鳥インフルエンザ(H5N1)対策情報サイト - 知っていますか?強毒性インフルエンザの脅威

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2011年8月

新型ウイルスH5N1クレード2.3.2.1は人にも感染していた(2011年8月31日、The Standard)

香港の英字新聞「The Standard」は香港衛生局(CHP)の話として、昨年11月に鳥インフルエンザを発症した女性が新型のH5N1クレード2.3.2.1ウイルスに感染していたことを報道しました。
当サイトでも昨年11月に紹介していますが、香港に住む59歳の女性が中国本土を旅行した後に鳥インフルエンザを発症し、肺炎を併発して重体となり屯門(トゥエンムン)病院に入院、この患者が感染していたウイルスはH5N1クレード2.3.2.1だったとの香港衛生局報道官の話を伝えたものです。
この女性患者の例は、新型ウイルスによるパンデミックを警戒する政府の行動計画の下で、重要対応レベルの発動を促しました。
香港衛生局の広報官は今年に入ってH5N1の人への感染は香港特別行政区では1件も出ていないと話していますが、一方で8羽の死んだ野鳥からH5ウイルスが確認されたと伝えています。
【関連サイト】香港 鳥インフルエンザで59歳の女性が重体(2010年11月17日、CIDRAP)

OIE(国際獣疫事務局) H5N1変異株に関する声明を発表(2011年8月31日、OIE)

8月29日にFAO(国連食糧農業機関)が発表したH5N1ウイルスの変異株出現のニュースが世界中で大きな騒ぎとなっていますが、OIEは31日、変異は日常的に起きていることであり珍しいことではないと以下の声明を発表しました。

OIEは世界中の家きんと野鳥について鳥インフルエンザの進化を注意深く追い続けており、H5N1のクレード2.3.2.1と呼ばれるタイプが最近発見されたことについても気付いています。
A型のインフルエンザウイルスは、僅かな遺伝子の変異が日常的に起きており、中にはヒトや動物に影響を及ぼす可能性のあるものもあります。クレード2.3.2.1のようなH5N1ウイルスの出現はそのような遺伝子変異のひとつであり、ウイルスの自然な進化の一部として起こっているものです。これは差し迫った警報が必要なものではなく、他の新しい型の流行と同様に、鳥や動物界で循環しているウイルスを継続的にモニタリングしていく必要性を訴えるものです。これにより最も早期の段階でウイルスの変化を確認し、人と動物への感染を防ぐための最良の戦略をとることができるようにするためです。
OIEは鳥類の精力的な監視活動を継続していくことを推奨します。各国の獣医当局に対し、人への危険性を増したり、鳥や動物に重症化をもたらすような異常な疾患の発生を速やかに報告し、対応の準備をしておくことを奨励します。
毎年ウイルス株の組み合わせを再評価する必要があるヒト用のインフルエンザワクチンと同様に、鳥インフルエンザ用のワクチンも流行しているウイルスに効果があるかどうかの試験を定期的に行う必要があります。OIEとOIEのパートナーの研究所は、監視活動と流行株に適合する良質のワクチンの開発に積極的にかかわっています。
中国のハルビン市にあるOIEの研究所では、H5N1クレード2.3.2.1ウイルスに(試験的レベルで)効果のある新しいワクチンを開発しました。このワクチンが実用化されれば、H5N1クレード2.3.2.1ウイルスが見つかっている国々でも使われるようになるでしょう。新種のウイルス株によるワクチンの登録と製造は現在進行中です。
OIEとOFFLUのガイダンスは、病気の早期発見と迅速な対応が、動物のインフルエンザの防止と管理に重要であることを証明しています。これは人の健康にもプラスの影響を与えるものです。OFFLUはOIEとFAOの鳥インフルエンザの専門知識の世界的なネットワークです。WHOに対して動物のインフルエンザのデータを提供し、人のインフルエンザワクチンの候補株を選定するための援助を定期的に行っています。

鳥インフルエンザ防疫演習 出水で500人参加(2011年8月31日、南日本新聞)

鹿児島県出水市で31日、渡り鳥の飛来時期を前に防疫演習を開きました。
今後飛来により高病原性鳥インフルエンザの感染リスクが高まるものであり、今年1月に発生した県内初の養鶏農家感染時の課題を踏まえ、県が策定した防疫対策マニュアルに沿い、指揮系統の明確化や関係機関との連絡調整を含む初動態勢を確認しました。

インフル:渡り鳥などが感染ルートか 農水省中間まとめ(2011年8月30日、毎日新聞)

農林水産省は30日、昨年11月〜今年3月に9県の24養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、同省疫学調査チームによる「中間とりまとめ」を発表しました。
日本へは野鳥などの渡り鳥によって持ち込まれた可能性が高いと指摘し、養鶏場へは感染ルートの特定はできなかったものの、ネズミがウイルスを運んだ可能性を否定できないと話しています。
【関連サイト】平成22年高病原性鳥インフルエンザ発生に係る疫学調査の中間とりまとめの概要について(PDF)(2011年8月30日、農林水産省)

WHO 「今回のH5N1変異株の発生で公衆衛生上の危険性は増加することはない」(2011年8月30日、WHO)

FAO(国連食糧農業機関)が29日に発表した新型のH5N1ウイルスへの警鐘を伝えるニュースが世界各国で流れていますが、WHO(世界保健機関)は30日これを鎮める声明を発表しました。 このH5N1ウイルス変異株は、ヒトへの感染力においてはこれまでのH5N1ウイルスと変わりはなく、公衆衛生上の危険性は増加してはいないと言うものです。
WHOの声明は次のように述べています。
「WHOはインフルエンザウイルスの変異については注意深く見守っており、アジア地区の家きんの間で流行しているH5N1ウイルス(H5N1型クレード2.3.2.1と表記される)に関する最近の報告も確認しています。信頼できる情報によれば、今回のH5N1ウイルスの変異は公衆衛生上、危険性を増すものではありません。インフルエンザウイルスの変異は珍しいことではなく、特に家きんの間で日常的に循環している地域では、インフルエンザウイルスは絶えず変異をしています。」
「WHOインフルエンザ監視・対応システムは、ヒトの健康に影響を及ぼす動物のインフルエンザとヒトのインフルエンザを研究している専門家のグループが運営しているシステムですが、この新しいクレード(系統群)のウイルスを2011年の2月に確認しています。」
「WHOはまた全ての動物のインフルエンザウイルスについて公衆衛生に及ぼす危険性についても日常的に評価しています。信頼できる情報によれば、今回新たに報告されたこのH5N1ウイルスのクレード(系統群)は、H5N1鳥インフルエンザウイルスが公衆衛生に及ぼす意味合いを変えるようなものではありません。H5N1ウイルスのヒトへの感染はこれまでと同様に稀な出来事であり、多くはH5NIウイルスが家きんの間で日常的に流行している地域で発生する散発的なものです。しかしながら、家きんの間でウイルスが蔓延している地域では、感染したトリや汚染した環境に曝されたときにはヒトへの感染は起こりえます。」

香港  H5N1変異種の流行に専門家が警鐘(2011年8月30日、REUTERS)

ウイルス学者は8月30日、現在中国とベトナムに広がっているH5N1の突然変異種には効果のあるワクチンは無いことから、ヒトへの感染を出さないよう家きんや野鳥への感染の広がりをより注意深くモニタリングする必要があると警告しました。この声明はFAO(国連食糧農業機関)が29日に、鳥インフルエンザが再び猛威を振るう可能性があり、アジアとその周辺では変異を遂げたH5N1ウイルスが広がっていると警告したことを受けて出されたものです。
一方専門家は、この新型のウイルス(H5N1-2.3.2.1)がヒトに対して病原性が高いかどうかははっきりしていないが、これまでの型とは異なりヒト用のH5N1ワクチンは効果がないと話しています。
香港大学の主要なウイルス学者であるマリク・ペイリス氏は「ヒト用のH5N1ワクチンについてはWHOが推奨した株で作られたものがあるが、これは新型のウイルスに対しては十分な効果はない。しかしこれは珍しいことではない。H5ウイルスは変化し続けており、それに合わせてワクチンも変えていかなければならない。」と話しました。
WHOは1年に2回、2月と9月に専門家による会議を開き、ワクチン製造のための推奨株を決めています。 H5N1ウイルスは、ひとたび感染すると60%の人々が死亡します。この数カ月再び勢いを増しており、最も注目されるカンボジアでは今年感染した8人全員が死亡しています。
この点についてペイリス氏はロイター通信のインタビューに答えて「カンボジアのH5N1患者の致死率は常に高いが、これは発見が遅いからである。」と答えています。
また「この変異したH5N1ウイルスがヒトに対して病原性が高いとは必ずしも言えないが、世界的な流行の拡大を見せていることは脅威だ。」と述べました。

国連機関が警告 鳥インフルエンザが再流行(2011年8月29日、FAO)

国連機関であるFAO(国連食糧農業機関)は29日、鳥インフルエンザの流行が再び拡大しており、監視活動と流行に備えた準備を強化するよう警告を出しました。H5N1ウイルスは変異を遂げており、アジア地域以外にも感染を拡大し、ヒトへの感染の危険も予想しえないと述べています。
2003年以降H5N1ウイルスは565人に感染し、331人を死亡させています。一方家きんにおいては、2003年以降感染拡大を防ぐために世界で4億羽以上の家きんが殺処分され、被害額は200億ドルに上っています。ウイルスは野鳥によって運ばれて拡大しており、最近ではイスラエル、パレスチナ自治区、ブルガリア、ルーマニア、ネパール、モンゴルにも広がりました。
さらに注目されることは、中国やベトナムでは家きん用のワクチンが効かないように変異したウイルスが現れていることです。ベトナムで流行しているこのウイルスはカンボジアやタイ、マレーシアそれに韓国や日本にも直接的に脅威を与えるものです。
2004年から2008年にかけて減少傾向が見られたH5N1鳥インフルエンザは、この秋から冬にかけて再び燃え上がる可能性があると警告しています。H5N1ウイルスがしっかりと根付いてしまっているバングラディシュ、中国、エジプト、インド、インドネシア、ベトナムの各国は最大の問題に直面しそうな状況です。

バングラディシュで鳥インフルエンザが発生 21,590羽を殺処分(2011年8月27日、bdnews24.com)

バングラディシュ西部の町、チュアダンガで鳥インフルエンザが発生し、感染した21,590羽の鶏が殺処分にされました。
感染があった養鶏場では、地元の行政府の支援を受けて全ての鶏と8,400個の卵を処分して埋めました。
地区家畜局のコヒヌール・イスラム氏は「この数日間、鶏が死んでいた。8月19日に検体を採取してダッカに送り、感染が確認された。農場は向こう3カ月間監視を続ける。また農場から500m以内の地域では、鶏の取引は停止する指示が出された。」と話しています。

南アフリカ ダチョウ牧場でH5N2感染を確認(2011年8月26日、OIE)

今年の2月以来鳥インフルエンザの集団感染が続いている南アフリカで、またもH5N2ウイルスによる集団感染が確認されました。
集団感染があったのはウェスタンケープ州のダチョウ牧場です。定期的な検査で発見されたもので、飼育している115羽のうち30羽が血清反応で陽性となりました。既に治癒していたものと見られ、PCR検査は陰性で、ウイルスも確認されませんでした。インフルエンザの症状が出たダチョウもいなかったほか、死んだダチョウもいませんでした。
南アフリカで続いているH5N2型の集団感染は、今年に入って今回のケースで34件目になります。

香港 ブタの体内でH3N2がH1N1(2009)と再集合(2011年8月26日、CIDRAP)

香港の食品安全センターが6月から7月にかけてブタから採取した検体を調べた結果、16頭のブタの検体で見つかったH3N2ウイルスが、H1N1(2009)ウイルスの遺伝子のいくつかを取り込んでいたことが確認されました。
香港大学のマリク・ペリス博士は、今回の発見は驚くべきことではなく、また人の健康や、食品衛生上の問題はないだろうと話しています。

オーストラリア タミフルに耐性のH1N1(2009)で集団感染(2011年8月26日、CIDRAP)

オーストラリアの公衆衛生当局は25日、ニューサウスウェールズ州でこれまでで最大規模のタミフル耐性H1N1(2009)ウイルスによる集団感染が確認されたと発表しました。
5月から8月25日までの間にこの地区で検査した184人のH1N1(2009)インフルエンザ患者のうち、25人(14%)の患者から、遺伝子の変異によりタミフルに対して耐性を示すウイルスが見つかりました。 タミフル耐性のH1N1(2009)ウイルスはこれまでにも少数の患者では見つかっていましたが、これらの患者の多くは抗ウイルス剤の治療を受けていた患者でした。これに引き換え今回確認された25人の患者のうち16人は薬による治療は受けていませんでした。16人中15人はニューカッスルの中心部から半径50km以内に住んでいました。
研究者は、タミフルの投与がされていない患者の間で耐性ウイルスの感染が広がったことから、このウイルスが効率的に感染を拡げる能力を獲得した可能性があると指摘しています。

インフルエンザ:すべてのA型に作用する抗体発見(2011年8月25日、毎日新聞)

どのタイプのA型インフルエンザウイルスにも作用する抗体を、藤田保健衛生大(愛知県豊明市)の黒沢良和教授らの研究チームが発見、25日までに米科学誌ジャーナル・オブ・ビロロジー(電子版)に掲載されました。
同大は「流行が予想されるどのウイルスにも作用する予防薬の開発につながる重要な発見」としています。

パンデミックH1N1(2009) 発症前の患者からも感染していたことを確認(2011年8月24日、EID)

国立感染症研究所の研究グループが、H1N1(2009)が日本でパンデミックを起こした際にどのように感染したかを研究したレポートが、CDC(米国疾病予防管理センター)が発行するEmerging Infectious Disease に掲載されました。
研究グループは、5月17日から22日までに大阪で確認された36例のパンデミックH1N1(2009)患者とその接触者から面接と電話により聞き取り調査をしました。この後追い調査によって、症状が出る前に感染があったと思われるいくつかのケースを紹介しています。これらの例として、姉妹での感染、学級内での感染、数時間テレビゲームを一緒にした後に発症した3人の友人同士での感染、2人で電車に3時間座っていておきた感染の例を紹介しています。
この研究は、症状が出ていない時期であっても感染力があることを示唆するものであることから、単に症状のある患者を隔離するだけでは地域感染の拡大は防ぎきれないという新たな課題を示したことになります。

鳥インフル:早期発見マニュアル案 ナベヅルもリスク有り(2011年8月23日、毎日新聞)

昨年秋から今年の春にかけて、全国で野鳥への鳥インフルエンザの発生が相次いだことを受け、環境省は22日、専門家による会合をひらき、感染の警戒が必要な野鳥として、新たにオシドリやツル類などを追加、早期発見に向け対応を見直す改訂マニュアル案をまとめました。
9月にも公表し、各都道府県の担当者へ通知をすることにしています。

インドネシア 国内初のヒト用のH5N1ワクチンを開発(2011年8月22日、CIDRAP)

インドネシアのアイルランガ大学の科学者がヒト用のH5N1鳥インフルエンザワクチンを開発しました。
開発を指揮したチャイルール・アンワー・ニドム博士は、ワクチン製造のプロジェクトは日本の科学者の協力を得て6カ月前から始まり、開発に23万4千ドルの費用がかかったと話しています。さらに博士は、ニュース配信サイトのTempointeraktif.comに対して、このワクチンはインドネシア人の専門家によって製造された初のワクチンであり、インドネシアで採取されたH5N1型ウイルスが使われていると話しました。
インドネシアは2006年に、無償で提供したインフルエンザウイルスが高価な商業用のワクチン製造に使われることに抗議して、サンプルを世界で共有するために提出するのを拒否して論争が勃発しました。 今年の4月にWHOのワーキンググループは、それぞれの国の役割と権利を明らかにして最終合意にこぎつけました。この協定書は5月に行われた世界保健総会で承認されています。
【関連サイト】インフル検体共有で合意 WHO政府間会合(2011年4月16日、産経新聞)

カンボジア 6歳の少女が鳥インフルエンザで死亡(2011年8月19日、WHO)

カンボジア保健省は、H5N1鳥インフルエンザの新たなヒトへの感染が確認されたと発表しました。
患者はコンポンチャム州に住む6歳の少女で、7日に発症、地元の開業医の治療を受けましたが改善せず、12日にプノンペンのカンタボパ小児病院に入院。2日後の14日に死亡しました。
亡くなった少女の住む村では家きんの死亡が報告されており、少女も病気の家きんとの接触があったということです。この少女の感染により、カンボジアではH5N1鳥インフルエンザに感染した患者は18人となり、死亡者は16人となりました。今年に入って以来確認された8人は全員が死亡しています。
緊急対応チームが集団染の有無を調査していますが、現在までのところでは接触者に陽性反応の出た人はいない模様です。

H1N12009ウイルスがブタの体内で遺伝子の再集合。再び大きな感染を起こす可能性も(2011年8月19日、CIDRAP)

2009年にパンデミックをひき起こしたH1N12009ウイルスがブタの体内で、ヨーロッパブタインフルエンザウイルスとの間で遺伝子の再集合を行っていることが確認されました。この研究は18日のJournal of Virologyに発表されたもので、研究者らは、ヒトに感染する能力をもつ新型のインフルエンザウイルスがを作り出す可能性があるとして注意する必要性を訴えています。
H1N12009ウイルスがブタの体内から確認されたことで、中国南部のと殺場では、インフルエンザウイルスの調査監視プログラムが推進されました。検査を行ったブタの50%以上が、1種類以上のH1型のウイルスに対して血清反応検査で陽性を示しました。
36の分離株の中で、ひとつのグループはヨーロッパの鳥インフルエンザウイルスに近いH1N1ブタインフルエンザウイルスの表面遺伝子とH1N12009ウイルスの中心遺伝子を併せ持っていました。このウイルスは、研究室内での実験で、ブタ同士でも、またブタからフェレットへでも感染が広がり、ヒトの肺組織でも増殖することが確認されました。また、H1N12009のワクチン接種を受けたフェレットであっても、この再集合したウイルスには部分的な防御だけしかできませんでした。
研究者らは、H1N12009ウイルスのブタの間での継続的な流行は、ヒトに感染し得る新型のブタインフルエンザウイルスを作り出す遺伝子再集合を招きかねないと述べています。

新型インフル、未成年死者の7割が発症3日以内(2011年8月18日、読売新聞 )

厚生労働省研究班の調査により、2009-10年に流行したインフルエンザA2009年型で死亡した子供のうち、約7割が発症後3日以内に死亡していたことがわかりました。
死因は直接死因を特定できないまま心肺停止に至った症例を急性脳症が大半を占めており、研究班は、「発症直後から手の施しようが無い例が多く、予防接種などで感染を防ぐことが大切」と話しています。

オーストラリア インフルエンザの流行拡大が続く(2011年8月16日、CIDRAP)

オーストラリアの保健発育省の発表によると、各州でインフルエンザの流行が続いているとのことです。確認されているウイルスの大部分はH1N12009型ですが、タスマニアなどいくつかの州ではB型も流行しています。
首都特別区、ニューサウスウェールズ州、クィーンズランド州、タスマニア州の4地域ではすでに昨年のピーク時の患者数を越えていますが、保健省では、検査件数の増加だけでは説明がつかず、この時期の流行拡大の原因は不明であるとしています。南半球の通常のインフルエンザシーズンは、例年5月から10月までとなっています。

世界は鳥インフルエンザに無関心すぎる(2011年8月16日、Atlanta Journal Constitution)

健康法研究センターのセンター長補佐官でセントルイス大学の法学教授でもあるロバート・ガッター氏が、Atlanta Journal Constitutionで「世界は鳥インフルエンザにあまりにも無関心過ぎる」と警鐘を鳴らし、予防こそが感染症に対する最大の武器であるという理論に基づき、世界の全ての国々は、鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染予防対策を、再度真剣に考慮すべきであると訴えています。
WHOは2週続いてエジプトとカンボジアで起きた鳥インフルエンザのヒトへの感染報告を発表。これまで564人が感染し、330人が死亡しています。最も注目すべきことは、鳥インフルエンザが種の壁を越えて感染が起きていることに、いかに人々が関心を示さなくなっているかということです。
2007年に香港に初めて鳥インフルエンザ患者が発生したときには米国CDC(疾病予防管理センター)は現地での調査を指揮するために専門家を派遣。WHOは危機管理体制となり、世界中の新聞がこの出来事を報道しました。これ以降、中国、インドネシア、エジプト、べトナムなどの国々では、鳥インフルエンザが土着化しているにもかかわらず、今回発生した2例の感染(1人死亡)はほとんど関心がもたれていない状況です。
2006年当時は世界の35カ国が総額20億ドルの寄付を行っていましたが、2010年には僅かに2カ国から1億ドルが寄せられるだけとなっています。これらの使用用途は発生防止対策から発生後の対応へと戦略をシフトされています。
家きんの間での鳥インフルエンザの流行が土着化してしまった国々では、鶏やアヒルを狭く、開け放たれた空間で飼育しており、ブタや渡り鳥とも接触するような環境のため、新たな鳥インフルエンザが発生する温床となっています。こうした環境下ではウイルスの危険な変異が容易におきて、異なった種にも感染するように適応してしまいます。農家で行われている裏庭飼育では家きんやブタを自分たちの居住空間と同じ場所で飼育している結果、農民やその家族はウイルスに感染する危険性が増しています。ひとつひとつの感染例の報告は、種の垣根が人への感染を防止出来ないことの警告であるといえます。

新型インフル、毒性強さに応じて対応策 行動計画改定へ(2011年8月15日、朝日新聞)

政府は15日、国内外で新型インフルエンザが発生した場合の対策となる行動計画の改定案をまとめました。2009年に世界的に流行した弱毒性のインフルエンザA09年型での対応の混乱を教訓に見直したものです。
これまでの行動計画は、強毒性を想定し全ての対策を講じる必要がありましたが、改定案では対策を選べるようにしたほか、ワクチンの一部をすぐ接種できるように備蓄することも決めています。 9月にも閣僚級会合が開かれ、正式決定する見通しです。

インドネシア 70歳の男性が鳥インフルエンザの疑い(2011年8月13日、Bird Flu Information Corner)

西カリマンタン州シンカワンに住む70歳の男性が鳥インフルエンザの疑いで11日からアブドゥルアジズ病院で治療を受けています。
病院のスポークスマンは、患者は4日前から発熱と咳の症状が出始めたと発表しました。家族の話では最近この男性が飼育していた鶏や近所の鶏が相次いで死んでおり、この男性も死んだ鶏の処理を行っていました。この2カ月後に男性は呼吸が荒くなり、熱が出たためにシンカワンのハラパンベルサマ病院を受診しましたが、鳥インフルエンザの疑いがあるため、アブドゥルアジズ病院に紹介されました。
男性と接触のあった近隣の住民の観察は現在も続いています。男性の治療はまだ続けられていますが、熱も下がり、快方に向かっているとのことです。

H5N1患者の致死率は低下傾向―ドイツのコッホ研究所が発表(2011年8月12日、CIDRAP)

過去5年間のH5N1鳥インフルエンザ患者の致死率はいくぶん低下してきているとの研究結果が公表されました。 11日にドイツのロベルト・コッホ研究所がEurosurveillanceに発表したものです。
研究者らは2006年9月から2010年8月までにWHO、ユーロCDC、ProMED、ロイター・アラートネットで報告された294例のH5N1鳥インフルエンザ患者の症例を分析しました。 これによると致死率が最も高かったのはインドネシアで87%(82人中71人が死亡)、逆に最も低かったのはエジプトの28%(98人中27人が死亡)となっています。 患者の男女の比率は女性が57%なのに対して男性は43%ですが国によって異なり、エジプトとインドネシアでは他の国と比較して女性の患者が多いことがあげられます。 年齢別に見ると10歳未満の小児に比べて10歳〜19歳、20歳〜29歳の患者は致死率が6倍以上に、30歳以上の大人はほぼ5倍の致死率となっていました。
エジプトでは生存者の平均年齢が4歳だったのに対して死亡者の平均年齢は25歳でした。これは他の国々と大きく異なる点です。 エジプトの致死率は男女差が大きく、女性の致死率が39%だったのに対して、男性は12%でした。
また、多変量解析を行った結果、発症から入院までの日数が1日延びるごとに、致死率は33%増加していました。 発症から入院までの日数の中央値は4日、発症から死亡までは9日でした。発症から8日以上経つまで入院しなかった患者は全員が死亡していました。
これらの要因や入院の時期などを調整してもエジプトの致死率の低さは説明がつかないとして、研究者らは他の要因の可能性を指摘しています。 エジプトで流行しているH5N1ウイルスが、アジアで流行しているものとは、遺伝学的な系統(クレード)が異なるウイルスであるためではないかと推測しています。

エジプト 6歳の女児がH5N1鳥インフルエンザに感染(2011年8月9日、WHO)

エジプト保健省はWHOに対して新たなヒトへのH5N1鳥インフルエンザ感染を報告しました。
患者はベヒラ県に住む6歳の女児です。女児は7月12日に発症し入院。オセルタミビル(タミフル)による治療で完全に回復し、7月30日に退院しました。調査の結果、感染原因は鳥インフルエンザに感染した家きんとの接触によると見られています。
今回の患者発生により、エジプトでの鳥インフルエンザ患者はこれまでに151人が確認され、このうち52人が死亡したことになります。

今年の患者数、死亡者数が昨年の年間発生数に並ぶ(2011年8月9日、WHO)

WHOはエジプトで確認された患者を加えた最新の鳥インフルエンザ患者数・死亡者数集計表を発表しました。
これによると、今年の鳥インフルエンザ患者数は7月末の時点で既に昨年(2010年)の年間患者数と同数の48人に、また死亡者数も同様で昨年の年間死亡者数24人に並びました。
エジプトやカンボジアで多く発生している反面、ベトナムからは今年に入ってまだ発生の報告はありません。

南アフリカ H5N2型鳥インフルエンザの発生続く(2011年8月5日、OIE)

南アフリカ当局はOIE(国際獣疫事務局)に対し、新たに9件のH5N2型鳥インフルエンザの集団感染発生の報告を行いました。
OIEの報告によると南アフリカでは、今年の2月以降これまでに、H5N2型による鳥インフルエンザが25件発生しており、合わせて34,000羽余りの家きんが死ぬ、もしくは殺処分されています。
今回報告があった9件の新たに集団感染はいずれも南ケープ州で発生したもので、9件の農場で飼育していた4,238羽の家きんのうち、1,706羽に感染が確認されました。このうち殺処分されたのは14羽で、1,186羽が食肉解体処理されたと報告されています。

ベトナム OIE(国際獣疫事務局)に5件の鳥インフルエンザ発生を報告(2011年8月4日、OIE)

ベトナム当局はOIE(国際獣疫事務局)に対し、新たな5件のH5N1鳥インフルエンザの家きんへの集団感染があったことを報告しました。
感染が確認されたのはいずれもゲアン省ギロック県の村で、7月17日から27日までの間に、合わせて1494羽の家きんにH5N1型鳥インフルエンザの感染が確認されました。 このうち9羽が死に、飼育されていた2517羽の家きん全てが殺処分されました。

オーストラリア インフルエンザ患者の増加続く(2011年8月3日、CIDRAP)

オーストラリアでは冬の訪れとともにインフルエンザ患者の増加が続いています。
Department of Health and Ageing(DHA= オーストラリア保健発育省)によれば、これまでにインフルエンザの確定診断が下されたのは10,060人で、昨年同時期の1,571人を大きく上回っています。DHAでは今シーズンは流行の開始が非常に早いと言っています。地域別ではクィーンズランド州が最も多く4,501人、次いでニューサウスウェールズ州が2,040人、南オーストラリア州が1,706人となっています。7月の第4週(7/18〜7/22)に報告された2,333件をウイルスのタイプ別に見ると813件(35%)はサブタイプが不明のA型、774件(33%)がH1N1(2009)型、728件(31%)がB型、15件(1%未満)がH3N2型でした。
レポートは、今年の初めに比べてH3N2型が非常に少なくなっていると伝えており、年初からの通算では7%がH3N2型となっています。また南オーストラリア州ではB型が72%を占めています。

WHO カンボジアで4歳児が鳥インフルエンザで死亡(2011年8月2日、WHO)

カンボジア保健省はH5N1鳥インフルエンザのヒトへの感染が確認されたと発表しました。
患者はバンテイメンチェイ省に住む4歳の女の子です。少女は7月11日に発症し、当初は地域の個人開業医を受診していましたが、改善が見られなかったことから18日にジャヤバルマン7世病院に入院しました。
少女は入院から2日後の7月20日に死亡しました。少女の住む村では以前から家きんが続けて死んでおり、この少女も死んだ家きんとの接触があったと報告されています。
少女は同国での17人目のH5N1型鳥インフルエンザ患者であり、15人目の死亡者となりました。カンボジアでは今年確認された7人のH5N1型鳥インフルエンザ患者は全員死亡しています。
調査チームによる調査が行われていますが、この村でインフルエンザ様疾患や重症呼吸器感染症が増加したと言う報告はありません。死亡した少女と接触のあった13人についてH5N1型ウイルスの検査が行われましたが全員陰性でした。地域の保健所と病院による監視活動はさらに2週間継続して行われています。
【関連サイト】カンボジアの少女が鳥インフルエンザで死亡(2011年7月29日、STRAITS TIMES)

FAO エジプトの鳥インフルエンザ患者の発生を発表(2011年8月2日、FAO)

FAO(国連食糧農業機関)は2日、エジプトで高病原性鳥インフルエンザ患者が確認されたことを発表しました。
FAOのレポートによると患者はエジプト北部のブハイラー県に在住とありますが、年齢や性別、感染ルートなどの詳細は不明です。検査で陽性が確認されたのは7月27日ということです。

カンボジア バンテイメンチェイ州で鶏とアヒル100羽が死亡(2011年8月1日、OIE)

OIE(国際獣疫事務局)は、少女の死亡が伝えられた同じバンテイメンチェイ州で、裏庭飼育されていた鶏とアヒル100羽が大量死したとのカンボジア当局からの報告を発表しました。
H5N1型鳥インフルエンザウイルスが確認されており、残りの480羽も全て殺処分されています。

在カンボジア日本大使館が在留邦人向けに情報を発信(2011年8月1日、在カンボジア日本大使館)

カンボジアでは鳥インフルエンザで4歳の少女が死亡したことを受けて、現地の日本大使館が在留邦人に向けて詳細な情報を公開しました。
公開された情報の大半はWHOの報告と一緒ですが、今回発表された情報には、死亡した少女が病気になる前に死んだニワトリを食べたことが記載されています。WHOの報告では死んだ家きんとの接触があったと述べられているだけで、食べたことの記述はありませんでした。

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