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鳥インフルエンザ・新型インフルエンザ バックナンバー  ※外部サイトへリンクしています

2010年8月

WHOがエジプトの鳥インフルエンザによる死亡者発生を確認(2010年8月31日、WHO)

WHOがエジプトで発生した鳥インフルエンザによる死亡者を発表しました。
既に当サイトにて8月26日付けでお知らせしていますが、亡くなったのはカリュービヤ県に住む33歳の女性です。 この女性は8月17日に発症し、24日に入院しタミフルの治療を開始しましたが、26日に死亡したものです。 感染源は病気で死亡した家きんとの接触とのことです。
今回のケースでエジプトでのH5N1鳥インフルエンザの患者数は112人となり、このうち36人が死亡したことになります。 また、世界全体で見ると505人の患者が確認され、このうち死者の数は300人に達しました。

国産の点鼻型ワクチン、国内臨床治験へ(2010年8月31日、朝日新聞)

朝日新聞は、国内では初の点鼻タイプのインフルエンザワクチンの臨床治験がまもなく始まる見込みであると紙面で報じています。 この点鼻タイプのワクチンは、国立感染症研究所の感染病理部第二室の長谷川室長らのグループが研究を進めてきたものです。
従来の注射タイプのワクチンは、感染を予防するのではなく、感染しても症状が軽くて済むというものでした。 一方点鼻タイプでは、感染そのものを予防する効果も期待できるほか、予想された型と異なった型のウイルスが流行した場合でも効果があり、新型のインフルエンザが発生した場合にも一定の効果が期待できるといいます。 点鼻タイプのワクチンは既にアメリカでは実用化されていますが、生きたままのウイルスを使っていることから、乳幼児や高齢者には使用できないとの制約があります。
今回国内で臨床治験に使用するワクチンは不活化ウイルス抗原を使っており、乳幼児や高齢者にも使用できるようなワクチンを目指しています。 点鼻タイプのワクチンは免疫反応を増強するための「アジュバント(免疫増強剤)」の添加が必要という説が一般的ですが、今回の臨床治験ではその必要性についても検証する予定です。

インド 1週間で89人が死亡(2010年8月30日、Thaindian News)

インドでは新型インフルエンザによる犠牲者が増え続けています。
30日に発表された最新の報告によると先週1週間にインド国内で死亡した新型インフルエンザの患者は89人にのぼり、前週の79人より10人増えています。
最も死者が多かったのはマハラシュトラ州で50人が死亡しており、感染確認がされた患者の数も335人とインド国内で最多となっています。 首都のあるデリー州でも6名が死亡し、250名が検査で陽性と確認されました。 また南部のカルナタカ州では死者は出ませんでしたが、検査で陽性と確認された患者数が300人と前週から多くの患者が発生し続けています。
このような状況にあっても保健省当局は、状況は全体としてコントロールされており、まもなく新たな2種類の国産ワクチンが供給される見込みであると話しています。
インドでは既に注射タイプと点鼻タイプの2つのワクチンが使われています。

タミフル耐性新型インフルエンザウイルス 感染力落ちず(2010年8月28日、asahi.com)

治療薬タミフルが効きにくくなった新型インフルエンザウイルスが、通常の新型ウイルスと同等の感染力を持っていることが、河岡義裕・東京大教授らの研究で明らかになりました。これまでは、タミフル耐性になった新型ウイルスは感染力が落ちると予測されていました。
今後、タミフル耐性ウイルスが広がる可能性があり、その場合には治療が難しくなる恐れがあります。今後の動きを注意深く監視する必要がありそうです。

WHOがインド、ニュージーランド、オーストラリアでは患者増が続いていると発表(2010年8月27日、WHO)

WHOがインフルエンザ情報を更新しました。
報告によると最も新型インフルエンザの活動が活発な地域はインドの一部地域と、南半球の一部地域、特にニュージーランドと最近のオーストラリアであると伝えています。
インドで最も活発な地域はマハラシュトラ州ですが、新たな感染者の発生は緩やかになりつつあります。 ニュージーランドはピークを迎えているようで、感染はホークスベイやハットバレー、レイクスなどの地域に集中しています。これらの地域は、第一波の際には流行が比較的穏やかだった地域です。 オーストラリアの保健当局は、南東部の三つの州でインフルエンザの活動が活発化しており、患者が急増していると報告しています。しかし国全体としては昨年の第一波の流行レベルには至っていないと伝えています。政府は新型インフルエンザは感染者数も重症例も少ないと言っていますが、中年の患者は昨年の21人に対し、今年は26人と僅かながら第一波を上回っています。
【関連サイト】
季節性インフルエンザワクチンの早期接種開始(2010年8月30日、wytv.com)

新型インフルエンザ死亡者の増加に重大関心 ニュージーランドの医師ら(2010年8月27日、3NEWS)

ウイルス学の権威の医師らが、今年の新型インフルエンザによる死亡者数の増加に重大な関心を抱いています。
ランス・ジェニング医師は多くの若者が重症化していることについても懸念しており、インタビューに 「保健当局が第二波に備えて準備を行なってきたにもかかわらず、インパクトは深刻なものとなっている。間違いなく、死亡者数については重要関心事だ。特に重症ウイルス感染症であることにいつ気がつくかが重要だ」と答えています。
ニュージーランドでは昨年に比べ患者数は少ないものの既に15人の死亡者が出ています。

エジプト H5N1鳥インフルエンザの患者が死亡(2010年8月26日、CIDRAP)

昨日当サイトでお伝えしたエジプトの鳥インフルエンザの患者の死亡が伝えられました。
エジプト保健省が発表したもので、亡くなったのはカリュビーヤ県に住む33歳の女性です。 女性は高熱と呼吸困難を訴え、25日にカイロ市内の病院に入院していました。 感染源は病気の家きんとの接触と推測されており、エジプト国内でのヒトへの感染原因の最も多いパターンとなっています。 エジプトではおよそ500万世帯が、食料や収入源として家きんの飼育を行なっています。
今回のケースをWHOが確認すれば、エジプト国内での累計感染者数は112人となり、36人が死亡したことになります。
【関連サイト】
エジプトで鳥インフルエンザ患者が死亡 36人目 (2010年8月26日、Al-Masry Al-Youm )

オーストラリア 新型インフルエンザで3人が重体(2010年8月25日、ABC News)

クイーンズランドの保健当局者が、パンデミックはまだ終っていないとの警告を出しました。
2人の男性がケアンズベース病院の集中治療室に入院しており、もう1人はより高度な治療が必要なためにシドニーに移送されています。 3人はクイーンズランド北部のケアンズの周辺に住む男性です。
感染症の専門医は「感染者が散発していた南部では患者の発生が収まってきたが、今回の3人は皆ケアンズで感染している」とこの地域に患者が集中していることを心配しています。 3人は慢性疾患を患っており、医師は「持病のある人は重症化しやすい。昨年のように、慢性疾患を抱えた人々が新型インフルエンザにかかって重症化してしまうことが心配だ」と話しています。

鳥取県 3人が新型インフルエンザに感染(2010年8月25日、鳥取県公式ウェブサイト)

鳥取県内で新型インフルエンザの集団感染が発生しました。県の発表によると、感染したのは鳥取市内に住む3人で、知人とその家族でしたが、全員が快方に向かっているとのことです。
新型インフルエンザについては10日にWHOがパンデミックの終息宣言をした矢先でした。国立感染症研究所の発表によると、国内での感染報告は少なくなっているものの、毎週数件の報告がされています。
【関連情報】
週別インフルエンザウイルス分離・検出報告数(2010年8月19日報告分、国立感染症研究所)

エジプト 女性がH5N1鳥インフルエンザで重体に(2010年8月25日、CIDRAP)

エジプト保健省は25日、カリュビーヤ県に住む女性がH5N1鳥インフルエンザに感染し、カイロ市内の病院に入院したと発表しました。
今回のケースがWHOにより確認されれば、エジプト国内での感染者数は累計で112人となり、このうち35人が死亡したことになります。 保健省の発表によると、この女性は病気の家きんとの接触の後に発病し、病院へ搬送後ただちにタミフルの治療を開始しましたが重体と伝えられています。

H5N1 抜け落ちた羽根にも長期間存在(2010年8月23日、Applied and Environmental Microbiology)

H5N1鳥インフルエンザに感染した鳥の羽根には、抜け落ちた後も、長い間感染力を持ったままウイルスが存在し続けるとの研究結果が発表されました。
日本の国立動物衛生研究所の研究チームが、Applied and Environmental Microbiology.誌に発表したものです。 生後4週間のアヒルにH5N1ウイルスを感染させ、3日後に羽根と飲み水、糞を採取し、2種類の異なった温度環境で保存しました。 研究チームは約1年以上に亘り調査を続けた結果、H5N1ウイルスは鳥の羽根の中で安定した状態を保っており、4℃で160日間、20℃で15日間、感染性をもったまま存在し続けたとのことです。 H5N1に感染したアヒルから抜け落ちた羽根は、環境汚染源となり、ウイルスを運ぶ媒介となりうると警告しています。

インド政府発表 新型インフルエンザで1週間に79人が死亡(2010年8月23日、NetIndian)

インドの感染拡大がとまりません。
インド保健家族福祉省は、8月16日から22日までの1週間に79人が新型インフルエンザで死亡したと発表しました。 これでWHOによるパンデミック発生の宣言が行なわれた昨年の6月以降の死者数は2024人になり、このうち40人がマハラシュトラ州、12人がグジャラート州で死亡しています。

ニュージーランド 死者10人に 地域によってはパンデミック時を越える(2010年8月23日、Southland Times)

ニュージーランドでは新型インフルエンザが広がり続けています。 地域によっては、入院患者の比率が昨年のパンデミック時を上回っています。
公衆衛生局のマーク・ジェイコブ長官は、今年の新型インフルエンザの死者は10人に上っていると発表しました。 23日正午の時点で、今シーズン検査で新型インフルエンザが確認された入院患者は501人で、このうち16人が現在も集中治療を受けているとのことです。 ジェイコブ医師は、今年に入って77人が集中治療室に入院している、この中には検査で陽性が確認できなかった患者は含まれていないと話しています。

インド 緊急出動チームの出動を指示(2010年8月21日、The Times of India)

The Times of Indiaは21日、新型インフルエンザの流行拡大を受けて、インド保健省のアナン・クマール・ミスラ大臣が、各地の新型インフルエンザの流行拡大に迅速に対応するため、主任医務官に対し、緊急出動チームの出動を指示したと報じています。

アメリカが感染症対策を強化 新型インフルエンザ流行の教訓を踏まえ(2010年8月20日、産経ニュース)

アメリカ厚生省が、ワクチンの早期製造促進を柱とする総額約20億ドル(約1700億円)規模の新たな感染症対策を発表しました。 昨年のパンデミックの際に必ずしも迅速な対応が出来なかった反省を踏まえてのものです。
セベリウス長官は、新たな感染症が発生した場合に現状では医療面の対応が行き詰まる可能性を指摘し、現状への危機感を表明しています。 前日には、The President's Council of Advisors on Science and Technology(大統領科学技術問題諮問委員会)の答申が、「いまだに50年前の技術に頼っている」と新たな感染症が発生した際のワクチン製造が遅すぎることを指摘していました。
今回発表された対策では、最先端技術を持つセンターの新設、民間製薬会社への技術提供、ワクチンの認可手続きの効率化などを推進することを謳っているほか、新しい病原ウイルスの早期発見能力を高めるために国立衛生研究所に専門チームを設立するなどの対策を提案しています。
【関連サイト】
より早いワクチン製造のための概要計画(2010年8月19日、CIDRAP)

患者急増を反映 ニュージーランドインフルエンザ週報第32週(2010年8月19日、ニュージーランド保健省)

昨日は、病院の対応能力を超える患者の受診で一部の病院機能が麻痺していると伝えられたニュージーランドですが、 今日(8月19日)保健省から第32週(8月9日〜15日)のサーベイランス(流行監視)結果が発表されました。 それによると人口10万人当りの患者数は143.8人と前週の110.7人を大きく上回り、患者の急増を物語っています。
今年1月以降に確 認された患者数は999人ですが、実にそのうちの327人が先週1週間に確認された患者です。 前週のレポートの際に「パンデミック初年となった昨年のパターンを6週間遅れでトレースしているように見えます」とお伝えしましたが、 2ページ目の折れ線グラフを見ると今週も去年のカーブと同じ傾きで急上昇しており、パンデミック発生時と同様の流行拡大を見せています。

ニュージーランド 患者急増に各地の病院で対応能力を超える(2010年8月18日、The Bay of Plenty Times)

ニュージーランドでは今週に入って、各地の病院で新型インフルエンザの患者が急増し、対応能力を超える状況を伝えるニュースが相次いでいます。
タウランガ病院では、新型インフルエンザの患者数が今年に入って最高となり、定員超過状態となっているとのことです。
15日にはプレンティ湾地区で51人の患者が発生し、翌日午後には救急部門が忙殺される状況となり、非常時の対応策がとられました。 保健当局者は「16日から17日の間に182人が救急部門を受診し、このうち66人が入院した」と伝えています。 非常事態対応として、軽症患者の早期退院、不急の手術の延期、他病院への転送、外来患者の予約の延期などの措置がとられたとのことです。
一方、約200km離れたホーク湾病院では、インフルエンザの症状で具合のよくない人は、受診せずに自宅で様子を見るようにと呼びかけています。病院の担当責任者は、地域でインフルエンザが流行しているときは、病院内の患者や医療スタッフが感染しないようにすることが重要だと話しています。
【関連サイト】
病院から離れるように言われるインフルエンザ患者(2010年8月17日、Hawke's Bay Today)

ベトナム OIEに6件の鳥インフルエンザ発生を報告(2010年8月17日、CIDRAP)

ベトナムがOIE(国際獣疫事務局)に対し、5月初旬から7月中旬までに発生した6件のH5N1鳥インフルエンザの集団発生の報告を行ないました。 北部のタイニュエン省で2件、中部のダクラク省で2件、クァンナム省とジャライ省でそれぞれ1件となっています。
感染した家きんの種類など詳細は不明ですが、タイニュエン省の集団感染ではワクチン未接種のアヒルの群れが感染しています。 これらの6件の集団感染により6,000羽以上のトリが死に、5,000羽程度が殺処分されました。
疫学的な調査によると感染源となったのは、群れの中に加えられた新しいトリと見られ、 汚染された車や餌などとともに違法な取引によって持ち込まれた可能性があると指摘されています。 ベトナムは、家きんの間でH5N1ウイルスが蔓延状態となってしまっている国の一つです。

インドで感染拡大続く(2010年8月16日、The Hindu)

モンスーンの季節がピークを向かえ、インドでは新型インフルエンザの被害が拡大しています。
もっとも被害が深刻なのは西部のマハラシュトラ州で、8月9日から15日までの1週間に51人が死亡しています。前週も同じく51人が死亡しており収まる気配を見せていません。公式データによるとこれまでにインドで新型インフルエンザの確認検査を受けた人数は158,855人で、このうち37,395人(23.5%)が陽性と判定されています。
WHOのマーガレット・チャン事務局長はパンデミックの「終息宣言」を決めた緊急会議で、アメリカやイギリスでの罹患率(りかんりつ)が50%を超え、一定の免疫が出来ていることを理由に早期終息宣言を主張したと伝えられましたが、インドでの罹患率はまだ低く、これからも流行が続く可能性があることを示唆しています。

インドではまだパンデミックは終ってはいない(2010年8月16日、THE TIMES OF INDIA)

「WHOのマーガレット・チャン事務局長は、パンデミックは終息しポストパンデミック期に移行したと発表したがインドの実情はこれとは異なっている。」とタイムズオブインディア紙が流行拡大の記事を繰り返し発信し、WHOの発表に気を緩めないよう注意を喚起しています。
インドでは、今が流行のピークを迎えようとしている時期のようです。8月2日から8日までの1週間に検査で新型インフルエンザが確認された患者数は942人となり、この間の死亡者数は83人に及びました。
保健省の担当者は「多くの国では新型ウイルスは季節性インフルエンザに成り代わろうとしているかもしれないが、インドでは明らかに多くの患者が発生し続けている。事実、1週間に83人もの死者を出し、過去最悪の数字となった」と警鐘を鳴らしています。

インドネシア ブタにH5N1鳥インフルエンザが不顕性感染をしている(2010年8月13日、CIDRAP)

国際的な研究チームが、インドネシアのブタにH5N1鳥インフルエンザウイルスが不顕性感染(症状の出ない感染)をしているとの研究結果を発表しました。 H5N1がトリだけではなく、哺乳動物にも感染の適応を獲得する可能性を示唆するものとして重要視されます。
研究チームは2005年から2007年にかけて、毎年、雨季の期間にインドネシア国内の数カ所の地点でブタのサンプリングを行ないました。 採取した702のサンプルのうち52の検体(7.2%)からH5N1ウイルスが確認されたといいます。 ウイルスが確認された検体は全て家きんの集団感染が発生した地域のブタから採取されたものでしたが、いずれのブタにもインフルエンザの症状は見られませんでした。
さらに研究チームは、このうちの1種類がヒト型レセプターを認識できるウイルス(ヒトに感染しやすいウイルス)であることを見つけたといいます。 「我々のデータは、ブタはH5N1インフルエンザウイルスに集団感染する危険性があることと、このウイルスが哺乳類に適合するようになるための中間宿主の役割を演ずる危険性を示唆するものである」と結論しています。

ジャカルタ市内の家きんの70%はH5N1ウイルスに感染(2010年8月13日、The Jakarta Post)

ジャカルタ市当局は、市内で飼育している数千羽の家きん糞を調べた結果、70%の高い割合でH5N1ウイルスが陽性であったと発表しました。
当局者は、よく加熱調理して食べる限り、ヒトへの感染の危険はないと話しています。 ジャカルタ市はインドネシアの中でも鳥インフルエンザが多発している地域です。過去5年間に国内で発生した162例のヒトへの感染のうち44例がジャカルタ市で発生しています。 今年は市内でまだ2例しか発生していませんが、7月には34歳の女性が死亡しています。
ジャカルタ市には、市内での家きんの取引を禁じた規則があります。ペットの小鳥の所有者には小鳥の健康証明書の取得を義務付けているほか、家きんの食肉解体処理場も郊外の6カ所に限定しています。 しかし、これらの制限に対する住民の批判は強く、いまだに実施されないままです。
【訳注】
水鳥はH5N1ウイルスに感染しても発病することはありませんが、家きんが感染すると48時間以内に全ての家きんが死亡するといわれています。 糞からウイルスが確認されたジャカルタ市内の家きんはなぜ死なないのでしょうか?
その理由は、これらの家きんがワクチンの接種を受けていたためだろうと考えられます。
インドネシアを始めとして、中国やベトナムなどでは、感染による被害を抑えるためにワクチンの接種を行なっています。 ワクチンの接種は、死亡率をさげる効果がある一方で、感染の事実をマスクしてしまい、ウイルスが蔓延しているのを発見できないまま感染を拡大させてしまう危険性をはらんでいます。
今回のジャカルタ市の調査で70%の家きんの糞からウイルスの存在が確認されたことは、知らず知らずのうちにH5N1ウイルスが広がってしまったことを物語っています。 FAO(国際連合食糧農業機関)やOIE(国際獣疫事務局)では、やむを得ない場合を除きワクチンの接種はすべきではないとし、感染拡大防止のためには感染した家きんは全て殺処分とするよう推奨しています。

エジプト 2歳の少女が鳥インフルエンザに感染(2010年8月12日、WHO)

エジプト保健省は12日、新たな鳥インフルエンザのヒトへの感染が発生したと発表しました。
患者はカイロのエルサラム地区に住む2歳の少女で、2日に発症し、同日入院しました。 現在も入院を続けており、オセルタミビル(タミフル)の投与を受けています。 感染源は、病気で死んだ家きんとの接触と見られます。
エジプトではこれまでに111人の感染が確認されており、このうち35人が死亡しています。

インドネシアで鳥インフルエンザが相次いで発生 14歳の少女が死亡(2010年8月12日、UPI)

インドネシア当局は、3カ所の地域で鳥インフルエンザが発生し、数千羽の鶏とアヒルが感染拡大防止のために殺処分されたと発表しました。
地元紙のアンタラニュースによれば、鳥インフルエンザが発生したのはスマトラ島西部ブンクル州の3カ所の地域で、14歳の女子中学生が感染して死亡したとのことです。 この事態を受けて地方当局は感染拡大防止のためにこれらの地域の消毒作業を行っています。
鳥インフルエンザ対策の責任者は「数千羽の鶏が死んだ。ウイルスは少なくともブンクル市近隣の30の都市に広がっている」と話し事態の深刻さをうかがわせます。 亡くなった少女は公的機関の検査により、H5N1鳥インフルエンザウイルスが確認されました。

インド オリッサ州で新たに2人の新型インフルエンザ患者を確認、住民はパニックに(2010年8月12日、express buzz)

インド南東部のオリッサ州では、新型インフルエンザの感染拡大のため、住民にパニックが起きています。
新たに2人の感染患者が確認されたとのニュースに、マスクをした住民が病院に押しかける事態になっており、州当局が全ての県に対して警戒態勢を続けるよう指示し、十分な医薬品の蓄えを保つよう要請しました。

ニュージーランドで患者数急増(2010年8月12日、ニュージーランド保健省インフルエンザ週報第31週)

ニュージーランド保健省が発表した「インフルエンザ週報第31週(8/2-8/8)」によるとこの週、インフルエンザ患者は急増しました。
外来患者10万人当りに占めるインフルエンザ患者の数はこの週110.7人におよび、流行の目安としている40人を大きく上回りました。 2ページの折れ線グラフを見ると分かるように、今年の患者増加のパターンは、パンデミック初年となった昨年のパターンを6週間遅れでトレースしているように見えます。
【関連サイト】
ニュージーランド 新型インフルエンザで5人目の死亡者(2010年8月12日、Marlborough Express)

インド グジャラート州 2ヶ月間に18人が新型インフルエンザで死亡(2010年8月12日、The Times of India)

インド北西部にあるグジャラート州では6月15日からの約2ヶ月間で18人が死亡しました。
保健家族省の統計では昨年のパンデミック発生以来のグジャラート州の患者数は1,560人、死亡者数は323人となり、致死率は21%近い数字となっています。
さらにプネ市では、10日と11日の2日間に8人が新型インフルエンザで死亡しました。この結果昨年8月以来の死者数は331人となりました。 11日には46人が検査で感染が確認され。25人が重篤な状態で市内のいくつかの病院で人工呼吸器が装着されています。
以前このサイトでも伝えていますが、インド西部のこの町では依然として新型インフルエンザにより亡くなる方があとを絶ちません。
【関連サイト】
インド プネ市で2日間に8人が死亡(2010年8月12日、The Times of India)

台湾では毎月約1万人が感染、パンデミック終結宣言とはうらはらに(2010年8月12日、サーチナニュース)

中国新聞社の報道によると、台湾本島では現在も毎月感染者が1万人程度発生するなど、新型インフルエンザはいまだに猛威を振るっていると伝えられています。
台湾では、2カ月ほど前から、新型インフルエンザの感染例が増えはじめ、若い世代に死亡例が多いほか、高齢者用施設での集団感染なども発生しているとのことです。秋以降には感染例がさらに増加する恐れがあると伝えています。

「ニュージーランドではパンデミックは終っていない」(2010年8月11日、EathTimes)

WHOがパンデミックの終息宣言をしましたが、ニュージーランド保健当局は11日「ニュージーランドではパンデミックはまだ終っていない」との声明を発表しました。
公衆衛生局のダレン・ハント副長官は声明の中で「第2波の流行により, 今年になって300人以上が入院しこのうち30人が重体となってICUに収容されている。これまでに4人が死亡した」「昨年流行がさほどひどくなかった地域で多くの入院患者が発生している」として「ニュージーランドでは地域的に多くの集団感染が起きており、職場欠勤や学校を欠席する児童が多発していることから、警戒態勢は維持する必要がある」「ほかの国ではH1N1ウイルスが影をひそめたり、ほかの感染症のよって目立たなくなっているかもしれないが、ニュージーランドには当てはまらない」と話しています。
【関連サイト】
「新型インフルエンザはまだ続いている」 ニュージーランド政府が緊急声明(2010年8月11日、ニュージーランド保健省)

インド 「終息宣言」の日に首都で再燃、1日だけで5人が死亡(2010年8月10日、The Times of India)

WHOがパンデミックの終息宣言をした10日、首都デリーでは1日に5人の新型インフルエンザ患者が死亡し、今シーズンの合計死亡者数は13人、確認患者数が208人となりました。
高い致死率に、新型インフルエンザウイルスが第2波を迎えて病原性を増す変異を遂げたのではないかとの憶測まで出ていますが、検査では確認されていません。 専門家は雨季を迎えたことで感染が拡大したものと話しているほか、7月以降患者数が急激に増加し、死者の数も多くなっていると伝えています。
地域医療の責任者は「新型インフルエンザの患者は雨季には増加するものと考えられている。しかし死者の数が増えていることについては調査する必要がある。現時点で考えられることは、ウイルスが変異したか、犠牲になった患者に基礎疾患(持病)がありそのために死に至ったかのどちらかではないと思われる。診断の遅れもインフルエンザによる死亡を増やす原因となっている」と話しています。
インドでは最近、国産の新型インフルエンザワクチンを開発しました。しかし多くの人は副作用を懸念してワクチンの接種を受けていません。 一方でWHOのマーガレット・チャン事務局長は、新型インフルエンザウイルス(2009H1N1)は「おおむね自然な経過をたどっている」としてもはやパンデミックではないと発表したことを伝えています。

WHO パンデミックの終結を宣言(2010年8月10日、WHO)

WHOのマーガレット・チャン事務局長は10日、新型インフルエンザがパンデミック期を終えたと発表しました。 フェーズ6からポストパンデミック期(パンデミック後時期)への移行を表明したもので、 新型インフルエンザのウイルスが消えたことを意味するものではありません。 ニュージーランドやインドなどでは活発な活動を見せており、引き続き警戒するよう呼びかけていますが、 ウイルスの活動パターンは季節性インフルエンザと同じようになってきたと判断したようです。 一方で、パンデミックについては未だに不明なことも多く今後の予測が難しいとも述べており、 若い人たちに重症化する例が多いことや、ハイリスクグループの人が重症化したり、死亡する危険性が高い傾向にあることなどは、 これからも続く可能性があることを指摘し、引き続き注意するよう呼びかけています。
【関連サイト】
WHO 新型インフルエンザのパンデミック終息宣言(2010年8月10日、産経新聞)

インド 新型インフルエンザで1週間に83人が死亡(2010年8月9日、NetIndia)

WHOがパンデミックの終結宣言をするかもしれないとのニュースが伝えられる中、 インド保健家族省は、先週1週間(8月2日〜8日)の間に、83人が新型インフルエンザで死亡したと発表しました。 この週の死者数は前週の58人を大きく上回るものとなっており、プネ市では6日に2人の患者が死亡し、4月以来の死者数が99人になったと伝えています。 州当局はこのほか29人が人工呼吸器を装着しており、重体であると発表しています。
【関連サイト】
プネ市で2人の新型インフルエンザ患者が死亡(2010年8月8日、Times of India)

WHO 近くパンデミックの終結宣言の可能性(2010年8月8日、thestar.com)

WHOのマーガレット・チャン事務局長は香港でのインタビューに答えて、近くパンデミックの終結宣言を出すかもしれないと発言しました。 新型インフルエンザの流行が季節性インフルエンザと同じようなパターンとなっているように見えることから、改めて今週緊急委員会を開いて検討するというものです。
一方でチャン氏は、ニュージーランドの学校での集団感染や、インドでの流行の拡大の状況も見極める必要があるとして、終結宣言は再度数週間遅れるかもしれないとも述べています。
インドでの急激な死亡者の増加や、ニュージーランドでの流行拡大などをどのように評価するかが注目されます。

インドで新型インフルエンザ患者が急増、感染率40%に(2010年8月5日、TheMedGuru)

インドの国立ウイルス研究所(NIV)は、新型インフルエンザの患者の急増に警告を出しました。
インドでは第2波の襲来を迎えており、感染率は40%に及んでいるとのことです。 NIVのミシュラ長官は、「昨年に比べ患者数が著しく増加している。感染率も昨年は15〜25%だった。研究所には、昨年感染者の少なかった地域を中心に、毎日200本の検体が検査のために送られて来ている」として、国内に不安が広がっていることから「インフルエンザの症状が少しでもあったらすぐに受診するように」と話しています。
このところインドでは各地から新型インフルエンザによる死亡のニュースが相次いでおり、危機感を募らせています。
【関連サイト】
インド、オリッサ州でさらに1人が死亡、合計4人に(2010年8月5日、IBNLive.com)
インド、アンドラプラデッシュ州で新型インフルエンザが急増、死者20名に(2010年8月5日、sifynews)
インド、プネ市でさら2人が死亡、4月以来合計90人に(2010年8月5日、expressindia.com)

H5N1は新型ウイルスと容易に交雑 (2010年8月5日、産経新聞)

60%近い致死率となっているH5N1鳥インフルエンザウイルスと新型インフルエンザのウイルス(H1N1)は、互いに遺伝子の交換をして高い増殖力を持つ新たなウイルスを作り出しやすいとの研究結果が発表されました。
東京大医科学研究所の河岡義裕教授らの研究グループが、アメリカの専門誌の電子版に発表したものです。 研究グループは実験的に遺伝子の交雑を行なって16通りのウイルスを作りだして、高い増殖性があることを確認しました。 世界的なパンデミックとなったH1N1新型インフルエンザウイルスは、ブタとトリとヒトのウイルス遺伝子が混じりあっていました。この遺伝子の交雑はブタの体内で起こったと考えられています。
河岡教授は「H5N1が新型と交雑し、病原性が高く人に感染しやすいウイルスが出現する可能性がある」として、ブタの監視を強化する必要性を訴えています。

インドネシア H5N1鳥インフルエンザで34歳の女性が死亡(2010年8月3日、WHO)

インドネシア保健省は3日、WHOに対して新たなH5N1鳥インフルエンザ患者の発生を報告しました。患者はバンテン州タンゲラン県に住む34歳の女性で7月2日に発病し、4日に入院しましたが、7月7日に死亡したと伝えられています。検査の結果、H5N1ウイルスの感染が確認されていますが、感染源については調査中として明らかになっていません。
今回のケースでインドネシアでの感染者数は合計168人となり、139人(82.7%)が死亡したことになります。また、世界全体では2003年以降、503人の感染者が確認され、299人(59.4%)が死亡しています。

オーストラリア保健当局 新型インフルエンザの増加を警告(2010年8月2日、Radio Australia News)

サウスニューウェールズ州で新型インフルエンザの重症患者が増加していると伝えています。 保健当局の話では、数人が集中治療室に入院したとのことです。 7人の感染が確認され、1人は感染の疑いとされていますがこのうち2人は妊娠中の患者でした。
当局の医師によると、まだ患者数は昨年に比べれば少ない状況ですが、新たな患者の発生が増加していることから、ワクチン接種を受けておくよう勧めています。 オーストラリアと同様、ニュージーランドでも患者数の増加を伝えるニュースが配信されており、流行の拡大が懸念されています。
【関連サイト】
ニュージーランドで50人の学童が集団感染(2010年8月3日、Nelson-mail)
オーストラリアとニュージーランドでは、ここ数週間着実に増加(2010年7月30日、CIDRAP)

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