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本日5月30日は、数字の並びから「ゴミゼロの日」とされ、各地で清掃活動などが行われています。どんなに自然に優しい生活をしていても、人が生きていく上でゴミが発生するのは避けられません。歴史に残る古代文明も例外なく、ゴミの扱いには悩まされています。
現在「貝塚」と呼ばれている古代遺構は、古の時代のゴミ捨て場。貝殻と一緒に捨てられたゴミは保存性が良くなることから、貝塚は遠い昔の人々の生活を知るための貴重な情報源となっています。
昔のゴミを収集、分析することによって、古い時代の神秘のベールを剥ぐのが考古学のアプローチですが、この手法が有効なのはゴミが残された時代によりません。現代のゴミも、収集、分析すると、それを捨てた人々の状況を明らかにできるということです。企業などの機密情報を窃取する手口で、「トラッシング(Trashing)」や「スカビンジング(Scavenging)」(直訳で「ゴミあさり」)と呼ばれる手法が、まさにこれにあたります。
家庭からのゴミも、ゴミあさりをされると相当レベルでそれを捨てた人間の生活状況が分かります。機微な情報が書かれた紙はシュレッダーにかける、ゴミ収集の時間を把握し、ゴミを不用意に屋外に放置しないなど、十分に注意するようにしてください。
また、金融機関やクレジットカード履歴などの機微情報の確認をネット閲覧に切り替えるなどのゴミゼロへの取り組みは、ゴミを減らすだけではなく、セキュリティの上でも有利だということを覚えておいて損はありません。
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