5N1が哺乳類同士でも感染する仕組みを解明した論文が、2日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に全文掲載されました。
同論文をめぐっては、米政府の科学諮問機関が生物兵器への転用を懸念し、論文が科学誌に掲載される前に内容の一部削除を求めていました。
教授らは、インフルエンザへの感受性がヒトに近いフェレットを使って実験。わずかな遺伝子変異で、フェレット同士で感染することが明らかとなり、。遺伝子の変異によってはヒトからヒトに感染し、新型インフルエンザとして流行する恐れがあることを示しています。

WHOがインドネシアの男児の死亡を確認(2012年5月2日、WHO)

インドネシア当局はWHOに対して新たなH5N1鳥インフルエンザのヒトへの感染があったことを報告しました。
患者はリアウ州の2歳の男児です。(訳注:5月1日のCIDRAPの記事は2歳の女児と伝えていました)少年は4月17日に発症し、21日に入院しましたが27日に死亡しました。感染源などの疫学的な調査はまだ続いていますが、これまでの調査でこの少年の両親がウズラの卵を売っていたということが判明しました。
インドネシアでは2005年以降189人の感染者が確認されており、このうち157人が死亡しています。(致死率83%)

インドネシア 2歳児がH5N1鳥インフルエンザで死亡(2012年5月2日、CIDRAP)

インフルエンザの情報をインターネットで発信している「FluTrackers」は、インドネシア保健省が2歳の女児がH5N1鳥インフルエンザで死亡したと発表したことを伝えています。
リアウ諸島在住のこの少女は4月17日に発病し、数日後に個人クリニックを受診したといいます。その後21日に病院に入院し、27日には紹介病院に転院しましたが、転院したその日に亡くなりました。感染源は家きんとの接触と見られています。少女の両親はウズラの卵を売っていました。
WHOが今回の事例を確認すれば、インドネシアでの患者数は189人、死亡者は157人となり、世界中の合計は患者数が603人、死亡者が356人となります。

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