ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > コミュニティサイトでの被害児童数は出会い系サイトの5倍
みなさんのご家庭では、携帯電話を持っているご家族はどのくらいでしょうか。大人であれば携帯をお持ちの方も多いと思いますが、お子さんに携帯を持たせるかどうかでお悩みの方もいらっしゃると思います。
いま、ネットを通じて子どもが犯罪に巻き込まれるケースが少なくありません。警察庁がまとめた資料によると、昨年2012年に出会い系サイトを通じて犯罪被害に遭った児童は218人で、コミュニティサイトを通じては1076人でした。
出会い系サイトとコミュニティサイトとは
警察庁の統計では、出会い系サイトとコミュニティサイトの主に2つのサイトに分けています。出会い系サイトは異性紹介を目的とするサイトを指し、コミュニティサイトは男女問わず紹介するサイトを指しています。
出会い系サイトを通じた被害者が比較的少ない背景には、「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」、いわゆる「出会い系サイト規制法」があるためと言われています。
また、怪しいサイトにアクセスしにくくするフィルタリングの普及も功を奏していると考えられます。
コミュニティサイトでの被害者の低年齢化
出会い系サイトとコミュニティサイトの2つのサイトを通じて犯罪の被害に遭った児童数を年齢別で見てみると、右の図のようになります。両サイトとも年齢が上がるにつれて、増加傾向です。
しかし、より深刻なのが、被害児童の低年齢化が進んでいることです。15歳以下の児童で、コミュニティサイトを通じて被害に遭った児童の割合は、全体の51.1%で半数以上を占めています。
被害者は携帯利用の女性
男女別では、出会い系サイトを通じて被害に遭った218人中218人が女性となっています。コミュニティサイトを通じての被害児童者数も、1076人中1038人と、ほとんどが女性です。
また、これらのサイトへのアクセス手段を見ると、携帯電話によるものが9割以上となっています。
ネット社会の危険なところを再確認
お子さんの入学を期に、携帯電話を持たせようかと検討中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。ネット社会の向こう側には、便利で楽しいことがたくさんあります。
一方で、悪事を働く人たちの存在も忘れてはいけません。現実社会で「車に気をつけて」というのと同じように、ネット社会で気をつけるべきことをお子さんに伝えましょう。
そのためには、大人もネット社会について知らなければなりません。プロフ、学校裏サイト、出会い系サイトやコミュニティサイトがどのようなものであるか、もう一度見直してみてください。
(参考)
・子どもの防犯ブログ「携帯電話・インターネット利用の注意点」
・出会い系サイトにかかる犯罪予防ホームページ (警察庁)
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
出会い系サイトとコミュニティサイトでの
年齢別被害児童数(警察庁)
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