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それは「赤系の光」でなければならない

 本日1月20日は、暦の上では「大寒」。一年のうちで一番寒い季節となりました。東京では、この季節は空気が澄み、富士山が見えることが多くなります。湿度が下がり、光が良く通るようになるためです。そして、空気が澄む代償として「真っ青な空」や「真っ赤な夕焼け」といった色鮮やかな空を見る機会は少なくなります。湿度の低い冬の空は、空気の透明度が上がって、空の色の大元となる特定の色の光が四方八方に拡がる現象(散乱)が起こりにくくなるからです。今回は、前回に引き続き「色」について考えてみたいと思います。

目立つ色彩、注意を引く色彩としての「赤」
 前回、生物の警告色としての「赤」については触れましたが、熟して食べ頃になった果実が赤くなることが多いように、赤は必ずしも警告だけの意味に留まらず、他の生物の注意を引く際に使われる色でもあります。

「赤」は、人の世界に留まらず、生物全般において、「強いメッセージ性」を持つ色として知られています。赤は、他の色に比べ目に付きやすいという特徴を持つ「誘目性」の高い色です。実際、「派手な色」と言うと「赤」を連想する人は多いことでしょう。

植物たちは、赤系の色をうまく使っている
 植物は、移動性を持たないため、同じ所だけに生えていると、自然災害などによって全滅しかねません。そこで、動物の体内に種子を取り込んでもらい、その動物の持つ移動性を使って子孫を分散させる戦略をとった植物が生まれました。動物に食べてもらうことを目的に、赤く熟した甘い実の中に、固い殻の種を仕込む形に進化した植物たちです。この手の植物は、動ける動物たちに、甘い実と一緒に種を取り込ませ、離れた場所でこれを排出させる戦略をとることで、自らの子孫の生える場所を拡散させることに成功しました。

 この戦略をとった植物にとって、「赤系の色」は、実が甘く熟し食べ頃になったということを動物たちに発するメッセージの一つです。赤系の色は、甘い実の象徴であると同時に、その植物自身にとっては種が十分に成熟した証しでもあるわけです。赤系の色の持つ、多くの生物の目に止まりやすいという性質をうまく使った非常に巧妙な作戦であるといえます。

赤系の色が注意を引く色になった理由
 筆者は、目を持つ生物全般にとって「赤」が意味を持つようになったのは、朝夕の空の色と関係があるのではないかと考えています。一日のうち空が「赤く」染まるのは朝夕の2回です。この「赤系の色」が、動物たちにとっては、これから周りの明るさが大きく変化するよという意味を持った「サイン」になるのではという仮説です。

 具体的には、時間という概念のない動物たちにとって、「赤い空」は、自分の命を左右しかねない周りの「明るさ」という環境変化の前兆として欠かせない役割を果たしているのではないかということです。それゆえ、人間も含めた生物全般は「赤系の色」に目を引かれ、敏感に反応するように進化したのではないか、すなわち、赤系の色が目立ちやすいのは視覚を持つ生物全般の持つ本能によるものではないかと想像しています。

赤系の光は遠くまで届きやすい
 また、赤系の色の光は、空気を透過してまっすぐ進み、遠くまで届きやすいという物理的な性質も持っています。朝夕の空が赤くなるのはこれが理由です。逆に青い光は、空気に邪魔されて四方八方に拡散し、なかなか遠くまで届くことができません。昼間の空が青いのは、この四方八方に拡がった青い光が目に届くからです。

目立つことを嫌う泥棒に対抗するのに効果的な光の色
 防犯理論では「泥棒は音や光を嫌う」とされています。音がしたり光があったりすると、「周りの目」に見つかりやすいからです。そのため、泥棒は周りに溶け込み、目立ちにくい恰好をしようとします。夜の明かりがほとんどない昔、泥棒が黒ずくめだったり、今の泥棒が怪しまれにくいスーツ姿だったりする理由は、それが「目立ちにくい」からの一言に尽きます。

 セコムが見守る建物には、ステッカーに加えて、万が一異常が発生した場合に点滅し、それを周囲に知らせるライト(フラッシュライト)が設置されています。このセコムのフラッシュライトには、「赤系の色」であるオレンジの光が使われています。赤系の色の光が、物理的に遠くまで届きやすく、かつ目立ちやすい特性を持っているからです。

 セコムのセキュリティサービスでは、ステッカーのみならず、異常を知らせるシステムにも、物理的に遠くまで届きやすく、かつ人を含めた生物全般が本能的に反応する「赤系の色」を使っています。「赤系の色」の特性から、その色がセキュリティサービスを提供する上で欠かせないことを知っているからです。その「色」、その「光」が決して漫然と決められているものではないことが、おわかりいただけたのではないかと思います。

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甘利康文

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