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住宅用火災警報器、正しい位置に取り付けていますか?

 前回、火災の統計に関するコラムをお伝えしましたが、火災で最も多い死因は逃げ遅れであることをご存じでしょうか。消防庁のまとめによると、2010年に発生した住宅火災による死者数は、放火自殺者を除くと1021人で、そのうち逃げ遅れによるものは603人です。割合にすると59.1%となります。つまり、火災発生にいかに早く気がつくかが重要となります。この時にとても有効に働くものが、住宅用火災警報器です。

 2006年から新築住宅への設置義務化が始まり、今年の6月1日までに全国の既存住宅についても義務化となります。残すところ、2週間となりましたが、皆さんのご家庭では設置が終わっていますでしょうか。

 先日、国民生活センターが「住宅用火災警報器の設置について」という資料を発表しました。同センターに「煙に感知しない」とか「音が小さい」といった、動作や警報音に関する相談が寄せられており、これを受けて、設置環境による煙の感知状況や警報音についてのテストを行った結果を発表したものです。

 今回テストの対象としたものは、電池駆動のタイプの煙式4銘柄です。結論としては、どの銘柄も問題なく煙を感知したようですが、問題は設置位置の誤りによって、感知するまでの時間に差があったようです。

 設置位置は、天井に設置する場合は壁や梁(はり)から60cm以上離すこと、壁に設置する場合は天井から15〜50cmの範囲とすることとされています。今回のテストでは、正常な位置に設置した場合、おおよそ14〜15分で煙を感知しました。壁から30cmのところの天井に設置したり、天井から1mも離れたところの壁に設置したりすると、正常な位置に設置した場合に比べて、煙を感知するまでの時間が3〜10分遅れています。
 また、正常に設置していても、空気清浄器などで空気の流れがある環境でテストすると、感知するまでの時間が3〜4分遅れたり、壁設置のケースでは感知しなかったりしました。

 せっかく設置したのに、取り付け位置を誤ると感知が遅れたり、感知しなかったりすると、逃げ遅れにつながります。正しい位置に設置することと、ほこりなどによる誤動作を防ぐために定期的に掃除をお願いします。また、正常に動作するかどうか、月に1回程度のテストをしておきましょう。
 だからといって、実際に火事を起こして、感知するかどうかをテストするわけにはいきません。取扱説明書にしたがって、テストボタンによる動作確認をしてください。日ごろのメンテナンスが、万が一の時に皆さんの命を守ってくれるはずです。

(参考)
・よりコンパクトになったセコムの住宅用火災警報器

・住宅用火災警報器の設置について(国民生活センター)

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

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