防災・防火 2021年08月23日

災害時に役立つ防災グッズ

災害が起こる前に準備しておくべき防災グッズとは

セコムが2021年7月に実施した「防災に関する意識調査」で、全国の男女500名に防災対策の有無を聞いたところ、51.6%が何らかの対策をしていることが分かりました。

具体的な対策の内容は、「一定量の食糧・生活用品の日常的な備蓄(ローリングストック)」「非常持ち出し袋の用意」が6割以上となった一方、「ハザードマップなどで危険エリアや避難場所を確認している」「テレビや食器棚等への転送防止器具の設置」は、半数に満たない結果となりました。

地震や台風などの災害は、いつ起きるかわかりません。だからこそ、震災への備えは重要です。非常持ち出し袋をはじめとした、災害時にご自身やご家族を守るための備えを確認しましょう。


非常持ち出し袋はなぜ必要なのか■非常持ち出し袋はなぜ必要なのか

災害発生時には、停電・断水・ガスの供給など、ライフラインが停止となり、避難所に到着してからも、救援物資が届くまでの間、水・食料や物資の不足、健康管理などさまざまな問題がおこります。

また、自宅が被災したときは、安全な場所に避難し、そこで避難生活を送ることになります。ライフラインが止まっても自力で生活できるよう、普段から飲料水や非常食などを備蓄しておくことが大事です。

東京都では2013年4月から、東京都帰宅困難者対策を総合的に推進するための条例を制定し施行しました。この条例のなかには、以下の2点が含まれています。

1.都民は、大規模災害発生時にむやみに移動を開始しない
2.事業者は、従業員向けの3日分の水、食糧等を備蓄するようにする

東日本大震災が発生した際、東京都内では多くの人々が一斉に帰宅を試み、交通機関のマヒや帰宅路の混雑、宿泊場所や食品の不足などが発生しました。今回の条例は、今後の大規模災害に備え、このような混乱状態を回避するためのものです。

それでは、実際に大地震が起きた場合、どのような状況で何が問題となるか具体的に見ていきたいと思います。

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■被災したセコム社員の経験談

セコムでは、地震にあったときに何が役に立ったか、何があればよかったかを、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震で被災経験のあるセコムの社員50名に独自のアンケートを行いました。

そこから出てきた答えは、以下のようなものでした。

●揺れがひどいときには、とっさに何もできない
●部屋中にあらゆるものが散乱し、物が取り出せない
●床一面がガラスの海となってしまった

大地震後の部屋は、ものが散乱した状況となります。その中で、必要なものをあちこちで探すのは、宝探しのような状況になることが見えてきました。

だから、避難所生活に必要なもの(非常用持ち出し品)は、リュックサック1つに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるように備えておく必要があるのです。

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■特に重要とされた6つの防災グッズ

セコムでは、そのような社内アンケートの結果、下記の防災グッズを重要品目と考えました。

第1位 懐中電灯(手回し充電ライト)
アンケートの結果で、約8割の社員が一番必要なものに選んだのが懐中電灯です。未明の発生(阪神・淡路大震災)や発生まもなく夜を迎える(新潟県中越地震)場合は特に必須です。乾電池式のものでは、非常時の際の電池切れや、物資の不足により乾電池の入手が難しくなるため、乾電池が不要で手回し式やワイヤーを引いて充電するタイプが便利です。

第2位 保存水
断水時や、震災発生から避難所へたどり着くまでの間の体力維持のために不可欠です。救援物資が届くまでには約3日間かかるといわれていますので、1日1人あたり2リットルを目安に準備しましょう。

第3位 防寒具
避難所では、救援物資が届くまで1人毛布1枚で何日も過ごした方が多数いました。その対策として、オールウェザーブランケットがあります。これはNASAの技術を応用し、毛布より軽いのに非常に高い保温効果があり、耐久性にも優れています。偶然かもしれませんが、最近の大地震は寒い時期に発生しています。

第4位 コンパクトラジオ
情報収集のために必要です。停電の影響でテレビや電話が使えなくなり、被災状況や津波警報、避難場所の情報が遮断されてしまうことがあります。懐中電灯と同じく乾電池が不要な手回し式が便利です。携帯電話の充電ができるものや、LEDライト付のものもあります。

第5位 食料
救援物資が届くまで3日かかると言われています。東日本大震災でも、1日おにぎり1つしか食べられなかった被災者も多数いました。食料はカンパンなどではなく、できるだけ日常食に近いおいしいものの方がベターです。

第6位 救急セット
減菌カットガーゼ、清浄綿、伸縮包帯、ばんそうこう、人工呼吸用携帯マスク、ハサミ、ピンセット、とげ抜きなどがあると、万が一の時に便利です。

常備薬がある方は、被災後は薬剤が不足となりますので、準備しておきましょう。健康保険証のコピーやカルテに近い個人医療データも日ごろから身につけ持ち歩くようにしましょう。

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■その他の重要品目

●ポリタンク
断水時、給水車などから水を持ち運ぶのに便利です。蛇口付きなら運んだ水を無駄にせずに使用できます。収納しやすい折り畳みタイプをおすすめします。

●汚物処理グッズ(非常用簡易トイレ)
水洗トイレが使用できなくなった場合、既存の便器に袋を取り付けて使用します。排便後、薬剤をふりかけて固めるだけで強力な脱臭・静菌能力を発揮。使用後は焼却処理ができるものもあります。

●防炎加工タオル
防炎加工を施した難燃性のタオルは、普通のタオルとして使えるだけでなく、コンロ火災の初期消火や、避難時の頭巾代わりにもなります。

●非常持出し袋
避難する際に背負いやすいリュックサック型が便利です。夜間移動時の安全のために反射材が付いているものがおすすめです。

●革手袋
耐熱性や対切創性に優れた丈夫な革手袋が便利です。散乱したガラスや家具を取り除いたり、防寒対策としても役に立ちます。

●ウェットティッシュ・使い捨てカイロ
ウェットティッシュは、断水時にお風呂に入れない場合や、食事の前の手洗いに便利です。使い捨てカイロは、体を温めるのに有効です。低温やけどを防ぐために、直接肌にふれないよう、タオルでくるんだり、衣服の上から当てるようにしてください。

●防塵マスク
ほこりから身を守るためのグッズです。急いで避難する際も呼吸しやすいように、通気弁が付いた防塵マスクもあります。

●雨具
雨や雪に濡れると体力を消耗しますので雨具は必須です。しっかりとしたレインコートは重くかさばりますので、ビニール製のレインコートが便利です。

●飴・氷菓子
甘い飴や氷菓子は、疲れた体を休め、のどを潤します。長期の保存ができるものなので、常時保管をしましょう。

●ヘルメット
軽量かつ丈夫なABS樹脂を使用した防災用ヘルメットがおすすめです。落下物から頭部を守ります。

●レスキューホイッスル
身動きできなくなって救助を求める際、声では伝わりにくく、また体力を消耗します。ホイスッルは、形状は小型ながら、軽く息を吹き込むだけで大きく鋭い特殊音が出ます。

セコムでは、そのような社内アンケートの結果、特に重要と考えられるものを厳選してセット化しています。セキュリティのプロ、セコムが商品化したハイグレードな防災用品を、ご覧ください。

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■非常持ち出し袋

●セコム・スーパーレスキュー<スタンダード><プラス>

セコム・スーパーレスキュー スタンダード
セコム・スーパーレスキュー スタンダード

「セコム・スーパーレスキュー」は、阪神・淡路大震災で被災したセコム社員の声を検証し、「いざというとき本当に役に立つか」という視点で厳選した上記の品目を揃えた、防災用品セットの"決定版"です

実用性の高いアイテムを厳選して軽量化を図った「スタンダード」と、さらに機能性を追求した「プラス」の2種類よりお客様のニーズに合わせてお選びいただけます。

セコム・スーパーレスキュー<スタンダード><プラス>の詳細はこちら

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■非常食

●ほかほか非常食

ほかほか非常食セット
ほかほか非常食セット

地震や台風などの自然災害に備えて、備蓄が欠かせない非常食。被災時にこそ「温かいご飯」が必要だ、とセコムは考えました。災害発生時の空腹を満たす「ソフトパン」や、非常時でも温めて召し上がれる「五目ご飯」などをセットでお届けするので便利です。

食料は1人につき2~3日分の備蓄量が目安です。当セットであれば、1人ならおよそ3日分。3人ならおよそ1日分の食料となります。そのため、ご家族分を考えますと、2~3セット備蓄されることをおすすめします。

ほかほか非常食の詳細はこちら

■あたたかな毛布とマット、3日分の非常食をセット化

「あったか非常時安眠セット」

あったか非常時安眠セット
あったか非常時安眠セット


大規模災害発生時、むやみに移動すれば思わぬ二次災害につながることも。そんな時、オフィスなどに備えておきたいのが「あったか非常時安眠セット」。災害時用の毛布、簡易エアマット、そして約10食分の非常食をコンパクトなセットにした仕様となっています。



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