鳥インフルエンザ(H5N1)対策情報サイト - 知っていますか?強毒性インフルエンザの脅威

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2011年11月

鳥インフル論文、テロ懸念で米誌掲載見合わせ(2011年11月30日15時28分、 読売新聞)

読売新聞は30日、米科学誌サイエンスが、鳥インフルエンザウイルス「H5N1」に関するオランダと日本などの研究論文2本について、生物テロに悪用される危険を理由に掲載を見合わせているとの記事を報じています。記事によると、論文ではH5N1の遺伝子を5か所変異させると人間同士での感染力をもつことが説明されており、生物兵器開発の参考にされることを懸念しての対応とのことです。

ネパール 鳥インフルエンザの疑いで1500羽の家きんを殺処分(2011年11月29日、Himalayan Times)

ネパールのバクタプルで鳥インフルエンザの発生が疑われ、約1,300羽の鶏と200羽のアヒルが殺処分されました。11月10日に農家が飼育していた鶏5羽が死に、翌11日には30羽が死んだとのことです。医師の話では、ロンドンに鶏の検体を送って検査した結果、鳥インフルエンザであることが確認されたとのことです。

WHO 31歳の女性が鳥インフルエンザを発症し重体(2011年11月29日、WHO)

エジプト保健人口省はWHOに対し、新たな鳥インフルエンザ患者の発生を報告しました。患者はダカリーヤ県に住む31歳の女性で、11月10日に発症し16日に入院しました。現在重体となっており、人工呼吸器を装着しています。調査の結果、感染源は裏庭で飼育していた死んだ家きんや病気の家きんとの接触と見られています。今回のケースでエジプトでの患者発生は153人となり、そのうち52人が死亡しています。

ベトナム 中央高原で鳥インフルエンザが再燃(2011年11月29日、BERNAMA.COM)

ベトナムの地方当局は中央高原のダクラク省でH5N1鳥インフルエンザが発生したことに関し、1,300羽以上のアヒルと9,800個のアヒルの卵を処分するよう指示したとのことです。地元の農業地方振興局が伝えたものです。当局では周辺地域の消毒を行うとともに、感染の拡大がないかどうかのモニタリング調査を行っています。

H5N1ウイルスの感染性の研究がバイオセキュリティの論争に(2011年11月28日、CIDRAP)

オランダのロン・フォイチャー氏が行ったH5N1ウイルスの突然変異株のフェレットへの感染に関する研究が論争の的になっています。この研究を出版した場合テロリストによって利用されかねないとの懸念がもたれているものです。
Sciennce誌の関係者によると研究で行われた実験について現在詳細に調査が行われているといいます。
同様の研究はウィスコンシン大学と東京大学のウイルス学者である河岡義裕博士によっても行われていますが、この研究もNational Science Advisory Board for Biosecurity (NSABB=バイオセキュリティ問題諮問委員会)による審査が行われています。この論文は無記名でサイト上に掲載されているといいます。フォイチャー氏の研究によるとH5N1ウイルスは、フェレットに10回感染を繰り返して遺伝子の5カ所に変異を起こすことによって空気感染を起こすようになりました。Sciennce誌の関係者は河岡博士の研究も同様の結果だと話しています。
NSABBのポール・カイム博士は、特定の研究について議論することはできないが、諮問委員会はすぐに公式声明を発表し、「二通りの使い方」(学術的な使い方とテロの道具としての使い方)ができる研究に対して見解を加えるだろうと述べています。
フォイチャー氏はSciennce誌の関係者のインタビューの中で、NIH(国立衛生研究所)は彼の実験に対して特別なチェックをすることなく資金を提供し、研究結果の出版にも同意したと言いました。カイム博士は、二通りの使い方ができる研究は、事後ではなく事前に審査されるべきだとの意見に賛成すると話しています。NSABBには研究の出版を止める権限がありませんが、出版を差し控えるよう要請することはできます。University of Minnesota's Center for Infectious Disease Research and Policy (CIDRAP=ミネソタ大学感染症研究所)のセンター長であるマイケル・T・オスターホルム氏はもうひとつの選択肢として、鍵となる詳細部分を削除して出版することを推奨しています。

米国:新種豚インフル3人発症…「人から人」感染か(毎日新聞、2011年11月27日)

米疾病対策センター(CDC)は25日までに、米アイオワ州の子ども3人が新種の豚インフルエンザウイルスに感染したと発表しました。3人は既に回復しています。

インドネシア 南スラウェシ州で鳥インフルエンザが発生(2011年11月26日、INTERNET FLU NEWS)

南スラウェシ州では今週(20日〜26日の週)いくつかの地域で鳥インフルエンザが発生しました。集団感染により数千羽の鶏が死に、農家は百万ルピアの被害を受けました。
マンディン地区のある農家では、初めに18羽の鶏が死んだ後、次々と他の鶏に感染し、死んだ鶏は2,000羽に達しました。この農家では他の農家に感染が広がらないように養鶏場の消毒を行いました。マンブリリング地区の農家では飼育していた3,000羽の鶏のうち2,000羽が感染のために死んでいますが、今日までに家畜当局による対策はとられていないと伝えています。

WHO 不可解な新型インフルエンザ発生に対応を強化(2011年11月26日、Winnipeg Free Space)

ヒトへの感染性を獲得した新型のブタインフルエンザウイルスが見つかったことを受けて、WHOの高官は対応を強化していると言いました。
WHOの事務局長補佐官であるケイジ・フクダ氏はジュネーブでのインタビューに答えて、ウイルスが感染の拡大を続ける場合に備えて何をすべきか、どのような対応が求められるかを評価しました。 インフルエンザの専門家であるフクダ補佐官は「我々は過剰な反応をする必要もなければ、過小評価してもいけない」「我々は必要があればすぐにでも動く準備を進めている。また警報を発令することのないよう努力している」 警報発令をしなくて済むようにしたいというのは2009年のH1N1パンデミックの経験を踏まえたのです。

バングラデシュ マニクガンジで2000羽の鶏を殺処分(2011年11月25日、Bd News24)

バングラデシュのマニクガンジ地区の養鶏場でH5N1鳥インフルエンザが発生し、約2,000羽の鶏が殺処分されました。 当局者の話では感染は24日朝に確認され、その日の夜のうちに地区の治安執行官の立会いの下で殺処分されて埋められました。

WHO アメリカで発生したブタ由来H3N2インフルエンザを正式発表(2011年11月24日、WHO)

アメリカ政府は3重に再集合したブタ由来のA H3N2インフルエンザがヒトに感染し、3人の患者が発生したことを報告しました。
11月10日から13日にかけて3人の子供(11カ月、2歳、3歳)が発熱性の呼吸器疾患に罹患しました。3人ともアイオワ州の同じ医療機関を受診しましたが、入院した患者はひとりもなく、全員が回復しています。 アイオワ大学付属州立衛生研究所が18日に実施した検査の結果、ブタ由来の3重に遺伝子再集合したインフルエンザウイルスA(H3N2)(S-OtrH3N2)が確認されました。この結果は20日にCDC(アメリカ疾病予防管理センター)によって再確認されました。 3人の子供は同じ保育園に通っていました。調査は続いていますが今日(11月24日)までのところ、3人ともブタとの疫学的な関係は確認されていません。保育所に通園している他の子供や家族、そのほか接触のあった人の中にブタとの接触があったヒトがいないかどうか調査が進められています。 この3重に再集合したブタ由来のH3N2インフルエンザ患者としては今回のケースは、2009年以降アメリカ国内では16、17、18人目の患者であり、今年に入っては8、9、10人目となります。
WHOではアメリカ政府、CDCその他のパートナー機関と連携をとって状況を密接に追っています。

京都に飛来の渡り鳥、鳥インフル感染調査へ 京産大と市衛環研(2011年11月23日、47NEWS)

京都産業大と京都市衛生環境研究所は22日、鴨川など京都市内に飛来する渡り鳥が強毒性の鳥インフルエンザウイルスに感染していないかを確認する調査を、今冬から共同で始めることを明らかにしました。
結果は市民に公表し、水際での感染拡大防止につなげます。

CDC アイオワ州が3人の新型インフルエンザ患者の発生を報告(2011年11月22日、CDC)

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)がアイオワ州で発生した新型のインフルエンザについて発表しました。発表の内容は次のとおりです。
アイオワ州保健局は22日、「3人の子供が新種のインフルエンザウイルスに感染したことを確認した」との報告を行いました。3人とも症状は軽く、既に回復していると報告されています。アイオワ州では他にこのウイルスによる感染者がいないかどうかを確認するためインフルエンザ様疾患のサーベイランス(監視活動)を強化しました。
3人の患者は全て小さな子供で、互いに接触歴がありました。CDCで行った確認試験の結果、これらのウイルスは3つの州で見つかっているブタ由来インフルエンザウイルスA(H3N2)型とよく似たものでした。これらのウイルスには2009H1N1パンデミックウイルスに由来する「マトリックス遺伝子セグメント」が含まれていました。この遺伝子の組み合わせが最初に確認されたのは、7月に発生したヒト感染のときです。
これらのウイルスはヒトのA(H3N2)ウイルスとはかなり異なっていることから、季節性インフルエンザワクチンの効果は大人においては限定的であり、子供では効果がないと思われます。ただし研究室で試験した結果では、オセルタミビル(タミフル)とザナミビル(リレンザ)の抗ウイルス剤は効果があることが確認されています。CDCでは、季節性のインフルエンザおよびこれらのブタ由来のインフルエンザに対してはこれらの薬剤による治療を推奨するものです。
今回のアイオワでの3例が確認される以前は、このウイルスによるヒトへの感染のほとんどはブタとの接触で起きたものでした。しかしながらアイオワでの感染はブタとの接触は確認されていません。現時点では単発的なヒト−ヒト感染が起きたように思われます。このウイルスは合衆国のいくつかの州で報告されています。ブタインフルエンザウイルスは豚肉やその加工製品に触れても感染はしません。また適切に取り扱われて調理された豚肉は食べても安全です。
新型インフルエンザウイルスが容易にヒト-ヒト感染を起こすようになり、パンデミックを引き起こしかねない状況になった場合を想定して、定められた準備対策の一環としてCDCはワクチン製造用のウイルスを培養して製薬メーカーに提供しました。

インフルエンザ:坂井中の1学級閉鎖 /福井(2011年11月22日、毎日新聞)

福井県は21日、県北部の坂井市内の中学校でインフルエンザ患者の集団発生があり、1学級が学級閉鎖になったと発表しました。

ニューヨーク ペットホテルでイヌのインフルエンザが発生(2011年11月22日、Newsday)

アメリカでペットサプライチェーンが経営するドッグキャンプとペットホテル施設でイヌのインフルエンザが発生しました。
8匹のイヌが最近流行している非常に伝染性の高い疾患に罹っていると診断されました。施設が費用負担して治療が行われ8匹とも回復しています。 過去1〜2カ月間にニューヨークのメトロエリアでは、ロックランドカントリーの犬小屋やテターボロの動物避難所などでイヌインフルエンザの発生が獣医によって報告されています。イヌのインフルエンザは、接触や咳によって感染が広がり、通常は死ぬことはありませんが、呼吸に問題が生じた場合には重症化することがあります。症状はヒトのインフルエンザと同じで、咳、鼻水、発熱、無気力などですが、専門家は肺炎などを併発して生命に危険が及ぶこともあるといいます。
ドッグパークやペットホテルのように他のイヌと互いに接近する区域に集まっている場合にはウイルスに感染しやすいといいます。

アイオワ州で3人の新種のブタ由来H3N2インフルエンザ患者が発生(2011年11月22日、CIDRAP)

アイオワ州の保健当局は、3人の子供が新種のブタ由来H3N2型に感染したと発表しました。最近いくつかの州で発生していたケースと同じものです。 アイオワ州保健局(IDPH)は声明の中でウェブスターとハミルトンの2つの郡でサーベイランス(疾病監視活動)を強化したと発表しました。
このウイルスはブタインフルエンザウイルスを起源としていますが、他のウイルスと三重に遺伝子の再集合が繰り返されており、H1N1(2009)の遺伝子も組み込まれています。 これまで他の州で見つかった患者はいずれも動物との直接もしくは間接の接触がありましたが、声明によるとアイオワ州のケースではヒト-ヒト感染によるもののようだとのことです。
IDPHは、感染はこれまでのところ限られており、先週は新たな患者の発生は確認されていないと話しています。このウイルスによる症状は季節性インフルエンザと同じであり、発熱、咳、倦怠感、体各所の痛み、食欲減退などです。重症化した患者はおらず、全員が回復しています。
IDPHの医療責任者であるパトリシア・クインリスク医師は声明の中で、季節性インフルエンザワクチンはこの新種のインフルエンザに幾分効果があるかもしれないと話し、予防策として咳やくしゃみの際に覆うこと(咳エチケット)や病気にかかったら外出せずに家にじっとしていることなどを強調しました。
ウイルスが特殊であることからIDPHはクリニックや救急外来でのサーベイランスを強化すると話しています。
今回のケースを含めてこの三重集合を起こしたH3N2 ウイルスに感染した患者は9月以降アメリカ全体で10人になりました。11月4日にCDC(アメリカ疾病予防管理センター)は6人目と7人目の患者がそれぞれメイン州とインディアナ州で確認されたと発表しました。患者はペンシルバニア州でも見つかっています。稀ではありますがブタ由来インフルエンザのヒトへの感染は起きています。特にブタと接触したときなどに感染することがあります。
CDCは、季節性インフルエンザワクチンはこの新種のウイルスには効果が期待できないだろう、ただしブタ由来のインフルエンザにはタミフルやリレンザは効果があると話しています。
【関連サイト】米で新型の豚インフルエンザ 乳幼児2人感染(2011年9月3日、朝日新聞)
【関連サイト】インディアナ州とペンシルベニア州の二人の子供、7月に新種の豚インフルエンザ(H3N2)ウイルス感染(2011年9月2日、CDC)

FAO エジプトとインドネシアの最近の鳥インフルエンザの発生を報告(2011年11月21日、CIDRAP)

FAO(国連食糧農業機関)の報告によれば、エジプトは10月に5件のH5N1鳥インフルエンザの発生を報告しました。またインドネシアの最新のサーベイランス(疾病監視)によると、バリ島で最も高い発生率を示しており、最近3名の患者が死亡したことが伝えられています。
エジプトでのH5N1鳥インフルエンザは、ブハイラー、ファイユーム、ガルビーヤ、ギザの各州で発生しています。このうちブハイラー州での感染はワクチン接種済みの養鶏場で起きたものでした。インドネシア当局の話では、バリ州では9月に最も高い発生率となり100羽当り5.6羽の発生が見られました。これに続き中央スラウェシ州が1000羽当たり4.3羽、西スラウェシ州が3.1、西カリマンタン州3.1、南スラウェシ州2.8となっています。
10月にはバリ島でH5N1鳥インフルエンザに感染した29歳の母親とその2人の子供が死亡しました。3人が発病する前には、家族が飼育していた家きんが死んでいました。FAOによると鳥インフルエンザの発生はトゥンガラ州の東ヌサでも見られていると報告しています。
神戸大学とアイルランガ大学が共同で運営しているウェブサイト「Bird Flu Information Corner」は11月19日に地元の報道として、最近南スラウェシ州で発生した鳥インフルエンザで約14,000羽のトリが死んだと伝えています。FAOの概況報告によればこれらの国以外にもベトナムやイランでも鳥インフルエンザが発生しており、OIE(国際獣疫事務局)に報告がなされています。今年になってこれまでに14ヶ国から鳥インフルエンザ発生の報告があったと伝えています。H5N1ウイルスは中国、ベトナム、インドネシア、バングラディシュ、インド、エジプトなどの一部の国々では既に土着化しています。

バイオテロの危険性を懸念 研究論文出版の是非が論争に(2011年11月19日、CBC)

フェレット同士の間で(おそらくは人の間でも)容易に感染する危険なウイルスが、突然変異を起こしうるという研究が、科学界に議論を巻き起こしました。
一部のバイオセキュリティの専門家は、この研究が悪意をもった軍隊によって青写真として使われる可能性を指摘して論文の出版に反対しています。しかしインフルエンザの専門家などは、H5N1ウイルスが人の間で容易に感染を広げることができるようになるのかを知る必要性があり、そのために研究所は自然界の中でこれらの変化に目を光らせていると反論しています。
この研究はロッテルダムのエラスムス医療センターのフォイチャー医師らによって行われたもので、9月にマルタで開催された会議で発表されました。(当サイト2011年9月26日掲載「5種類の簡単な変異で鳥インフルエンザウイルスが致死的なパンデミックウイルスに(2011年9月26日、New Scientist))」 )
ピッツバーグメディカルセンターのバイオセキュリティセンターの責任者であるトーマス・イングレスビー氏は「H5N1や他のインフルエンザウイルスがヒトに感染する能力を得るには何が必要なのかということについて感心があるのはわかる。しかしヒトの代わりにフェレットを用いて感染力があることを実際に示して見せることのマイナスの側面を比較検討する必要があると思う」と話しています。

インフルエンザ流行レベルマップ第45週(2011年11月18日、厚生労働省)

2011年第45週のインフルエンザの定点当たり報告数は0.14(患者報告数674)となり、第42週以降増加が続いています。都道府県別では沖縄県(1.88)、宮城県(0.77)、岐阜県(0.44)、三重県(0.40)、愛知県(0.38)、秋田県(0.30)、山口県(0.25)の順となっています。 地域的には注意報レベル、警報レベルを超えている保健所地域はまだ存在していません。
直近の2011年第40〜44週の5週間では、インフルエンザウイルスの検出は、AH3亜型(A香港型)の割合が最も高く、次いでB型、AH1pdm09の順です。

台湾 地鶏の養鶏場でH5N2鳥インフルエンザが発生(2011年11月17日、OIE)

台湾の地鶏を飼育している養鶏場でH5N2鳥インフルエンザが発生しました。OIE(国際獣疫事務局)の発表によると飼育していた6000羽の地鶏のうち20羽に感染が確認されましたが、死んだ鶏はおらず殺処分もされていません。感染が確認されたのち、直ちに鶏の移動は禁止されました。近隣の養鶏場の調査は今も続いています。

家きん市場で確認される鳥インフルエンザウイルス(2011年11月17日、China Daily)

中国南部地方の家きん市場では、H5N1鳥インフルエンザウイルスが広範囲に存在していると思われ、国家レベルの拡大防止策をとる必要があると専門家たちが警鐘を鳴らしました。
FAO(国連食糧農業機関)の動物保健技術アドバイザーであるグォ・フーシェン氏はChina Daily紙に対して、悪いことにH5N1(クレード2.3.2.1)と呼ばれるワクチンが効かないタイプのウイルスが家きん市場に広がっていると農業省の情報と統計データを引用して話してくれました。フーシェン氏は「秋冬の到来により家きんの間で鳥インフルエンザが発生し、人にも感染する危険性が高まっている」と警告します。
農業省獣医局長のユ・カンツェン氏は以前、秋から冬にかけては地域で発生する鳥インフルエンザを防ぐことは難しいが「大規模な集団感染が発生する可能性は低い」と話していました。8月末にFAOは世界中に鳥インフルエンザが再来する可能性を警告しました。 FAOによるとこのウイルスが最初に確認された2003年以降、世界中で少なくとも560人が感染しそのうち331人が死亡しています。
農業省獣医局の担当官であるサン・ヤン氏は、中国は世界全体で生産する鶏の25%、ガチョウの87%、アヒルの65%を生産していることから、鳥インフルエンザの危険性はさらに大きいと認めました。農業省の発表では、2004年以降中国ではこれまでに家きんの感染も含めて約50件の鳥インフルエンザが確認されており、そのうち31件は2005年に集中しています。人においては保健省の統計によると40人の感染が報告されており、このうち26人が死亡しています。最近では昨年6月に湖北省の女性が死亡しています。中国CDC国立インフルエンザセンターの長官のシュ・ユェロン氏はこの女性からH5N1(クレード2.3.2.1)が検出されたことを明らかにしています。
WHOによると今日まで世界中で確認された人への感染例では、主要な危険因子は、感染した家きんとの直接的、間接的な接触もしくは汚染された環境への曝露であるとしています。ウイルスは加熱により簡単に死滅することから「家きんは食べても安全である」とFAOのグォ氏は言います。農業省が中心となって開発が進められているH5N1(クレード2.3.2.1)用の新しいワクチンは既に臨床試験の段階を向かえていると言っています。しかし地域でのワクチン接種率は、アヒルのような水鳥においては50%以下にとどまっています。紅蘇省のあるアヒル生産者はChina Dailyに対して、ワクチンを接種するとアヒルの産卵率が低下するので打ちたくないと言っています。

【訳注】家きんへのワクチン接種は、発症率を下げることはできますが、感染そのものを抑えることはできないため、発症しないまま体内にウイルスを持った家きんを作り出します。そのためウイルスは撲滅されないまま地域に土着化してしまうことから、繰り返し集団感染を起こす危険があります。このため日本では家きんへのH5N1ワクチンの接種は行われていません。
【関連サイト】動物衛生研究所 鳥インフルエンザのワクチンによる防疫と清浄化

バングラデシュ H5N1鳥インフルエンザが発生 11,000羽の鶏を殺処分(2011年11月16日、CIDRAP)

ダッカのDaily Star 紙によればバングラデシュの農場でH5N1鳥インフルエンザの発生が確認され、約1,000羽の鶏と43,000個の卵が処分されました。
この農場はダッカ近郊のシャルラクシュミプール村にあり、数日前に1,000羽以上の鶏が死にました。残った鶏と卵は11月14日に処分されました。 検査の結果、H5N1鳥インフルエンザウイルスが確認されたことから農場の消毒が行われました。 畜産局によるとバングラデシュでは今年167件の鳥インフルエンザの発生が確認されています。

ベトナム カマウ省で鳥インフルエンザが発生 約1,000羽のアヒルを殺処分(2011年11月16日、Saigon Giai Phong)

メカマウ省のメコンデルタ地域にH5N1鳥インフルエンザウイルスが広がっていることから、保健当局は約1,000羽のアヒルを殺処分にすることを決めました。
これに伴い、カマウ省の動物保健局は、生後46日のワクチン未接種のヒナを処分しました。 検査の結果H5N1ウイルスの陽性反応が確認されています。

香港 ブタからH1N1(2009)pdmの遺伝子をもったH3N2が見つかる(2011年11月16日、CIDRAP)

香港当局は16日、ブタから採取した15の検体でH1N1(2009)pdmの遺伝子をもったH3N2ウイルスが確認されたと発表しました。
報告は8月から10月中旬にかけて行われた調査で採取した1000個の検体について調べたものですが、香港食品安全センターは、このウイルスが重大な健康の危険や食品安全上の問題を起こす可能性は低いと述べました。 当局は8月にも、5月から7月にかけて集められた検体のうち16検体でこのウイルスが陽性であったと発表しています。
H3N2とH1N1(2009)pdmとのハイブリッドウイルスは9月にアメリカでも8人の人から確認されていますが、今回の報告では他国で確認されたハイブリッドウイルスとの比較は行っていません。

コハクチョウのインフルは低病原性か 島根(2011年11月16日、産経新聞)

環境省は15日、松江市でコハクチョウの死骸から検出されたA型インフルエンザウイルスは、低病原性の可能性が高いと発表しました。低病原性ウイルスで野鳥が死ぬケースはまれであり、死因はインフルエンザでなかった可能性が高いとしています。現在、最終確認のウイルス接種試験を実施しており、結果が出るまで半径10キロの野鳥監視重点区域の解除はしない方針とのことです。

南アフリカ ダチョウ牧場のH5N2鳥インフルエンザ未だに続く(2011年11月15日、The Poultry Site)

南アフリカの動物保健局はOIE(国際獣疫事務局)に対し、東ケープ州と西ケープ州の3箇所で鳥インフルエンザが発生したと報告しました。
集団感染は数箇所のダチョウ牧場で発生したものです。併せて1760羽のダチョウが飼育されており、このうち96羽に感染が確認されましたが死に至ったダチョウはいませんでした。414羽が屠殺されたとのことです。
OIEによると、牧場での定期的な検査で血清反応が陽性となったものですががPCR検査ではウイルスの確認はできませんでした。診断はPCRの再検査で確認されたものです。南アフリカではPCR検査で確認された場合にのみ発表しています。ダチョウには症状は全く現れず、致死率にも変化は出ていませんでした。感染源は不明としています。

WHO インドネシアの新たな鳥インフルエンザ患者発生を発表(2011年11月15日、WHO)

インドネシア保健省は新たに一人のH5N1鳥インフルエンザ患者が確認されたと発表しました。患者は29歳の女性で、先ごろバリ島で感染が確認された2人の子供の母親です。彼女は10月10日に発症し、10月17日に死亡しました。
保健省と地元の保健当局が行った疫学調査によると、患者の家族や近所の家では家きんを飼育しており、子供たちが発病する前に家きんが死んでいたことが確認されました。専門機関による検査でH5N1型鳥インフルエンザウイルスが確認されています。これによりインドネシアでの鳥インフルエンザ患者は182人となり、150人が死亡したことになります。

鳥インフル今季も厳戒、宮崎県が対策本部会議(2011年11月15日、 読売新聞)

宮崎県では14日、野鳥の飛来シーズンが到来し、高病原性鳥インフルエンザの発生が懸念されることから、河野知事や各部局長らが出席し対策本部会議を開きました。予防や流行防止の対策などを確認しています。
高病原性鳥インフルエンザは2010年以降、日本を含む23の国や地域で確認されており、会議では、東南アジアで継続的に発生していることが報告され、担当者が「世界的な状況から厳重な注意が必要」と呼びかけました。

年間9000万人の子供たちがインフルエンザに感染(2011年11月14日、CIDRAP)

国際的な研究チームの推計によると、年間9000万人の子供が季節性インフルエンザに感染して気管支炎や肺炎などの下気道感染症を引き起こし、そのうち100万人が重症化して入院していると見られています。
この研究は過去に発表された43の研究を遡って分析したもので5歳以下の子供にフォーカスを当てて世界的なレベルで患者数を推計したものです。さらにこの年齢層では毎年世界全体で28,000人から111,500人の子供たちがインフルエンザに関連して死亡しているとしています。研究は11月14日付けのオンライン版「The Lancet」に掲載されています。

インドネシア保健省 新たな鳥インフルエンザ患者を発表(2011年11月14日、Bird Flu Information Corner)

インドネシア保健省が新たな鳥インフルエンザ患者の発生が確認されたと発表しました。
患者はバリ島在住の29歳の女性です。この女性は、先日やはり鳥インフルエンザで死亡した5歳の女児と10歳の男児(当サイトでは10月26日に掲載済み)の母親です。 女性は10月15日に衰弱と咳、呼吸困難に陥ったことから、近くの地域病院の救急外来を受診しました。その後専門病院に紹介されたのですが、次の日女性はその病院を抜けだし、昔ながらの代替医療の施術所に駆け込みました。 その後女性の容態は悪化し、10月17日に死亡しました。調査の結果、患者の住んでいた地域では多くの人々が家きんの飼育をおこなっており、患者の家や近所では最近多くの家きんが死んでいました。
今回のケースでインドネシアで確認された鳥インフルエンザ患者数は182人となり、このうち150人が死亡したことになります。

インフル陽性 鳥への警戒を強化(2011年11月12日、朝日新聞)

環境省は、7日に松江市内で死んだコハクチョウからとインフルエンザウイルスが検出されたのを受け、港から半径10キロ圏内の沿岸で渡り鳥の強化パトロールを始めました。 担当者は、「死骸を見つけたら触らずに連絡してほしい」と話しています。

厚生労働省が今年のインフルエンザの流行に備えた総合対策をまとめる(2011年11月11日、厚生労働省)

厚生労働省は今年のインフルエンザの流行に備えた総合対策を発表し、国や自治体、国民にインフルエンザの対策をとるよう呼びかけました。 これまで以上に分かり易くまとめられており、参考となる内容となっています。
インフルエンザにかからないようにするための対策としては
(1)流行前のワクチン接種
(2)外出後の手洗い等
(3)適度な湿度の保持
(4)十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
(5)人混みや繁華街への外出を控える
の5項目を挙げて説明しています。

鳥インフル>コハクチョウ1羽陽性 松江(2011年11月10日、毎日新聞)

環境省は10日、松江市内で死んだ野鳥のコハクチョウからインフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたと発表しました。
コハクチョウの死がいは7日に発見され、簡易検査ではインフルエンザは陰性でしたが、10日に国立環境研究所の遺伝子検査により陽性と判明しました。今後鳥取大学で高病原性鳥インフルエンザか調べることにしています。確定すれば今冬1例目となります。

ベトナム ネアン省で鳥インフルエンザが発生(2011年11月10日、CIDRAP)

ベトナムの動物保健省は7日OIE(国際獣疫事務局)に対し、ネアン省の村でH5N1鳥インフルエンザが発生したと報告しました。
1,803羽のトリが感染し、拡大防止のために全て殺処分されました。ネアン省はベトナム北部に位置します。専門家は感染源を特定できていません。ベトナムでの最近の集団感染の発生は、9月5日にクァンナイ省、クァンチ省、タイビン省で起きています。

カンボジア H5N1鳥インフルエンザで1,050羽の家きんが大量死(2011年11月7日、CIDRAP)

OIE(国際獣疫事務局)によると、カンボジア農業省は7日、カンボジア北西部に位置するバタンバン州のブロイラー農場でH5N1鳥インフルエンザが発生したと発表しました。
集団感染は3日に始まり、飼育していた5,206羽の家きんうち1,050羽が大量死しました。州および政府当局はウイルスの感染拡大を防ぐために残りの4,156羽を殺処分しました。国立獣医学研究所が調査を行っていますが、感染源の特定はできていません。最近ではカンボジアでのH5N1感染の発生が9月におきています。

インドネシア 雨季は鳥インフルエンザの発生を助長(2011年11月4日、Jakarta Post)

インドネシアでは今月雨季に入ったことから、専門家は鳥インフルエンザの拡大を懸念しています。
鳥インフルエンザウイルスは湿った環境では勢いを増すことから、雨季には家きん同士での感染や、家きんからヒトへの感染の危険性が高まります。 鳥インフルエンザの研究で知られるウダヤナ大学のNgurah Mahardika教授は「湿度が高いとウイルスは生存期間が延びる。乾季と雨季の過渡期には家きんは容易に感染することから、ウイルスに侵されやすくなる」と話しています。
ウイルスを広げる条件は気候だけではありません。「鳥インフルエンザウイルスは大気中では長くは生存できないが、宿主である生きたトリの体内では生存し続ける」と付け加えています。 「病気のトリからヒトに感染するためには約10m以内の距離に接近することが必要となる。病気の家きんの体液に触れた場合には容易に感染してしまう。これは雨季でなく乾季であっても起こりうる」 「ウイルスの生存期間は、20℃以下の気温では24時間以下だが、バリの気温はこれよりも高い。しかし、心配しすぎる必要はない。病気のトリやその肉に触れない限り感染することはないだろう」と話しました。
Mahardika教授は、最悪のシナリオはヒト−ヒト感染が起きることだと警告しています。 「実際に、香港やベトナム、カンボジアなど外国ではヒト−ヒト感染が起きている。ただしこれらは血縁関係のある者同士の感染に限られており、バリではこれまでに発生していない」と言っています。 心配なのはウイルスの突然変異とウイルスが繁殖の機会を増すような環境条件です。
バリ畜産局の長官であるPutu Sumantra氏は以前、乾季と雨季の間に別の集団感染が発生するかもしれないとして、それはウイルスの復活を意味するものだと言っていました。 彼は「感染は島内への家きんの輸送が増加したために起きた」と言っています。 当局ではバリ島への外部からの輸入を禁じましたが、高い需要と価格の高騰のために、ひどい密輸事件が起こっています。
鳥インフルエンザの危険が増している事から Mahardika教授は、家きんやその肉を購入するとき、特に宗教儀式用に購入する場合などには注意を怠らないよう呼びかけました。 「多くの症例は宗教儀式が開催された地域で起きている。必要がないのであれば、信用のある屠殺場か飼育場以外からは生きた家きんや肉の購入はすべきではない」と言っています。

インドネシア 東ロンボク島で鳥インフルエンザ疑いの患者が発生(2011年11月3日、Bird Flu Information Corner)

東ロンボク島在住の20歳の患者が鳥インフルエンザの疑いで地域の病院で隔離治療を受けているとのことです。
発熱が続いており、咽喉の痛みも訴えています。 患者が住んでいる地域では、多くの鶏が原因不明で死んでいると伝えています。

カンボジアで2種類のインフルエンザウイルスが同時感染(2011年11月3日、AFP)

カンボジアでH1N1(2009)pdmとH3N2(香港型)の2種類のウイルスに同時感染していたケースが2例確認されました。
2重感染は極めてまれなケースで、1人は23歳の学校教師、もう一人はその生徒です。「American Journal of Tropical Medicine and Hygiene」誌の調査で確認されたものです。
今回のケースでは2人とも典型的な症状で重症化することなく、入院もしませんでした。2種類のウイルスが同時感染した場合、ウイルス同士で遺伝子の交換を行い新たなインフルエンザウイルスが発生する危険性があります。
専門家はH5N1鳥インフルエンザのような致死的なウイルスが同時感染して遺伝子の交換を行い、ヒトへの感染力を増すことを懸念しています。

エジプト 1歳の男児がH5N1鳥インフルエンザに感染(2011年11月2日、WHO)

WHOはエジプト保健省からの報告として、1歳の男児がH5N1鳥インフルエンザに感染し既に回復しているとの声明を発表しました。
ガービア県に住むこの少年は9月17日に発症し、4日後に入院しました。オセルタミビル(タミフル)による徹底した治療により9月25日に退院しています。今回のケースを併せてエジプトのH5N1感染者数は152人となり、このうち52人が死亡しています。調査の結果、少年の家の近所では家きんが飼育されており、家きんとの接触があったと報告されています。
世界全体ではこれまでに569人が感染し334人(58.7%)が死亡したことが報告されています。

インドネシア 東ジャワで数百羽の鶏が大量死。住民にインフルエンザの症状(2011年11月1日、Bird Flu Information Corner)

東ジャワ州ジェンバーのクラン・バル村で数百羽の鶏が突然大量死しました。
17軒の農家が飼育する鶏のうち合計76羽にH5N1鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認され、7人の住民が鳥インフルエンザに罹患した疑いがもたれました。このうち3人は既に回復し、2人は依然として治療を受けています。
彼らはいずれも死んだ鶏と接触した後に症状が出たといいます。保健当局は、近所に住む人々にマスクを配布しているほか、感染の疑いがある人々はタミフルで治療されています。
当局では感染の疑いのある人々から検体を採取し、10月31日にスラバヤにある保健センターの検査機関に送りました。

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