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沖合の津波の速度はジェット機並み

 東日本大震災では、マグニチュード9.0という、国内観測史上初めての大きな災害となりました。地震の揺れそのものによる建物への被害も大きいものでしたが、津波による被害は、それ以上だったのではないでしょうか。しかも、その速さはテレビ報道などの映像を見ても、かなりの速度で伝わっていたことがわかります。まさに、あっと言う間という表現しか思い当たりません。

 先日の新聞報道でもありましたが、岩手県宮古市を襲った津波について、連続して撮影した写真を分析したところ、時速115kmに達していたとのことでした。これは、800m先の岬から25秒で岸に到達したということです。

 津波の速度は、非常に単純に示すと、海の深さを10倍したものの平方根をとったものが、おおよその秒速になります。深さ4000mの洋上ではおよそ時速720kmとなります。今回の津波は、太平洋の各地でも観測されており、地震発生から7時間半でハワイに津波が到達し、ホテルのロビーなどに海水が流れ込んだとの報道がありました。

 ハワイに行かれたことがある方はお分かりかと思いますが、ハワイまでの飛行時間はおよそ8時間です。仮に、地震が発生したと同時に成田を飛び立ったとすると、ハワイに着陸するころに津波が見えるかもしれません。それほどの速度で伝わるものなのです。

 ジェット機並みの速度で進む津波も、陸に近づくにしたがって、水深は浅くなってきますので速度は遅くなります。水深が100mになったとすると、時速113kmとなるため、今回の宮古市の津波の水深は100m程度だったことが推測できます。さらに浅くなって、水深が10mになったとすると、時速36kmですので、人が全力で走るほどの速さになります。
 いずれにしても、海岸で津波が近づいているのを眺めていては、とても逃げきれる速度ではありません。

 過去に、津波が襲った地域では、「すぐに高台に逃げるように」と代々語り継がれてきたといいます。昔の人の知恵袋は、究極のリスクマネジメントといえそうです。


セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

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