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新しい環境に早く溶け込むために

 新年度が始まって1週間が経過しました。周りに知り合いが全くいない環境で、新年度をスタートされた方も多くいらっしゃるものと思います。また、今週から実質上の新学期がスタートする学校も少なくないものと思います。  新年度はいろいろな意味で新しい環境がスタートする時でもあります。少しでも早く環境に慣れ、周りの人に顔と名前を覚えてもらうにとどまらず、良い印象を持ってもらうことに心を砕かれている方も多いことでしょう。

 ・良い印象を持ってもらうためには?
 「人が持つ視覚や聴覚などの五感に、特定の刺激を何回も繰り返して与えると、その人の心に、刺激そのものや、その刺激をもたらす人や物に対して好意的な印象を形成することができる」という、米国の社会心理学者ザイアンスが見出した「人の感じ方の傾向」があります。
 発見者の名から「ザイアンスの法則」といわれますが、単純な接触回数で人に与える「印象」が左右されることから「単純接触効果」とも呼ばれます。物、人、企業など、接触するモノによらない全般的な傾向とされており、企業が新商品を売り出す際に、コマーシャルを集中的に流す理由の一つになっています。
 実際、スーパーの売り場などで、テレビCMがたくさん流されている新商品などを見たとき、頭の中にその商品のCMソングが流れ、ついつい手に取ってしまった経験がある方も少なくないのではないかと思います。

 ・ビジネスでも活用されている
 ビジネス本などで、客先とのリレーションを強化する手法としてこの法則の名前が登場し、とにかく「出向く回数」を増やすために、「訪問時に次回訪問する理由を作る」などの手法が紹介されていたりするので、目にされたことがある方も多いかと思います。接触回数は、ザイアンスが実験的に確認する前から、人の好き嫌いに影響を与える要素として、経験的に知られていました。
 この「ザイアンスの法則」ですが、新しい環境に入った人が、早く環境に慣れ、顔と名前を覚えてもらう手段としても有効に機能します。人が集まる席に「顔を出す」回数を意識して増やすことにより、周囲の人々の心に好印象を与え、新しい環境に「自分の居場所」を作ることができるということです。これは逆に、自分自身が周りに対して良い印象を持ち、慣れることにもつながります。

 ・非日常を日常に変えるのはセキュリティでも重要
 私たちには、慣れないものは警戒の対象として見る本能的な傾向があります。ザイアンスの法則(単純接触効果)は、人の持つこの本能的な警戒心を解くには、単純な接触回数を増やすことが有効だと教えてくれています。
「新しい環境」という非日常を、日常に変え、慣れた状態にすることは、セキュリティのうえでも重要な要件となります。自分の周りの日常が「いつもと違う」と気づくことが、異常を認識するうえでは重要だからです。単純に「接触回数を増やす」、新しい環境に早く溶け込み、非日常を日常に変えていくために、必要なものではないかと思います。

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セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
甘利康文

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