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子どもを狙う性犯罪被害が増加中

 先日、懲役50年という異例の判決が出された裁判がありました。女性9人に乱暴し、けがをさせるという、卑劣で非道な犯行に対する判決でした。
 そのような中、大阪府では性犯罪の前歴者に対して居住地の届け出を義務づける条例案を議会に提出しました。欧米などでは、前歴者の居住地をWebサイトで公開するという国もありますが、日本はまだその段階までにはなっていません。

子どもの割合が増えている性犯罪
 警察庁の統計を調べると、強姦および強制わいせつを合わせた性犯罪の件数は、昨年2010年には、前年比で増加となりましたが、今年11月までの状況を見ると、再び減少となっています。
 ところが、被害者の年齢別で見ると、被害者全体にしめる未成年者の割合は、ここ数年上昇し続けています。右の図は、強姦および強制わいせつの認知件数と、そのうち13歳未満の子どもの割合を示したものです。犯罪そのものは、減少傾向にありますが、13歳未満の子どもの割合は2006年頃から上昇基調にあることがわかります。

性犯罪は親告罪
 先週、警察政策研究センター主催の性犯罪に関するシンポジウムに参加してきました。その中で、性犯罪の事例を紹介する捜査官の話があったのですが、被害者の精神的ショックなどから、立件が難しいケースもあるとのことでした。子どもが親に怒られたくなかったり、親を心配させたくなかったりして届け出ないケースや、親が、子どもをそっとしておいて欲しいということで捜査できないケースなどさまざまとのことです。

 性犯罪の一部は、日本では親告罪といって、告訴がなければ起訴できない犯罪となっています。そのため、被害者が訴えない限り裁判に持ち込めないのです。再犯を防ぐためには、被害が判明した段階で犯人を逮捕することが最良と思われますが、被害者の心情を無視して捜査することが良いといいきれない面もあるように思います。

性犯罪被害を減らすために
 前述のように、被害者の心情的に解決が困難なケースもありますが、それ以前に犯罪に巻き込まれないことが大切です。警視庁の調べによると、強姦は8割くらいが屋内です。在宅時などは施錠を心がけましょう。一方、強制わいせつは6割くらいが屋外です。人の目が少なくなる裏通りなどは避け、明るい場所が続く大通りを中心に帰宅するようにしましょう。また、以前も書かせていただきましたが、ケータイなどを注視するあまり、周りへの注意が散漫になる状態はとても危険です。

 海外においては、日本以上に多くの犯罪が起きています。年末年始で、海外旅行に出かける方も多いと思いますが、日本にいるとき以上に気をつけていただきたいと思います。

(参考)
・「子どもの防犯ブログ」「ひとりで下校するときに注意したいポイント」
・「女性のためのあんしんライフnavi」「防犯意識が高い人は、どこが違う?"防犯女子の歩き方"」
・子どもを見守る「ココセコム」
・女性を見守る「ココセコム」

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

強姦および強制わいせつの認知件数と年少者の被害割合の推移 (警察庁)

強姦および強制わいせつの認知件数と
年少者の被害割合の推移 (警察庁)

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