「ココセコム」は、わが国初のＧＰＳ(全地球測位システム)衛星と携帯電話基地局の電波を利用した位置情報提供システムです。
　最新の位置検索技術で、屋外を移動する人、車、物の行方不明や盗難などにあった時には、すばやく位置を特定。要請があれば、全国約2,830カ所の緊急発進拠点から、緊急対処員が24時間365日現場急行を行うサービスです。

「ココセコム」は約11年間のサービス提供により、着実にご契約件数が増えています。ＭＶＮＯ※としては、約74万3,000件（2011年９月末）となっています。帰宅が遅いお子さんの発見・安全確保など、貢献事例も約4,900件(2011年９月末)となりました。

　今回の現場レポートは、「ココセコム」のオペレーションで中枢的な役割を担うココセコムオペレーションセンターを訪ね、小山内 啓シニアオペレーターに話しを伺いました。小山内シニアは、ココセコムオペレーションセンターで６年のキャリアを積み、高いスキルを持っています。その実直な仕事ぶりは、同僚やお客さまからも高い評価を得ています。

Ｑ．担当している仕事について教えてください。
　お客さまからの「ココセコム」の位置情報検索要請や「ココセコム」を所持している人からの緊急通報などがあった場合、すばやく専用の端末で位置検索を行い、位置情報を提供するほか、要請に基づいて緊急対処員を急行させます。
　私たちの仕事は、「ココセコム」の通報による信号監視やお客さまとの電話やりとりが中心となります。また、シニアオペレーターとして、ほかのオペレーターのフォローや、夜間帯などの緊急事態発生時における判断なども私の役割です。

Ｑ．仕事で心がけていることを教えてください。
　電話をかけてくるお客さまは、ただでさえ、緊張されて電話をしてこられる方が多くいらっしゃいますので、マナーや言葉遣い、声のトーン一つとっても気を付けて対応をするようにしています。お客さまの対応には、ルールやマニュアルなどありません。一人ひとりのお客さまの気持ちを感じ取りながら、オペレーションすることがもっとも大切だと思っています。
　オペレーターとお客さまの間に距離を置かず、お客さまの大切なものを一緒になって探し、無事に見つかれば、お客さまと共に喜びます。お客さまからの「ありがとう」の言葉は何よりもうれしく、いつも鳥肌が立つくらい感動します。

Ｑ．最近の貢献事例などありましたら教えてください。
　先日のことですが、「ココセコム」の緊急通報が入り、専用の端末で位置を確認すると、契約者のご自宅のから信号を受信していました。すぐにご契約者へ連絡をすると、「ココセコム」はお子さんが所持していることがわかりました。親御さんの要請で、緊急対処員がただちに現場急行すると、学校から帰宅したお子さんが家の鍵をうまく開錠できずに、玄関の前で困っていました。緊急対処員がお子さんを手伝い、対応は無事終了しました。
　緊急事態ではありませんが、このようなことも「ココセコム」が解決できて、あらためてうれしくなりました。お子さんも親御さんもさぞ不安だったと思いますが、「ココセコム」がご家族の不安を解消することができた一例です。万が一の時はもちろんそうですが、万が一でない時も威力を発揮するのが「ココセコム」です。

Ｑ．今後の抱負を教えてください。
「ココセコム」は通話・メール・インターネット機能のない、防犯機能に徹したセキュリティ専用端末ですので、学校での携帯も問題ありません。万が一の際もボタン一つでセコムに通報が可能、お子さんにもやさしい操作性となっています。ちょうど、２月15日から、お子さんの新入学に合わせた「『ココセコム』ドラえもんキャンペーン」が始まりましたので、この期間に多くの方に「ココセコム」を知っていただきたいと思っています。

　いつもお客さまの大切なものを「われわれが守る！」という気持ちを持って、一人でも多くのお客さまが、「ココセコム」に加入してよかったと思っていただけるオペレーションをめざしていきます。

※「MVNO＝Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者」とは、携帯電話などの無線通信ネットワークを既存の通信事業者から借り受けてサービスを提供することを指します。

（参考）

・"全体像"で理解する現場レポート

セコム株式会社
コーポレート広報部