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現金を扱わないという防犯手法

 最近、多くの証券会社の支店では現金を扱わなくなり、代わりに、そのロビーには、コンビニエンスストアでもよく見かけるATMが置かれるようになりました。証券購入の際には、証券会社の窓口で現金を支払う代わりに、あらかじめこのATMで自分の証券口座の現金口にお金を入金しておき、手続きの時には、そこから代金が引き落とされる形で支払いが行われます。
 証券を売る際にも、売却代金が口座に振り込まれるため、あとはロビーにあるATMで現金化するという形となります。このような運用をすることで、証券会社の各支店では現金を扱う必要がなくなり、それに伴う多くの煩わしさから解放されたことになります。

 現金を扱うには、それを数えたり、保管・管理したりする多くの手間が必要となります。その過程で、紛失したり、泥棒や強盗にあったりするリスクも無視できません。多くの銀行がそうであるように自らは現金を扱わず、その扱いについて、ATM運用に携わる他者への委託運用は、コストとリスクを一挙に低減できた事例の一つと言えるでしょう。

キャッシュレス化に向けた社会動向
 世界的に見ても、キャッシュレス化への流れは進んでおり、米国においては、支払いの際「現金お断り」のレストランも現れたと聞いています。日本でも、コンビニエンスストアに24時間使えるATMが置かれたり、電子マネーやクレジットカードなどが普及したりで、個人生活のキャッシュレス化が進んでいます。ひところに比べ、自宅にまとまった現金を置かない人も増えているのではないかと思います。

キャッシュレス化と防犯理論
 先のコラムで、「状況的犯罪予防論」という防犯理論が注目されている旨について触れました。物理的にやりにくい状況を作る、やると見つかる状況を作る、やっても割に合わない状況を作る、その気にさせない状況を作る、言い訳を許さない状況を作る、の5つの観点から、犯罪をやりにくい状況を実現するための方法論です。今、世の中で進んでいるキャッシュレス化の流れは、「割に合わない状況」、「その気にさせない状況」の2つを作るのに関係しています。

社会のキャッシュレス化が泥棒を減らす
 ある個人が自宅にまとまった現金を置かない対策を行っても、その個人の家が狙われにくくなることは考えにくいのですが、社会全体で自宅に現金を置かない日常が当たり前になると、個人宅を狙う泥棒は減ってくるだろうと思います。

 一方、日本はまだまだ現金決済をベースとした社会であり、スーパーなどの小売店では、今でも盛んに現金のやりとりが行われています。まだまだ現金を使った方が良いという人も多いと思います。しかしながら、多くの証券会社で現金を扱わなくなり、それが知れ渡ることで、証券会社を狙う泥棒は大きく減少したであろうことは想像に難くありません。
 まとまった現金を家に置かない、できるだけキャッシュレスで支払いを行う、このような形で、多くの日本人が意識を変えることによって個人宅を狙う泥棒の総数を減らすことはまだまだ可能なのではないかと思います。

(参考)
・安心豆知識「世界中から注目される防犯理論 犯罪しにくい環境を作ろう」
・セコム・現金護送関連サービス

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文

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