セキュリティのセコム -防犯・警備を徹底サポート-

独自の視点の安全コラム 月水金フラッシュニュース

SECOM 信頼される安心を、社会へ

世の中の「安全・安心」に関わるテーマを取り上げ、情報を発信。セコム独自の視点で展開する安全情報コラム

ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > ほかの犯罪と異なる動きをしている犯罪とは


水曜コラム データから読む

セキュリティ・防犯コラム「月水金フラッシュニュース」TOP

水曜コラム データから読む

ほかの犯罪と異なる動きをしている犯罪とは

 気がつけば2012年も半分を過ぎ、統計資料も上半期のものが見られるようになって来ました。警察庁の発表する犯罪統計資料も1〜6月のものが公表されています。この半年に発生した刑法犯の認知件数は665,666件で、前年同期比で45,843件の減少となっています。
 刑法犯のうちかなりの部分を占める窃盗犯が減少しているために、全体としては減少傾向にありますが、粗暴犯や風俗犯は増加に転じています。

1割ほど増加した粗暴犯と風俗犯
 粗暴犯とは暴力によって他人に損害を与えた犯罪者。風俗犯とは、わいせつ罪など、性道徳に反する犯罪者をさします。
 昨年の年末の時点では、一昨年の年末と比べて増加しているものは風俗犯くらいでした。といっても、増加の幅は0.1%ほどでしたので、ほぼ横ばいといったものでした。ところが、半年が過ぎてみると、粗暴犯は9%の増加、風俗犯は14%の増加へと変化してきました。

 粗暴犯をさらに分類すると、暴行が1,339件、傷害が1,119件の増加で、どちらも1割弱の増加となっています。脅迫は件数では387件の増加と少ないものの、割合では3割以上も増加しているのも気になります。また、風俗犯を分類してみると、強制わいせつが355件、公然わいせつが145件の増加で、どちらも12%程度の増加となっています。
 さらに、凶悪犯の中の強姦や、知能犯の中の詐欺もわずかに増加しています。その他では、公務執行妨害や略取誘拐もやや増加傾向にあります。

粗暴犯が増加に転じたわけ
 右の図は粗暴犯の各年の推移を示したものですが、今年に入ってから急に増えているようです。理由はわかりませんが、先頃発表になった「平成23年の犯罪情勢」によると、高齢者や薬物常用者の犯行が増えていることと無関係ではないかもしれません。2011年に暴行で検挙された者のうち、高齢者によるものは他の犯罪よりも高くなっています。また、傷害で検挙された者のうち薬物常用者によるものも高くなっています。

夏に増える犯罪に注意
 多くの犯罪では、6月から7月にかけてもっとも件数が増える時期です。暴行や傷害などの粗暴犯、強制わいせつなどの風俗犯も例外ではありません。街頭などでのちょっとしたいざこざに巻き込まれないようにしていただくことと、わいせつ犯罪に遭わないように極力人通りの多い道を選んでいただきたいと思います。


セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

粗暴犯のうち、暴行、傷害、脅迫の認知件数推移(各年上半期)(警察庁)

粗暴犯のうち、暴行、傷害、脅迫の
認知件数推移(各年上半期)
(警察庁)




月水金フラッシュニュース バックナンバー

バックナンバー記事一覧

月水金フラッシュニュース バックナンバー一覧


役立つ生活情報ハウス セコム安心マガジン
  • おとなの安心倶楽部
  • 子どもの安全ブログ
  • 女性のためのあんしんライフnavi
  • あんしん介護のススメ
  • セコム防犯ブログ
  • facebook「セコムタウン」
  • twitterでフォローしてください
  • YouTube セコム公式チャンネル「SECOM TV」

関連サービスのご案内

  • セコム・ホームセキュリティ
  • セコム・ホームサービス
  • 携帯するセキュリティ ココセコム
セコム安心マガジン
セコム公式 セコムタウン
セコム公式 SECOMjp
セコム公式 SECOMTV


月水金フラッシュニュース・バックナンバー TOPへ