セコムの開発センターは、セキュリティの基幹となる技術やシステムの開発を行っています。同センターでは、社会のニーズを先取りしたシステム、独創性のあるシステム、信頼性の高いシステムの開発に取り組んでいます。家庭用から大規模施設向けまでの安全システム、センサー開発、出入管理システム、監視カメラシステム、消火システムなど、社会のニーズにあったシステムや商品を次々に生み出しています。

　今回の現場レポートは開発センターを訪ね、神山 憲チーフエンジニアに話しを伺いました。神山チーフは、開発センターに配属以来、最先端の画像認識技術によるセキュリティシステム「AX」や位置情報提供システム「ココセコム」など、セコムの主力になっているシステムの開発に携わってきました。現在は、ＮＣＳ（New　Concept　System：新しい概念のセキュリティシステム）プロジェクトのサブリーダーとして活躍されています。

Ｑ．現在、担当されている仕事を教えてください。
　現在、ＮＣＳプロジェクトに所属して、まったく新しいセキュリティシステムの開発を手がけています。このプロジェクトでは、世の中にまだないシステムを開発するので、いままで培ってきた経験知識に加え、柔軟な発想力が必要です。セコムは創業以来、世の中にないサービスシステムを生み出してきた会社なので、セコムのＤＮＡを一番肌で感じられる仕事かもしれません。
　また、システムを開発するだけではなく、若手の指導・育成も私の大切な仕事の一つです。セコムには若いころから大きなチャンスを与える風土があります。私自身もそういった風土の中で成長することができました。これからは若手には大きなチャンスを与え、それをフォローするのが私の役割だと思っています。

Ｑ．仕事で心がけていることを教えてください。
　私がいつも仕事の中で心がけていることは"壁を作らない"ということです。開発職というのは、専門性が深くなればなるほど、自分の殻に閉じこもる傾向があるように思います。技術の知識がないと技術開発はできませんが、壁を作らず風通しを良くして、できるだけ多くの方とコミュニケーションをとりながら知識を深め、仕事を進めていくことが良い開発、良い商品に結びつくのだと思っています。

Ｑ．「セコム・ホームセキュリティ Ｇ-カスタム」の開発について教えてください。
　昨年12月に、新型ホームセキュリティが発売されましたが、私はこの中で「データお預かり機能」や「オンライン便利機能」といった分野を担当しました。今回の新型ホームセキュリティでは、セキュリティだけでなく、個人情報のお預かりや暮らしを便利にする機能が搭載されています。
　まず、個人情報のお預かりでは、東日本大震災の影響で多くの方が、家族の写真や身分証明書、通帳、服用中の薬などの情報を失ってしまったという声を取り入れ、お客さまの個人情報をセコムの情報系グループ会社であるセコムトラストシステムズ(株)が運営する「セキュアデータセンター」でお預かりする機能を付加しました。
　また、セコムグループやセコムが提携する企業によるさまざまなサービスをご利用いただける「オンライン便利機能」も新たに開発しました。インターネットを用いて、欲しいタイミングで情報やサービスの提供、資料請求や商品購入ができるホームセキュリティは、「Ｇ-カスタム」だけです。
　いずれの機能も、ホームセキュリティでは、初めての試みで、自信を持ってお勧めできるセコムならではの機能です。

Ｑ．今後の抱負を教えてください。
　私たちは世に中にないセキュリティシステムを創ってきた自負があります。今回の「Ｇ-カスタム」の開発においても、さまざまな苦労がありましたが大きなノウハウを得ることができました。失敗を恐れて既存のシステムにしがみつくのではなく、より大きな「安全・安心」を求めて、果敢に挑戦していく方がセコムらしいと思っています。
　これからも社会の役に立つ、先進的で画期的なシステムを多く創りあげ、社会の安全化に努めていきます。

（参考）

・"全体像"で理解する現場レポート

セコム株式会社
コーポレート広報部