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子どもが危険に気づく能力を育てる方法とは?

 本日は年度の最後の日、明日からは新年度がスタートします。新入生のお子さん達は、新しい生活への期待で胸を躍らせていることでしょう。今回は、明日からの新年度を前に、危険に対するお子さんの「気づき」について考えてみたいと思います。

 ・「安全マップ」の作成が子どもの安全につながるわけ
 昨今、子どもが巻き込まれる事件や事故に対する社会の関心が高まり、自らの行動範囲の「安全マップ」を作る活動がよく行われるようになっています。実際、総合学習の時間などを利用し、防犯教育の一環として学校の周りの安全マップの作成を行う学校も増えています。

 安全マップ作成による防犯教育の目的は、きれいな「安全マップ」自体を作ることではありません。安全マップ作成の目的は、それを作成するプロセスを子ども達に体験させることで、どういう状況が危険なのかを、「子ども達自身に気づかせる」ところにあります。

 ・危ないところとそうでないところ
 子どもの防犯ブログにもありますが、一般に犯罪リスクが大きい場所とは、
 (1)不特定多数の人が出入りし、他人の行動にあまり関心がもたれないところ
 (2)人の目が行き届かないところ
 (3)障害物などで死角ができやすい場所
 などです。

 一方、犯罪リスクが比較的小さい場所は、
 (1) 人の目が行き届き、きちんと管理されているところ
 (2) 助けてくれる人がいるところ   
 です。

 言葉で説明するとたったこれだけですが、これらの言葉だけで、具体的な状況をイメージができる子どもはいないといっても良いでしょう。

 安全マップ作成には、これらの言葉に当てはまるのが、具体的にどういう状況かについて、子ども達自身の目線で見て感じ、そして気づかせる効果が期待できるのです。
 安全マップ作成では、自宅から学校までの道のり、自分の遊び場の周りなど、普段何気なく見ている自分の身の周りの風景の中を、あらためて自分の足で歩き、自分の目で確かめながら記録していきます。このようにして意識された「日常の中にある危険」は、子ども達の記憶に体験として刻まれ、注意を払う対象となり、子ども達自身に「どうしたら危険を避けられるか」を考えさせるきっかけとなります。

 ・「危ない」を肌感覚で感じる嗅覚を育むには?
 どういう状況が危ないのかを肌感覚で感じてそれを回避する能力(危険回避能力)は、現代社会に生きる子ども達にとって、必ず獲得しなければならないスキルといえます。安全マップ作成プロセスで培われた危険に対する「嗅覚」は、子ども達が普段生活している空間のみならず、初めて行った環境においても有効に機能し、自らの身を守ることにつながります。

 料理のレシピや車の運転などは、頭では分かっていてもなかなかそれをその通りには実現できません。頭で分かっていることを、その通りにできるようにするためには、実際の作業を何回も繰り返す練習が欠かせません。練習を通して、頭ではなく体に覚え込ませる必要があるのです。人は、何回も料理する、何回も運転するなどの練習を繰り返すことで、はじめてそれを実際にできるようになります。

 ・マップの完成自体を目的にしてはいけない
 安全マップを作成する目的は「危険を感じ取る能力の醸成」にあります。そのため、安全マップは、一回作成するだけでは十分とはいえません。安全マップの作成には、さまざまな機会を活用して何回も取り組み、その都度、お子さんや周りの友達などと話して「気づき」の機会を意識的に作ることが重要となります。馴れてくると、お子さん自身の「あそこは危ない」と感じる嗅覚が育ち、安全マップという具体的な形を作らずとも、会話だけでも「危険を感じ取る能力」を伸ばすことができるようになります。

 ・公的認証を得たココセコムの活用も
 本日、経済産業省が関係し内閣府が認証するNPO「キッズデザイン協議会」から、「ココセコムを活用した子どもを見守るサービス」が子どもの安全を考えたサービスとして「CSD認証」を得たことが発表されました。CSD認証とは、「子どもの安全の向上を目的とする第三者認証『CSD(Child Safety through Design)認証』」制度による認証のことで、製品やサービスが「子どもの安全を考えたプロセス」に則っているかどうかが客観的に審査され、認証されるものです。

 安全マップ作成によって子どもたち自身の「あそこは危ない」と感じる嗅覚を磨くことに加えて、万が一の何かあった時に備えて、今回公的認証を得たこのようなサービスの活用も検討していただければと思います。

 明日から新学期。実際の入学式までは、まだ時間があるお子さんも多いことかと思います。入学までの時間、親子で通学路近辺を歩き「危ない」を発見するちょっとした冒険をしてみてはどうでしょうか。

【関連情報 pick up!
子どもの防犯ブログ「自由研究に困ったら...「安全マップ」をつくってみよう!」
安心豆知識「子どもと安全マップを作る意味」
【報道資料】「ココセコム」を活用した子どもを見守るサービスが、子どもの安全性向上を目的としたCSD認証制度の第1号認証を取得

セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
甘利康文

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