ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 防災業界のトップ企業、能美防災のトンネル防災
「社会システム産業」とは、安全システムの普及を通じて構築してきた日本最大級の情報ネットワークをベースとして、社会にとって安心で、便利で、快適なサービス・システムを創造し、複合的・融合的に新しい社会システムとして提供する産業のことです。セコムグループでは、「社会システム産業」の構築をめざし、現在、セキュリティを中心に、防災、メディカル、保険、地理情報サービス、情報系など新しい事業を創出し、トータルな事業展開を行っています。
今回のコラムでは、防災業界のトップ企業である能美防災(株)の防災システムの中から、「トンネル防災システム」をご紹介します。
能美防災は、日本のさまざまなトンネルに高精度で高い信頼性を要求される「トンネル防災システム」を提供しています。そのシステムの概要を以下に紹介します。
■「通報設備」
火災の炎をすばやく自動検知し、火災の発生を道路管理者などに通知する自動通報装置(火災検知器)と、事故の当事者または発見者がボタン操作で事故の発生を道路管理者などに通知する手動通報装置(押しボタン式通報装置)があります。いずれの通報信号もトンネル出入り口にある電気室に設置された防災受信盤で監視され、消火設備・水噴霧設備を制御。また、遠制(道路管理者)・警報・換気・照明・監視設備などの関連設備に火災信号(連動信号)を伝えます。
■「消火設備」
消火器格納箱内に消火器が収納され、前面には赤色表示灯、押しボタン式通報装置を配し一体構造の消火栓が主力機器です。トンネル内で発生した火災に対する初期消火用のもので、一人でも容易に放水操作が可能なコンセプトでデザインされております。
■「水噴霧設備」
トンネル内で発生した火災に対し水噴霧ヘッドから微細な粒子状の水を遠隔操作で放水することによって、火災の延焼・拡大を抑制し、消防隊による本格消火活動を支援するための設備です。
今回ご紹介した能美防災の「トンネル防災システム」は、さまざまなトンネルに導入されています。例えば、高速道路トンネル第1号で、大阪の高槻市と三島郡を結ぶ名神高速道「梶原・天王山トンネル」が挙げられます。その他にも、群馬・利根郡と新潟・南魚沼郡を結び、およそ11kmと日本一の長さを誇る関越自動車道「関越トンネル」。また、現在も延伸中である東京・山手通りの地下を通り、2013年全線開通時には日本一の長さとなる首都高速道路中央環状線「山手トンネル」。そして、北海道と本州を結び、全長53.85kmの世界一の長さを誇る鉄道トンネル「青函トンネル」などが挙げられます。
さまざまな火災実験などを行うことで技術力を高め、トンネル大国の日本の「トンネル防災システム」の分野においても常に業界をリードする能美防災。今後も能美防災では、セコムグループの一員として「社会システム産業」の構築をめざし、より質の高い「安全・安心」な防災システムを提供していきます。
(参考)
・能美防災(株)「トンネル防災システム」
セコム株式会社
コーポレート広報部
トンネル内の火災を遠隔操作で
放水する「水噴霧設備」
首都高速道路中央環状線
「山手トンネル」の「消火栓」
子どもの安全ブログ | おとなの安心倶楽部 |
女性のためのあんしんライフnavi |